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2006/10/30

お岩さん!

地酒星人の住んでいる、東京・四谷。
四谷と言った時に、多くの方が連想するのはやはり“四谷怪談”ではないでしょうか。
江戸時代に鶴屋南北が歌舞伎の演目として書いた“東海道四谷怪談”。
夫の田宮伊右衛門に裏切られ、毒薬を飲まされて顔が醜く崩れてしまう“お岩”。亡霊となって夫を祟る悲劇の女性です。
そのビジュアルと共に、多くの日本人が怪談の代名詞として認識しているのではと思います。

ここ四谷にはその“お岩さん”を祀った小さな神社が向かい合わせに二軒存在しています。
「お岩稲荷」と「田宮神社」です。
どちらかが田宮家の屋敷跡だったらしいのですが、双方の神社が本家を主張したまま両立しています。

 

Oiwainari
↑於岩稲荷霊神。厄よけ・縁結びにご利益があるようです。

Tamiyajinjya
↑田宮神社。神社まわりの石柱には歌舞伎役者や講談師らの名前が並びます。

四谷には言い伝えとして、井戸に身を投げた“お岩”の遺体が人々に発見された、かつての川だった場所とされる地点がありますが、この辺りは四谷限定の都市伝説かもしれません。
だって、井戸に身を投げたのに、何故川で発見されるのでしょう?
この辺り、子供の頃からの疑問でした。

但し、この四谷怪談、そして“お岩さん”に関しては鶴屋南北の完全な創作のようですね。
“お岩さん”は実在の人物ですが、四谷怪談のような目には遭わず、夫婦仲も良く賢夫人として名高い人だったそうです。
その事は成人してからの知識として知りましたが、今でも思い出す子供の頃の情景があります。

冬の晩、自転車に乗って帰宅しようとしていた地酒星人。
その時はとても急いでおり、ふだんは気味が悪いので暗くなってからは通らない二つの神社の前を走り抜けました。
その際、お岩稲荷の方だったと思いますが、長い髪のコートを着た女性が本堂に向かって一人立っている後ろ姿を見たのです。
本堂のロウソクの光に浮かび上がる女性を、今でもはっきり覚えています。
あの人はあんな時間、何をお岩様に祈っていたのでしょう・・・。
着物姿ではないので亡霊とは思いませんでしたが、とても奇異な感じを持ちました。
当のお岩さんよりも怖いのは、この物語に触発されて近づいて来る人間の方なのかもしれませんね。

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コメント

お岩さんって一回言ったら、「つるかめ」って10回言わないと悪いことが起きるって友達に言われて以来、未だに私は「つるかめつるかめ・・」と言ってます。
ということで、つるかめつるかめつるかめつるかめつるかめつるかめつるかめつるかめつるかめつるかめ!!

投稿: hirorin | 2006/10/31 16:27

《hirorinさん》
今、もしかしてコピペしませんでした?
ちゃんと全部打ち込まないと効果はありません!!
・・などと言ってみる(^^;)。

投稿: 地酒星人 | 2006/10/31 16:47

歌舞伎でお岩さんが上演されるときは必ずここへお岩さんを演じる役者がお参りしますよね。
故・中村歌右衛門のお岩さんは首筋が凍りつく程本気でぞーっとしました。怖いですよー。
本物のお岩さんはイイ人だったのに何だか可哀想ですよね。あんな風に描かれて。
でも地酒星人さんがかつて稲荷の前で見た女性は、お岩さんのような(物語上の)境遇に似て殺害された霊が、
お岩さんを頼って現れたのかも・・・・(ぞぞぉ)

投稿: あっき | 2006/10/31 17:49

《あっきさん》
>お岩さんを演じる役者がお参りしますよね
↑あ、そのようですね。役者たちが何人かでお参りした帰りに寄ったお店で、人数をひとり多く間違われたなんて話も聞きますね(^^;)。

>中村歌右衛門のお岩さん
↑そうですか〜。観てみたかったな〜。
四谷怪談は、古典なのに現代に通じる怖さが有るのですね。

>境遇に似て殺害された霊が、お岩さんを頼って現れたのかも
↑うぅ・・同じく「ぞぞぉ〜」です(^^;)。

投稿: 地酒星人 | 2006/10/31 19:02

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