念願の北アルプス裏銀座方面へチャレンジ!
今回は双六岳を目指します。
初日。松本バスターミナルから平湯温泉乗り換えで新穂高温泉へ。
ここから林道を1時間歩き、わさび平小屋へ到着です。


わさび平小屋では、野菜や果物を冷やして売られています。
ここの名物らしいですね。

部屋は三人部屋の一番奥。
スペースが十分確保されていて、快適でした。頭上の棚が便利でしたね。
テント装備を持っているので本当はテント泊したかったんですが、7月頃ここのテント場にクマが出没して、しばらく閉鎖になっていたんですね。

今は居なくなったそうでテント場も営業しているんですが、念のために小屋泊にしました。
(八ヶ岳の双子池キャンプ場で、テント横を大型動物が歩いていった恐怖がトラウマになっています)

夕食は岩魚がメイン。これはテントではなかなか味わえないですね。
美味でした!
この小屋は水が豊富なので、風呂にも入れます。汗を流した後は小屋前でまったり。
小屋の女の子に「日本酒はありますか?」と聞くと売り切れているとの事。
「日本酒はないですが、お燗ならあります」と。
「???そ、それじゃあお燗ください」と変な会話。

アツアツのお燗。
間違いなく日本酒でした。銘柄はこわくて聞けませんでした(苦笑)。
そんなこんなで明日は自分としては長丁場なので、早めに床につきました。

翌日も快晴。
林道をしばらく歩いて、小池新道に入ります。ここからが本格的な登山道。
岩の多い道ですが、よく整備されていて歩きやすいです。
高度を上げていくと、西穂高岳の稜線が現れました!俄然テンションが上がります。

しかし皆さんよくあの稜線を歩きますね〜。見るからに恐ろしい。

こんな感じの沢をいくつも渡り、さらに先へ進みます。
すると突然、池の前に躍り出ます。

鏡池です!槍・穂高連峰がどどーん!
ここは素晴らしいフォトスポット。
当たり前ですが、常念山脈から見るのとは左右が逆。
少し行くと鏡平山荘に到着。ここではコーヒーフロートで小休止。

疲れた体にアイスクリームが沁みます。
快晴なのは嬉しいですが、真夏のような暑さ。
ここからもさらに高度を上げて行きます。

弓折岳山頂に到達。双六岳方面と笠ヶ岳方面との分岐です。
今回はもちろん双六岳を目指します。

ここからしばらくは歩きながら常に槍ヶ岳が見えるご機嫌な環境。
登りはつらいですが、そんな時は槍を見てパワーをもらいながら・・・。

穂先にズーム。素晴らしい山容。
雲一つない天候に感謝。思えば今シーズンは週末ごとに現れる台風に苦労しました・・・。

しばらくすると、前方に双六小屋が見えて来ました。
その向こうには鷲羽岳、そして水晶岳が。すばらしい。
(しかしここからアップダウンが激しく、なかなか小屋に辿り着かないのでした)
小屋に到着後、早速テントを張りました。

砂っぽい地面でペグの効きがゆるい気がして、石中心に張りました。

昼も過ぎたので、双六小屋でカレーライスをいただきます。
普通のカレーだけど、そこが美味しい。
双六岳山頂は小屋から約1時間。当初は翌朝にと考えていましたがこの絶好の晴天を逃す手はないと思い、この後登頂をする事に。
小屋のすぐ横の登山道から上がって行きます。

だんだん小さくなっていく双六小屋とテント場。
正面に見えるのは槍ヶ岳に到達する西鎌尾根に連なる樅沢岳です。

分岐に行き当たります。
右に行くと三俣山荘方面。
来年は三俣を目指したい、と思いつつ今回は双六岳方面へ進みます。

このあたりで雷鳥の鳴き声が聞こえ、しばらく探したんですが姿は見えませんでした。
晴れていると、なかなか姿は見せてくれないようですね。
大きな台状の地形を乗り越え、しばらく行って後ろを振り返ると・・・。

来たー!
天空の滑走路。 この景色を見たかった!

山頂に到達。大満足の登頂でした。
槍ヶ岳とは逆側の黒部五郎岳方面にはだいぶ雲が出て来ました。
中には黒い雲もあったりするので、早々に下山します。

それにしても、すごい風景だよな〜。
余韻を噛み締めつつテント場へ戻ります。

小屋まで下りて、ビールでひとり乾杯。

テント脇で小屋で買った日本酒(双六カップ)をいただきます。
使用した盃は生分解性プラスチックに会津塗を施したもの。
山で使おうと半年くらい前に購入していたのですが、やっと日の目を見ました。

夜半のテント場。
この日は結構冷えて、寝袋+ダウンで乗り切りました。

翌朝。双六小屋は位置的にご来光が見にくいようで。
それでも綺麗に赤く染まった空を見ることが出来ました。

鷲羽岳もほんのりピンクに染まって・・・。
さて、テントを撤収して下山です。

他のテントもだいぶ減りました。
双六池の奥の方に見えるのは笠ヶ岳のようですね。

鏡池までの道は槍ヶ岳が正面に見えます。
足を止めて写真を撮りまくりで、なかなか前に進まない。

穂高連峰。
奥穂高岳から連なるジャンダルムもはっきり視認できます。
しかし、よくあんな場所に行きますね〜(汗)。

鏡平山荘が見えて来ました。
こうして見ると、すごい立地。


鏡平山荘に着。
すこし肌寒かったですが、またもコーヒーフロートを。
変わらず美味。

風がなかったので、鏡池では“逆さ槍”が見れました!
(先っぽがほんのちょっと見えているだけですが・・・)

“チボ岩”と言われる辺り。
コース上にはこういった大きい岩が折り重なっている箇所が多く、アスレチック的で歩くのが面白い。
しかし、血痕が点々としている岩を見つけ、油断をしちゃいけないなと思いました。

やがて、わさび平小屋に帰って来ました。
昨日はなかった足場が組まれていてびっくり。冬支度でしょうか?
ここから1時間かけて新穂高温泉のバス停まで歩き、松本へ戻りました。

特急あずさ車中。旅の終わりはいつも大雪渓。
落ち着く味です。

やっと行けた双六岳。天空の滑走路も見れたし、天気に恵まれ大満足です。
来年以降はもっと裏銀座方面に足を伸ばしたいなと思いました。

スマホの壁紙にしました!
見るたびに「かっけーっ!」と、思っちゃいます。
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