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2006/12/18

武士の一分!

山田洋次監督の藤沢周平原作の時代劇シリーズ第3弾。
そして木村拓哉主演の話題作、「武士の一分」を観てきました。

Ichibun 江戸時代、東北のとある藩。藩主の毒味役をしていた下級武士がある日、貝の毒にあたり失明してしまう。
夫婦仲の良い妻が夫の先行きを心配して上司を頼るが、ひどい仕打ちを受ける。
妻の復讐を遂げるために盲目ながら上司に決闘を挑むというストーリー。

とても良く出来た映画だと思います。
ほとんどが盲目の主人公の小さな屋敷内が舞台ですが、四季折々の描写が細かく美しく、観ている者を飽きさせない。
画面の隅々にまで気が行き届いている美術。是非、映画館の大画面で観ていただきたい。

そして本題である夫婦間の心理描写もとても繊細に描かれていると思います。
挙措の一つ一つに意味があり、食事や縁側でのひと時など、同じ室内のシーンが繰り返されるからこそ、その時々の夫婦の心の内が際立ってくると言いますか・・・。
初めはやはり良い男過ぎて浮き上がって見えた木村拓哉も、盲目になった頃からドラマにフィットし出して、最後はまったく違和感がなくなった。
そして妻役の壇れい。
この人、宝塚出身で映画初出演だとか。
びっくりしますね。こんな演技のしっかりした大女優然とした人が突然我々の前に登場するのですから。
さすが宝塚。層の厚さ、歴史の重みを感じます。

「武士の一分」、とても良い映画だと思いますが、難点を挙げるとすれば二つ。
ひとつは途中から筋が読めてしまう事。
山田監督の時代劇三部作はすべて観ましたが、前ニ作がほとんどラストが読めなかったのに比べると(特にたそがれ清兵衛)、意外性が小さい(実際、思った通りになったし)。
そして、やはりひじょうに小じんまりとした感がある事。これは盲目の侍を描くのですから自然と行動範囲が限られるし、その良い面として先に挙げた細かい心理描写が得られていますので、欠点とは言い切れませんが。

山田監督、三部作と呼んでいますがこれでもう時代劇は撮らないんでしょうか。
是非また山田時代劇、観たいですね。
もしくは地酒星人が勝手に構想している「男はつらいよ・エピソード1」の実現をっ!
これ、寅の子供の時を描いたものなんですが、とっても面白いと思うんだけどなぁ。
あ、良い子役がいないと無理ですが(^^;)。

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コメント

うーん。これも気になる映画です。
なんだか今年の年末は、日本映画が勢いづいていますね。
なんとなく、
「えー、木村拓也より謙さんでしょう~。」と思ってたのですが
やっぱり両方見てみたい・・・かな?!
でもDVDでもいいかな・・・どうかな・・・
などと思案しております(笑)。

投稿: まき子 | 2006/12/19 12:57

《まき子さん》
う〜ん、どちらを観るかというのは難しいですね。
個人的には「硫黄島〜」は是非映画館で観て欲しいです。
やはり音響の迫力が自宅とは違いますからね。戦場の中に放り込まれた感じになります。

その点、「武士の〜」はDVDでもよろしいかとは思います。
こちらも美術が素晴らしいので、大画面でも見応えありますけれど。

投稿: 地酒星人 | 2006/12/19 13:48

>「男はつらいよ・エピソード1」の実現をっ!
面白そう!(笑)
まさかエピソード48まで行かないでしょうね!
柴又の街、笠知衆はCG??こりゃ大変だ!(笑)

投稿: イケ | 2006/12/19 18:12

《イケさん》
ねーっ、面白そうでしょっ?
でも寅さんの子供の時っていつくらいの設定なんだろう?
戦前かな?今ならCGがあるから、いろいろと出来ると思うんだけどなぁ〜。

投稿: 地酒星人 | 2006/12/19 19:03

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