転校生 さよならあなた。
劇場公開時には多忙もあって観に行くことかなわず。
DVD化されてこの作品をようやく観る事ができました。
大林宣彦監督、1982年公開の名画「転校生」のセルフリメイク。
「転校生 さよならあなた」。
前回は大林監督の故郷、広島の尾道を舞台にしていましたが、今回は長野県長野市を舞台に設定。
ひょんなアクシデントで高校生男女の人格が入れ替わってしまう、というのは同じ。
今回はそれにプラスして不治の病という要素が入って来ます。
全体的にはリメイクの宿命か、やはり前作には及ばない出来だと思います。
アスリートの筋肉のように引き締まった前作に比べると冗長な部分が多い印象。
でも、でも。
大林ファンにとってはそれも楽しみのひとつ。
特に終盤に暴走を始める“大林センチメンタリズム”。
苦手な人には受け入れられないであろう、情緒的表現のラッシュ。
映画的にはバランスを崩すそれらの要素も含めて、大林映画が好きなんですよね。
(ちなみにこの映画、他の大林映画へのセルフ・オマージュと呼べるような様々な仕掛けが満載です。)
ヒロインの蓮佛美沙子ちゃん。
まさに大林映画のヒロインになる為に生まれて来たかのよう。
原田知世+石田ひかり÷2=蓮佛美沙子、といった印象。
歌声なんかは知世ちゃんの再来か。
ヒロインも含めてのセルフオマージュ映画。
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コメント
こういうの好きな人って、好きだからこそまたこういうのを見つけて来るんですよね!!
スゴイなぁ~ アンテナが働いてる。
なんだかこの記事読んだだけで、映画を見たような気分になりました(笑)
えっと・・知世ちゃんの歌マネなら、まだなんとか・・できると思います。
投稿: hirorin | 2008/02/17 23:03
《hirorinさん》
たとえどんなにバランスの崩れた映画でも、大林監督にならついて行きますっ!(笑)
知世ちゃん、80年代に青春を送った男性たちの、今でもアイドルなんですよねぇ〜。
(薬師丸ひろ子はお母さん女優になっちゃったからねぇ。)
投稿: 地酒星人 | 2008/02/17 23:15
映画のことはよくわからないんですが、ヒロインの女優さん・・・、か、かわいい。
余談ではございますが、それはもう、どっぷりと原田知世ファンでございました。
投稿: あつし | 2008/02/18 01:29
《あつしさん》
蓮佛美沙子ちゃん、写真を見ている内に富田靖子的要素もあるような気がしてきました(^^)。
まさに大林映画オールスター・ヒロインMIX!
あ、でも小林聡美的要素は無いな。
彼女は大林ヒロインでもちょっと異色ですからね。
投稿: 地酒星人 | 2008/02/18 10:16
・・・原田知世は確かに可愛かった。。。
最近みれるのはブレンディのCMぐらい?
変わらないよね〜。
投稿: イケ | 2008/02/18 14:23
《イケさん》
ブレンディも長いですよね〜。
なんかしょっちゅうどこかで観ているような?
職場にかかっているFMで、毎日ブレンディのCMが流れるんで、余計そう思うのかも(知世ちゃんも声で出演してます)。
投稿: 地酒星人 | 2008/02/18 18:05
蓮佛美沙子さんって鳥取出身なのよね。
鳥取出身の芸能人なんて珍しいよ。
投稿: 煮酒 | 2008/02/19 18:16
《煮酒さん》
あ、そうそう。鳥取出身なんですよね。
成人したら趣味の欄に『鷹勇や辨天娘を飲むこと』とか入れて欲しいですね(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2008/02/19 19:03
2月16日にDVDで観たところでした。
個人的には、とても面白かったです。
これまでの大林映画とはずいぶん違った、広角レンズを多用した映像でしたね。
観終わって、「さよならあなた」の意味がわかりました。前回より哲学的なぶん、売れなかったのかな?
投稿: フットゴリ | 2008/02/20 15:20
《フットゴリさん》
クレーン撮影など、移動撮影を多用していたのが新鮮な感じでしたね。
あと、ほとんど全編にわたって画面が傾いている。
大林監督の年齢で、さらに新しいことをしようとするのが素晴らしいですよね。
投稿: 地酒星人 | 2008/02/20 17:58