初亀・本醸造!
昨年、出張帰りに突然訪れた焼津でたまたま飲んだものが旨かった初亀。
正直、以前はあまり好きな銘柄ではなかったのですが、自分の不明を恥じた次第です(その際は吟醸をいただきました)。
今回はその初亀の本醸造を。
綺麗なラベルです。
香りはごくうっすらとした吟醸香。
飲み口は初亀らしい抑揚の少ない端正なもの。
以前はこれが平板な印象と感じていたのですが、熟成が進むと旨味がのるんですよね。
この酒は特に熟成されてはいないので、やはりあっさりしたものです。
しかし、その内側に控えめな旨味が感じられます。
冷やで味わっていたのですが、裏面のスペックラベルに“冷やでよし、燗でよし”とありましたので、燗をつけてみる事に。
やや甘みが立ち過ぎる感はありますが、冷やで飲むよりメリハリがついて輪郭がきっちり感じられるようになりました。
1,965円。おトクと言える酒でしょう。
※しかしこの酒の原料米。雄町でもない、山田錦でもない、雄山錦なる米で。富山県産との事ですが、初めて目にする酒米(なのか?)ですね。
【スペック】
初亀・本醸造 1.8l/初亀醸造株式会社(静岡県志太郡岡部町) 使用米:雄山錦 精米歩合:60% 日本酒度:+3 酸度:1.3 アルコール度数:15度以上16度未満 価格:1,965円 購入店:鈴伝(四谷) 出荷年月日:08.05
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コメント
初亀・・これはまだ私が相当若かりし頃、ビールとワインをグイグイ飲んでいた時に行き付け焼き鳥やさんで飲んだ、いわば最初の日本酒です(静岡だからどこでも当たるんだけど)。
で・・あんまり日本酒が好きになれなかったんですよね。飲めるけど酔うためだけって感じで。
でも、去年あたりからお店で初亀を見ると飲んでいるのですが・・
「美味しいよ♪」。
これって、私が日本酒の味を覚えたのか、それとも初亀の味が変わったのか、どっちなんだろう?って思う今日この頃です。(あ、長くてすいません)
投稿: hirorin | 2008/07/02 01:36
初亀は、自分にとっては飲むたびに印象がかわるお酒の一つです。
種類が違うものを飲んでいるから当然といえば当然かもしれないんですが・・・。
このお酒は、しばらく置いておくと、また表情がかわりそうですね~。
投稿: まき子 | 2008/07/02 06:51
《 hirorinさん》
この初亀と同じく、正雪も実は1年以上熟成させると旨味がのって来るお酒だと思います。
hirorinと同じで、初亀が変わったのか自分が変わったのか、よくわからないです。
投稿: 地酒星人 | 2008/07/02 08:45
《まき子さん》
初亀も最高峰「亀」を筆頭にいろいろなグレードがありますよね〜。
純米吟醸、吟醸、本醸造各1種くらいしか飲んでいないので、まだ銘柄の印象をはっきり掴めていない感じがします。
投稿: 地酒星人 | 2008/07/02 08:48
ひだほまれ×秋田酒33号
五百万石に代わる品種としてつくられたみたいです。
http://www.affrc.go.jp/ja/research/seika/data_inada/h10/inada99001
投稿: 煮酒 | 2008/07/02 12:51
《煮酒さん》
なるほど〜。参考になりました(^^)。
富山県で作られる酒造好適米のほとんどが五百万石であったというのも、初めて知りましたし。
いろいろな酒米が、新たに作られているんですね〜。
投稿: 地酒星人 | 2008/07/02 13:59
後輩が名古屋の東春酒造(銘柄は「東龍」等)で体験醸造でこの米使ったそうです。
で醸した酒をもらって飲んだ事があります。確か純吟クラスの酒でしたが結構美味しかったです。
あれから数年たちますがこの米あまり見かけませんね。まだ評価するのは早いのかな?
投稿: 桂自然 | 2008/07/02 18:43
《桂自然さん》
五百万石のマイナスポイントを解消するべく開発された種のようですので、だんだんと作付けが増えて行くのかもしれませんね。
しかし、“ひだほまれ×秋田酒33号”なのに何故名前が雄山錦なんだろう・・・?
投稿: 地酒星人 | 2008/07/02 22:26