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2006/07/02

地酒星人的思ひ出(その7)

子供の頃、通っていた銭湯には二種類の人達がいた。
背中に絵のある人と、無い人である。

“絵のある人”の絵はいろいろな種類があり、般若だったり鯉の滝登りだったり、龍だったり菩薩だったりした。
子供の時の印象としては“絵のある人”と無い人の数は半々ぐらいに感じていた。
おそらくそれは間違いで、本当は少数だったのだろうが、それだけインパクトが強かったという事なのだろう。
「世の中には二種類の大人がいて、ウチの親は“絵の無い人”なんだ。」と幼い地酒星人は考えていた。

“絵のある人”たちは全身から怖いオーラを出してはいたが、意味なく子供を脅したりはしなかった。
怒鳴られるのは決まって子供達が悪さをした時である。
お湯をかけ合ったり、騒いだり走ったりした時、ひと言で言って他人に迷惑をかけた時である。
そんな時はまさに雷を落とされたし、子供達も素直に“悪さ”をピタリと止めたものだ。
逆に、自分のこの行動は人が怒る事なのだ、と認識も持てたと思う。

迷惑のかかる事さえしなければ(少なくとも銭湯の中では)、ごく普通の市井の人々だった。
しばらく銭湯には行っていないが、おそらくは“絵のある人”達はほとんどいない事だろう・・・。
時々あの人達の佇まいを思い出したりする。

最近の公共の場での、子供達の傍若無人な振る舞いを見ていると、日本は短い間に違う国になってしまったんだなと思う・・・。

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コメント

>最近の公共の場での、子供達の傍若無人な振る舞いを見ていると、日本は短い間に違う国になってしまったんだなと思う・・・。

同感です。最近サウナに止まることが多いのですが、良い年の大人達でさえ本当にいい加減です。
くわえ煙草で風呂に入ったりとかね(怒)。

投稿: 桂自然 | 2006/07/02 16:13

前に “絵のある人”と飲み屋で知り合いになり
皆でプールに行った事もあります。

いろいろ話してみるとそのスジの方って、
礼儀ただしくて純粋なひとも多いようです。

彼はTシャツを来たまま、プールに入りました。(笑)
最近、若い子の洋彫りのタトゥーをよく見かけますが、
「和彫り」はさすがに綺麗でした。ひとつの芸術かも?
機械彫りと違って和彫りは時間かけて・・・・
それはそれは痛いそうです。。。


投稿: 市っこ | 2006/07/02 18:28

その昔、初めてのソロツーリングのとき、福島のガソリンスタンドでスタンドの人に道を尋ねたら、「絵のある人」(シャツから見えていた)が先導してあげるといって道案内をしてくれました。ちょっとだけ恐かったのですが、ちゃんと案内してくれて、最後に窓から声もかけてくれて、いい人でした。

逆にいまは普通の人の方が恐かったりして、なんだかいやな世の中。。。

礼節というものはほんとうは大人が教えなくてはいけないものなのに、他人どころか親にしかられて事件を起こす子もいたりして・・・。しかられ慣れていないと、打たれ弱くなってしまうのではと思います。

投稿: sesami | 2006/07/02 22:11

《桂自然さん》
>くわえ煙草で風呂に入ったりとかね
どひゃーーーっ! そりゃひどい。
昔の“絵のある人”に見つかったら半殺しかも!?


《市っこさん》
さすが市っこさん、交友関係広いっすね(^^)。
本当に全身に彫っている人もいますよね。あんなのは良く我慢出来るな〜、と思いますね。


《 sesamiさん》
>最後に窓から声もかけてくれて、いい人でした。
悪さをしない限り、子供にも優しい人達でした。

子を叱る事に関しては自分も人の事は言えなかったりしますが、きちんと悪い事は悪いと教えられていない事が、子供同士の陰湿ないじめ等につながっている感じがします。

投稿: 地酒星人 | 2006/07/02 23:18

子供達の傍若無人な振る舞いを見ながら気にもせず、明らかに通りの邪魔になるような所なのに、ぺちゃくちゃと話し込んでるお母さん方がいます。そんなお母さん方をみかけたら、これは「子が子なら、親も親妖怪」の仕業だと思ってください。

投稿: おっかん | 2006/07/03 02:03

お〜、子育て妖怪シリーズ。
いろいろネタはありますが、敵が増えるのでやめておきます(苦笑)。

投稿: 地酒星人 | 2006/07/03 08:49

ハタチくらいの頃、銭湯で隣に座ってる「絵のある人」に声をかけられました。
「にーちゃん、ちょっと髭剃り貸してや」、「あ、どうぞ」。髭を剃り終わったその人は、「ありがとさん、じゃ礼に背中流してやるから後向いてみ」、「い、いやけっこうです」、「いいからいいから遠慮すんな」・・・で石鹸のついた背中をこすってもらったら・・・「じゃ今度は、お前もオレの背中をこすってくれ」ということで、義理堅いわっしは断れず、背中の「絵」をこすってやることに・・。少なくとも、恩と礼というものを教わったことがあります(怖笑)。
その道の人の背中の絵を石鹸タオルでこすったことあるかい?いーだろ?

投稿: フットゴリ | 2006/07/03 14:38

あれ、不思議ですよね。
こすってもこすっても絵が消えないんですから。
あ、でも大分お年の方で、色が薄くなっていたりする方はいらっしゃいますね。

投稿: 地酒星人 | 2006/07/03 17:48

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