新選組屯所跡で文久年間にタイムスリップ!
京都出張だった金曜日。
取引先を辞したのが5時少し前。
「さて、これからどうしよう」という事で、交差点に掲げられていた観光案内を眺めていたらびっくり。
新選組屯所跡がすぐ近くに(京都の土地勘まったくないのです)。
時間的にはもう見学は出来ないかも、と思いつつも行ってみるしかないという事で急ぎ足。
京の細い路地を歩いて行くと、前方になにやら明るい光を放つ店が。
和菓子屋さんの京都鶴屋さん。
そして、この敷地こそが新選組が屯所を構えていた八木邸跡。
夕闇迫る京の地に、翻っている誠の旗。
もう片付けが始まっている時間でしたが、心よく見学が許されました。
八木邸は当時のままの造りだそうで。
ところどころ灯された電球のみなので、とても暗いのですが、そこがとてもリアルで。
女性の説明員の方に解説してもらいながら、屋敷内を巡ります。
この日最後の客なので、もちろん一対一。贅沢ですね。
最初に通された間はまさに芹沢鴨が暗殺された場所で。
当時の暗殺の様子を伺っている内に、脳内は文久3年9月の蒸し暑い雨の夜にタイムスリップ(マフラーに手袋の出で立ちなのに)。
夜陰にまぎれて刃を振るう土方達に応戦していた芹沢が躓いた文机も残っていて。
この躓きが命取りになったのですね。
鴨居には今でも刀傷が残っています(これはいつの物かはわかりませんが)。
解説の締めに説明員の方が力説された新選組の末路について。
数多の徳川恩顧の大名が寝返って行く中、土方達は最期まで“誠”をつらぬいた事。
歴史は常に勝者によって書かれるという事。
そうなのだ、近藤・土方と仲間達の行跡は近代の義経ものがたりなのだ。
聞いている内に感情が高まり、不覚にも涙ぐみそうになる45歳(苦笑)。
閉館ぎりぎりに飛び込んだ事を詫びつつ、屯所を跡にして先ほどの鶴屋さんにてお抹茶と菓子をいただきます。
(入館料1000円に含まれているのです。)
とても柔らかくおいしい屯所餅。
暖かい抹茶で落ち着いた心地に。
和菓子とともに店に並べられている新選組グッズを物色。
娘用にタオルと鉢巻きを入手(笑)。
周辺にもグッズ店が軒を並べており、これらを見ていると現実に引き戻されます(^^;)。
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コメント
壬生村浪士屯所・・・
芹沢が躓いた文机、刀傷・・・
リアルなモノを観ると何か感慨深いでしょうね〜
今年の暮れは[幕末モノTV]やらないのかなぁ??
投稿: イケ | 2007/12/10 13:41
《イケさん》
そういえば毎年なにかしらの幕末モノ、やりますよね。
個人的には来年の大河ドラマ「篤姫」に期待です(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2007/12/10 13:52