ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男!
小学6年生のある時、購入した少年マガジンの巻頭グラビア特集が初来日を控えたローリング・ストーンズ特集だった。
(その後にメンバーの麻薬による逮捕経歴が問題になってその公演は中止となったのだが・・・)
特集ではストーンズのこれまでの経歴が紹介されていて、69年に自宅プールで謎の水死を遂げた元リーダー、ブライアン・ジョーンズの事も記載されていた。
地酒星人がブライアンの事を知ったのはこの記事でだった。
それから早いもので40年近くが経つ。
そのブライアンを取り上げた映画「STONED(日本題:ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男)」をDVDで観た。
ストーンズ結成当時の回想から始まり、A.A.ミルン(くまのプーさんの原作者)の住んでいた屋敷を買い取ったブライアンがプールで死ぬまでを辿る。
晩年のブライアンは薬物に溺れ、ミックやキースから実質的な“クビ”を言い渡されてひどい精神状態だった筈で、さぞや“重い”映画になっているかと思いきや、案外と軽い作りでスラスラと観る事が出来た。
主演のレオ・グレコリーは本当にブライアンにそっくりで、この破天荒でいながら気の弱い男をよく演じていたと思う。
しかしながら、この映画の主人公は実はブライアンの屋敷に出入りしていた建築業者のフランク・サラグッドなのである。
ブライアン邸のリフォームや修理を請け負っていた実直なフランクが、そこで暮らす破天荒なブライアンと周囲に引きずられ、自分を見失いかける。
それが葛藤を呼び、最期にはブライアンを殺害するに至るのだ。
この建築業者殺害説は当時から噂にのぼっており(警察発表は薬物とアルコールの過剰摂取による溺死)、フランクは死の床で殺害を認めたと言われているが真偽は定かでない。
この映画は当時のロックスターを取り巻く環境をよく演出していると思うが、前述の通り人間ドラマとしてはどうにも軽く、浅い印象である。
憶測するに、ブライアンの事はある程度自由に描けても、ミック・ジャガーやキース・リチャーズとの関係には踏み込み切れない事情があるからではないだろうか。
映画としてのデキは抜きとしても、一ストーンズファンとしてはとても楽しめる一本である事は間違いない。
ストーンズに興味が無い方の場合は、ちとつらいかもしれないが。
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コメント
ピート・ベストについても
誰か取り上げてくれんやろか・・・?
再見!!!
投稿: ガッシー | 2007/06/20 23:42
自分を奮い立たせるときはストリート・ファイティング・マン!
コレに限るぜ!
でも、この映画は観てないのですぅ
投稿: のむりん | 2007/06/21 00:54
去年、もうちょっとで渋谷に観に行けるところだったのですが、仕事で行けませんでした。DVD出たんですね、観なくちゃ!
ブライアンの死について語られる時、ミックやキースが悪く言われることが多いですよね。J.W.ニコルさんがブライアンの親友だったらしく、キースのことを悪く言っているのを何かで読んだことがあります。真実はどうだったのでしょうかね?
投稿: フットゴリ | 2007/06/21 07:37
《ガッシーさん》
ピート・ベストってデビュー前のビートルズに居た人でしたっけ?
それはそれでブライアンとはまた違った面白い映画になりそうですね(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2007/06/21 11:00
《のむりんさん》
学生運動が盛んだった時代は、ストリートファイティングマンを聴いて自分に気合いを入れてから、デモに参加したなんて話を聞いた事があります(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2007/06/21 11:03
《フットゴリさん》
ニコルさんとは学生時代に面識が有ったんでしたっけ?
この件は“羅生門”のように、立場によって見方が変わるような気がします。
ブライアンに“クビ”を告げに行くシーン、ごく短い場面ですがミックとキースの性格の違いが描かれていて興味深かったです。
投稿: 地酒星人 | 2007/06/21 11:16
これ観たかったんですよねー
ミックジャガーも容疑者にあがったんでしたっけ??
ちなみにピートベストの映画って観たような
バックビートだったかな(笑)
投稿: 酔ゐどれ | 2007/06/21 11:28
《 酔ゐどれさん》
あっ!そういえばピート・ベスト題材の映画ってありましたよね。
なんか観てみたくなりました♪
投稿: 地酒星人 | 2007/06/21 21:25