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2014/01/14

文豪の酒!

最近は本をKindleで読む事が多いのですが、「酒」で検索すると明治から昭和にかけての文豪たちの様々な作品がヒットします。

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これらは青空文庫さんの提供らしいのですが、嬉しい事に¥0の物が多く。
いくつかダウンロードして読んでみました。文豪なりの個性があってこれがなかなか楽しめるのですよ。

【新潟の酒:坂口安吾】
坂口安吾の酒をめぐる軽いエッセイ風文章。
要約すると以下。
●新潟で酒を呑み回ったが安くて旨い。屋台の酒でも充分のめる。
●菊(正宗?)や白鷹だと思ったら地酒の朝日山だった。
●東京で朝日山を呑んだら甘いばかりで飲めなかった。察するに二級品だろう。
●新潟の酒をのむなら新潟へおいでというのでは困る。
などなど、とりとめもない酒の話題なのだが、値段の事などがリアルに書かれていて面白い。
時代は変われど酒飲みは酒の事で日々頭を悩ませているのだなぁ、と。
【酒の追憶:太宰治】
太宰らしさ満載。酒をめぐる失敗談の羅列である。
●芸者遊びで芸者にあなどられたくなくて酒を飲んで、涙を流して吐いた。それから芸者に柿をむいてもらって真っ青な顔をして食べた。
●初めてひや酒を呑んだのは二十五歳。友人宅で茶碗で五ん合飲んで帰り道、突如酔いが発生して転倒を繰り返し泥だらけに。はだしのまま電車に乗って帰った。
●友人からウイスキーをもらい飲み合う。吉祥寺駅に送った帰り道に公園の森に迷い込み杉の大木に鼻を打ちつけて顔を腫れ上がらせてしまう。
などなど、こちらもエッセイ風短編であるが、太宰らしさをあちこちに感じる事が出来る。
【酒:正岡子規】
学生時代の子規の生活の一場面である。ホトトギスに掲載。
●寄宿舎で試験勉強をしていたが、まったくわからず。
●友達が飲みに行こうと言うから神保町の店に行く。
●いつもは五匁と決めているが、ラッキョを肴に正宗を一合傾けた。
●この勢いで帰って勉強しようと思ったが学校の門を入るあたりから足が地につかなくなる。
●部屋に帰ると苦しくてならず、そのまま寝てしまった。
●翌日の試験は十四点だった。
●酒も悪いが先生もひどい。
なぜ先生もひどいかはわからないが(笑)、正岡文学らしい写実性である。
【酒中日記:国木田独歩】
この中で唯一の小説と呼べる作品である。
金策に困り、偶然発見した落とし物の大金をそのまま自分のものにしてしまった男が、その後悲劇を呼んでしまう。夜分に酒を飲み、自責の念にかられながら過去を思い出し日記を書く。
酒は前面に出ていないが、虚実の判然としない男の日記の根幹に酒が関わっているのか。
ひじょうに現代的な筆致。
国木田独歩、今までほとんど読んでいなかったけれど面白いなぁ!
「酒」をテーマとした文豪の作品、まだまだたくさんありそうなので少しづつ読んでみたいですね。
青空文庫のボランティアの方々に感謝!

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コメント

これは面白そう♪
iTunesストアにもないかしらん。(苦笑)

投稿: 燗酒おやぢ | 2014/01/14 08:39

《燗酒おやぢさん》
いまパッと検索した限りでは太宰の「酒の追憶」と独歩の「酒中日記」が見つかりました。他もあるかもしれません。
iOSのKindleアプリでもどうぞ。
(MacのKindleアプリだと今のところ日本のアカウントに対応していないんですよね。)

投稿: 地酒星人 | 2014/01/14 08:49

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