関ヶ原!
いろいろ思い入れのある司馬遼太郎作品「関ヶ原」。
その初映画化と聞き、さっそく新宿に。
中学生の頃から司馬作品に親しんでいる地酒星人。初めて「関ヶ原」を読んだのは10代の頃です。
実は司馬作品で一番好きなのがこの「関ヶ原」。最近ではKindleであらためて読んでいるところです。
この「関ヶ原」は大叙事詩で、ありとあらゆる種類の人々の人生が交錯します。
10代の頃は自らの信じる正義に生きる石田三成や古武士然とした島左近に憧れ、社会に揉まれている頃には、結局自分が仕えるとしたら藤堂高虎(映画では描かれていませんが)のような上司が望ましいと思ったりもしました。
今は・・そうですねぇ。少し達観している自分がいるでしょうか。
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映画の感想。
この大作を原田監督はうまく切り取り、映画にしたと思います。
三成の愛人である初芽を伊賀の忍びにすると言うアイデアも、うまくドラマの盛り上げに資していると思います。有村架純も好演。
小早川秀秋の新解釈も、まあ有りでしょうか。
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いくつか映像として見て見たかったシーン。
●前田利長に「まつ」がお前は器量が利家ほど無いから内府(家康)に従えと諭すシーン
●加藤清正の妻が大阪を脱出するシーン
●島津の前代未聞の敵中突破「前への退却」
●最後に初芽のところへ黒田如水が訪れるシーン
などなど。もっともこれらを描いていたら5時間は超える映画になってしまったでしょう。
(前後編になっても是非見たいですが)
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「関ヶ原」、面白い映画になったと思います。
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