地酒妖怪図鑑(その17)
地酒ファンにとって、雑誌などで専門家から絶賛されている希少な酒は、是非とも味わってみたいものだろう。
大概の場合、そういった酒は生産石数も少ない為、取り扱い酒販店を訪れても先約で完売してしまい、売ってもらえない事が多い。
そこで、どうしても覗いてみるのがインターネットのオークションである。
そこに掲載されている、市価の数倍もする憧れの酒を注文したくなってしまったら・・・。
妖怪「不戻味亜天狗(ぷれみあてんぐ)」の仕業だ。
不戻味亜天狗(ぷれみあてんぐ)は希少な酒を様々な方法で入手し、数倍の価格で転売、利益を得ようとする妖怪だ。
以前は地酒を専門としないスーパーマーケット等で活躍していたが、インターネットの普及で副業的に活動をする不戻味亜天狗が出現して来た。
基本的には利用者の自由ではあるが、管理をおろそかにする不戻味亜天狗も多く、さらなる高騰を招くため、無闇に利用するのは控えたいところだ。
【不戻味亜天狗(ぷれみあてんぐ)】
生息場所:主にインターネットの酒オークションサイト。
撃退方法:大概の酒は飲食店へ行けば味わえるのだから、無理にオークションを利用しない事だ。一度味わえば、それほどではないとわかる事が多い。
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コメント
焼酎好きにとりつくことが多いようですね。
投稿: 煮酒 | 2006/07/28 12:46
ここ最近、焼酎ブームのおかげ?で、以前よりは落ち着いているみたいですけど、一時は物凄い値段付いていましたよね〜
投稿: 酔ゐどれ | 2006/07/28 12:49
去年、「たまごっち」の不戻味亜天狗にやられました。1個8千円でした。
投稿: フットゴリ | 2006/07/28 13:26
欲しがりません、(普通の値段に)下がるまでは!! (笑)
買う人がいるから現れるのですよねぇ。
みんなが無視すれば、自然消滅!?
投稿: 燗酒おやぢ | 2006/07/28 13:43
《煮酒さん》
最近は焼酎が扱われる事が多いようですね〜。
普通のスーパーにも伊佐美とかが有ってビックリする事があります(もちろん一万円くらいのプレミア価格)。
《 酔ゐどれさん》
あ、日本酒は落ち着いて来ていますか?
たまに、この酒をこの価格で出すのは無理だろう〜っと思うような場合もありましたよね。
《フットゴリさん》
あ〜、「たまごっち」人気でしたよね。
ウチの娘は祭りの縁日のクジ引きの一等である「たまごっち」を狙って散財しておりましたっけ。
《燗酒おやぢさん》
そうですね。無視が一番。
一般的な酒の価格が案外知られていないのも、高騰を許す一因のような気がします。
有名な酒イコール高い酒、みたいな。
投稿: 地酒星人 | 2006/07/28 15:26
日本酒を飲み始めた頃に取り付かれましたが、無事に撃退できました。
定価で売っている酒屋さんを探す事ですね。
投稿: 山輝亭 | 2006/07/29 08:42
少し詳しくなれば、売っているお店がわかって来ますからね。
でも、希少酒の場合は抽選だったり、店主とかなり昵懇にならないと売ってもらえなかったりという事があったりしますからね・・・。そのあたりが面倒だという人もいるのかもしれませんね。
投稿: 地酒星人 | 2006/07/29 09:45
これに取りつかれたお客様の中には、
正規の値段で売っていても、
「これはこんなに安い酒のわけがない。
お宅は偽物を販売しているんですか!!」
とどなる方もいらっしゃいました。。。
まあ、高い値段で買ってくれるのでしたら、
商売上ありがたいのですが、
そんなことしたくもないですし。
投稿: れも | 2006/07/29 13:58
偽物販売って・・・(^^;)。
そんなお客さんもいるんですね。
日本酒もワインのような値付けと勘違いしている人も多いんでしょうね。
投稿: 地酒星人 | 2006/07/30 09:02