4分間のピアニスト。
あまり観る事の少ないドイツ映画です。
「4分間のピアニスト」。
女子刑務所の情操教育のためにやって来た老いた女流ピアニスト、クリューガーと、ピアノの天才的才能を持った受刑囚・ジェニーとの物語。
老ピアニストは同性愛者で、第二次大戦当時に知り合い処刑された共産主義者の恋人との記憶にさいなまれている。
女刑囚ジェニーは類い稀な音楽的才能を持ち、様々なコンクールで入賞をしていながら実父からの性的虐待をもとに殺人を犯してしまい、投獄された。
とにかく暴力的な性格で、隙あれば看守を殴り倒す。
そんな二人の強い個性がぶつかり合うレッスン。
ジェニーの才能に惹かれたクリューガーは、ジェニーに受刑囚でありながらコンクールに出場するよう命じる。
この映画の設定、ドラマチックでものすごく好きです(なんだか“あしたのジョー”みたいなんです)。
主役ふたりがそれぞれ重い過去を背負い、新たな人生をかけてぶつかり合う。
・・・しかし、しかし。
惜しいかな、もう少しのつっこみが足りない。
ドイツ映画とはこういう物なのかもしれませんが、若干言葉足らずな印象なのです。
もっと、もっとドラマを作る事が出来た映画だと思います。
などと語りましたが、観て損は無い映画ではあります(^^;)。
それとジェニー役の新人・ハンナー・ヘルツシュプルング。
とても癖のある役をうまく演じています。入魂の演技。
けれど、こちらも惜しいかな。もう少しチャーミングであったら、もっと思い入れが高まり、感動も大きかったろうと思います。失礼ながら(汗)。
| 固定リンク
コメント
ドイツの映画って、なんで重いテーマのものが多いのだろうね。ヴィム・ヴェンダースも重いよね。「バグダッド・カフェ」もすごく面白いけど、やはりやや重い。明るく楽しいのが嫌いなんでしょうか、ドイツ人は。
投稿: フットゴリ | 2007/11/20 02:50
《フットゴリさん》
あ、そうかっ!
「バグダッド・カフェ」ってドイツ映画だったんだ。
と言う事は「パリ、テキサス」もそうなのかな?
たぶん軽いタッチの明るいコメディもドイツ本国ではあるんじゃないでしょうか?
ただ、日本では公開されないだけで(それはそれで観てみたいかも。でも、つまらないかも)。
投稿: 地酒星人 | 2007/11/20 23:12