常念山脈縦走を目指す・・・しかし、途中で断念。
長年の念願だった常念山脈縦走。
蝶ヶ岳から常念岳、そして大天井岳から燕岳への4座縦走が目標です。
松本へ前泊し、早朝にバスターミナルから上高地を目指します。
しかし、昨日からなんとなく体調が優れず。
なんとかなるだとう、とこの時点では思っていました。
河童橋へ着。穂高の山々へご挨拶。
徳澤へ向け、歩き出します。
二時間ほど歩いて徳澤園に着きました。
しかし、なんとなく体が重いんだよなー。
そんなに空腹は感じていないのですが、これからの登りを考えカロリー摂取を。
うどんが終了していて、カレーにしました。
さて、気を取り直して蝶ヶ岳への登りです。コースタイムは約4時間半。
ひたすら登りが続く樹林帯の道。
ジグザグと高度を稼ぎますが、行けども行けども延々と登りが・・・。
どうも胃腸の調子がよくない。昨年も登ったコースですが、こんなにきつかったかな。
やはり体調のせいなんだろな、と思いつつ。
やっとこ登って穂高の山々とご対面。
しんどかったー。平均コースタイムをオーバー。
自分としてはかなり遅い。
テントの場所があまり残っておらず、なんとか端っこに隙間を見つけて張りました。
胃腸の調子は良くないけれど、食べなければ山は登れません。
このジレンマ。
胃腸薬を飲みつつ、食事をかき込みます。
翌朝。安曇野方面の朝焼けです。
朝、早速腹を下してしまいました。
だけど食べなければならぬと食事を胃に入れます。このジレンマ。
穂高連峰のモルゲンロート。
美しい風景を見ながら(この時はまだ風景を愛でる余裕があった)、縦走路を常念岳へ向かいます。
蝶槍を超えると下りになり、樹林帯へ突入。
木々の間から見える常念岳。
ホントにこの体調であそこまで登れるのか。と不安が募って来ます。
やがて樹林帯を超え、コースはきつい登りへと。
大きい岩の連なる道。
かなり高度感のある箇所もあり、岩を掴みながらじりじりと登ります。
両手両足を使いながら大きな岩を乗り越えると、テント泊の重いザックが左右に振られるんです。これは怖い。
それを計算に入れつつ登らないと、転倒・滑落の危険が。
荷物を軽くしようと思いULザックにしていますが、ザックの体への密着度が甘く感じます。
はるか先の常念岳山頂。
時折、腹痛が襲ってきますが、このコースに用を足せるような場所はない。
下手にコースを外れようものなら滑落・・・。
とにかく登るしかない。
上の写真は小休止中に槍ヶ岳を撮ったもの。
槍ヶ岳を愛でる余裕は既になく、「快晴である。槍ヶ岳がくっきり見える。だからたぶん素晴らしい景色なんだろう。
だから写真を撮っておくと後で嬉しいだろう。」そんなことを機械的に頭の片隅で思いながら撮った写真です。
やっと見えた常念岳山頂。
写真撮影の列ができていたので、山頂脇をすり抜けて下山路へ。
体調が悪いのと、自分がピークハンターではないことと両方ですかね。
(昨年、一度登っていますしね)
ここから常念小屋へ向けて下ります。
常念小屋の赤い屋根が見えてからが、長いんだよな〜。
なんとか常念小屋へ辿り着き、テントを張りました。
腹の調子は悪いけれど、カロリー摂取と思い「常念うどん」を。
とても良いお味でした。滋味だったなぁ〜。
習慣で一緒に頼んでしまったビール。
そしてこのビールが祟ったのか、その後何度かトイレに行く羽目に。
このあたりから考え始めました。明日はここから大天井岳を抜け、燕岳へ。
そこで燕山荘へ泊まる予定です(テント場は予約がいっぱいでした)。
果たしてこの体調で先へ進めるのか・・・。
しばらく考えた後に、燕山荘さんへ宿泊キャンセルの連絡を入れました。
明日は一ノ沢コースで下山します。
持って来ていた正露丸をオーバードーズ気味に飲み、テントで数時間横に。
すると体調が戻って来ました。明日は下山だけという、縦走のプレッシャーからの解放も良かったのかもしれません。
ここで飲むのもどうかとは思いつつ、大雪渓カップをちびりちびり。
うん、お腹は大丈夫そうです。
トイレに起きることもなく、ゆっくりテントで眠れました。
翌朝。さあ、一ノ沢へ下山です。
さらば常念岳、常念小屋。今度またここから縦走をスタートさせようと思いつつ・・・。
一ノ沢コースは川沿いに高度を下げて行きます。
こんな橋も数知れずあって、変化に富んだコース。
ただ、以前来た時よりも下山のスピードは上がらず、最後の方はへとへとに。
カロリーと水分摂取が足りないんだろうな。
やはり山は健康体で来るべきところですね。
ようやく登山口が見えて来ました。
予約していたタクシーにもすぐに乗れ、穂高駅まで。
やっと戻って来ました。
全身の緊張が溶けていく感じ・・・。
しかし、今回の山行は最後まで甘くなかった。
特急あずさが満席。自由席はない為、デッキで立って過ごす事に。
下山後にこれはツライ・・・。
気を取り直して、松本駅売店で購入した松本山雅バージョンの真澄カップを。
今回の教訓、「山は健康体で行くところ」。
最近のコメント