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2007/04/29

かつての自分。

先日、このブログをご覧になっている方よりメールをいただきました。
コメント等はいただけていないそうですが、よくご覧になってくださるとの嬉しいお言葉。
そして、問い合わせをいただいたのが十四代の入手方法。
やはりなかなかプレミア価格以外では手に入れる事が難しいそうです。
これはかつての自分もそうでしたので(今だって入手出来ないですが)、いろいろ思い出しながら以下の文をお返事さしあげました(掲載にあたって、多少改変しています)。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 

こんにちは、はじめまして。地酒星人と申します。
お返事が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。
いつも拙ブログをご覧いただいているとの事、ありがとうございます。

さて、ご質問いただきました十四代ですが(^^;)。
私が日本酒にはまりました頃には既に十四代はたいへんメジャーな存在で、なかなか手に入れられない酒となっておりました。
当時、主に日本酒を購入していた地酒販売店が十四代の売り出しに貢献のあった店で、当然扱いが多いのです。
しかし、入荷された十四代はほとんどそのまま契約している飲食店等に渡ってしまい、一般の客が買える事はまずありません。
その頃、年間にすればかなりの本数を買っていて、一般客とすれば上得意であったと思いますが、それでも何十ケースと一括で仕入れる飲食店には当然かないません。
一度、店内のケースに十四代が1本だけ並んでおり、ラッキーと思ってレジに持っていったところ、これは予約品である。どこから持って来たのだというような事を言われ、頭に来ました(何の表示もついていなかったのです)。
それからその店で十四代を入手する事はすっぱりあきらめ、他の手段を考えようと思いました。
何故そんなに執着したかと言うと、やはりその頃一番話題性があり、なおかつ入手の難しい酒を単純に飲んでみたいと思ったからなのですね。
飲まなければ語れない、と言うわけです。
但し、オークション等で高価に入手する事はしたくないわけで・・・。

そんな時、注目したのが一部の酒屋さんでやっている抽選でした。
十四代の入荷があった際、ほんの数本だと思いますが希望者をインターネットやお店で募り、当選者に送付するという仕組みです。
これで2度ほど入手する事が出来ました。
一度目は広島のY酒店さん。
吟撰でした。
そして二度目が東京のK酒店さん。
たしか美山錦の特別純米だったと思います。
上記の吟撰は鮮烈な印象のお酒で、さすがは十四代と思ったものです。
しかし、美山錦の特別純米はもったりした印象で、さほどの感想は抱けませんでした。

この2回で気が済んだ面もあり、それから抽選にはほとんど参加していません。
ま、飲食店に行けば飲めるところはたくさん有りますからね。
いろいろ飲んでいけば、十四代でも旨いのもあればそうでないのも有るとわかって来ると思います。
入手困難だとコレクター欲が刺激され、どうしても手に入れたいと思いがちですけれどね・・・。

十四代と似ている味のお酒もたくさん有りますので、比較的入手しやすいそれらのお酒を飲み、楽しむのが一番ストレスを感じない方法かとも思います。
私の経験では、くどき上手、楯野川、鳳凰美田などが比較的似ていると思います。
もっとも酒造年度やグレード・使用米にもよりますし、当然一概には言えないのですが・・・。

一番確実なのは取扱のある飲食店でいろいろな種類を飲んでみる事ではないでしょうか。
特にラベルコレクターでもなければ、家飲みにこだわる必要はないのでは?
(もしラベルがどうしても欲しかったら、お店によっては空き瓶もらえたりしますしね。)

エラそうな事をいろいろ述べてしまいましたが、どうぞ楽しい地酒ライフをお過ごしください。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

以上です。
地酒ファンになった当初の人は、程度の差こそあれ私と似た経験をしているのではないでしょうか?
地酒の世界はとても魅力的ですが、入手の難しい酒にこだわると大変ストレスを感じる世界でもあります(私だけ?)。
本当の意味での自分に合った酒、合った環境(酒店・居酒屋・仲間)を見つけるのが望ましい道なんでしょうね。

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コメント

もう、これ以上ないぐらいのカンペキな回答じゃないでしょうか。冷酒に専念している我々でも、十四代は、お店で納得できる値段だったときにだけいただくお酒ですね。無理して買おうとは思いません。でも、モノによっていろいろありますが、やっぱりおいしいですよね~。

投稿: あつし | 2007/04/30 00:23

《あつしさん》
いやいや。回答というよりは、以前の自分を見つめる作業でした(^^;)。
しかし十四代、他のお酒は大概なものがなんとか手に入れられますが、あのお酒だけは難しいですね〜。

投稿: 地酒星人 | 2007/04/30 00:36

アマノジャクなキキ☆は「プレミア」という言葉に反応して
「意地でも買わない」と思ったものでしたネェ
呑み屋で ちょっと懐が暖かいとき 奮発して2~3回呑みましたが
…正直 2万も3万も出して購入する酒なのか
いやいや うまいョすっげぇーうまいんだョ…
でも3万出して買うなら「別の旨い酒10本買うなぁ~」とか思っちゃうんです…
アマノジャクじゃなくて たんなる貧乏性ですねこれは…(^_^;

投稿: キキ☆ | 2007/04/30 07:04

わたしの場合、田酒の入手方法でしたね(苦笑)
まぁどうぞって感じでお教えしましたけど、
交流もなしに突然こういう質問をされることに
わたしは違和感を感じてしまいました(苦笑)

投稿: 酔ゐどれ | 2007/04/30 08:24

ラベルはがすの忘れて瓶缶の日に出してしまったことに後悔・・・
そして十四代というたびに、人から奪ってきた十四代の入ったバックを持って、顔から転んだ日のコトを思い出します。
そうかぁ~ アゴの形がまだ変形してるけど、こんなに貴重なお酒を守ったんだと思うと仕方なかったわけですね。

投稿: hirorin | 2007/04/30 14:30

もう、10年以上前になりますが、初めて十四代を飲みました。とても鮮烈で、日本酒好きになる“きっかけ”を与えてくれた酒でもあります。ただ、いろいろな日本酒を知っていくうちに、似たような酒もあるし、好みも変わってきたし、いまさら飲まないでもな〜、と思うようになってしまったことも確かです。今、家に十四代の純吟山田の中取りあたりの一升瓶があったとしても、飲み切る自信は、ちょっとないかな〜。苦労して入手するより、いろんな日本酒を飲んだ方が楽しめると思いますね。

投稿: kazu | 2007/04/30 19:32

《キキ☆さん》
そうなんですよね〜。
プレミア価格といったって、それが蔵元に還元されるわけでもないし、なにより十四代というお酒にとって不幸な事ですよね。
くわしく無い方は本丸が2000円の酒とは思わないですよね。
いっその事、十四代・本丸が1万円!とかの値を蔵元がつけてしまえば良いなどと思ってしまいます。

投稿: 地酒星人 | 2007/04/30 23:14

《 酔ゐどれさん》
田酒ですか〜。
このお酒も一時は入手が難しかったですよね(今もかな?)。
地酒を好きになると、誰もが一度は通る道なんでしょうね。

投稿: 地酒星人 | 2007/04/30 23:25

《 hirorinさん》
あ〜、あの時は十四代を守ったんでしたっけ?
アゴ、まだ変形してますか?
それはそれで大変なプレミアでしたね(汗)。

投稿: 地酒星人 | 2007/04/30 23:28

《 kazuさん》
10年以上前というと、本当に十四代が世に出始めた頃でしょうか?
それまで全盛だった端麗辛口の酒に一石を投じたエポックメーキングなお酒でしたよね。
私の好みも十四代の路線からは大分外れて来てはいるんですが、時代に担った役割はリスペクトに値する酒だと思っています。

投稿: 地酒星人 | 2007/04/30 23:37

ブレイクする前の年に飲みました。
東京のH酒店さんにすすめられ。
そのときの感想は「売れる酒だけど、好きではない」でした。

投稿: 煮酒 | 2007/05/01 16:20

《煮酒さん》
ブレイクした年、というと例の文芸春秋「ノーサイド」の日本酒特集の年だったんでしょうか?

投稿: 地酒星人 | 2007/05/01 21:18

ノーサイドの特集は何年でしたかね?
私が紹介されたのは平成7年だったと思います。

投稿: 煮酒 | 2007/05/02 08:47

《煮酒さん》
「ノーサイド」の特集、確認しましたらズバリ1995年=平成7年でした。
味、地酒界の状況、マスコミの力、と様々な要素が合致してメジャーになったんでしょうね〜。

投稿: 地酒星人 | 2007/05/02 10:25

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