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2006/09/07

伏水(ふしみず)!

今日ご紹介するのは“水”です。
ペットボトルに入っている、いわゆるナチュラルミネラルウォーター。
しかし、記事のカテゴリーは“お酒”です。
なぜなのか。
それは、この水を販売しているのが黄桜酒造だから。
黄桜の仕込水を商品化した伏水(ふしみず)です。

Hushimizu
黄桜酒造のある伏見の水ですから、いわゆる“伏見の女酒”を作り出す水なのでしょう。
味わってみます。
香りはありません。当たり前ですが。
黄桜という先入観がある為、最初少しアルコールの香りがしましたが、100%気のせいです(^^;)。思い込みとは怖いものですね。

口に含んでも、ほとんど無味。やわらかい水である事はわかります。
嚥下する際に、多少引っ掛かりを感じますが、これはこちらの体調のせいかもしれません。

このままでは面白くないので、たまたま有ったevianと飲み比べてみます。

これが面白い。明確に違いを感じます。
evian、伏水の後に飲んだせいかハードなタッチを感じます。
舌の両側に感じるエグ味。これはなんの成分なのか。
evianの後に再度伏水を味わうと、明確な甘みを感じます。舌の中心に乗るイメージのほんのりした甘み。
伏水の成分表を見てみると・・・。
Hushimizuspec
↑という事です。
evianとのスペックの違いが大きい事がわかりました。
evianは、
ナトリウム0.5mg
マグネシウム2.4mg
カルシウム7.8mg
です(カリウムは不明)。

特にカルシウムのスペック差は大きいですね。舌に感じたエグ味はカルシウムだったのかもしれません。

交互に飲む事で感じた2本の味の差ですが、個々に飲めばこんなに感じる事は無いと思います。でも、気をつけて味わえばこんなに味の差がある事を知ったのは収穫でした。

いや、実は今、歯の治療中なのですね。
んで、歯根の化膿を抑えるために抗生物質を服用してまして。アルコールを飲めないわけなのです。
こんな時でもなければ、水をじっくり味わうなんて出来ませんからねぇ。

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コメント

酒が飲めないときは、仕込水。考えましたね~。しばらくは、仕込水星人ですね?

投稿: あつし | 2006/09/08 00:16

週末に日本酒の会がありまして、それから逆算して薬を飲んでいたりします(笑)。

ミネラルウォーターばやりの昨今ですから、各蔵でこのような水を出せばそこそこ売れるんじゃないかと思ったりします。

投稿: 地酒星人 | 2006/09/08 08:45

仕込水、うまいって言って飲む人がいますが、基本的にそんな旨味あっちゃあいけないんですけどね。。。

投稿: 煮酒 | 2006/09/08 09:35

↑あくまで、本当に味のある水と比べて。

投稿: 煮酒 | 2006/09/08 09:36

おー、鋭い舌ですねー。
エビアンはいわゆる「硬水」というやつですねー。地中の石灰を通って湧いてる水でっせ。そう、カルシウムやマグネシウムが苦味をかもすんですねー。
日本の水は「軟水」というやつです。いい水は無味無臭です。硬水と飲み比べると硬水に苦味を感じる分、軟水が甘く感じるらしいです。
ビールは硬水で作るらしいっス。

投稿: フットゴリ | 2006/09/08 10:27

《煮酒さん》
やはり水自体に味があると、酒造りには悪影響なんでしょうか。
一概には言えないんでしょうけれど。


《フットゴリさん》
ああ、やはりカルシウムやマグネシウムが苦み(エグ味)の元ですか。
ビールは硬水で造るんですか〜。という事は、伏見の水で作ってもあまり旨くはないんでしょうねぇ。

投稿: 地酒星人 | 2006/09/08 12:18

「カルシウムとマグネシウム」セットで摂取すると
吸収されやすいから、
やっぱりevianとかcontrexなんかは好んで飲んじゃいます。
contrexは、単体で飲んでも「シブっ!!」って感じると思います。
ぜひお試しあれ!(合わないかもしれないですが・・・)

投稿: まき子 | 2006/09/08 13:08

>「カルシウムとマグネシウム」セットで摂取すると
吸収されやすい
↑なるほど〜。contrex、よく美容関係のコーナーなんかに置いてありますね。
evianよりさらに硬水なんですね。これでビール造ると旨いのだろうか・・・?

投稿: 地酒星人 | 2006/09/08 14:41

このお酒ウォーターじゃなくミネラルウォーター、いくらするんでしょうか?気になります。

投稿: 山輝亭 | 2006/09/08 18:15

え〜と、レシートを見てみますと¥130(税別)となっておりますね。
ま、高くもなく安くもなくといったところでしょうか。

投稿: 地酒星人 | 2006/09/08 18:59

ヨーロッパのビールの産地はだいたい硬水地帯ですが、チェコのピルゼン地方のビール(ピルスナー)は例外的に軟水で作られます。

なので、日本では明治時代にいろいろな国のビールのタイプが入ってきた中で、「ピルスナータイプ」が主流になったという話があります。(本当に最大の要因が水なのか? という疑問はありますが 笑)

投稿: 目黒の清水 | 2006/09/09 09:32

なるほど〜。
それは大いにあるかもしれませんよね。
最近流行の地ビールではエールタイプが多いみたいですが、水質などは考慮されているんでしょうか?

投稿: 地酒星人 | 2006/09/09 11:12

硬水を軟水にするのは面倒ですが、その逆は簡単なので、問題ないでしょう。水質加工用の薬品はたくさん市販されているので、買って来て溶かせば済むだけのことです

日本酒業界でも、軟水すぎて醗酵力が弱い場合に、よく使われていますね。秋田県の「両関」の真摯な文章をどうぞ。

http://www.ryozeki.co.jp/page/05particulars/file031.htm

投稿: 目黒の清水 | 2006/09/09 11:22

地酒・地ビールというものは、その土地の“無垢”な水を使っているイメージがありますが、なるほど、発酵に必要な成分が不足している場合もあるのですね。
両関さんの文章、ひじょうに参考になりました。

投稿: 地酒星人 | 2006/09/09 12:40

伏見に行くと、街角に美味しいお水を汲めるところがあります。勿論、無料ですし、酒蔵もこのお水を使って醸してはるんでしょうね。

(もっと北の)街中に在るキンシ正宗の地ビールを造っている場所にも、美味しいお水を汲めるところがありますが、そこは有料です。確か、1年で1万くらい。(不確かですが)
でも、喫茶店を経営してはる人など、美味しいお水を汲みにきはるそうです。
お米を炊く、コーヒーをいれる、お酒を造る・・・それぞれお水の質で合う、合わないがあるのでしょうね。

投稿: はんな | 2006/09/09 15:14

ほ〜、伏見には無料で汲めるところがあるんですか〜。
良いですね。それでご飯炊いたり、珈琲いれるとおいしいんだろうなぁ〜。
水が豊富な土地柄なんでしょうね。

全国各地の酒の仕込み水セットみたいなものがあったら、楽しいですよね。

投稿: 地酒星人 | 2006/09/09 23:35

そうそう、ピルスは軟水でしたねー。
日本でピルス(みんながいつも飲んでるビール)が発達したのは、日本の水がほとんど軟水だからというのもあるに違いありませんが、一番の理由は、商売上、日持ちして量産にたえるからとちゃうかなあ。

contrex!すごい味だよねぇ。

投稿: フットゴリ | 2006/09/12 05:24

《フットゴリさん》
>日持ちして量産にたえるからとちゃうかなあ
↑なるほど、いろいろな理由があるんですね(あまり生産システムがわかってないですが:汗)。

contrexを仕込み水にしたら、どんな感じになるんだろう(^^;)。

投稿: 地酒星人 | 2006/09/12 08:08

「ピルス<ラガー」は、低温で発酵させて(下面発酵)酵母をろ過させて瓶詰めするので、中身が変質しにくいんですわ。日本はじめ世界の大メーカーはこれで大量生産して、世界中に流通させる訳でっせ。

日本はピルスナー王国なんスよ。だって、オリオンを含む5大メーカーの主力商品はみんなピルスタイプなんス。じゃ、なんでみんな大量生産するのかというと、儲かるからだけでなく、90年代半ばまでビール酒造の免許規定で大量生産を義務付けられていたからなんですなあ。だから、意思があっもおいそれとビール会社を立ち上げられなかったといういわくがあったんです。その90年代半ばの規定緩和で地ビール会社がそれーっと林立した訳ですわー。

地ビールにはピルスナーもありますが、やはりエールとかアルトとかヴァイツェンなどの上面発酵(室温前後で発酵)ビールが個性的で魅力でんなー。これは酵母をろ過しないものが多いので日持ちしづらく、従って流通がその土地土地に地縛されてしまうんですわ。だから、地ビールなんですわ。しかし、キリンのチルドビールは大手メーカーが作る広域流通・地ビールと言えるねー。

あ、ピルスナーがマスプロだからって悪く言ってはいませんよ。長年ピルスばかりを飲んできた日本人の舌はとても肥えてて、製品の方も世界トップレベルだと思います。

地ビール星人プログになっちゃった。ごめーん。

投稿: フットゴリ | 2006/09/12 11:33

《フットゴリさん》
なるほど〜。
なんか日本酒の昔からの火入れ酒(変質しにくい)と酵母の生きている生酒(温度等の環境に要注意)と関係が似てますね。
最近は地酒を扱っている酒販店で各地の地ビールも扱うケースが増えていますね。冷蔵での輸送が普及した現代ならでは味わえる酒に感謝しなくては。
上面発酵ビールは大好きですが、体調が悪かったり軽く飲みたい時なんかはピルスナーが良いですね。

それにしてもフットゴリさん、そろそろブログ「ビール星人」を始めるべきでは!?

投稿: 地酒星人 | 2006/09/12 17:23

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