麗しのブレンド酒!!
いや〜、このところ仕事で何かと忙しい展開が続いていて、なかなか日本酒をゆっくり味わえない地酒星人なのでした。
しかし、夕べは堪能しましたよ。
といっても家飲みだし、量を飲んだわけではありません。
以前からやってみたかった、
僅かに残った酒でつくるブレンド酒。
ブレンド自体は複数の酒があれば出来ますが、この僅かに残ったというのがポイントで。
常温保管によって、味が開いた酒たちならではの展開があるのでは?と考えていたのです。
以前、その野望は妻によって砕かれましたが(汗)、今回はそのリベンジです!
さて、ブレンドするのは下記の5品。
鷹勇・完熟山廃
鷹勇・山廃15BY
日置桜・純米
日置桜・燗あがり純米
生もとのどぶ・生原酒
↑ズラリ並んだ、僅かに残った名酒たち。
これらを少しずつブレンドして行きます。
↓「生もとのどぶ」以外をブレンドしてみると、このような色になります。
山吹色。なかなか良い感じじゃありませんか。
そして最後に「どぶ」をブレンド。
↑おお〜、見事に乳白色に変わりました。
さて、肝心のお味です。
香り。熟成香が強いかと思ったのですが、意外にもそれは僅かで。
あまり嗅いだ事の無い種類の香りですね。でも心地良い。
さて、飲んでみます。
「!」
・・・う、旨いです。
柔らかく、深い。・・・なのに軽快。
・・なんなんでしょう?
こんなのってアリですか?
角がとれた旨味・滋味に満ちた味。それが口中に残る事なくサッときれる。
冷やで飲んだ後に燗をつけましたが、基本はそのままに味の振り幅がさらに大きくなった印象です。
やはり鷹勇・完熟山廃の味が底辺で主導権を持っているとは思いますが、それを軽快と言えるまでに持っていってしまう他の酒達。しかも深み・旨味を残したまま。
いや、間違いなく今年一番うまい酒でした(^^)。
これからブレンドにはまってしまいそうな予感です。
こういった事は、各蔵の方には不愉快な部分もあるかもしれませんが、ちょっとやめられない感じです(^^;)。
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コメント
不愉快だなんて、そんな事ないですよ。
不愉快なんて言う杜氏は了見が狭く、ろくな酒造っちゃいない。
投稿: 煮酒 | 2006/06/15 10:12
以前、神亀と竹鶴の師弟ブレンドをすれば、最強な酒ができるのではないかと思い試してみたことがありますが、結果は味がぶつかり合っちゃって今イチなできでした(苦笑)ブレンドするお酒と配合によっては最強なお酒ができそうですね〜
投稿: 酔ゐどれ | 2006/06/15 10:53
《煮酒さん》
煮酒さんにそう言っていただけると嬉しいです。
いや〜、でもホント旨かったですよ。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/15 10:59
《酔ゐどれさん》
なるほど〜。なんでも良いわけではないのですね。
夕べの配合は奇跡のバランスだったのかもしれません。
「どぶ生原酒」がアクセントになったのかも。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/15 11:03
すごい・・・すごいお酒たちがブレンドされてます!!
アレとアレが合うの?!
とか「どぶ」もいれてOKなんだ!
など、ビックリです。
やってみようかなぁ~。
でも、上手くいかなかったら
残り少ないお酒なだけにショックが大きいかも?!
投稿: まき子 | 2006/06/15 14:25
おー、おもしろい!
あのさ、いろいろ試してレポートを蓄積したら?
「日本酒ブレンダー世界第1号」になれるかもさ。
日本酒の振興にも役立つに違いない!
あ、ゲテっぽいイメージだけど、ビールとのブレンドもうまいよ。
投稿: フットゴリ | 2006/06/15 16:29
スコッチウィスキーのようにブレンドによって新たな味に生まれ変わるように、日本酒も固定観念を捨ててブレンドもありかも知れませんね。シングルモルトも素晴しいですが、飲んでみて美味しいという事が一番大切なので、理屈抜きに楽しめれば宜しいのでは(毎回旨く行けばいいのですが?)
投稿: ただし | 2006/06/15 16:36
「鷹勇」と「日置桜」は鳥取県だから相性がいいのでしょうか?
「生もとのどぶ・生原酒」は奈良でしたっけ・・・(苦笑)。
投稿: 山輝亭 | 2006/06/15 17:02
>ブレンド酒
papaciには、恐くて出来ませんが、日本酒の新たな楽しみ方の一つかも知れませんね。
目指せ、日本酒ブレンダー第一号!!
投稿: papaci | 2006/06/15 19:54
《まき子さん》
良くはわかりませんが、「鷹勇・完熟山廃」と「どぶ生原酒」がポイントのような気がします。でも、その二つだけでも駄目のような・・・。
今回で無くなった酒も多いので再び試せないのが残念ですね〜。
《フットゴリさん》
ブレンド居酒屋「地酒星人」開店に向けて、頑張りまっす!!
《ただしさん》
コメントありがとうございます。
日本酒は年によっての差も激しいですし、熟成具合や気候によっても微妙に変化するでしょうから、安定して旨いブレンドを作るのは難しいんでしょうね。
でも、新たな楽しみを発見しました(^^)。
《山輝亭さん》
やはり県産米やその地の水で作られていれば、相性も良いかもしれませんよね。
そして他の土地のものと合流する事でさらに味が強くなる・・・みたいな?
山輝亭さんもブレンド、挑戦してみてください(^^)
《 papaci さん》
日本酒ブレンダーになって、その日の客の好み・体調・気候などを考慮しつつ、絶妙なブレンドを作り出すなんて出来たらカッコ良いですね〜♪
投稿: 地酒星人 | 2006/06/15 21:41
ブレンドは、僕も常に頭をよぎります。ただ、何と何を混ぜればいいのか、わかりません。比率も難しそう。
濃すぎるのと、すっきりしているのを混ぜてちょうどよく・・・なんて考えそうですが、それではきっとうまくいかないんでしょうね。
でも、興味深い楽しみ方であることは間違いありませんね。
投稿: あつし | 2006/06/15 22:24
これはかなり奥深い世界のような気がします。
ただ、よく熟成されて味の開いた酒を混ぜ合わせれば、旨くない筈はないとも言えますね(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/16 00:06
こういう「日本酒カクテル」みたいな飲み方、きっと楽しいでしょうね~。
これもたくさんのお酒の特徴を知っているからこそできる事だから、うらやましい・・。
私が作ったらとんでもないもの作りそうです。
レモン絞っちゃったりして台無し!とか(笑)
投稿: hirorin | 2006/06/16 10:46
いやいや、特徴を知っているという訳ではなくて、単純に残ったものをブレンドしたら途轍もなく旨かったという事で(^^;)。
ただ言えるのは、それぞれのお酒が元々旨いのと、味が開いていたという事ですね〜♪。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/16 10:55
>以前、その野望は妻によって砕かれましたが(汗)、今回はそのリベンジです!
おぉ、野望達成おめでとうございます!やりましたね!!
しかしあの挫折で、地酒星人君は変身してしまったわけですよね。
今度は嬉しくって、また何かが起こる気がするのは私だけでしょうか(笑)?
投稿: 桂自然 | 2006/06/16 16:33
リベンジが叶ってほーーんと良かったですね!前回の「ガーーーン!」って顔が「ふにゃぁ~~」な顔になったことでしょう。
投稿: salmon | 2006/06/16 20:08
《桂自然さん》
ありがとうございます!!
あまりの旨さに滂沱の涙を禁じ得ませんでした(笑)。
あの旨酒を腹に入れていれば、地酒星人くんもひとクラス上の存在になれるかも!?(意味不明ですね。)
《salmon さん》
今回も妻はしっかり相伴にあずかっているわけで・・・。
あちらは2度目・・・こちらは初めて。
うう・・・思い出すと・・・(涙)。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/16 23:13
連続コメント、すみません。
熊本に行ったとき、
「お好みに合わせて焼酎をブレンドします」
というお店がありました。
日本酒でも「あり」かもしれませんね。
投稿: みみず | 2006/06/17 09:14
ほ〜、焼酎をブレンドで出す店があるんですか。
芋と麦のブレンドなんかはどんな味なんでしょうね。
日本酒の方が焼酎よりも味のバリエーションが豊富だと思いますので、研究して行くと面白いと思いました(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/17 11:12
野望は達成されるためにあるのですね♪
酔っ払って違うお酒を入れてしまった間違いブレンド、同銘柄ブレンドは試したことありましたが、5種類とは! そして「どぶ」とは!!
飲んでみたい~~。
せっせと残さなくては!
残り物には福がある♪
投稿: カンザワユミコ | 2006/06/20 16:58
なんとか野望を達成する事が出来ました(笑)。
このブレンドの場合は、最後に入れた「どぶ」が効いていたような気がします。
>せっせと残さなくては!
はい(^^)。この味に達するまでには随分と時間がかかるので大変ですよね〜。でも、その分うまく行った時は感動ですね。
投稿: 地酒星人 | 2006/06/20 19:47