上野にて常若(とこわか)の心を学ぶ。
なにやら今年は冷夏という声も聞こえて来ておりますね。
8月になったとはいえ、日向に出なければそこそこ過ごしやすい土曜日。
妻・長女と共に蕎麦の名店、神田まつやさんへ。
ビルにはさまれて立つ雰囲気のある建物。
11時30分頃に到着したのですが、店内はほぼ満席でびっくり。
ビールを飲みながら待っていると出て来たのはもりそば。
この日はシンプルに♪
コシのしっかりした、風味のある蕎麦。
甘辛のつゆも良い感じです。
うん、おいしいです。
今度は他のメニューもいろいろと楽しみたい、と思いました。
まつやを後にしてから向かったのは上野・国立博物館。
「伊勢神宮と神々の美術」。
20年に一度の式年遷宮を記念(次回平成25年で第62回!)した展示です。
この式年遷宮。
社殿を新しくするのみと思っていたら、そうではないのですね。
お道具類もすべて新たに作成するのだとか。
神宝(太刀をはじめとして、絹織物や器物など)の一切を往古から伝わるままの素材・華麗なデザインで新調。
人の寿命が短かった時代には、その技術を伝えるのに「20年」という遷宮のサイクルは合理的だったんでしょうね。
常に瑞々しく、清らかであるべき“常若(とこわか)”のこころ。
前回の展示である「阿修羅展」にくらべると全体に地味ですが、“日本人を構成する精神のようなもの”に僅かながら接する事が出来た気がします。
帰りがけ、会場で「赤福」とともに購入した伊勢湾・二見浦の「岩戸の塩」。
海水に含まれる塩分のみで作られた、黄色みを帯びたこの塩の味が絶品。
とてもマイルドな食感で、甘みさえも感じられます。
早速使っていますが、醤油をつけるよりもこの塩をちょっと振った方がおいしくなるものも多いです♪
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コメント
常若(とこわか)の心か・・・
ピラミッドやパルテノン神殿などの石造物は壊れたら終わり、建築技術を伝えるすべがありません?が…常若の国、日本はこうした風習にならい建築などの知恵、精神の素晴らしさがずっと続くのでしょうね。
投稿: イケ | 2009/08/04 14:40
《イケさん》
今回の展示を見て、日本人の綺麗好きや几帳面さの象徴であるような気がしました。
ふだんはあまり意識しませんが、日本人の“根”の部分に神道は息づいているのではないでしょうか。
投稿: 地酒星人 | 2009/08/05 13:16
まつやさん
平日も休日もいつも満席なんですよね〜
一度でいいからあの空間で、
ゆっくりと静かに飲んで、蕎麦を手繰りたいと
思っているのですが、
貸し切りにでもしない限り無理でしょうね(汗)
投稿: 酔ゐどれ | 2009/08/05 13:40
《酔ゐどれさん》
やはり人気店なのですね〜。
夜なんかは並ばないと難しい感じでしょうか。
焼き鳥が評判らしいので、今度は是非食したいと思っています。(^^)
投稿: 地酒星人 | 2009/08/05 14:02
伊勢神宮、2年ほど前に実家から行ったのですが、
やっぱり何とも言えない神聖な気持ちになります~。
何より、そこかしこにある杉の木の太さといったら!
一体何百年生きてるんだろう?って思ってしまいました。
赤福も、やっぱり出来たてを食べる方が美味しかったです。
いつも名古屋駅にも赤福があったので、
漢字が読めるようになるまで「赤福は名古屋のもの」って思ってました(笑)。
投稿: まき子 | 2009/08/05 16:39
《まき子さん》
まだ行った事がないんですよ、伊勢神宮。
やはり日本人としては一度訪れたいと思っています。
一日で回れますかね〜。
出来たて赤福もおいしそう♪
投稿: 地酒星人 | 2009/08/05 17:16
周りの席がどんどん入れ替わる中、長っ尻の飲兵衛二人が昼から燗酒をどんどんお代わり。
「まだ飲むの!?」なんていわないところが老舗の懐の深さかと。(笑)
こちらは茹でですが、そばがきもうまいですよ♪
投稿: 燗酒おやぢ | 2009/08/05 20:19
《燗酒おやぢさん》
旨いそば屋でダラダラと長っ尻、良いですね〜、やりたいですね〜(笑)。
あ〜、そばがきも食べたい〜。
投稿: 地酒星人 | 2009/08/07 07:48
この展示会に興味があったのですが、お盆休みに行こうかと思いました。
蕎麦屋もいいですね。できればゆっくりしたいのですが、混んでいるお店だと落ち着きません。
投稿: g-san1101 | 2009/08/09 09:44
《g-san1101 さん》
地味ですが、なかなか興味深い展示でした(^^)。
まつやさん、空いている事はあまり無さそうですけれど、良い雰囲気ですので是非♪
投稿: 地酒星人 | 2009/08/09 13:38