名画座・地酒星人

2009/05/07

嗚呼、青春。

部屋の引っ越しにともなう掘り出し物。
続きます(笑)。

高校生の頃、各所の名画座をまわって様々な映画を見まくっていました。
その名残りの品が、8ミリ映写機の入っていた段ボール箱から出て来ました(この“映写機”というのがいかにも自主映画少年ですよね:笑)。

Namikizapf

1979年当時の銀座並木座のパンフレット。
今は無きこの映画館では、古き良き日本映画をたくさん観ました。
一番右のパンフの写真は野村芳太郎監督の「鬼畜」のシーンですよね。
男の子の横に居るのは婦人警官役の大竹しのぶ。
男の子の思いつめた表情が、あの映画の切なさ・残酷さを思い出させます。

Bungeizapf

同じくこちらは池袋文芸座のパンフレット。
“日本映画監督大事典”のコーナーは敬愛する大林宣彦監督の号。

その下に大森一樹監督の「夏子と、長いお別れ」の告知もありますね〜。

Bungeizapf2

こちらは文芸座で開催されていた企画上映のパンフレット。
“第5回 フィルムフェスティバル 女優篇”。
海外と日本の女優に注目し、毎日日替わりで2本立て上映。
女優の似顔絵が懐かしい。
誰だか全部わかりますか?

あ〜、引っ越しってタイムトリップの別名なのでしょうか???

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2009/03/16

SHINE A LIGHT!

むちゃくちゃ忙しい日常ではあるのですが、先日奇跡的に打ち合わせと打ち合わせが2時間ほど空き。
そして、すぐそこにこの映画の上映館があったのですよ。

ザ・ローリング・ストーンズの最新ライブ映画「SHINE A LIGHT」

Shinealight

昨年からとても観に行きたかったのですが、仕事の合間が見つからず(汗)。
たった1本の映画が、これほど遠く感じたのもかつてありませんでしたね。

しかし、この幸運を利用して体験して来ました♪

ニューヨークのビーコン・シアターでの一夜の公演。
スタジアム公演が主のストーンズとしては、とても小さな会場。
ステージと客席がとても近く、こんなところでストーンズを見れたら最高だろうなぁ、と感じました。
監督はマーティン・スコセッシ。
スコセッシ自身も映画の中に登場し、ストーンズからのセットリストがギリギリまで届かない事を嘆いていて微笑ましい(笑)。

あ、そうそう“クリントン嫁”も登場。

臨場感あふれるライブ演奏。
ストーンズはいたっていつも通り。
いや、このトシで“いつも通り”ってのはすごい事ですよね。

おなじみのナンバーももちろん良いのですが、ゲストミュージシャンが素晴らしい。
特にバディ・ガイが超かっこいいっ!
それとクリスティーナ・アギレラ。
ミックとの「Live With Me」での掛け合いは必見♪

キースのソロ「You Got The Silver」も良かった!
しかもギターを持たずに歌うなんて。というか、タバコ吸いながらボーカルとる人を初めて見ました(笑)。

あっと言う間の2時間。
観終わって、とってもポジティブな気分になれる映画です(^^)。

Brmark

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2008/12/27

号泣。・・・とまではいかないものの「ティンカーベル」。

知人(女性)が試写会で観て号泣したと聞いてから、是非観たいと思っていました。

「ティンカーベル」

Tinkmovie

ご存知、ディズニーアニメの往年の名作「ピーターパン」に登場する妖精です。
そのキュートな佇まいは現在もとても人気が高く。
そのティンカーベルこと“ティンク”を主人公としたCGアニメーション。

物語はティンクが誕生するところから始まります。
この世に産まれた赤ちゃんの、はじめての笑い声から生まれるのが妖精。
赤ちゃんの笑い声がタンポポの綿毛となり、その綿毛が妖精の国へ飛んで行って誕生するシーン。
夜。煙突の立ち並ぶロンドンの家々の屋根の上を旅するタンポポの綿毛。
そこへかぶさる歌が素晴らしい。
ピーターパンとは関係ないのですが、ちょっと「メリーポピンズ」を彷彿。

うん、ここは第一の泣きポイント。

その後、突然の睡魔におそわれる地酒星人。
そうだった、夕べは一時間しか寝ていなかったと思い出し。
(映画自体は面白いので、これはあくまでこの日の体調という事で。)

後半は眠気から復活し、堪能いたしました(^^;)。

ティンカーベルはディズニーの中でもとても大事に扱われているキャラクターで、そんなスタッフの愛情がとてもよく感じられる作品。
上記の知人も、自らのティンクへの思い入れに触発されての号泣だと思いました(^^)。

誰も皆、とても大切な役割を持って生まれて来ている。
その役割を全うする事によって未来が開けれくるもの。そんなメッセージをストレートに表現した気持ちの良い映画。
CGも素晴らしい!

ただ、ひとつ難点を揚げるとすると。
ティンクがとても良い子になり過ぎている感じがしましたね。
ピーターパンでのわがままで小悪魔的な性格とはちょっと違うイメージ。

ピーターパンが好きゆえのウェンディへの嫉妬も多分に有ると思うので、是非「ティンカーベル2」を製作してそのあたりの描写を、とリクエスト!

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2008/10/12

男の教科書「COOL HAND LUKE」!

アメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏出演のラジオで始めて存在を知った映画です。
先日亡くなった映画俳優ポール・ニューマンの代表作「COOL HAND LUKE(邦題:暴力脱獄)」

Coolhandluke

町山氏曰く、日本ではポール・ニューマンというと「明日に向かって撃て」や「スティング」が取りざたされるが、そんな映画はゴミだ、と。
ポール・ニューマンと言えば「COOL HAND LUKE」だし、ポール・ニューマンが死んだと言う事はCOOL HAND LUKEが死んだ、とアメリカでは認識されているとの事。
さらには、生涯に一本映画を観る必要があれば「COOL HAND LUKE」を観るべき、と力説されていて。

そんな名作が日本ではほとんど語られていないし、存在そのものがほとんど知られていない事に驚き。
レンタルビデオショップに行っても1967年製作のこの作品はラインナップに無く。
それでも無性に観たくなって矢も盾もたまらずAmazonでDVDをゲット。

本日、満を持して自宅で観てみました。
うん、やっぱり面白いし、感動・・・というよりは深く考えさせられる映画でした。
パーキングメーター壊しという、なんて言う事はない犯罪を犯して刑務所へ入所してくるルーク(ポール・ニューマン)。
いっつも無邪気な笑みを浮かべている彼ですが、牢名主の暴力や看守達の理不尽な支配に一切屈せず、微笑みを浮かべながら立ち向かう姿にこの世をあきらめていた囚人達の心に希望を与えます。
町山氏曰く、刑務所の中の「あしたのジョー」なんですね。
マンモス西がジョーに心酔したように、牢名主もルークの事を大好きになってしまう。
ルークの存在が有る事で刑務所の中に希望を見いだす囚人達なのですが、反面、それは管理する看守達にとっては面白くない事で。
看守達の目の敵にされながらルークは何度も脱獄を繰り返す。
その度に捕まってひどい扱いを受けるのですが、囚人達にとって、彼は無二のヒーローになるのです。
最期は管理側によって殺されてしまうルークなのですが・・・。

町山氏曰く、この映画のルークはキリストの暗喩である、と。
そこでアメリカの人々はこの映画に深い共感を覚えるようですね。
この世はわけのわからないルールで出来ていて、力の強い者(権力者)がそれを強いているだけなんだ、という事がメッセージとして放たれている映画なのです。
刑務所という形を借りて、世の中の仕組みをあぶり出しているというわけです。

いかにも60年代的なテーマであるとも思いますが、これはあながち古い主題ではなく、現代にも通ずるものをたくさん持っているのではないでしょうか。

ポール・ニューマンが亡くなった事を報じるアメリカのニュースでは、各社一斉にこのCOOL HAND LUKEの映像が使われたそうです。
「COOL HAND LUKE」、まったく古さを感じさせない社会的でソリッドな演出の光る映画です。

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2008/09/25

男はつらいよ・HDリマスター版!

ここのところ、早朝4時〜5時には起きて仕事を始めている地酒星人。
いや、決して築地に勤めているわけではないのですが。
業界には珍しい“朝型デザイナー”な体質なのです。

・・・しかし、夕刻に仕事を終えられる筈もなく。そのまま10時くらいまでは仕事浸けで。
そんな事が数日続くとさすがに疲れて来て。
今日は早めに帰宅いたしました。
晩酌しながら観たTVは、テレビ東京でたまたまやっていた「男はつらいよ」の第一作。
HDリマスター版との事ですが、本当に画質が良い。綺麗!!

Otokohatsuraiyo

活きのいい渥美清のタンカや、この時はまだまだ若い“御前様”こと笠智衆の芝居。
“博の父”志村喬の息子の結婚式での泣かせるスピーチ・・等々を堪能。

そして特筆すべき、“さくら”こと倍賞千恵子の美しさ・溌剌とした佇まい。
この時、彼女は何歳だったのでしょうか?

日本映画史上、数々の大女優が君臨して来ましたが、倍賞千恵子のような個性を持った女優は他にいないですね。
たとえば原節子や吉永小百合には代わりが居ても、倍賞千恵子にはとって変わる人が思い浮かばない・・・。

そんな事を、この映画を観るたび思います。

あ〜、疲れていると酔うのが早い〜〜。

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2008/09/15

やっぱり凄い!かつての日本映画。

Amazonのポイントが少し貯まったので、先日の小津作品に続いて古い日本映画を2本入手。

山中貞雄監督「丹下左膳余話 百萬両の壷」

溝口健二監督「西鶴一代女」

Tangesaikaku

どちらも高名な作品ですが、未見のものです。
届いた本日、さっそく鑑賞。

一言、どちらもむちゃくちゃ面白いっ!!
それぞれ1935年・1952年の作品ですが、内容に古さは微塵も感じません。
「丹下左膳余話」はテンポが抜群の人情コメディ。
「西鶴一代女」は自らが持つ魔性から転落して行く女の悲喜劇。

多くの人が両作品を日本映画史の中で高く評価しているのがわかりました。
やっぱりすげぇ〜な〜、かつての日本映画。

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2008/09/06

小津!!

Amazonの中をいろいろ歩いている内に、小津安二郎監督の名作の数々が1,000円で売られている事に気づき。
これは安いっ!!
思わず「東京物語」をゲット。
ついでに「晩春」もゲット。

Tkobanshun

このシリーズ、探っていくと小津作品以外にも溝口健二監督や成瀬巳喜男監督の作品などもあり(すべて1,000円)。
さらには早逝の天才・山中貞雄監督の「人情紙風船」や「丹下左膳余話・百万両の壷」などもあるとは驚き。

これはあれでしょうか。
公開から50年以上経って、いろいろな権利関係がクリアになって安く販売出来るようになったという事なのでしょうか。
パッケージは作品説明の印刷物ひとつ入っていない徹底的に簡素なもので。
ま、安いのでそれでも結構なのですが。

あぁ、このシリーズ、いろいろと買い貯めてしまいそう。

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2008/07/27

「きみの友だち」に涙・・・。

松葉杖をついた気の強そうな女の子と、ひとまわり背の低いやさしい表情の女の子がふたりで空を見上げている・・・。
ふたりが見ているのは空にぽっかりひとつ浮かんだ雲。

・・・もう、この情景だけで涙腺がやばいです。

昨日公開された、映画「きみの友だち」

Kimitomo

重松清氏の著作を映画化したものです。
この原作が出版された当時に、妻とふたりむさぼるように読みました。
その頃に感じていた公立学校への不信と、価値観の多様化から昔より遥かに難しくなってしまっている子供達の人間関係。
悩んでいる事の答えが、ここに明確に記されていると感じました。

重松氏は現代の教育現場とそこで過ごす子供達の実情をふまえた上で、普遍的な友情の物語を見事に描いたと思います。

映画は原作へのリスペクトを感じる真面目な作り。
故・相米慎二監督の演出を思い出させるような長回しカットをうまく使い、登場人物の心理を巧みに描きます。
脚本も各人物への愛情と理解を感じられるもの。

それでも、それでも。
やはり原作の半分も描けていない気がします。
それは無理もなく。様々な登場人物を描いた短編が最後にすべてつながる重松氏の小説をきちんと描くには映画一本では到底無理なはなしで。
様々な人物の現在と過去に飛ぶ展開も、原作を読んでいない人にはわかりにくいような気がします。
本当は恵美と由香のふたりの物語にしぼった方が良かった気がします。
原作のラストであり、最大のハイライトである恵美の結婚式シーンが写真展に変わっていたのも不満点。
ここがうまく描けていたら、それまでの不満もすべて帳消しと感じていたでしょう。

それでも、この原作を忠実に表現し、さらには原作をしのぐ事は無いとはじめからわかっていたので、それほどの失望感は無く。
それよりも二人の女の子と、視線の先に浮かぶ“モコモコ雲”を映像で見る事が出来ただけで星4つ・・・。

Kimitomobook

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2008/07/21

「ポケモン」vs「ポニョ」!

昨日。
つま恋で開催されている夏フェス「ap bank fes'08」に参加する妻を送り出した後、次女を連れて行って来ました「新宿バルト9」。

朝9時からの上映は「ポケットモンスター ギラティナと氷空の花束」
ポケモン映画ははじめて観ましたが、すごいと思ったのは任天堂の戦略。というか商売。
子供達に任天堂DSを持って来させて、上映劇場でしか手に入らないキャラクターのデータをダウンロードさせるサービスがあるし、全国各所に設置されてあるポケモンのゲーム台で遊べるデータカードを配っている。
映画を単に映画で終わらせず、次々と他の商売へ結びつける。
さすがです。

ポケモンを観た後は長女とも合流して「崖の上のポニョ」

Ponyo

ネタバレにならないよう、感想をちょっとばかし。
宮崎映画のスペクタクル、健在。
カリオストロ城の屋根でのルパン・ジャンプや、ナウシカの操るメーヴェの動き。
ラピュタの空中浮遊などの名シーンに勝るとも劣らない津波のシーン。
そして波の上を疾走するポニョ。
波を避け、崖を這うように曲がりくねった道をドリフトしながら走る軽自動車。
これこれ。久々に味わうアニメならではのデフォルメと、しかし現実の物理をも十分に感じさせる絶妙なバランス配合のアクションシーンに目をみはる。

その反対に、ポニョとその両親などの設定は「千と千尋」や「もののけ姫」にも通ずる“不思議”なもので。
様々な比喩が隠されている気はするんですが、前記のアクションの明快さとは対照的なわかりにくさがあって。

そのあたりは最後まで明確に説明される事がなく。
実は観客としての子供は辻褄を大人以上に要求しているので、見終わった後に「?」が多い分、「トトロ」のようなすっきりしたエンディングと感じられないのではないかと思いました。

その点は疑問の入り込む余地のない「ポケモン」とは対照的。
しかし、何度も見直し、たしかめたくなるのは確実に「ポニョ」の方でしょう。

今の子供たちが大人になってから観て、違う視点からの感慨も覚えるだろうし。

疑問と言えば、ポケモンで旅を続ける主人公たちは一体どこから収入を得て、毎日の食材をどうやって調達しているのかの方が、よっぽど“不思議”なのだし。

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2008/07/19

「クライマーズ・ハイ」で23年前の夏を想う。

御巣鷹山への日航機墜落、そしてその時の地元新聞記者達の報道にかける姿を描いた映画「クライマーズ・ハイ」を観ました。

Climbershigh

夕刻の新聞社に突如入った一報・・・。
「日航のジャンボ機が消息を絶った」。
「搭乗者数524人」。

世界最大の航空機事故。
そこから始まる記者達の苦闘。
映画は短いカットの連続で新聞社の様々な人物を描きます。
無線の無かった地方新聞記者たちは御巣鷹の惨状の様子を締めきりに間に合うよう、必死に山を下り深夜に民家の電話を借りて記事を送ります。
悲惨な現場を経験し精神を病む記者。
記事の内容を巡って火花を散らす社内の人間関係。
息もつかせぬスピーディーな展開。

とても良く出来た映画だと思いますが、差し込まれるエピソードが多様すぎる気がしました。
事故とそれに関わる記者たちの苦闘だけに焦点を絞った方がよかった。
社主と主人公(堤真一)の葛藤、病に倒れた友人の様子などは余計に思えました。
そして、様々な人物の動きがクライマックスに収斂して行く展開が出来なかったものでしょうか。
プロジェクトX的な展開を無意識に期待していたのかもしれませんが・・・。
架空の新聞社を描いているのですが、事故自体は実際のものを題材としているのでストーリーを勝手に作るわけにも行かず難しいのでしょうが。
そのあたりがカチッとはまったら、歴史に残る名作になった可能性のある映画だと思います。

それでも登場人物達はみな熱演。
いるいるこういう人、というような様々にキャラの立った人ばかりで。
当時のマスコミの様子もリアルに再現していると感じました。

・・・さて、事故から今年の夏で23年目なのですねぇ。
あの事故当時、私は観光で広島の尾道に行っていました。
朝、泊まっていた旅館を発とうとして荷物を整理しながらつけたテレビで昨晩の事故をはじめて知ったのでした。
今でもよく覚えています。
520人の方が亡くなったわけですが、その方たちの家族や恋人、友人など、多くの人生に多大な影響を与えた事故だったわけですね。
その数は数千、いや数万人におよぶかもしれません。
この作品で描かれた新聞記者たちもその中に入るのでしょう。
映画を観て、そう思いました。

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2008/06/30

西の魔女が死んだ。

妻が以前に読んで感動した小説の映画化との事で、ふたりで新宿まで出かけました。

梨木香歩原作、「西の魔女が死んだ」

中学1年の女の子「まい」がクラスの人間関係から不登校となり、田舎に住むひとり暮らしの祖母のもとで二ヶ月を過ごす、というストーリー。

この祖母はイギリス人で、魔女の血をひいていると言う・・・。
とはいってもけっしてオカルトな映画ではなく、心を疲れさせた孫娘を祖母が優しく導きながら、生きる元気を取り戻させる話なのでした。

Witchwestdead

特にドラマチックな展開があるわけでもなく、野菜を育てたりジャムを作ったりといった祖母と孫娘の山の暮らしを淡々と描いているだけなのに、とても惹き付けられるのは何故でしょう。

それは“魔女”と“魔女修行”の女の子の毎日の営みや会話の中に普遍的なものがあるから、などと考えてみましたがよくわかりません。

妻は後半の30分以上泣きっぱなし。
原作にとても忠実に映画化されているそうで、原作のファンにとってはすごく思い入れのしやすい作品になっているのでしょう。

見終わった後、幼い頃に夏休みの数日間、祖父母のもとで暮らした時間を思い出しました。
畑から野菜をもいで来たり、裏山に冒険に行ったり。
鶏が生んだ卵をそっと取り出した事もありました。
道が川のようになった激しい夕立や、山の中でわけのわからない恐怖感にとり付かれて全速力で逃げ帰ったりした事も。
この映画の主人公「まい」も、すごく似た経験をするんですね。
今、思うとあれはものすごく贅沢な時間だったのだなぁ、と懐かしく思い出しました。

原作をとても読んでみたくなりました。

Bookwwd

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2008/04/26

ライラの冒険 黄金の羅針盤!

ヒットしてロングランになっているおかげで、やっと鑑賞する事が出来ました。

「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

Lyla

3部作の第1弾。
ロード・オブ・ザ・リングを送り出したニューラインシネマが再び放つファンタジー大作。

人間の世界によく似た異世界。
人々は心の分身である様々な生き物の形をしたダイモンと共に暮らしている。
真実を知る事の出来る黄金の羅針盤を操る少女・ライラが様々な冒険に挑みます。
ニコール・キッドマンの悪役ぶりもなかなか。

ファンタジーって、ストレートには語りにくい人間の感情やそれに基づく行為を幻想的事象の形を借りて表現するのに向いているんですね。
この物語も、子供にも受ける展開をしながらとても深いテーマを描いていると思います。
ロード・オブ・ザ・リングのようなスケール感には欠けるものの、なかなか面白いですね。
連作の場合、第2作がポイントだと思うんで期待しましょう!

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2008/04/20

夕凪の街 桜の国。

こうの史代さんの同名漫画の映画化です。
夕凪の街 桜の国

Yunagisakura

物語は時をへだてた二人の主人公によって語られます。
原爆投下から10年後に発症した原爆症で亡くなる皆実と、現代を生きる姪である七波。
それぞれを麻生久美子と田中麗奈が好演しています。
原作の良さを忠実に丁寧にスクリーンに移し替えた印象で、とても感動しました。

今なお癒えぬ原爆の被害と心の傷・・・。
声高に平和を叫ぶ作品ではありませんが、戦争が残す消えない罪を静かに語りかける映画です。

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2008/03/18

22才の別れ!

昨年公開された大林監督作品です。

22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語  」

ようやくDVDにて鑑賞する事が出来ました。

んで、この映画。

大好きです(^^)。

かつて大林監督の一部の作品が持っていた、めまぐるしくも爽快なスピード感が復活した印象。
地酒星人の大好きな「彼のオートバイ、彼女の島」を思い出しました。


筧利夫
演じる商社マンがふとしたきっかけで出会った若い女の子。
その娘はかつて愛した女性の忘れ形見だった・・・。
人生の岐路に立った男が追憶する娘の母親との思い出、そして別れ。

ともすれば沈みがちになるテーマを上記の小気味良い演出でぐいぐい観せてくれます。
娘を鈴木聖奈、娘の母親を中村美玲という二人の新人が演じています。
中村美玲は典型的な大林ヒロイン的美少女。
対して鈴木聖奈は大林チックではない、個性的な女優。
どことなく田中裕子を彷彿とさせます。

過去と現在の間で揺らぐ主人公を中心にドラマは進行しますが、現代の日本人が陥っている様々な問題もバックグラウンドで描かれており。
見終わった後、少しの勇気をもらえる映画でした。

・・・あ、ただし。
基本的に大林映画を好きでないと評価しにくい作品だとは思います。
2時間の間、大林マジックに酔える人向き(^^)。

それと。
清水美砂が主人公に気持ちをよせるハイミスの役で出演していますが、大仰でマンガ的な大林コメディエンヌぶりを存分に発揮。
良い女優さんです。

Karin

というわけで、鈴木聖奈ちゃん演じる「花鈴(かりん)」を描いてみました〜♪

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2008/03/12

明日への遺言を観て。

3月10日は63年前に東京大空襲で10万人が犠牲となった日でしたね。

先日、1本の映画を観て来ました。

東京大空襲に続く名古屋への空襲の際に捕獲された(パラシュートによる降下)米軍兵士の処刑を巡る責任で、連合軍の開く軍事裁判へかけられた東海軍司令官・田中資(たすく)中将の法廷での戦いを描いた映画です。

「明日への遺言」

Asitahenoyuigon

正式な軍法会議を開かずに斬首を受けた米兵の処遇を糾弾する連合軍側と、そもそも民間人を狙った都市爆撃そのものが違法である事を主張する田中中将と弁護人。

最終的に田中中将は絞首刑となるのですが、この裁判が真にどちらが《合法》であるかを問うものであるならば、田中中将への判決は違ったものになった筈です。

映画はそのほとんどを法廷でのシーンで構成されています。

再現シーン等をほとんど使わず、証言する人々の言葉と表情ですべてを語らせる演出。

日本側に偏る事無く、そして感情をいたずらに昂らせる事なく事実を冷静に伝える事に成功していると思います。

とても骨太な映画だと思いましたし、優れた反戦映画だと思います。

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2008/02/17

転校生 さよならあなた。

劇場公開時には多忙もあって観に行くことかなわず。
DVD化されてこの作品をようやく観る事ができました。

大林宣彦監督、1982年公開の名画「転校生」のセルフリメイク。
「転校生 さよならあなた」

Tenkouseisa

前回は大林監督の故郷、広島の尾道を舞台にしていましたが、今回は長野県長野市を舞台に設定。

ひょんなアクシデントで高校生男女の人格が入れ替わってしまう、というのは同じ。
今回はそれにプラスして不治の病という要素が入って来ます。

全体的にはリメイクの宿命か、やはり前作には及ばない出来だと思います。
アスリートの筋肉のように引き締まった前作に比べると冗長な部分が多い印象。

でも、でも。
大林ファンにとってはそれも楽しみのひとつ。
特に終盤に暴走を始める“大林センチメンタリズム”
苦手な人には受け入れられないであろう、情緒的表現のラッシュ。
映画的にはバランスを崩すそれらの要素も含めて、大林映画が好きなんですよね。
(ちなみにこの映画、他の大林映画へのセルフ・オマージュと呼べるような様々な仕掛けが満載です。)

ヒロインの蓮佛美沙子ちゃん。
まさに大林映画のヒロインになる為に生まれて来たかのよう。
原田知世+石田ひかり÷2=蓮佛美沙子、といった印象。
歌声なんかは知世ちゃんの再来か。
ヒロインも含めてのセルフオマージュ映画。

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2008/02/14

私は二歳 追悼・市川崑監督。

市川崑監督がお亡くなりになりましたね。
慎んでご冥福をお祈りいたします。

地酒星人の場合、同監督の作品で一番印象に残っているのが1962年(地酒星人の生まれた年です)製作の「私は二歳」

Iamtwo

その年のキネマ旬報で一位に輝いた作品です。
高校生の頃、この作品の存在を知りましたが全くと言っていいほど映画館にかからない。
京橋のフィルムセンターで一回だけ上映される情報をつかんで一人で観に行ったのをおぼえています(ヘンな高校生ですよね)。

生まれたばかりの赤ん坊の独白から始まる、ちょっと風変わりな映画。
冒頭はまるで「我が輩は猫である」の人間版。

船越英二山本富士子演じる若夫婦に生まれた男の子を軸にした、当時の子育て事情を描いています。
やがて同居するようになった祖母(浦辺粂子)が持ち込む古い価値観と、若夫婦の新しい子育てがぶつかり、確執を生みます。
それでも子供の危機には自然に協力をし合い、子供を中心に家族が融合していく。
自分が生まれた当時の我が家もこんな感じだったのかな、などと思いつつ観ていました。

とてもほのぼのとしていて、その中に市川監督らしい現代的な表現がちりばめられている映画でしたね。
斬新な表現とテンポある展開の前半〜中盤と、祖母から孫へとつながって行く命をテーマとした伝統的映画表現の終盤。
欠点も多くある映画だと思いますが、今でも印象に残っているシーンがたくさん有ります。

市川監督の撮った映画は本当に多岐にわたっていますが、この「私は二歳」が地酒星人の“ザ・市川崑”です。

あ、「東京オリンピック」も良かったですね。

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2008/02/02

アース!

新宿にて映画「アース」を観ました。

BBCが制作した動物の生態を中心とした自然のドキュメンタリー。
北極から熱帯まで、地球の様々な場所で生きる動物たちの姿を映し出しています。

乾期に水源を探して大移動をするアフリカのゾウの群れや、地球温暖化の影響で氷が早く溶けてアザラシの狩りが思うように出来ない白クマの親子など・・・。

Earth

個々のエピソードは、自然に関するテレビ番組をよく観ている人にとっては珍しいものではありません。
地酒星人にとっても、既視感のあるものばかりではあるのですが。

ただ、大画面で観る動物達の生態とテレビ音響では体験出来ない自然の“音”。
スローモーションで観る動物達の狩りのシーンは、思わず見入ってしまうスペクタクル。

この映画の宣伝では、ひじょうにメッセージ性の強い作品かと思いましたが、さにあらず。
たんたんと動物の生きる様を映し出す映画でした。

どういう風にして撮影したのかを考えると、スタッフの苦労とチャレンジ精神に感心します。

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2007/11/18

4分間のピアニスト。

あまり観る事の少ないドイツ映画です。
「4分間のピアニスト」

4pianist

女子刑務所の情操教育のためにやって来た老いた女流ピアニスト、クリューガーと、ピアノの天才的才能を持った受刑囚・ジェニーとの物語。
老ピアニストは同性愛者で、第二次大戦当時に知り合い処刑された共産主義者の恋人との記憶にさいなまれている。
女刑囚ジェニーは類い稀な音楽的才能を持ち、様々なコンクールで入賞をしていながら実父からの性的虐待をもとに殺人を犯してしまい、投獄された。
とにかく暴力的な性格で、隙あれば看守を殴り倒す。

そんな二人の強い個性がぶつかり合うレッスン。
ジェニーの才能に惹かれたクリューガーは、ジェニーに受刑囚でありながらコンクールに出場するよう命じる。

この映画の設定、ドラマチックでものすごく好きです(なんだか“あしたのジョー”みたいなんです)。
主役ふたりがそれぞれ重い過去を背負い、新たな人生をかけてぶつかり合う。
・・・しかし、しかし。
惜しいかな、もう少しのつっこみが足りない。
ドイツ映画とはこういう物なのかもしれませんが、若干言葉足らずな印象なのです。
もっと、もっとドラマを作る事が出来た映画だと思います。
などと語りましたが、観て損は無い映画ではあります(^^;)。

それとジェニー役の新人・ハンナー・ヘルツシュプルング。
とても癖のある役をうまく演じています。入魂の演技。
けれど、こちらも惜しいかな。もう少しチャーミングであったら、もっと思い入れが高まり、感動も大きかったろうと思います。失礼ながら(汗)。

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2007/11/10

続・三丁目の夕日!

観て来ました、ALWAYS 続・三丁目の夕日
シネコンで上映時間を調べると2時間40分。
長過ぎ!と思ったのですが観てみるとそれは杞憂に過ぎず。

Always2

この映画が素晴らしいのは前作と同じ出演者が出ている事で、いくつかの役が違う人になっていて、頭の中でその事を無理矢理納得させるという、ありがちな作業が必要無いこと。
すんなり前作のその後の世界に没入出来ます。
各登場人物の前作では語られていないエピソードなども加わって、夕日町ワールド全開です。

しかし、この映画の本当の主役は三十年代の町並みと、その当時の人々の服装や言葉づかい、風俗。
背景の細かい部分まで気を使って再現されていて、その世界を見続けるだけで快感。
したがって、上映時間が3時間だろうと4時間だろうと苦になりません。
その中で描かれるストーリーは自分にとって副次的なものだと気づきました。

あと、堀北真希ちゃんって最近売れっ子ですが、この映画の中のロクちゃんが一番合っていると思いませんか?

【追記】
吉岡秀隆くん演じる茶川氏の芥川賞受賞の発表を待つ席で、近所の人が持ち寄った酒や食べ物。
出演者の演技をよそに酒の銘柄を目を凝らして見ていましたが(笑)、はっきりとは読みとれませんでしたが、おそらく月桂冠でした。
その頃の月桂冠、どんな味だったんでしょうかね。

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2007/11/07

バイオハザード3!

おなじみ、バイオハザードの第3弾。
これが完結編、という事なのかな?

Vaiohazard3

わたし、ゾンビ映画って大好きなんですよ。
このバイオハザードも、自分の中ではゾンビ映画の範疇に入っておりまして。
なんでゾンビ映画が好きなんだろう?
自問するもこれといった回答は出てこないのですが。

感情のない、ただ肉を食らうという衝動で動くゾンビに対峙する事で、逆に人間的な感情があぶり出されて、普通の人間に愛情を感じる・・・などと理屈をつけてみますが、よくはわかりません。
わかりませんが、ゾンビ映画であればなにはともあれ、観てしまう地酒星人です。

んで、このバイオハザード3。
凶悪なゾンビたちに襲われるハラハラ感を思う存分味わえます。
しかし、全力疾走して来るゾンビって反則だよなぁ・・・(^^;)。
ストーリー的にはなんかよくわかりませんが(いや、前2作も観てるんですけどね)、最近ゲームをするようになってわかったRPGの法則にのっとったストーリー展開をしているんですね〜。
さすがゲームが原作だけの事はあります。

しかし、今回のラスボスはちょっと迫力不足。

もし4作目があったら、是非“101匹わんちゃん大行進”ならぬ“101人アリス大行進”にして欲しい。
すげぇな。4個師団くらいの迫力(観た人でないとわかりませんね:汗)。

しかし、ゾンビ映画は大好きでもゾンビゲームはやりたいと思わないんですね。
映画はゾンビに襲われる人々の悲劇を言わば傍観しているわけですが、ゲームは主人公=自分がゾンビに襲われるわけですからね。
そんなのはまっぴらごめんです。くわばら、くわばら。

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2007/11/01

ジョディ・フォスターのこと。

ジョディ・フォスターは大好きな女優さんです。
彼女が世界的に知られるようになったのはマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」ですが、それ以前から子役として様々な映画やドラマに出演していたのですね。

その中の一本が、日本でも日曜日の朝に放映されていた「ペーパー・ムーン」でした。
「ペーパー・ムーン」はその前に同じく子役のテータム・オニール主演によって映画化された名画ですが(この映画も大好きです)、テータムとはちょっと違う印象のアディを演じていたのが少女の頃のジョディ・フォスターでした。
この二人の演じたアディ像の違いが面白い。
テータムのアディは仏頂面と憎まれ口をたたく外面とは裏腹に、ふとした折りに純な気持ちがちらちら覗く可愛らしさを感じますが、ジョディのアディはまた違っていて。
外見は透明感のある可愛らしさなのに、内に秘めた気持ちが複雑そうで計り知れない。
テータムの笑顔はストレートに可愛いのに、ジョディの笑顔は何か裏を感じてしまう。
ほぼ同じ設定なのにこれだけの違いを感じてしまうのは、やはり女優さんの個性というものなのでしょう。
(ちなみに、「ペーパー・ムーン」という作品単体で考えた場合、テータムが当たり役であるのは間違いありません。)

「タクシードライバー」や「ホテルニューハンプシャー」、「告発の行方」など、社会の抱える病巣や暗部に接する役を演じる作品に、彼女はフィットするのですね。
そういった個性を持った女優さんなのでしょう。

そして、社会にひそむ理不尽な暴力との対決を描いたのが最新作の「ブレイブワン」です。
この映画、正直言ってデキはあまりよろしくない。
テレビドラマで充分といった内容で、もっと深い脚本にしないと折角のジョディが活きないな、と感じました。
いや、見ていて特に退屈というわけではないのですが・・・。

Braveone

映画の序盤、暴漢に婚約者とともに襲われる前のヘアスタイルが、ちょっとかつての「ペーパー・ムーン」のアディを彷彿とさせていたのです。
そんな事から、少女の頃のジョディ・フォスターを思い出しました。

そう言えば、彼女は地酒星人と同じ1962年生まれなのですね。
“この世の同期”として、これからも頑張って欲しいです(^^)/。

Jodie

↑少女の頃のジョディ・フォスターを描いてみました。
(「白い家の少女」の頃ですね〜。)
あまり似てないですけど(汗)。

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2007/06/20

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男!

小学6年生のある時、購入した少年マガジンの巻頭グラビア特集が初来日を控えたローリング・ストーンズ特集だった。
(その後にメンバーの麻薬による逮捕経歴が問題になってその公演は中止となったのだが・・・)
特集ではストーンズのこれまでの経歴が紹介されていて、69年に自宅プールで謎の水死を遂げた元リーダー、ブライアン・ジョーンズの事も記載されていた。
地酒星人がブライアンの事を知ったのはこの記事でだった。

それから早いもので40年近くが経つ。
そのブライアンを取り上げた映画「STONED(日本題:ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男)」をDVDで観た。
ストーンズ結成当時の回想から始まり、A.A.ミルン(くまのプーさんの原作者)の住んでいた屋敷を買い取ったブライアンがプールで死ぬまでを辿る。

Stoned

晩年のブライアンは薬物に溺れ、ミックやキースから実質的な“クビ”を言い渡されてひどい精神状態だった筈で、さぞや“重い”映画になっているかと思いきや、案外と軽い作りでスラスラと観る事が出来た。
主演のレオ・グレコリーは本当にブライアンにそっくりで、この破天荒でいながら気の弱い男をよく演じていたと思う。
しかしながら、この映画の主人公は実はブライアンの屋敷に出入りしていた建築業者のフランク・サラグッドなのである。

ブライアン邸のリフォームや修理を請け負っていた実直なフランクが、そこで暮らす破天荒なブライアンと周囲に引きずられ、自分を見失いかける。
それが葛藤を呼び、最期にはブライアンを殺害するに至るのだ。
この建築業者殺害説は当時から噂にのぼっており(警察発表は薬物とアルコールの過剰摂取による溺死)、フランクは死の床で殺害を認めたと言われているが真偽は定かでない。

この映画は当時のロックスターを取り巻く環境をよく演出していると思うが、前述の通り人間ドラマとしてはどうにも軽く、浅い印象である。
憶測するに、ブライアンの事はある程度自由に描けても、ミック・ジャガーやキース・リチャーズとの関係には踏み込み切れない事情があるからではないだろうか。

映画としてのデキは抜きとしても、一ストーンズファンとしてはとても楽しめる一本である事は間違いない。
ストーンズに興味が無い方の場合は、ちとつらいかもしれないが。

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2007/06/10

「そのときは彼によろしく」!

先日から公開された映画「そのときは彼によろしく」
市川拓司氏の小説を原作に、長澤まさみ主演で制作されたもの。
昨年公開された、やはり市川氏原作の「ただ、君を愛してる」が大好きな地酒星人、期待を胸にいそいそと観に行ったわけです。

Sonotoki深い眠りに落ちると死んでしまう奇病を持つヒロインが、最期の時を過ごすために幼なじみの経営する熱帯魚ショップを訪れるというストーリー。
そこで、過去の様々を辿って行くという展開です。

・・・初めは食い入るように画面を見つめていた地酒星人ですが、だんだんと睡魔にとらわれる事に(苦笑)。
いや、こんな事は滅多にないのですが。
この映画、そもそもの設定に無理が有り過ぎますし、無理な設定を無理矢理見せてしまうリアリティにも勢いにもとことん欠けています。
主人公たちが持っている思い入れに共感出来ないので、観ていてつらい。

なんで眠らないように服薬している主人公(長澤まさみ)が、あんなに健康的な容姿なんでしょう。
いくら13年ぶりの再会だからといって、熱帯魚店の主人(山田孝之)は会ってから何日間も幼なじみだと気が付かないんでしょう。
意識が無くなった時に号泣するほど好きな娘を、ですよ。

他にも突っ込みどころ満載。
突っ込ませるのが狙いだとしたら、お見事。

上記のまずい作りに加えて、さらに一点。
この映画の長澤まさみに、魅力がまったく無い事。
映画自体が良く無い作りであっても、ヒロインに目が惹き付けられるという事があります。
ヒロインの表情、仕草だけで内容をカバーしてしまう場合。
女優のオーラと言っても良いかもしれません。
それが全然感じられませんでした(単なる好みの問題かもしれませんが)。
おそらく長澤まさみって、こういうファンタジーには向いていない女優さんなのではないか、と思います。

【追記】長澤まさみの子供時代を演じた女の子は、とても雰囲気のある子でした。

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2007/06/07

アニメ版「時をかける少女」!

やっと観る事が出来ました。
評判のアニメ版「時をかける少女」

Tokikakeanime

筒井康隆原作のジュブナイルをベースに新たな主人公を設定、現代風にアレンジした力作です。

「時をかける少女」を語る時、どうしても意識にのぼるのは先日も記事にアップした大林宣彦監督・原田知世主演の同名映画。
このアニメ版もこの作品に最大の敬意をはらって創られているのがわかります。
大林版「時かけ」ファンが嬉しいのは、かつての主人公・芳山和子が今作のアニメ版主人公・紺野真琴のちょっとミステリアスな叔母として登場している事。
彼女の仕事場に飾られた高校時代のスナップ。
和子の両脇には恐らくは深町くんと吾郎ちゃんと思われる男の子の姿が。
この辺り、往年の「時かけ」ファンとしては感涙ものです・・・(T_T)。

このアニメ版、とても良く出来ていると思います。
新・主人公の紺野真琴も和子とは違いながら、好感度高い元気の良い女の子。
クライマックスは物語にグイグイ引き込まれます。
ラストは未来に希望を残した終わりかた・・・。
・・・しかし、しかし。
地酒星人はこの映画を見ながら、全編悲しかったです。
これは何かと思う時、感じるのは大林版・時かけで感じたラストの絶望感の再現。
時を超えた者が持つ、あの悲しい宿命のやるせなさがどの場面を観ていても感じられてしまうのです。
トラウマ、と言ったら大げさですが、過去に感じた絶望を再び明るい場所に引っ張り出されて来た印象。
・・・もちろん、これはこのアニメ版が良く出来ているからこその賛辞の言葉と受け取ってください。

そういう意味で、この映画は大林版・時かけに支配される宿命を持つ映画と言えるのではないでしょうか(少なくとも地酒星人にとっては)。

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2007/04/26

「時かけ」再び!

先日、舞浜はイクスピアリの新星堂でDVDの棚を眺めていたら、大林宣彦監督の「時をかける少女」が特別価格で売られているのを発見し、衝動買いしてしまいました。
いや、この映画は公開当時も映画館に足を運んだし、今までに何度となく観ていたんですけどね。
セルビデオも持っていたくらいで(今は亡きベータ方式のテープでした:泣)。

Tokikake大林監督の作品が大好きな地酒星人。
その中でもこの「時をかける少女」はベスト5に入るくらい好きで。
我が家の娘たちが、自分が大林作品に触れた年齢に刻々と近づいているのを意識し、同じ体験をさせたいと考えて徐々にDVDを揃えて行こうと思っています。

で、この「時をかける少女」。
好きな作品とは言え、じっくり観返すのは本当に久しぶり。
もしかしたら10年近くはちゃんと観ていなかったかもしれない。
…で、一抹の不安がありました。
もしかしたら、現在の自分が観たらとても陳腐なものになっていやしないか。
観た当時でも気恥ずかしくなるような台詞、シーンが多かったので、それがさらに違和感を増大させていやしないか、と。

…で、観終わった後の感想ですが。

やっぱり「時かけ」は良い!

って言うか、前より良い!

古くなっていやしないかという心配は杞憂でした。
そんな心配はいらなかったのです。
だって、「時かけ」は公開当時から古かったのです。
当時、大林監督は最新の技術はあえて使わず、その頃でもレトロな手法の特撮を用い、この映画を撮りました。
そしてその頃既に絶滅に近かった古き良き女子高校生と、その友人、家族、町の人々のぬくもりを描いていたのですね。
その事が逆に、今この映画を観る際に時代に拘束されない、普遍的な古き良き物語として公開時とは別の新しい命が宿って脈動している気がしたのです。

そして、やっぱり原田知世は良い。
原田知世という希有な女優を語る時、この「時をかける少女」を抜いては語れないでしょう。
この映画の中の原田知世は永遠に届かない恋の思いに迷いながら、さらに10年、20年、数十年と“時をかけて”行くのでしょう…。

なんだか散漫な文章になってしまいました。
大林監督の映画を語る時は、こちらも過分に情緒的になってしまうんですね。

昨年はアニメ版の「時をかける少女」も公開され、話題を呼びましたね。
主人公の叔母として、原田知世が演じた「芳山和子」が登場するそうで、未見の地酒星人、近い内に是非こちらも観たいと思っています。

今年は「22才の別れ」、そして「転校生-さよなら、あなた-」と2本の大林映画が公開されます。
再びの大林マジックで酔わせて欲しいなぁ〜…。期待です。

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2007/04/23

あかね空《2時間では、ちと厳しい》

山本一力氏の直木賞受賞作品。
待望の映画化です。
京育ちの豆腐職人が江戸・深川で京風の豆腐を苦労しながら売って行く過程を描いた時代小説。商売が軌道に乗るまでの成功潭のみでなく、道を踏み外しそうになる長男との葛藤をも描いた親子・夫婦の物語でもあります。

Akanezoraまずは冒頭の永代橋のシーン。CGで再現された当時の偉容に圧倒されます。
CGとしての荒さも大画面ゆえに感じられますが、それでも巨大な橋のスケール感はリアルに感じられ、とても嬉しい。
真摯に江戸を再現しようとする姿勢に好感が持てます。

映画としては原作をオーソドックスに表現する姿勢は良いと思いますし、とても真面目に作られていると感じますが、重層的に人々の物語が交差する原作を表現するには、2時間という枠ではちょっと厳しい印象です。
とても細やかな人情を描く必要があるのに、展開がジェットコースター気味というアンバランスさを感じますね。
おそらくはテレビの連続ドラマでの最小で6時間くらいが必要な印象。
中谷美紀と内野聖陽は好演していると思います。
特に中谷美紀は“嫌われ松子”で振っ切れた印象がありますね(^^)。

実は以前に山本一力氏の仕事場にお邪魔させてもらった事があります。
そのときは山本氏本人ではなく奥様に対する取材だったのですが、ご挨拶をさせていただき、とても誠実な人柄を感じたと共にやはり人間として練れている方だなぁと思った事を覚えています。
山本一力氏の生き方にはひじょうに憧れますし、いろいろと思い入れがあり、その時にいただいたお名刺は地酒星人の宝物です(^^)。

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2007/03/17

“ただ君”DVD届いたっ!

発売発表と同時に予約していた「ただ、君を愛してる」のスペシャル・エディションDVDが届きました。

「ただ、君を愛してる」は昨年たまたま観てはまってしまった映画です。
玉木宏と宮崎あおいちゃん主演の切ないラブ・ストーリー。
映画の感想は以前、このブログでもアップした事があります。

Tadakimi1

真っ白いシンプルな紙製ボックスに入っています。
タイトルはホログラムでキラキラ反射して光ります。
何がスペシャル・エディションなのかというと、未公開シーンやメイキングなどの特典DVDや主演ふたりの写真集が付いているのですね。
宮崎あおいちゃんのファンではありますが、写真集は不要かな?

それより、初回特典としてグッドアイテムだったのが宮崎あおいちゃん演じる“里中静流”がアメリカから玉木宏演じる“瀬川誠人”に出したエアメール。

Tadakimi2

もちろん印刷なのですが、かなりリアルにこだわりを持って作られているのがわかります。
映画の中での重要な小道具のひとつであるこの手紙を、こういう風に演出してくれるのは、この映画のファンとして嬉しいですね。

Tadakimi3

裏面には静流のサインが入っています。そしてシールで封がしてある。
う〜ん、リアル。

Tadakimi4

こういう風に女の子の手書きが入っている(これは印刷ですが)封筒を見るとドキッとしますね。
(ああ、青春の日々よ・・・←遠い目。)

手紙の内容はというと・・・わかりません。
いや、たんに開ければ良いんですが、もったいなくてシールをはがせない(爆)
mixiの里中静流コミュニティにも入っている地酒星人(笑)。
このまましばらくは封をされた封筒を見て、あれこれ想像したいと思います。
この自分の純情さと年齢を合わせて考えると、戦慄さえおぼえる今日この頃(大爆)。

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2007/02/16

バブルへGO!

1月から今月にかけて何かと忙しく、今年始めて映画館に足を運んで観た映画です。

「バブルへGO!」


ホイチョイの馬場監督が久しぶりにメガホンを取ったとあって、製作開始時から期待していたのですよ。

Bubblego いやなに、溢れる感動だったり、今年の映画賞レースを占ったりといった期待ではありません。そういう物をホイチョイに求めてはいけない。
バブルの時代、輝いていたホイチョイプロが、自らあの時代をどう描くのか。彼らにしか描けないシャレたユーモアであの時代をどう総括するのか・・・といった部分(ちと大げさか?)。

ま、小難しい話はおいといて、内容です。
財務省の役人(阿部寛)が、その内縁の妻である天才研究者(薬師丸ひろ子)の造ったタイムマシンを使い、バブル崩壊の元凶となった旧大蔵省の“総量規制政策”の発表に待ったをかける為、娘(広末涼子)を1990年に送り込むというストーリー。
それを阻もうとするグループの暗躍などもあって、アクションシーンがあったり(だいぶおちゃらけた物ですが)、主人公(広末)の出生の秘密にまつわる過去と現在をつなぐドラマがからんだりと、いろいろな展開を観せてくれます。
しかし、この映画で一番面白いのはやはりバブル期の東京の風俗でしょう。
ヒルズの出来る前の六本木。
ボディコンの服に身を包み闊歩する太め眉のメイクをした女の子たち。
タクシーに一万円札を見せて“乗せてもらう”客(当然、運賃とは別にという事です)。
(ちなみに地酒星人も昔、夜の六本木で5000円札を見せてタクシーを拾った事がありましたっけ、トホホ。)
バックグラウンドに流れる曲はプリンセス・プリンセス。
やたら景品が豪華なパーティーが行われ、日本中がブワブワと踊っていた時代。
こういう風俗を描かせると、やはりホイチョイはうまい!

他にも、広末がディスコで売れる前の飯島愛に会って本を書けと言ったり、ラモス瑠偉にドーハでの最後のコーナーキックに注意しろと忠告したりと、笑えるエピソードもたくさん入っています。
フジテレビ(当然、台場に移転する前)のロビーで、叱られて肩を落としている、やはり売れる前の飯島直子を元気付けたり(^^)。
ちなみにこのフジテレビのロビー、本当に以前とそっくりなんですよ。もうフジの旧社屋は無い筈なので、これ、どこでロケしたのかなぁ?
などと、楽しんでいたのですが。

後半にかかり、本筋のストーリー展開が多くなって来て、大蔵省の建物や料亭の中での展開になると、途端に退屈になるんですね。
この映画を観に来る客は、ストーリーを観に来るんじゃない。
あの時代を追体験し、懐かしさを覚えたり気恥ずかしさを感じたりする為にやって来るのである。
したがって、本来ストーリーは脇に流すだけにして、もっとバブルの風俗を描く方に軸足を置く方が良かった。

それでも、とても楽しめる映画にはなっていると思います。
あくまで軽く。軽く。
観終わった後は爽やかに、気分よく。
そして、すぐに忘れてしまう・・・そう、バブルのような映画。
これはこれで成功なのかもしれません。

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2007/02/09

新宿バルト9!

今日、仕事の資料集めで新宿に行きました。
すると。
なんと、話題の新シネコンが今日オープンしていたではありませんか!

「新宿バルト9」。

Vald9

地酒星人が子供の頃は元より、成人してからも映画といえば新宿か有楽町へ行ったものです。
(あ、古い映画に関しては池袋文芸座をよく利用していましたが。)
それが、最近は郊外に出来たシネコンに客を奪われ、新宿の映画館が衰退していました。
そこへ、起死回生となるかどうかはわかりませんが、新宿初のシネコンが誕生したのですね。
このシネコンが面白いのは、演劇を記録した映像を上映する企画があるところですね。
新宿といえば演劇。
古くは唐十郎の花園神社の赤テントや、今もある紀ノ国屋劇場。
(紀ノ国屋にはよく夢の遊民社などを観に行ったものですよ〜。ゼンダ城の虜は好きだった〜。)
是非、他のシネコンに無い特色を打ち出して行って欲しい。

ついでなので、9階のシネコン入り口のフロアまで行ってみました。
とても綺麗で高級感あるスペースでしたね。
今日は仕事なので映画は観れませんでしたが、近い内に観に行こうと思っています。
新宿育ちの地酒星人にとって、嬉しい映画館の誕生です。

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2007/01/26

はぐちゃんギザカワユス!!

今週は忙しかった〜〜(溜息)。
しかし、そんな合間を縫いながら、映画鑑賞はおこたらない地酒星人。

DVD借りてきて観ました。
「ハチミツとクローバー」
なかなか良かったんじゃないでしょうか。
終わり方が尻切れとんぼ的な印象はありますが、登場人物の個性の描き方等はとてもハッキリしていましたし(原作は読んでいないので、どれだけ再現しているかはわかりませんが)。

しかし!
しかし!この映画の魅力はそんな事ではないっ!

はぐちゃんギザカワユス(爆)!!

美大の天才少女・はぐちゃんを演じる蒼井優ちゃんが良いっ!!
はぐちゃんがキャンバスに向かっているところを見た竹本が一瞬で恋に堕ちるんですが、まったくもって竹本正しい!
この娘に恋に堕ちなかったら、男失格。
そのくらい、可愛いです。
可愛いだけではなく、独特の透明感が良いんですね。

感動した地酒星人、思わずMacではぐちゃんのイラスト作っちゃいました。
蒼井優ちゃんに似ているかは“?”だけど、自分の中のはぐちゃんのイメージはコレ!

Haguchan

この映画観ていたら、学生時代に戻りたくなりましたね〜。
久しぶりに彫塑デッサンやりたくなりました(笑)。
でも、はぐちゃんみたいな可愛い娘は居なかったけどね!

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2007/01/03

今ごろ、セカチュー。

多くの皆さんがご覧になっている映画だと思いますが、今ごろ観ました。
セカチューこと、「世界の中心で愛をさけぶ」
ついこの間と思っていましたが、2004年の公開作なんですね〜。

Sekachu

正月休み。仕事も持ち帰ってはいるのですが、ひと足早く妻や子供達が妻の実家に帰った事もあって、何枚かのDVDを鑑賞する事が出来ました。
その中の1本だったわけです。

いや〜〜、ヤバイですね。この映画。
せつな過ぎます。
ストーリー自体はTVシリーズを何回か観ていたので知っていたし、映画自体の出来としてもいくつかの問題点が有り。シナリオ的にも説明不足の点があると思う。
でも、それをおぎなってあまりある、主人公の回想シーン。
すなわちサクとアキの高校時代。
アキの病気が発覚する前の海沿いの田舎町でのふたりの日々。
他愛のない若い恋人どうしのふれ合い。それが他愛なければないだけ、後にふたりを襲う悲しい運命を思って胸が痛くなります。

このセカチュー含め、昔からさまざまな“難病もの”のドラマがありますね。
最近では「タイヨウのうた」もそうですし、昨年たまたま映画館で観てはまってしまった「ただ、君を愛してる」も変形ながらそうでしょう。
人々がこの種のドラマに惹き付けられるのは何故でしょう。
主人公が不治の病に苦しむのですから、当然ドラマとしては盛り上がります。
でも、それだけではないのではないでしょうか?

ドラマの中で何の罪も無い主人公たちが病に倒れる様に、人は理不尽な理由であきらめざるを得なかった、人生の中の様々な事柄を重ね合わせて思うのではないでしょうか(意識するしないにかかわらず)。
それは職業上の夢であったり、実らなかった恋であったりするのでしょう。
それらのメタファーとして、主人公たちの死がある・・・。

高校時代のアキ、つまり長澤まさみが良いですね。
そりゃあ、こんなガールフレンドが美しい思い出を残して自分の前から消えてしまったら、おいそれと忘れる事なんか出来ないでしょう。
世界の中心で愛をさけびたくもなるというものです。

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2006/12/29

劇場版・どうぶつの森!

地酒星人は今日から正月休み(いつもの如く持ち帰り仕事もありですが)。
大分前から次女と約束していた(させられていた?)アニメ映画を観に行く事に。
「劇場版どうぶつの森」
任天堂の人気ゲーム“どうぶつの森”をアニメ化したものです。
アニメ化といっても、今はやりの3Dではなく古典的な印象の2Dなのですね。

Doumori
上映劇場を調べて愕然。近場でやっていない(^^;)。
特に新宿でやっていないのが驚き。
仕方がないので、豊洲のユナイテッドシネマへ出かけました。

映画の内容は特にこれといった印象は無し。
ゲームのキャラクターが出て来て、ゲームと連動した性格付けでなんやかんやと動きます。
映画用に作られた男女(人間)のキャラが主なストーリーにからみますけども、特に意外性もドラマチックな展開も無し。
ある意味、たんたんと毎日ルーティンをこなす印象のゲーム版と近いといえば近いのか。
でも、それだけで1時間30分は持たないと考えたのか終盤でUFOが出て来たりしますけども。
映画としてはレベル低し。
それでも次女は結構楽しかったようでしたね。年齢から来るものか、それともゲームプレーヤーとしての親近感か。
この「劇場版どうぶつの森」、先週の興行成績では第3位に入っているようで、ヒット作のようです。

帰りの豊洲駅。
どうも独特の風体をした人をチラホラ見かけるな〜、と思ったのですが今日から東京ビッグサイトでコミックマーケットが開催されていたのですね。
漫画“げんしけん”を読んでから、いわゆるオタクに対する視線を暖かくしようと思っていましたが、実際に現物と接するとやはり距離をとりたくなりますなぁ〜(^^;)。
いや、私もかなりオタク成分入ってますけどね(なんせ20年以上前のコミケ出品者ですから:汗)。
余談でした(苦笑)。

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2006/12/18

武士の一分!

山田洋次監督の藤沢周平原作の時代劇シリーズ第3弾。
そして木村拓哉主演の話題作、「武士の一分」を観てきました。

Ichibun 江戸時代、東北のとある藩。藩主の毒味役をしていた下級武士がある日、貝の毒にあたり失明してしまう。
夫婦仲の良い妻が夫の先行きを心配して上司を頼るが、ひどい仕打ちを受ける。
妻の復讐を遂げるために盲目ながら上司に決闘を挑むというストーリー。

とても良く出来た映画だと思います。
ほとんどが盲目の主人公の小さな屋敷内が舞台ですが、四季折々の描写が細かく美しく、観ている者を飽きさせない。
画面の隅々にまで気が行き届いている美術。是非、映画館の大画面で観ていただきたい。

そして本題である夫婦間の心理描写もとても繊細に描かれていると思います。
挙措の一つ一つに意味があり、食事や縁側でのひと時など、同じ室内のシーンが繰り返されるからこそ、その時々の夫婦の心の内が際立ってくると言いますか・・・。
初めはやはり良い男過ぎて浮き上がって見えた木村拓哉も、盲目になった頃からドラマにフィットし出して、最後はまったく違和感がなくなった。
そして妻役の壇れい。
この人、宝塚出身で映画初出演だとか。
びっくりしますね。こんな演技のしっかりした大女優然とした人が突然我々の前に登場するのですから。
さすが宝塚。層の厚さ、歴史の重みを感じます。

「武士の一分」、とても良い映画だと思いますが、難点を挙げるとすれば二つ。
ひとつは途中から筋が読めてしまう事。
山田監督の時代劇三部作はすべて観ましたが、前ニ作がほとんどラストが読めなかったのに比べると(特にたそがれ清兵衛)、意外性が小さい(実際、思った通りになったし)。
そして、やはりひじょうに小じんまりとした感がある事。これは盲目の侍を描くのですから自然と行動範囲が限られるし、その良い面として先に挙げた細かい心理描写が得られていますので、欠点とは言い切れませんが。

山田監督、三部作と呼んでいますがこれでもう時代劇は撮らないんでしょうか。
是非また山田時代劇、観たいですね。
もしくは地酒星人が勝手に構想している「男はつらいよ・エピソード1」の実現をっ!
これ、寅の子供の時を描いたものなんですが、とっても面白いと思うんだけどなぁ。
あ、良い子役がいないと無理ですが(^^;)。

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2006/12/11

硫黄島からの手紙。

今年、「名をこそ惜しめ」と「散るぞ悲しき」という二冊の本を読んで、太平洋戦争における硫黄島戦の実相をこの年になって初めて知りました。
時を同じくしてクリント・イーストウッドがアメリカ側と日本側から、両者の視点で描いた2本の映画を制作する報が入り、不安半分・期待半分で公開を待っていました。

初めに公開されたのはアメリカ側から描いた「父親たちの星条旗」
すさまじい戦闘描写と国の英雄に祭り上げられた青年たちの苦悩をよく描いていたと思います。
しかし、日本側の悲惨な状況を知る者としてはどうしても戦勝者の贅沢な悩みという気がしてしまいました・・・。
映画としてはすごく良く出来ていると思いますが・・・。

Lettersiwojima
そして、土曜日に公開された日本側の視点で描かれた「硫黄島からの手紙」
ハリウッド映画の日本人というと陳腐に描かれている事が多く、もし硫黄島の英霊がそのような描かれ方をしていたら堪らないなぁ、と思っていました。
しかし、そのような心配は杞憂でした。
クリント・イーストウッドって本当は日本人なんじゃないかと思うほど、こちらから見て違和感の無い映画でした。
俳優が日本語で話している事もあるでしょうが、日本軍の理不尽な上下関係や一兵卒の残して来た家族への思いなど、日本人が見ても違和感が無く、とても細やかに描かれていると思います。

渡辺謙演じる栗林中将。
アメリカ仕込みの合理的な考え方をする心優しき指揮官を熱演していると思います。
しかし、映画の展開としては招集されてこの島にやって来た元パン屋である西郷(二宮和也)が軸となっています。
戦場の、軍隊の理不尽さを嫌と言う程経験しながら栗林や西竹一中佐などの優れた指揮官に助けられ、生き延びて行く。
狂信的な上官が命じる自決に従わず、自分の信念で最後まで戦い生き延びて行く彼の姿こそがひとつのメッセージなのでしょう。
「父親たちの星条旗」と同じく、この映画も強烈な反戦映画でした。

矢弾尽き、最後の突撃に出る際の栗林の訓示。
満員の場内でこの言葉を聞いた時は、胸にこみ上げるものがありました。
日本人が、61年経ってやっと硫黄島を知るんだなぁ、という感慨。それは自責の念と共にですが。

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2006/12/02

セピア色した映画が好き:3《生きる》

先日、ウルトラマンなどを演出された実相寺昭雄監督が亡くなられたと思ったら、今日は往年の名女優、小田切みきさんの訃報が伝えられました。

小田切みきといえば、誰もが真っ先に思い浮かべるのが黒澤明監督の名作“生きる”の中のオモチャ工場で働く女工の役でしょう。
胃がんで未来に希望が持てず、暗く落ち沈んだ主人公(志村喬)。
それと対照的に生の喜び・きらめきに溢れた女工役を印象的に演じましたね。

生きる意味を見いだせない主人公に、小田切みき演じる女工が自分が作っているウサギの人形を見せながら言います。《以下大意》
「こんなモノでも、作っていると楽しいわよ。
この人形を作っていると日本中の子供達と友だちになった気がするの。
課長さんも何か作ってみたら?」

Ikiru

この台詞を喫茶店の二階で聞いた主人公。
それまで役所で書類に判を押しながら暮らして来た彼は本当の意味で人生を生きてはいなかった。残り少ない人生、自分も何かを作ろうと意を決して階段を降りて行く。
横のテーブルで友人の誕生パーティの為に集っている女子学生達。
階段を降りる主人公と入れ違いに当の誕生日を迎えた女学生が昇って行く。
女学生達が声を揃えて歌うハッピーバースデー。
それはまるで本当の人生を“生き始めた”主人公への祝福のよう・・・。
やがて彼は市民の願いである児童公園を作るために残りの生涯を捧げます。

このシーンが、地酒星人は大好きです。
正直、すごくストレートで“クサイ”演出であるかもしれません。
しかし、“生きる”を思い出す時には必ずこの場面を思い浮かべます。

小田切みきさん、76歳という事でまだお若かったのですね。
様々な映画で楽しませていただいて、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

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2006/11/13

「ただ、君を愛してる」は良い映画だった。

現在上映中の映画「ただ、君を愛してる」を鑑賞。
いや、実は「手紙」を観ようと思っていたのですが、時間が合わずにほとんど予備知識のないこの映画を観る事に。
宮崎あおいが眼鏡っ娘を演じている事くらいしか知らなかった・・・。

Tadakimi大学でコンプレックスから周囲に馴染めない誠人(玉木宏)と、同じく周囲から浮いている静流(しずる:宮崎あおい)の恋物語を描いています。

一言でいうと、なかなか良い映画でした。
初めは宮崎あおいと玉木宏の演技が舞台俳優のように大げさな感じがして、入り込めなかったんですよ。こんな奴ら、いね〜よみたいな感じで。
(いや、それは今でももう少しテンション抑えめの演技で良かったんじゃないかとは思ってますが・・・。)
どうしても先日観た「虹の女神」の主演二人の実在感というかリアルな感じと比べてしまって・・・。
誠人と静流のふたりが好きなカメラを通じて時を過ごす大学近くの秘密の森。ここも美し過ぎてこんなところ無〜よ、という感じです。

だいたい、初めは異性として意識していなかった眼鏡で髪ボサボサの同級生が実は魅力的な女性だったなんて、使い古された少女漫画じゃあるまいし・・・などと思っていました・・・。

そんな感じでまったりと鑑賞していたのですが、ドラマの終盤で突然のように転調が訪れます。「ええっ!」という感じ。
(詳しくはこれからご覧になる方のために記載しません。)
それまでに何気なくちりばめられていたエピソードがすべてつながって来て、途端に映画がスピードアップします。
最後の30分は怒濤。
登場人物達(かつての誠人の恋人、みゆき(黒木メイサ)も含め)が、とても愛おしくなってしまいます。
この辺りは原作(いま、会いにゆきますの市川拓司氏)の見事さか、脚本の妙か。
(最後の写真個展の描写は「泣け、泣け!」と言われているようなしつこい演出であまり好きではないのですが。)

上記のように、いろいろと突っ込みどころ満載ではありますが、それをおぎなう終盤の展開。
誰もが評価する映画ではないと思いますが、とても心に残る一本となりました。
別に死人がよみがえったり、タイムトラベルをするわけではないのですが、これもひとつのファンタジーなんだろうなぁ。

やはり宮崎あおいちゃんは良い。
里中静流というヒロインを見事に演じました。序盤のわざとらしさも計算だとしたら恐ろしい。
惜しむらくは、メイクでもなんでも良いですからもう少し眼鏡をかけていた時の静流をブスにして欲しかった。
その方がクライマックスでの対比が激しく、よりドラマチックになったのではないかと・・・。
だって、眼鏡をかけた変な娘を演じていても可愛らしさはわかっちゃうんだよなぁ。

終盤のドラマチックな展開の事もあり、ひじょうに後を引く形で終わったこの映画。
翌日も一日、事ある毎に思い出していました。
特に宮崎あおいちゃん演じたヒロインの里中静流。
台詞の一言毎に意味があり、とても悲しく愛おしく。

・・・これは、恋でしょうか?(爆)

余談ですが、この映画はシネコンで観たんですね。
シネコンの場合、様々な作品を上映しているので、チケット売り場で作品名を言うじゃないですか。で、大概若い女の子が座っているじゃないですか。
その場合、この映画のタイトルは恥ずかしいです。
なんせ「ただ、君を愛してる」ですから(爆)。

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2006/11/10

「虹の女神」は8ミリ少年の血を騒がせる。

現在公開中の映画、「虹の女神 Rainbow Song」を観て来ました。
なかなか良い映画でしたよ〜♪

Rainbow_song ひと言でいうと、大学の映画研究会に所属する男女のすれ違いの恋物語なのですが、市原隼人くんと上野樹里ちゃんがナチュラルな演技を見せていて、物語に没入出来ました。
上野樹里ちゃん、良いですね。
この娘はすごく美人というわけではないですが、画面に登場すると目が釘付けになるオーラのようなものを持っています。
それは「スウィング・ガールズ」もそうでしたし、主役ではなかった「チルソクの夏」でも感じましたね。
蒼井優ちゃんも盲目の少女役で出演。こちらもやはりうまい。

そんな女優陣のがんばりに加えて、この映画にとても感情移入出来たのが自主制作の8ミリ映画を題材としているところ。
上野樹里ちゃん演じる“あおい”が、作中で撮っている映画。
インターネット・オークションで入手したフジの8ミリカメラを使っているのですね。
実はかつての8ミリ少年であった地酒星人。ここに激しく反応してしまいました。
なおかつ登場人物達が語るセリフがマニアック。
当時、8ミリはフィルム方式ごとに二大勢力がありました。
フジとコダックです。
フジの方が高性能のカメラが有り、出来る事が多かったのですが色合いが青っぽく写る。
その点コダックは、赤味が有るというか暖色系の色合いが損なわれず、自然な色合いを表現出来たんですね。
その辺りを登場人物達が熱く語っていて、とても嬉しかった。

映画の終盤、“あおい”の監督作品である8ミリ映画をそのまま流すのですが、出演している人物が自分の父親であったり、同級生に無理矢理母の役をさせていたりするところが自主制作らしくて懐かしい。

この映画を観ていたら、再び8ミリカメラを回したくなってしまいました。
いや、実はまだ2台のカメラが手元にあるのですよ。電池を入れてみないと稼動するかどうかはわからないのですが・・・。
Sankyo8
↑主にメインとして使っていた三協精機のEM-60XL。
コダック・フィルムを使用する軽くて高機能の名機でした。

Fuji8
↑フジのZXM500。
音も同録出来る高機能カメラでしたが、操作系に馴染めず重くて使いにくいカメラでしたね。

今のデジタルカメラはひじょうに便利ですが、8ミリ時代の不便さの中に想像力を育む部分があったのではないでしょうか。
・・・なんて結論に落ち入りがちですが、今の時代の方が格段に創作はしやすいと思います。
昔はとにかく技術的な制約が多過ぎたし、金がかかり過ぎでした。

とにもかくにもこの映画は、かつての映画少年・少女に対するオマージュがちりばめられているのですね。
なかなか良い映画でしたが、後半の市原くん演じる“智也”と新恋人のエピソードはいらないんじゃないのかなぁ。あるいはもっと短くて良かった。
いや、エピソード自体は面白いんですが、“あおい”と“智也”のふたりの物語がここで薄められてしまったのではないかと・・・。
これがなかったら、最後の“あおい”の遺作上映シーンはもっと切なかったと思います。

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2006/10/29

父親たちの星条旗・・・

今年読んだ二冊の本、「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道 」「名をこそ惜しめ 硫黄島・魂の記録」によって太平洋戦争における硫黄島の闘いの詳細をこの年になって初めて知った地酒星人。
クリント・イーストウッド監督による日米それぞれの視点に立った2本の映画にとても興味をかき立てられました。

Iwojima1公開二日目の今日、矢も楯もたまらず映画館へ。
なかなかの盛況で、特に高齢の方が目立ちましたね。もしや硫黄島戦参加者の方かと思うようなお年の方もいらっしゃいました。

映画の内容です。これからご覧になる方も多いと思われますので、感想のみ。
戦闘シーンはさすがの迫力。
前記の本を読んでいましたので上陸直後の米軍の惨状は知っていましたが、映像で再確認しました。「プライベート・ライアン」でのノルマンディー上陸戦の描写を上回っていると思います。
米軍からの視点で描かれている為、遮蔽物から米軍を襲う銃眼(日本軍のもの)が不気味に描かれていますが、硫黄島戦を知らない日本の若者なら登場人物のアメリカ兵に感情移入してしまうんだろうなぁ・・・。

有名なアメリカ国旗を摺鉢山(すりばちやま)山頂に掲げた兵士達の写真。
この写真に写った兵士達が、その後本国に送られ英雄として大歓迎を受けます。
そして戦時国債募集の為に米国中を行脚させられるのですが、精神の葛藤に苛まれて・・・。
アメリカの若者の苦悩もわかるような気がしますが、所詮は勝った側の贅沢な悩みという気がしました。
この戦闘の際、日本側は死を覚悟した2万人が硫黄の吹き出す島の地下で飢えと乾きに苦しみながら絶望的な闘いを行い、そのほとんどが戦死しているからです。
日米の戦力差はそれほどはっきりしたものでした。

映画は回想の形で戦闘シーンが扱われる事が多く、なおかつ様々な人物のものであったりする為、筋を追えなくなる部分がありました。この辺り、残念。

映画が終わり、クレジットが流れた後に第2弾「硫黄島からの手紙」の予告編が流されました。
こちらは日本側から視た硫黄島戦を描かれています。
渡辺謙演じる栗林忠道中将。
おそらくは最後の突撃の際の言葉、「我は常に諸子の先頭にあり。」を聞いた時、目頭が熱くなりました。
すぐに場内が明るくなりましたので、ひじょうに困りましたが・・・(^^;)。
やっぱり自分は、日本人ですね。
予告編を見た限り、イーストウッド監督も日本側を誠意を持って描いてくれていると感じました。12月の公開が楽しみです。
「硫黄島からの手紙」を観た後に、今日観た「父親たちの星条旗」も完結するのかもしれません。

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2006/10/24

アタゴオルは猫の森!

映画の話、続きます。
「アタゴオルは猫の森」
30年以上続いている(のか?)、ますむらひろし氏の漫画を原作としたCGアニメーションです。

Atagl_1

感想を一言で言いますと、残念ながら今ひとつでした(汗)。
主人公の大食いの猫“ヒデヨシ”が暮らすアタゴオルという土地が、ある日 闇の女王(という名ではありませんが、そんな感じの登場人物)に乗っ取られ、みんなが洗脳されて闇に閉ざされそうになる。
その危機を、ヒデヨシを慕う光の精(という感じのキャラクター)によって、救われるという話。

皆さん、アタゴオルの漫画、読んだ事ありますか?
私としては存在は知っていたし、何度か手に取った事もありました。しかし、どうも馴染めずに“読者”と呼べるほどの者になった事はありません。
これは私だけの話かもしれませんし、大方の人がアタゴオルの世界観やヒデヨシのキャラクターをご存知なのかもしれません。
というか、そうでないと説明のつかないストーリーなのです。
ヒデヨシなど登場人物の性格を、鑑賞者に理解させるような演出はほとんど無く、冒頭からすぐに例の闇と光の戦いになってしまうからです。
私のようなアタゴオル初心者は「????」となってしまいました。
これが“サザエさん”の桜新町、“ちびまる子ちゃん”の清水市が闇の精に乗っ取られるんなら、登場人物の性格や住んでいる町を理解していますので“大変だ感”が大いに刺激されるのですが・・・(ちょっと例えが変かも)。
観ていればアタゴオルの住人達のキャラクターは当然わかって来ますが、共感という地点に至っていない為、なんとも感情移入が出来ず困りました。いや、アタゴオルをもともと熟知されている方なら違和感は無いのだと思いますよ。

また嫌だったのが、闇の精に洗脳されていくアタゴオルの住人達が、いかにも全体主義に踊らされる無知な大衆として描かれており、光の精との対立がファシズム対自由といった類型的な描かれ方をされている点です。この辺に物語の深みが感じられない。
それに、クライマックスの戦いにアタゴオルの住人は一切貢献しないのですよ。闇と光が勝手に戦って勝手に決着が付く。この辺も「????」でした。

【その他雑感】
演出者の方は存じ上げないのですが、アクションシーンのカットがやたらとアップで、しかも数カットをコンマ何秒でつなぐ為、映画館の画面では何がなんだかわかりませんでした。目が痛い。最後の方では目をつむってしまった。おそらくはテレビでの演出に馴れている方かもしれません。
CG自体はなかなか頑張っていると思いました。

谷山浩子さんが声優として参加していましたが、ほんの数シーンの二言三言しか登場場面が無く、谷山ファンとしては残念(これは別に演出のせいではありませんが)。

たまたまでしょうが、今回生まれて初めて自分以外人の入っていない劇場で鑑賞しました。200席近い場内に自分ひとり。すごい贅沢だ〜〜。

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2006/10/23

フラガールに涙。

子供の頃、冬休みに親戚(茨城県)の家へ向かう途中、車の窓から“常磐ハワイアンセンター”の看板を見た記憶があります。
冬枯れの風景の中、国道沿いに無数にあった広告・・・。この映画の描く季節も冬で、とても懐かしい思いをしました。

観て来ました。映画「フラガール」

いや〜、泣けました。全部で5〜6回くらい泣けましたね。
おそらく製作側が“泣き”を意識していたシーンでは、もれなく泣いたと思います。
なんなんでしょう。やはりトシとって、涙もろくなっているのか。

Hulagirl 敬愛する谷山浩子さんが「“もう会えない”という事を本当にわかるのは、人生を折り返してから。」と以前語っておられましたが、そんな感じでしょうか。
もちろん「フラガール」は恋愛を描いたものではなく、プロジェクトX的な追いつめられた炭坑会社の窮余の策としてのレジャー開発成功物語を描いているのですが、懐かしい昭和30年代の風景や人々が織りなす悲喜こもごもに、もう帰って来ない時代の息吹といったものを感じる気がします。
ただ、今流行のレトロものという事ではなしに、“映画”としての純粋な面白さにも満ちているのですね。

詳しい内容はご存知の方も多いと思いますし省きますが、今年度日本映画のベスト3には間違いなく入る内容だと思います。お奨め!

蒼井優ちゃんも熱演しているし、富司純子も良い。
しかし、この映画で一番際立っているのは松雪泰子。
SKDくずれのフラダンスの先生を演じているのですが、これがめちゃくちゃ良い。
彼女のための映画とも言えると思います。
松雪泰子って、地酒星人の世代だとメンズノンノのモデルとしての“松雪ちゃん”の印象が強く、あまり演技をしている場面を思い出せないのですが、役者として一皮むけましたね。

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2006/10/20

間宮兄弟!

最近観た映画です。
森田芳光監督の「間宮兄弟」。
江國香織氏の小説が原作です。
兄・明信、35歳、酒造メーカー勤務。弟・徹信、32歳、校務員。マンションで2人暮らし。母親思いで、マイペースで人生を楽しむ兄弟・・・。
しかし、二人ともいわゆるオタクなのですね。
なので、当然女性にはもてないのですが、学校やレンタルビデオショップで知り合った女性と親しくなろうと計画して・・・。

Mamiya

いや〜、この映画。たんたんとしている描写だし、際立ってドラマチックな展開もないのですが、なんかはまってしまいましたね。
自分の中の“間宮兄弟”が反応してしまったと言うか・・・。
私、現在妻子持ちではありますが、まかり間違えば間宮兄弟のような人生を送っていたかもしれないな〜、と思ったりしました。

でも、同性の兄弟って良いものだなぁ、とも思いました。その辺、うらやましく。
今日は酔っぱらっていますので、とりとめがないですが、この辺で(^^;)。

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2006/07/17

最近観た映画!

特に新しい映画というわけではないですが、最近DVDにて観た映画をご紹介〜♪

リンダリンダリンダ
Linda_1
なかなか良いですね。
ひと言でいえば、高校の文化祭で女の子達が急造バンドを作り、ブルーハーツの曲を演奏するまでを淡々と綴っただけの映画。
でも、各キャラクターが映画が進むにつれて立ち上がって来て、最後の場面ではひじょうに愛おしくなる。
特にドラマティックでもない設定や人物を用いてこれだけの内容を作り上げるという事は、演出・脚本が優れているという事なのでしょう。
脇役もひじょうに個性的に描かれています(俳優が個性的という事ではなく、役柄として)。脇役だけでひとつのストーリーが作れてしまう印象で、それは良く出来た映画のひとつの条件とも言えるでしょう。



ローレライ
Lorelei_1
第2次大戦末期、帝国海軍は潜水艦「伊507」をテニアン島へ向け発進。東京へ投下予定の原爆輸送船を攻撃する任務とする艦にはドイツ軍から譲られた「ローレライ・システム」が搭載されていた。
この「ローレライ」とは、特殊能力を持った少女が媒体となる高能力センサー。
「伊507」は、無事任務を遂行出来るのか・・・。
・・・CG、がんばっています。
けれど、かなりアラの目立つ部分あり。それは演出における人物描写でもしかりで、肝心の少女の人間性が良くわからない。描き方が不足していると思います。
設定はひじょうに面白いと思いましたので、ちょっと残念。


NANA
Nana_1
大人気コミックの映画化。
原作は読んでいないのですが、中島美嘉と宮崎あおいが、マンガの登場人物をうまく演じているのではないでしょうか?
リンダリンダリンダでもそうですが、ひじょうにキャラクターが立っていて、その事は漫画でも映画でも大事だと思いました。
観ていて気恥ずかしい部分もありますが、それなりに楽しめる内容だと思います。
ただし、第2作を作るのを前提としたようなストーリーで、1本の映画としてのまとめ方としてはどうなのか・・・疑問が残りますね。

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2006/01/18

セピア色した映画が好き:2《無法松の一生》

昭和18年製作の名作。
「無法松の一生」はこの他にも戦後数度に亘ってリメイクされていますが、この第一作を一番に推す方が多いようですね。
私はこの作品しか観ていませんのでわからないのですが、この映画を超える事は並大抵ではないと思います。
阪東妻三郎主演(ご存知田村兄弟の親父さんですね)。
九州・小倉の荒くれの車引きと、陸軍大尉未亡人と息子の交流を描いた作品です。
物語自体も大変面白く日本人の涙腺を刺激するものなのですが、今回見直して驚愕したのが宮川一夫氏のカメラワーク。
クレーンを使用したいきなり物語へ没入させるトップシーンをはじめ、オーバーラップを多用した幻想的なシーンの数々。
単なる人情ものに終わらない、詩情あふれる作品に仕上がっているのは宮川氏の神業も大いに貢献していると思います。

さて、陸軍大尉の息子が怪我をしているのを助けた無法松。御礼にと陸軍大尉邸へ招かれます。
恐縮しながら松が燗酒をいただくのですが、その際に使用されていたのが、下の絵にある道具。
恥ずかしながらなんと呼ぶのかわからないのですが(火鉢?)、おそらくは炭火を起こし、その火によって鉄瓶の湯も湧かせるし燗もつけられるといった“一台数役”をこなせるスグレ物。
ホクホクと湧き上がる湯気が暖かそうです。
こんな道具を横に置いて、手をかざし暖まりながら燗酒をいただいたら、たまらんでしょうな。
muhoumatsu
恐縮しながら杯を受ける無法松と、燗酒用の道具(ヘタな絵ですみません)。

この映画を見直して驚いたのが、未亡人役を演じた女優・園井恵子さんの美しさ。
陸軍大尉夫人らしい品格がありながら、少女のような可愛らしさも併せ持っている素晴らしい演技でした。この女性なら、無法松が生涯をかけて見守り続けたいと思うだろうなと感じました。
この園井恵子さん、その後お名前を聞かないのでどうされたのかと調べてみましたら、残念な事に広島の原爆によってお亡くなりになっていました。
それも悲惨な最期であったようで、本当に残念な事です。合掌。

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2006/01/15

セピア色した映画が好き:1《酔いどれ天使》

♪セピア色した映画が好き
 優しくて哀しい愛があるから〜♪

(哀愁のカサブランカ/郷ひろみより)

古い日本映画、特に昭和20〜30年代のものには名画と呼ばれる作品が目白押しです。地酒星人はこの時代の映画が大好き。
そして、その頃の日本人はほとんど日本酒を飲んでいます。そんな時代の映画の、飲酒シーンに注目してみたいと思います。
“酔いどれ天使”
この作品は黒沢明監督が昭和23年に世に送り出した傑作。
三船敏郎の主役デビュー作でもあります。
志村喬演じる酔いどれの町医者と三船演じる町のヤクザとの駆け引きをドラマにしたものです。
この町医者がとにかく酔いどれ。
往診の途中で居酒屋に立ち寄り一杯飲るのをはじめとして、診察の合間に医療用の純アルコールをお茶で割って飲む始末。
それも飲み切ってしまい、大学の同級生で大きな医院を経営する医師に純アルコールを回してもらう事を頼むシーンも出て来て笑えます。
yoidoretenshi
しかしそこは黒沢映画の主役。
そんなキャラクターでも、本当は心優しい正義漢。
正しい道へ導こうとしたヤクザ(三船)は自滅してしまいますが、人間に一番大切なものは理性であると、結核を克服した女子学生(久我美子)に熱く語るのでした。
この映画に出て来る居酒屋は、新築の設定らしくすごく小綺麗。壁に新築祝いの貼り紙のようなものが並んでいます。現代の伝統的な居酒屋とそんなに変わりません。
ヤクザ三船が来るとI.W.ハーパーのような瓶に入った洋酒も出て来たりします。

それにしても、女学生役の久我美子ちゃんが、すごく可愛い!(爆)

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2006/01/12

最近観た映画《正月編》!

正月は仕事を持ち帰ったりしていましたが、多少映画も観る事が出来ました。
以下、各々の雑感です。

オペレッタ狸御殿
tanuki

鈴木清順監督の作品を久々に観ました。
が、今ひとつ乗れなかった。勝手に昨日紹介の鴛鴦歌合戦風を期待していたのですが、妙にテンポが悪い。
どちらかというと、前衛的な舞台を観ているよう。
セットや衣装はかなり凝ったものですが、あのリノリウムのような床が興醒め。
チャン・ツィーは胸が無い事を発見出来たのは収穫でした(爆)。

真夜中の弥次さん喜多さん
yajikita

いや、好きなんですよこういう設定。
大好きなんですが、これも今ひとつ楽しめなかった。
なんかですねぇ、軸足がどこにあるのかがハッキリしていなくて、奇抜なシーンがあるのは良いのですが、あまりにもまとまりが無さ過ぎ。
「下妻物語」もかなり突飛な場面構成がちりばめられている作品ですが、あれは芯となるストーリーにブレが無い為にひじょうに優れた映画となった。
それに比べると・・・残念。

珈琲時光
coffee

台湾の 侯孝賢監督の作品。小津安二郎監督生誕100周年記念映画らしい。
一青窈主演。なんか良いんですよ、この映画。
全然ドラマチックでもないし、何気ない日常をカメラで無作為に切り取っているかのような自然な演出。
情緒ある神保町の街並み。
特にドラマ的な盛り上がりも無いままに始まり終わるのですが、飽きさせずに観せるのが凄い。

感染
kansen
ジャパニーズ・ホラーの一本。
いや、正月に夜更かししていたらテレビでやっていたんですよ。
なんとなく観ていたら、目が離せなくなり最後まで観てしまう事に。
原因不明の新型ウィルスに感染した患者が運び込まれた病院。全身が溶けて行く奇怪な症状。
やがて次々と医者・看護士が感染して行く・・・。
これは南果歩・木村多江などの女優陣がすごい。がんばっている。
南果歩、こえ〜〜っ!!

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2006/01/11

時代劇オペレッタ・鴛鴦歌合戦!

いや〜、大人になると予期していなかった出費が突如発生するものですが、昨年末に発生した件は結構な高額。
長期的に考えれば悪い話ではないかもしれないが、「今、そんなお金、どこにも無いよ〜っ!」と叫びたくなるたぐい。
家族と相談の上、なんとかやり繰りして都合を付ける事になったのですが、かなり気を引き締めて行かないと、後が怖い。

そんなシリアスな話し合いの翌朝、宅配便でアマゾンから届いたのがこのDVD。
「鴛鴦歌合戦《おしどりうたがっせん》」
一家の家計を預かる家長として、かなり気まずい。
oshidoriなんてったって、ひたすら明るく能天気な純和風時代劇オペレッタ。
一部に熱狂的ファンを持つ1939年(戦前ですよ!?)制作の一編。
以前にビデオ・LDでは出ていた事があったのだが、DVDでの発売が待たれていた。先日遂に発売する事を知り、早速注文をした次第で。

ま、出費の件とこの作品の素晴らしさとは関係無い訳で、気を取り直して鑑賞する事に。
実はこの作品を観るのは初めて。何度か上映情報を調べて観に行こうと計画をしていたのだが、所用が重なり実現しなかった。
前述した通り、戦前に撮影された日活作品である。片岡千恵蔵主演。
貧乏長屋に住む美男の浪人・千恵蔵を軸に、取り囲む娘たちが繰り広げる恋のさや当て。
ヒロインの市川春代ちゃんが可愛い(^^)。「ちぇっ!」と言いながら横をプイと向く様が微笑ましい。
とにかく全編を通して登場人物達が歌い、踊る。その唄が単純で親しみやすく、楽しさに溢れている。
なんせあの志村喬までもが「♪こ〜れ、これこれ、この茶碗♪」などと言って歌い出すのだ。
こんな昔にこんな素晴らしい和製ミュージカルがあったなんて。

制作された当時は、大分きな臭い世相だったと思うが、それに負けない明るさを持ったこの作品は人々の元気となったに違いない。それにあやかって、自分も元気を出して行こう!と思った訳で。
「♪こ〜れ、これこれ、この地酒♪」

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2005/12/13

最近観た映画!

最近DVDを借りて観た映画3本です。

ますは、宇宙戦争
warworlds
かの有名なH.G.ウェルズの原作なんですね。であるならばストーリーは知っているのですが、さすがはスピルバーグ。
ぐいぐいと内容に引き込んで行きます。息を呑むCGもさすがの出来。
一言で言うと、地球を襲って来た異星人と戦う話。
でも、なんなんでしょう、この全編を覆う暗さ。ほとんどポジティブな人が出て来ない。空も雨か薄くもりばかりで(これは異星人のせいでもありますが)。
しかし、未知との遭遇でもそうでしたが、その他の特撮に比べて宇宙人にだけリアリティが無いような気がします(^^;)。

次は笑いの大学
warai
三谷幸喜脚本の一遍。
なかなか好きです。一気に観てしまいましたが、これってあくまで舞台劇のような気がしました。
登場人物もほとんど二人だし(役所広司と稲垣吾郎)。
たとえばラヂオの時間のような、最後の盛り上がりには欠けるかなぁ・・・。

そして、血と骨
chitohone
梁石日氏の父を描いた自伝小説が原作です。
ビートたけしが、朝鮮の斉州島を離れ大阪に渡ってきた金俊平を熱演。
この男がとにかく凄い。金と女と暴力。欲望のままに生きていく様を描写。
生理的に好きか嫌いかと言われれば嫌いだが、画面の迫力に最後まで凝視してしまう。
本当にこんな男がいたのかなあ・・・。スゲーな。

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2005/11/25

ヤンキーちゃんとロリータちゃん!

良い映画を観ました。
深田恭子と土屋アンナ主演の『下妻物語』
昨年公開されたものだし、キネマ旬報3位にもなっている話題作なので多くの方が既にご覧になっていると思いますが、先日やっとDVDにて鑑賞する事が出来ました。
simotsuma
いや〜、最高です。
全編にちりばめられたギャグ。そして爽やかなメッセージ。CM出身の監督らしいインパクトとスピード感の有る、凝りに凝った映像が炸裂します。
18世紀フランスのロココ時代に生まれたかったロリータファッションに身を包んだ桃子(深田恭子)と、暴走族(レディース)で特攻服に身を包んだヤンキー、イチゴ(土屋アンナ)がひょんな事から知り合い、友情を育む過程を茨城県下妻市を舞台に創り上げたストーリーです。

田んぼの広がる下妻の農道を歩くフリフリなコスチュームの女の子。
オシャレな代官山をガンをつけながら歩く特攻服のレディース。
ロリータな外見と違ってもの凄くクールな桃子と、これまた外見とは裏腹なナイーブで純情な心を持ったイチゴ。その対比がとても面白いんですね。
その対比・対立が深いほど映画的な彫りが深くなって行く・・・。

この映画の登場人物は、主演の二人以外もキャラが立ちまくっています。
(特に安部サダヲ演じる“一角獣の龍二”は爆笑です。)

美少女の出る青春映画というと、どうしてもアイドル自身に対する興味を持って観てしまいがちですが、この映画にはそういったいやらしさは微塵もなく、ストーリーへ没入出来ます。
そして観終わった後には爽快感が残るだけです。

そして、桃子の祖母(樹木希林)が語る台詞が、この映画のテーマを表現していて、泣かせます(以下大意)
『自分の道を行け。
 他の誰とも違う、
 あんたでなければ
 駄目だって場所が
 きっと見つかるよ。』

周囲に迎合しない、独立した精神を持つ事の尊さを語りかけて来る映画です。
この映画はウチのふたりの娘も大好きになり、何度も観返していました。子を育てる親としても、ひじょうに共感の出来る作品だと思います。

《余談》
桃子が身につけているロリータファッションのブランド『BABY,THE STARS SHINE BRIGHT』。さっそくネットで見ましたが、良いですね〜。
もし女の子に生まれ変わったら、BABYの服を着てみたいと40代@中年オヂは思うのでした・・・。
(あ、そこのアナタ、引かないでください。)

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2005/09/25

最近観た映画!

地酒星人は映画好きなので、レンタルや映画館問わずよく観ます。
しかし、ひじょうに激しい波があり、数ヶ月まったく観なかったり、数週間毎日のように観たりするのです。まあ、最近は大体レンタルが多いのですが。

ここ一ヶ月も結構波が来ていて、いろいろと観漁っているのです。
以下、何本かをひとことインプレッション(旧作も多いですが)

隠し剣・鬼の爪★★★
kakushikenたそがれ清兵衛のヒットに続く、山田時代劇第2弾。こういう場合、前作はしのげないんだよなあ、と思っていたのだが予想外に健闘。面白かった。永瀬、松ともに好演。全体に「たそがれ」を上回ってはいないと思うが、ラストはとても爽やか。




バイオハザード2・アポカリプス★★
ゾンビの扱いが少なくなり、その変わりに人造人間のような化け物が登場。う〜ん、前作の方が良かった気がする。

エイリアンvsプレデター★★
何も考えずに恐がり、楽しめるB級テイスト溢れる作品。プレデターって、なんか男気が有ってカッコ良い。顔は気持ち悪いけど。

イン・ザ・カット
メグ・ライアン主演のセクシー・サスペンスといったところか。なんか主人公の気持ちが良くわからないので感情移入出来ず。もう20分は短く出来るのでは?引っぱり過ぎ。メグ・ライアン萌え〜、の人には良いでしょう。

東京ゴッドファーザーズ★★★
tokyogod今敏監督のアニメーション。クリスマスイブに捨て子の赤ん坊を拾ったホームレス3人組のドタバタ・ジェットコースタームービー。かなり楽しめます。







赤目四十八瀧心中未遂★★★★
akame挫折して尼崎へ流れて来た青年が、場末に暮らす人々と関わりながら、再び旅だって行くまでの物語。青年と恋に落ちる寺島しのぶが良い。登場人物がみんな癖有りまくりのディープな尼崎ワールド。これ、すごく気に入りました。





ドーン・オブ・ザ・デッド★★★
dawndead79年に制作された「ゾンビ」のリメーク。とは言っても、現代のゾンビは動きが早い。全力疾走で襲って来るゾンビの恐さったら。前作も見ているが、なかなか甲乙付けがたい面白さ。







ランド・オブ・ザ・デッド★★
これはゾンビ映画最新作。世界に蔓延したゾンビ。ゾンビの入れない街を築き、暮らす人間達。しかし、ゾンビ達が徐々に知能を持ち、人間が逆襲される。う〜ん、ゾンビ映画の第一人者ロメロ監督にしては今イチか。だって、人間の横暴な振る舞いに、ヒューマンな怒りに燃えるゾンビって・・・ぜんぜん恐くないんだもん。ゾンビの方に感情移入の出来る希有な映画。B級スプラッターシーンは満載。

ヴァン・ヘルシング★★
吸血鬼退治のヒーローもの。舞台は中世のルーマニア。CGが力入っていて、結構楽しめます。

28日後★★★
28days事故で意識を失っていた主人公が目覚めてみると、世界は病原菌に犯されていた。感染した人間はまるでゾンビのように人を襲い、感染者を増やして行く。イギリスの陰鬱な気候と、自由を奪われた人間達。息詰まる展開がグッド(変ですか?)。





う〜ん、今月はゾンビ映画強化月間であったか。

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