あかね空《2時間では、ちと厳しい》
山本一力氏の直木賞受賞作品。
待望の映画化です。
京育ちの豆腐職人が江戸・深川で京風の豆腐を苦労しながら売って行く過程を描いた時代小説。商売が軌道に乗るまでの成功潭のみでなく、道を踏み外しそうになる長男との葛藤をも描いた親子・夫婦の物語でもあります。
まずは冒頭の永代橋のシーン。CGで再現された当時の偉容に圧倒されます。
CGとしての荒さも大画面ゆえに感じられますが、それでも巨大な橋のスケール感はリアルに感じられ、とても嬉しい。
真摯に江戸を再現しようとする姿勢に好感が持てます。
映画としては原作をオーソドックスに表現する姿勢は良いと思いますし、とても真面目に作られていると感じますが、重層的に人々の物語が交差する原作を表現するには、2時間という枠ではちょっと厳しい印象です。
とても細やかな人情を描く必要があるのに、展開がジェットコースター気味というアンバランスさを感じますね。
おそらくはテレビの連続ドラマでの最小で6時間くらいが必要な印象。
中谷美紀と内野聖陽は好演していると思います。
特に中谷美紀は“嫌われ松子”で振っ切れた印象がありますね(^^)。
実は以前に山本一力氏の仕事場にお邪魔させてもらった事があります。
そのときは山本氏本人ではなく奥様に対する取材だったのですが、ご挨拶をさせていただき、とても誠実な人柄を感じたと共にやはり人間として練れている方だなぁと思った事を覚えています。
山本一力氏の生き方にはひじょうに憧れますし、いろいろと思い入れがあり、その時にいただいたお名刺は地酒星人の宝物です(^^)。
| 固定リンク
コメント
この間、山本氏のトークショーに行ってきました。お声が素敵でした。
投稿: なお | 2007/04/23 12:17
《なおさん》
そうですね♪
とても落ち着いたお声ですし、会話に抑揚もありますし。
あのように話せるようになりたいなぁ、と思います。
投稿: 地酒星人 | 2007/04/23 13:17
予告編観ました!
富士山も見渡せる大江戸全景。
最近のVFX映像映像って結構魅せますよね。
「明けない夜はない・・・」う〜ん何かいいなぁ・・・
投稿: イケ | 2007/04/23 14:21
《イケさん》
>富士山も見渡せる大江戸全景
↑あれ、見事ですよね〜。
それと記事にも書いた永代橋がすごい。
実際、目立つCGというのはその2つだけなのですが、一見の価値はあります(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2007/04/23 15:20
中谷美紀は、もう映画にしか出ないのかなぁ...。
投稿: kazu | 2007/04/24 00:08
《kazuさん》
そういえば、最近は映画が中心のようですね。
本格的な女優さん、という雰囲気が出て来ていると思います。
このまま頑張って欲しいなぁ(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2007/04/24 04:05
すごいすごいとは思っていたCG、ハリウッド映画系はスゴイけど日本映画で実感したことはないな~なんて思っていたのですが
そんなに圧巻なんですね~。
あ・・・CGとは言わずに、今は「VFX」って言うんですか?!
投稿: まき子 | 2007/04/24 12:18
《まき子さん》
私も違いがよくわからなかったんですが、VFXとはビジュアル・エフェクツの略らしいですね。
ま、CGとも言えるんでしょうが、もっと広範な特殊効果全体を言うみたいです。
最近すごいと思ったのはこの「あかね空」の永代橋と「三丁目の夕日」の建設途上の東京タワーですね。
どちらも空想の未来都市なんかよりとてもリアルに感じました(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2007/04/24 14:23