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2021年10月の2件の投稿

2021/10/30

《紅葉の涸沢へ!②》天上の極楽居酒屋、涸沢ヒュッテ!

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横尾山荘ではぐっすり眠ることができました。

朝陽のあたる山々を見上げつつ、横尾大橋を渡り涸沢を目指します。

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上高地から横尾まではそれほど起伏のない道でしたが、涸沢カールまでは完全に登山道です。

梓川沿いのゴロゴロと大きめの石の多い歩きにくい道を過ぎると、やがて傾斜のある山道へ。少し歩いて行くと左側に屏風岩が出現。凄い迫力の岩壁。こんなところを登る人達がいるんですね〜。

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しばらく森林帯を通ると、突然視界が開けて本谷橋です。吊り橋が架けられている河原では、多くの人が小休止していました。

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行動食と水をしっかり摂って、さらに登りです。

だんだん岩がちになって来る登山道。ガイド付きツアーで登っている団体さんも多いので、道の狭い急登箇所では渋滞も起きがちです。

落石注意ポイントも無事通過。

ちょっと一休みに最適な場所でリュックを降ろし水を補給。ここは「Sガレ」と呼ばれているポイントのようです。休んでいる人が皆、上を見上げているので視線を向けると…。

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雄大な穂高岳がそこに!神々しい美しさ。

ここから先は岩の道が多い。それでも良く整備されているので、歩きにくくはありません。

涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐看板を左へ。

今回は涸沢ヒュッテに宿泊です。

すぐ近くかと思いましたが、だいぶ長い石の階段を登り続けます。

この辺りになると、紅葉も過ぎて葉が落ちている木も多い印象。

おそらく紅葉の最盛期は1週間から10日ほど前だったのかな?

そうこうする内に、涸沢ヒュッテに到着。

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テラスでは、みな思い思いに過ごしています。見上げる穂高の山々。左から前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、そして北穂高岳。

3,000m超級の山々にぐるりと囲まれている涸沢カール。この風景にはやはり感動しました。飽きずにずうっと見ていられる眺めです。

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しばらく山々に見惚れていましたが、昼も近づき腹ごしらえをと思い、テラスの売店でラーメンとビール。

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穂高連峰を見上げながらラーメンをすする贅沢。

食後はテント場を巡ってみたりしました。いろいろなタイプのテントを見ると勉強になります。その内にテント泊をしてみたい。

そろそろ涸沢ヒュッテの宿泊受付を。今日は本館に割り当てられました。

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板壁で仕切られた一室。

コロナ禍前はおそらくこの仕切りは無かったんでしょうね。必要十分な快適スペースです。荷物の整理を終えた後は再びテラスへ。

涸沢ヒュッテの宿泊者は、小屋で用意しているサンダルを使う事ができます。登山靴から解放されるので、これは嬉しい。

テラスで再度、3,000m級の山々を眺めながら「岩波」のお燗をチーズたらをツマミに。

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こんな贅沢な飲酒環境があるでしょうか。

岩波をお代わりして、ひたすら山を眺め続けながら様々な事を考えます。

奥穂高岳山頂の右下あたりに、ザイテングラートが見えます。奥穂へのアプローチルートであるザイテングラートを登った先の稜線には穂高岳山荘。あんな所に山小屋があるんだなぁ、すごいなぁ、とか。奥穂高岳の山頂には昨日お詣りした穂高神社の嶺宮があるんだよなぁ、行ってみたいなぁ、とか。

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しかし、自分の技術で難所であるザイテンや奥穂への急登は無理なんじゃないか、とか。

もしもの事を考えるとココヘリ(GPSを活用したヘリ救助のシステム)に入っておくかな、とか。

しかしこのロケーションでヘリ救助受けたら、小屋の宿泊者やテント泊の人達の注目の的だろうなぁ、とか。

一人での山行は淋しい部分もありますが、思索をグルグル楽しむには良いですね。

酔いが深まるにつれ、なんとも言えない多幸感に包まれるのでした。

そんなこんなで陽も落ちて行き、涸沢ヒュッテでの夕食です。

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黙食を推奨されているので、グループで来ている方は違和感があるでしょうが、こんな時は単独行者に利点あり。美味しい夕餉でした。ごちそうさま。

暗くなってもテラスでは大勢の人が酒盛りを続けています。コロナ禍で久方ぶりに接する酒場の喧騒でした。

ここはまさに、天上の極楽居酒屋であると言えるでしょう。

この夜は気持ちよくぐっすり眠る事ができました。

翌朝は4時40分が朝食時間(山小屋の朝は早い)。

安定の美味しさです。

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この日のモルゲンロート(朝焼け)時間は5時30分頃。

涸沢カールは谷形状なので日の出は直接見れないのですが、穂高連峰のモルゲンロートが見ものです。あいにく山頂部分には雲がかかってしまっていますが、これはこれで美しく幻妙な風景。この日にしか見れない感動のシーンでした。

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なごり惜しいですが、穂高連峰に別れを告げ下山します。また来るよ。

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平日ですが、下山する人が多いので、道が険しい箇所では渋滞します。自分も足をすべらせ尻餅をついたりしながら、なんとか下山しました。

山で足を滑らせるのは決まって右足。これは親指関節の既往症を庇う歩き方のせいで接地が不安定であるためと判断し、改善に取り組んでいます。

やがて徳沢に到着。ここで食べようと決めていたソフトクリームを。

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明神を経て、戻って来ました河童橋。

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あの山々の向こう側に涸沢カールがあるんだなぁ。

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河童橋近くの西糸屋山荘にてランチを。松本の地ビールが腹に沁みます。

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ボリューミーなカツカレー。揚げたてカツが美味しい。

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上高地バスターミナルからバスで新島々駅。

松本に戻って、夕刻あずさに乗り込みました。

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諏訪の御湖鶴を味わいながら帰京します。

(諏訪のお酒と思っていたら、福島県いわき市で造っていました。このあたりの事情はよくわからないのですが・・・。)

今回は天候に恵まれ、念願だった涸沢カールを訪れることができました。大満足!

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写真はこの旅から約10日後の涸沢です(涸沢ヒュッテのTwitterより)。もう雪山になっています。

自分の技量では雪の付いている山は登れないので、ギリギリのタイミングで登れて良かったなぁ。

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2021/10/24

《紅葉の涸沢へ!①》横尾山荘で「岩波」を味わう!

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北アルプス2回目の旅は紅葉の涸沢カールを目指します。

前日は仕事終わりに新宿から「あずさ」に飛び乗り、松本泊。

翌朝は5時30分松本発のバス(ナショナルパークライナー)で、上高地へ。

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早朝にもかかわらず満員です。外国の方も多いですね。

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1時間30分ほどで着きました。まだ早朝の上高地バスターミナル。

急ぐ旅ではなし、ゆっくりと歩を進めます。

ほどなく河童橋に。

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いきなり雄大な穂高連峰の出現。素晴らしい。

この場所から奥穂高岳、そしてジャンダルムまで見えるとは知らなかった。

さらに歩を進め、1時間ほどすると明神に。ここでは穂高神社奥宮にぜひ詣りたい。

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さらに拝観料をお納めして、明神池へ。一之池に面した神秘的なお社。

聳え立つ明神岳に向かって登山の安全を願って参拝します。

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どこを撮っても美しい。パソコンの壁紙にできそう。

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奥宮の余韻にひたりつつ、奥上高地へ進みます。

約1時間歩いて到着した徳沢の「みちくさ食堂」。

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〝山の手作りカレー〟を。安曇野産の豚肉が美味しかった。

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小休止後、さらに1時間。本日の宿泊地である横尾に着きました。

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今日の宿、横尾山荘。大きな建物ですね。

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横尾山荘の前には梓川にかけられた横尾大橋が。明日はこの橋を渡り、涸沢を目指します。

昼頃に着きましたがチェックインは午後2時から。

時間が空いたので、梓川のほとりに腰掛けビールを。

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清涼な川の水をゆっくり眺める贅沢な時間。

それでもチェックイン時間が来ないので、横尾山荘内の外来食堂で松本の酒「岩波」をいただきます。

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最初、古酒を思わせる香りがふわっときますが、飲んでみると案外あっさりとしています。

飲み進むと旨味も出てきて、後を引く酒ですね。

そうこうする内に時が来て、ようやく宿の受付を済ませ、部屋へ。

とても掃除の行き届いた綺麗な宿です。

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二段ベッドが4つの8人部屋でした。

今日は下段に。カーテンの仕切りもあるしスペースが確保されていて、とても快適ですね。

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狭い空間ではありますが、子供の頃の秘密基地感があって嫌いじゃないです。

横尾山荘ではお風呂にも入れます。梓川のほとりに建っているので、水が豊富なのでしょう。

これは嬉しいですね(ただし石鹸・シャンプーは使えません)。

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晩御飯。バラエティに富んでいて野菜や果物もあるのが嬉しいです。

9時消灯ですが、それより早めに寝床に入って、明日はいよいよ涸沢へ出発です!

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