トマト通信(その3)
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妻と二人で「高津川フォークジャンボリー」と呼びながら飲んでいました(おそらく40代以上の方でないと、意味がわからないでしょうね:苦笑)。
島根県の桑原酒場の醸す高津川。純米酒です。
“扶桑鶴”の蔵元というと、わかりやすいかもしれませんね。
香りはとても良い熟成香。熟成といっても鼻にツンと来るアレではなくて、とても抑えの効いた旨味を予想させるもの。
冷や(常温)で飲んでみますと、軽い味わいながら鼻腔に抜けるナッツ的な風味を感じさせてくれます。
優しい飲み口なんですが、ちゃんとアクセントの効いた味を持っていると思います。
燗にしますと、逆にあまり熟成感を感じなくなりますね。よりスムーズに飲み進める事が出来ると思います。
このお酒もまたC/Pに優れており、2100円代というお得値。
際立った部分は有りませんが、良くまとめられた真っ当な酒だと思います。
【スペック】
高津川・純米酒1.8l/桑原酒場(島根県益田市)使用米:五百万石・祭晴 精米歩合:70% 使用酵母:協会7号 アルコール度数:15度以上16度未満 価格:¥2,153 購入場所:山枡酒店(鳥取) 出荷年月日:06.03
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故あって舞浜へ。
ぽっかり時間が空いたので、久しぶりにお昼はイクスピアリのKUA`AINAへ。
ここはハワイ・オアフ島発祥のハンバーガーショップのチェーン店。
壁にサーフボードがあったり、古いハワイの写真が飾られている店内。
なかなかよろしいお値段ではありますが、地酒星人はここのハンバーガーのファンなのです。
ハワイ発祥らしくアボガド・バーガーなども有りますが、今日はベーシックなハンバーガーで。
¥820。
天気も良かったのでテイクアウトして、駅前のベンチでディズニーリゾートラインなどを眺めながらパクリ、またパクリ。
ちゃんと肉の味がするパティ。厚いトマトが二切れとやはり厚いオニオン。いつもながらなかなかのお味。
ボリュームたっぷりなので、ひとつで充分満足。
チェーン店のハンバーガーとしてはモスの「匠味」と双璧か。
今日のは少し肉の汁っ気が足りない感じもしましたが、その度毎に微妙に違うのが手作りっぽくて良いところですね。
ちなみに今日は夕刻から胃痛にみまわれました。ここ最近の忙しさから来る体調不良のようですね・・・。
そういう時の直前に限って、こんなボリュームの有るものを無性に食べたくなるんですね。
でも、KUA`AINAは好きですよ〜。
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子供の頃、月に一回ほど家にたくさんの大人が集まる日があった。
なにやら皆でいろいろな話をしているのだが、その場には子供は立ち入り厳禁である。
楽しかったのは大人達が帰った後だ。
席に出されていた茶菓子の残りが食べ放題だし、たくさんの座布団がそのまま残されていて、妹と二人、その上をぴょんぴょん飛んで遊んだりしたものだ。
自分には関係ないとしても、たくさんの人が家に集まるというのは、子供心にも高揚感があるものだったのだろう・・・。
その集まりは「ムジン」と呼ばれていた。
長じてから、その言葉には「無尽」という漢字を当てはめる事を知った。
庶民の間で行われていた金融の一形態のようだ。
近所の皆が集まり、お金を出し合ってその時に融資が必要な人に貸し出す仕組みだ(地方・時代によって様々な形態が有ったようだ)。
昔は一庶民が銀行から融資を受ける事など少なかった為、こういう形でお金のやり繰りをしたのだろう。
社交的な性格だった祖母はよく集まりの場として、我が家を提供していたようだ。
“無尽”の場合、貸す側、返す側が同じ町内で生活しているのだから、当然皆に懐事情を知られている。利息も払わず勝手な暮らしをするのは許されないだろう。
たしかに窮屈な暮らしであるかもしれないが、破綻を防ぐ役割も果たしていたと言えるかもしれない。
・・・翻って今の日本。
テレビなどでも様々な金融の勧誘広告にあふれているし、誰に見られるわけでも、とがめられる事もなく金を借りる事が可能だ。
そして増え続ける破綻者。日本の社会は変質したのだろうか・・・。
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七号酵母で醸された秋鹿の山廃特別純米です。
雄町を使用した原酒で、H16BY。
香りは穀物系のフレーバーとミネラルっぽい風味が混ざり合った複雑で重層的なもの。
口に含みますと甘さと旨味がド〜ンと立ち上がります。この辺り、やはり原酒の強さ。
そして強い酸味が舌を刺激します。
嚥下した後に米の旨味が鼻腔を抜けて行き、強い味の中でこちらは唯一マイルドな印象です。
燗をつけますと、上記の各味が一層混じり合った風味となります。
燗そのものよりも燗冷ましの方がおいしい気がしました。
原酒の強さが気になる際はほんの少し割り水をしますと、マイルドになると共に旨味もパ〜ッと広がる印象が有ります。
このお酒、実はもっと時が経つとよりカドがとれて、旨くなって行くような気がします。
実際のところ、どうなんでしょう。
【スペック】
秋鹿・山廃特別純米酒 1.8l/秋鹿酒造(大阪府豊能郡能勢町)使用米:雄町 精米歩合:70% 使用酵母:7号 日
本酒度:+5 酸度:2.1 アミノ酸度:1.3 アルコール度数:18度以上19度未満 購入価格¥2835 購入場所:山枡酒店(鳥取) 出荷年月日:06.04
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地酒星人は最近、仕事などでの移動中はipodを聴いている事が多い。
利用しているのは一番廉価なipod shuffleなのだが、毎日機械まかせで曲(データ)を記録し、それをランダムに再生させるのだ。
コンピュータ(Mac)から曲を転送する際は画面を見ないようにする。
そうする事で、移動中にどんな曲がかかるか、まったく予想がたたない状態にするのだ。
なので、ハッキリ言って曲調もジャンルもバラバラの曲達が次々と耳の向こうに現れる事になる。
たとえば今日の曲はこんな感じである。
1:キース・リチャーズのソロアルバムからの曲(曲名失念)
2:ピエレット(谷山先生)
3:竹内まりやのアップテンポのヒット曲(曲名失念)
4:五輪真弓の聴いた事のある曲
5:小野リサのアルバムからの曲
6:ストーンズの初期のアルバムからの曲(曲名失念)
7:ジェラシー(井上陽水)
8:朧月夜(中島美嘉)
9:ミスチルのあまり聴いた事のない曲
10:クラシックのピアノ曲
・・・などなど、まったく脈絡が無い。
妻の持っているCDの場合もあるし、以前に借りたオムニバスCDも有ったりするので、自分が認識していない曲も数多くあるのだ。
正にひとり有線放送状態である。
ただ、有線放送と違うのは、こちらが移動しながら聴くという事で、様々な場所で様々な曲とのマッチングが楽しめる。
映画のように風景と曲がマッチする事もあれば、ここでこの曲はないだろう、といった展開も有る。
なんかいつもの道が新鮮に感じられて、脳にも良い刺激があるような気もしたり・・・。
今度ipodに入れようと思っている酒造り唄が、どの街のどういうタイミングで流れ出して来るかが楽しみだ。
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それは地酒星人が小学生であった頃。
ある日(今くらいの季節であっただろうか)、夕飯を食べていると父が仕事から帰って来た。
左官の職人だった父。いつもは夕餉を共にする事が多かったが、その日は現場が遠かったらしく夕食が始まった後で家に戻って来た。
どうやら海の近くの現場だったらしく、珍しい物を獲って来たと言って、菓子缶のような物を持っている。
この辺の記憶は曖昧なのだが、おそらくは内容物を後で息子に見せようと思って部屋の奥へ持って行こうとしたのだと思う。
そこで、悲劇(喜劇?)は起きた。
誤って父の手からすべり落ちた菓子缶。開いて転がる蓋。
そして、その中からばらまかれた内容物。
これがもの凄かった。
当時、我が家は茶の間で卓を囲んで食事をしていた。サザエさんやちびまる子ちゃんの家の食卓を思い浮かべていただければおわかりかと思う。
畳の上に直に座るか、座布団の上に座るかのどちらかだ。
父が落とした缶から迸り出た無数の黒い物体。
それがもの凄いスピードで動いている。
伸びた触覚とたくさんの足。
ゴキブリ?いや違う!
見た事もない生物だっ!
畳の上をガササササッと音をたてながらそれらはランダムに超速で動き回る。
なごやかな夕餉の時間が一転パニック映画の舞台と化した。
母、妹、祖母、皆が悲鳴を上げて逃げまわる。
何匹かの黒い生物があぐらをかいていた足の下へもぐり込む。
地酒星人、一瞬思考がフリーズした後にご飯茶碗と箸を持ったまま、近くに重ねてあった座布団の上へ飛び跳ねた。この時のジャンプ力は自分でも凄かったと思う。
3〜4枚重ねた座布団の上へは“謎の生物”も上がっては来ず、呆然とその後の事態を眺めていた。手には茶碗と箸を持ったまま・・・。
“謎の生物”、それは父が海辺で捕まえて来た「フナムシ」だった。
現場近くの海でフナムシを見つけ、獲って帰れば息子が喜ぶと考えたのだろう、数にして30〜50匹ほどのフナムシを適当な器(菓子缶)に入れて持ち帰ったようなのだ。
(しかし普通、そんなに捕まえて来るか?)
しかし、ちょっとした手元の狂いから、上記の惨状を招いたわけである。
その後、畳の上を右往左往していたフナムシ達は再び父に捕まえられたり、何処かへ姿を消したりして、我が家に平和が戻った。
父は戦争の際に海辺の村へ疎開をしており、フナムシなどは良く捕まえて遊んでいたそうだ。
久しぶりに見たフナムシに、童心をくすぐられたのだろう。
そんな父も数年前に他界した。今では懐かしい思い出である。
しかし、あのインパクトは今になっても忘れる事は出来ない(^^;)。
フナムシをご存知ない方は、ここでどうぞ。
これが集団で夕食の茶の間をかけずり回った図を想像してみてください。
まさにそれは阿鼻叫喚・・・。
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地酒に興味を持ち、調べて行く内に酒そのものの味よりもスペックに気をとられ、スペックに記載されている数字や米の名前などが酒の味を決めると思い込んでしまった事はないだろうか。
妖怪「スペック小僧」の仕業だ。
スペック小僧は地酒に興味を持ち始めた人がいるとやって来て、盛んに耳元で「スペック」「スペック」と囁き続ける。
この呪文に取り憑かれると、スペックを知らないで酒を飲む事を極端に恐れ、酒屋に行くと瓶を裏返し、スペック表示を見るようになってしまう。
スペック表示が無い酒があったら大変だ。どうにも落ち着かず、パニックを引き起こしてしまう。
味そのものが良かろうが悪かろうが、高スペックであれば安心なのだ。
早く「スペック小僧」を自分の中から追い出さないと、地酒を心と体で楽しむ事が出来なくなってしまうだろう。
【スペック小僧】
生息場所:初心者地酒ファンの周囲
撃退方法:スペック小僧は地酒ファンにとっては麻疹のようなものだ。常に自分の舌と感覚を磨いていれば、やがて姿を現さなくなるだろう。
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先日、高校時代の部活の友人達と荻窪にある“なごみの湯”に行って来ました。
“なごみの湯”は、いわゆる都市型の健康ランドです。
荻窪駅下車1〜2分という土地柄、そんなに広い場所ではありませんが各種浴場やサウナ、リラクゼーションスペースなどが有り、価格的にも程よく、それなりに楽しめる場所ではないでしょうか。最近流行の岩盤浴も経験出来ますし。
この中に入館者専用の居酒屋が有り、そこへ夕刻三々五々に集まって、酒を飲んだり風呂へ入ったりを繰り返し、終電近くまでウダウダと過ごすという事を不定期ではありますが、もう十年近くも繰り返しているわけです。
この日は6人が集まりました。
卒業後25年以上経つのに、こういう関係が続いているのはなかなか無いと言われますが、我々が所属していた部のメンツがとても個性的な人間ばかりで、つき合っていて飽きないというのも大きいのでしょう。
“男子校の絆”も強いのかもしれません(^^;)。
ところで、健康ランドなので入館すると専用のコスチュームに着替えるわけです。
作務衣風なものとダボッとしたラグビージャージ風。
これ、そんなに良いものではないですが先日問題提起した健康診断の検査着に良いなと思いましたね。あの浴衣くずれよりは随分とマシじゃないかと。
着ていて楽だし、脱ぐのも簡単で。
どうでしょうか?全国の病院関係の方々。
左2名が作務衣風、右1名がラグビージャージ風(^^)
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奈良県・久保本家酒造の醸す、生もとのどぶ・生原酒(17BY)です。
多くの酒のみを虜にしているこの酒。
生は初めて飲みます。
ふき出し注意のラベルが貼られていますが、これは問題なく。
香りはさほど強いものではないですが、米の凝縮感の有るもの。
上澄みをいただくと、甘みを基調とした濃厚な味を感じます。しかし、撹拌してから口に含むと、上澄みとはまた違ってキリッとした酒質になりました。
生もと造りらしい酸味とそれにからむ辛味・旨味も程よく、どんどん飲み進めて行ける酒ですね。
生という事で若干危惧していた生臭もほとんど感じられません。
常温保管で開封約一ヶ月を経ますと、より濃厚な味となって来て飲み始めると止まらない、“危ない”酒となって来ました(と言っても、もうほとんど残っていませんが:泣)。
【スペック】
生もとのどぶ・生原酒 1.8l/久保本家酒造(奈良県宇陀郡大宇陀町)使用米:不明 精米歩合:65% 日本酒度:+9 アルコール度数:18度 価格:¥3,200 購入場所:山枡酒店(鳥取) 出荷年月日:06.04
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先日、年に一度の健康診断に行って来ました。
これはそんなに大げさなものでは無く、肺と胃のレントゲンや血液採取、問診といった2〜3時間のものです。
いつもの事なのですが、受付へ行くと検査着を渡されて、それに着替えます。
これがなんとも“素敵な”デザイン(^^;)。旅館の浴衣風のもので裾・袖ともに思いっきり短くカットしてあります。
スネ毛まる出しです。
あれはなんでしょう、スネの状態も医師がチェックする為にあんなに短いんでしょうか。
これが男女ともに同じ物を着て、待ち合い室でボーッと座らされるんですね。
あれ、女性からよく文句が出ないものだと思いますね。
普段は見る事の無いワイドショーなんかが置いてあるテレビから流れていて、見たくもないお笑い芸人のふざけている様子が否応無く目に入って来るわけですよ。
たまに呼ばれても問診なんか1分もかからず、またしば〜らくは椅子に座っている。
これは一種の放置プレイでしょうか。
あまりに暇なので、健康に害があるような気さえしてきます。
で、この検査着なんですが、もっとなんとかして欲しいです。
たとえばユニクロなんかが、こんな浴衣くずれもものではなく“検査ウェア”みたいなジャージにひと工夫したものとか開発しないですかね。
着やすく、脱ぎやすく、とてもリラックスするような・・・。
それを着たお父さんが、休みの日には着てみたくなるような。
ホントにこれはビジネスチャンスだと思いますよ〜。
「日本の検査着を変える!」意気込みを持つメーカーはいないのか!?
それはそうと、今回問題なのは尿酸値。
前回、赤信号の灯った数値がどうなっている事やら。
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飲食店の棚に並んでいる入手困難な酒を見つけて注文をするのだが、店主が「これはまだ封を切れない」などと言い、もったいをつけて飲ませてくれない事がある。
妖怪「隠しん坊」の仕業だ。
「隠しん坊」は半端な知識で幻の酒を揃えたがる飲食店の店主を見つけると乗り移り、様々な銘酒を棚に並べながら客には飲ませないという悪戯を繰り返す。
熟成を考慮しているのではなく、ただただ幻の酒を店に飾りたいのだ。
あまりに客に飲ませない為、飲み頃を逸してしまい、客の不評を買う事が多い。
茶色く変色した越乃寒梅を見かけたら、「隠しん坊」の店と見て間違いない。
【隠しん坊】
生息場所:地酒にあまり詳しくはないが、銘酒を揃えて見栄をはりたい店主のいる店。
撃退方法:単に注文をしなければ良いだろう。
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山形県の鯉川酒造の醸す、鯉川・純米酒です。
庄内地方産米を100%使用との事で、本来の意味での地酒と言えるでしょうね。
開栓当初は優しい飲み口ながらインパクトには欠けると感じていましたが、2週間ほど経つと味が開いて来ました(常温保管)。
優しい飲み口はそのままに、口中に含んだ際に鼻腔へ抜ける米の風味が抜群で、旨味もとても感じるようになりました。
吟味も有ると思います。
燗にすると、酸味が立って来て、バランスのとれた味わいになりますが、私は上記の常温でいただく方が好みに感じられました。
いずれにしても、旨い酒です。
2,100円という価格を遥かに超える味を持っています。
とてもC/Pに優れた酒と言えるでしょう。
【スペック】
鯉川・純米酒/鯉川酒造(山形県東田川郡庄内町)使用米:庄内地方産米 精米歩合:55% 日本酒度:+4 酸度: 1.6 アミノ酸度:1.1 アルコール度数:15.3度 価格:¥2,100 購入場所:山枡酒店(鳥取) 出荷年月日:06.04
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多くのニュースソースで取り上げられていたようですので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが・・・。
全腸管壁内神経細胞未熟症という先天性の病気と闘っていた神達彩花(かんだつ あやか)ちゃん(1歳)が、本日マイアミの病院で永遠の眠りについたそうです。
(あやかちゃんを救う会のサイト)
拙ブログでも以前に紹介をさせていただきましたが、日本中のJリーグサポーターの厚い支援による移植手術だっただけに、本当に残念です。
でも、彩花ちゃんは小さな体でよく闘ったと思います。
彩花ちゃん、よくがんばったね。やすらかに・・・。
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居酒屋に数人で行き、楽しい時間を過ごした後、ふとテーブルを見ると「えっ!!こんなに飲んだっけ?」と思うほどお銚子やコップが多くなっている事がないだろうか。
もちろん、会計もそれなりの数字となってしまい、財布が軽くなるのである。
そんな経験をしたら・・・
妖怪「飲むりひょん」の仕業だ。
「飲むりひょん」は楽しげな宴を見つけるとやって来て、勝手にテーブルの酒を飲み、足りなくなると追加注文までしてしまう。
小柄で可愛い翁の風貌なのだが、実は大酒飲みの妖怪だ。
店の人には姿が見えるが、テーブルを囲む仲間には姿が見えないのでやっかいだ。
日本の妖怪の総大将「ぬらりひょん(夕暮れの忙しい時間帯に現れ、茶の間でお茶を飲む不思議な妖怪)」の親戚だという説があるが、定かではない。
【飲むりひょん】
生息場所:4人以上で盛り上がっている居酒屋の卓。
撃退方法:店に入った時、おしぼりが一つ多く出て来たら要注意。店の人には「飲むりひょん」の姿が見えているに違いない。
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昔からの酒造りの作業の際に、蔵人の間で歌われて来たという酒造り唄に興味があったわけです。
これは例えばアメリカ南部の綿花畑での黒人の労働歌が発祥であるブルースのようでも有りますが、実は酒米の浸漬の時間などを測るのに用いられたりもしていたようです。
他には深夜におよぶ作業の眠気覚まし、共同作業での連帯感の醸成などの効用が有ったようですね。
いわゆる民謡的な調子のものが多いのかなと思いますが、一度も聴いた事がないので是非経験したいと思っていました。
図書館で検索をしてみたら、「越後酒造り唄の世界」というものが借りられるようでしたので、早速予約を入れました。
楽しみです。
他にもいろいろと検索をしてみますと丹波杜氏のものが有ったり、様々な取組みがされているようですね。
こういう形で記録を残さないと消えていってしまうものでしょうから…。
さて、いろいろと検索をしていたら面白いものが有りました。
先程の越後酒造り唄つながりですが、なんと、新潟弁がマスター出来るCDを発見!
『今すぐ使える新潟弁:文法編』
ラジオの英会話教室のような感じで、新潟弁が話せるようになるようです。
これさえ買えば新潟弁ペラペラでしょうか?
ちょっと聞いてみたいです(^^;)
しかし、今でも酒造り唄を歌いながら酒を仕込んでいる蔵なんてあるのでしょうか?
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音楽的にはキース・リチャーズを父、谷山先生(谷山浩子)を母としている地酒星人。
今回、谷山先生のジブリ進出を心より寿ぐものであります。
スタジオジブリの7月公開の新作「ゲド戦記」の主題歌、「テルーの唄」の作曲を谷山先生が担当したようです。
残念ながら歌は谷山先生ではなく、新人の手嶌葵(てしまあおい)ちゃんが歌っているようですが、素朴でとても良い曲ですね。
前から谷山先生はジブリ向きだと思っていましたが、とうとう実現しました。
この「ゲド戦記」、サイトで予告編が公開されていますが絵が昔のジブリに戻っていて好感が持てます。
ナウシカやラピュタ、そしてトトロの頃の絵の感じに近いです。
7月には是非家族で観に行きたいと思っています。
あ、「テルーの唄」は「ゲド戦記」のサイトでも部分的に聴けますので、良かったら是非。
谷山先生のブログでは、ゲド戦記の世界を音楽化したCD(
手嶌葵ファーストアルバム)も発表されていますね〜。谷山先生も9曲作曲をしているようです。
スタジオジブリ・プロデュースとの事で、こちらもとても楽しみです!
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車に貼ると便利なステッカーを作りました。
プリントアウトして、素敵なカーライフにお役立てください。
日本酒若葉マーク
まだまだ日本酒に詳しくないあなた。これを貼っておけば、無理に強い原酒や熟成酒を奨められなくてすみます。
日本酒もみじマーク
日本酒道を突き進んでこられたベテランのアナタ。これを貼っておけば、誰もアナタの嗜好や飲み方に口をはさもうとはしないでしょう。
“日本酒が乗っています”ステッカー
日本酒を運ぶのには静かな運転が肝要。これを貼っておけば、あおられたり無理な追い越しを受けたりせずに、無事日本酒を家まで運べるでしょう。
さあ、ナイスなステッカーを使って、レッツ・エンジョイ・ドライビング!!
※これらのステッカーを車体に貼る事で、酒酔い運転の疑いをかけられても地酒星人は一切関知いたしません。
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一日の仕事が終わり、開放感に包まれて酒をあおるのは酒飲みの無上の楽しみである。
旨い酒においしいツマミ、同僚との話もはずむ時などは知らず知らずの内に飲むピッチが早くなっているものだ。
「大分酔って来たな。」と自分でも思うような状態になった時、自分では意図していないのに、「ふーーーーっ!!」と大きな息を吐き出してしまう事はないだろうか。
妖怪「酒息童子(さけいきどうじ)」の仕業だ。
酒息童子はとても小さな童(わらべ)の姿をした妖怪である。
人の吐く酒臭い息が大好きで、大いに酔っている人を見つけると大勢でやって来る。
そして妖力で息を吐き出させるのである。
特に酒臭い息に出会うと大喜びで酒息に乗って遊び出す。まるで大波に遊ぶサーファーのようである。
人の目には映らない酒息童子であるが、特に酩酊し前後不覚になる寸前、稀にその姿を見る酒飲みもいると言う。
【酒息童子】
生息場所:酩酊している人のいる酒臭い場所。
撃退方法:飲み過ぎなければ現れないが、現れたところで悪さをするわけではないので大目に見よう。ただし、息の吐き過ぎによる酸欠には注意しよう。
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すみません。
と、いきなりあやまっていますが、今日は聞きにくい事を訊ねます。
いや、誰にという事ではないんですが。
もしおわかりになる方がいらっしゃったら、お答えください。
皆さん一度は思った事があると思うんです。
よく酒造りの工程で蔵の方が上半身裸で作業していらっしゃいますよね。
室温を高く設定している蒸米や麹造りの工程が多いと思うんですが、ワシワシと蒸し米を広げたりしますよね。
時間との勝負の世界だと思うんで、かなりのスピードでの作業だと思います。
そんな際、やっぱり“毛”とか落ちますよね。
頭髪はもちろん、腋毛、胸毛とかいろいろ。
汗っかきの方だったら当然汗も落ちるだろうし。
汗や唾はまあ仕方ないとして、“毛”とかどうするんでしょうね。
落ちてたら取ったりするんでしょうか。
それとも発酵の過程でそれらも含めて分解されていくんでしょうか。
味の内でしょうか。
いや、酒が旨けりゃどうでも良い事なんですが。
長年の疑問をちょっと聞いてみたい衝動にかられました。
長年とはいっても常に思っているわけではなく、たま〜に「どうなんだろうなぁ」と思う程度の疑問なんですが。
たぶん、昨日の“口噛み酒”の話題からのつながりだと思います。
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縄文時代の地図から現代の東京の各地域を読み解く「アースダイバー」という本にハマッている事は記事にしましたが、その縄文時代に人々がどのような酒を飲んでいたのかが気になります。
ネットで調べてみてわかったのは(そのサイトの情報が正しければですが)、現在の酒作りの原型となる蒸した米から造られる酒は奈良時代から始まったようですね。
という事は、縄文ではそれ以前の作り方という事になります。
古代には山ぶどうなどを発酵させて造った果実酒(ワインの原型でしょうか)を飲んでいたらしいですが、これだと造れる量が少ないらしいです。
縄文の頃は、いわゆる「口噛みの酒」を造っていたようですね。
これは木の実などを口中で噛み砕いて唾液と混じり合ったものを瓶(かめ)などに溜め、人の口内に棲む酵母の働きで発酵をさせたものらしいです。
これ、一体どんな味がしたんでしょうね。
やはり、“噛む”人によって味が違ったりするんでしょうか。
ぬか漬けなんかも、糠をかき回す人によって味が違うという話を聞いた事がありますので、“口噛み”ならば当然そういう事もあり得るでしょう。
やはり、そこにも“ブランド”というものが存在していたのかもしれません。
その集落の人気者の若い女の子の“口噛み酒”は、若い男子が奪い合いをしたとか・・・?
それで考えたんですが、現代の人気女性アイドルの“口噛み”したものを原料とする酒を出したら、さぞや売れるんではないかと・・・。
これって酒税法的にはどういうジャンルの酒になるのかわからないんですが、どこかで出してみたら面白いんじゃないですかね〜。
え?私ですか?
私は別に・・・飲みたいとは思いませんね〜。
でも、どうしてもって言うんなら、そうですね〜、綾瀬はるかちゃんのだったら良いかな〜♪(大爆)
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会費をとって大きなホテルなどで開催される日本酒の会。
地酒ファンにとって、様々な蔵のお酒を実際に飲んで経験出来る、またとない機会である。
日本各地の蔵元がそれぞれのブースで酒をふるまってくれるが、ごく稀に蔵元とおぼしき人が怒りを満面に表し、利き酒を申し出る人を威嚇している事がある。
妖怪・青筋入道の仕業だ。
限られた時間、安くない参加費を支払って会に参加している地酒ファンは、出来るだけ多くの酒の味見をしたいと思うものだ。時間がない為、蔵元への挨拶も無く次々と杯を差し出して酌をしてもらう事になる。
そんな人が多いため、蔵元もその無礼さに段々腹を立てて行き、青筋入道と化して行くようだ。
たまたまそのブースの人が出払っており、普段一般の客の相手をしていない蔵元が一人で居たりする際に出現しやすいようだ。
参加費の元をとりたい地酒ファンと、「挨拶もなく酌だけさせるとは何事だ!」と思う蔵元。
お互いの都合もわかるが、もう少しそれぞれを思いやり、歩み寄れると良い集まりになるのではないだろうか。
【青筋入道】
生息場所:有名ホテルなどで開催される大規模な日本酒の会。
撃退方法:知っている蔵ならば、普段の感想を述べたり、未飲の酒ならば、その内容について謙虚に尋ねたりしてみよう。
※イラストは特定の蔵元を描いたものではありません。あくまでもイメージです。
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中沢新一氏の著書である「アースダイバー」。
既にご存知の方も多いと思うが、この本に今ハマッている。
東京中心部の縄文時代の地層地図をベースに、現在に連なる各地域の特色を読み解いたものである。
縄文時代は今よりかなり内側までが海であり、さらにひび割れの如く陸地を浸食していたようだ。
驚いたのはその頃の地形がそのまま残っている地域のなんと多い事。というよりは、縄文の時と同じ傾斜・起伏の上を我々は日々過ごしていると言えるだろう。
そして、地形ゆえに設けられた墓地や宗教的地域(神社等)がそのままその場所に残っている事が多いのだ。
私、地酒星人の住んでいる場所がまさにそうだし、四谷界隈などはそのものズバリ!といった土地であった。
さて、連休は仕事を持ち帰っていて運動不足になりがちなので、少し長い距離を歩くようにしている。
どうせならと言う事で、四谷見附からお濠沿いに歩いてみようと思い立った。
飯田橋まで行って神楽坂、市ヶ谷柳町を抜けて戻って来るコースだ。
さて、この辺で小休止。
バッグから取りい出したるは先日コンビニで仕入れたカップ酒。
黄桜の「台場醸造所醸造・純米酒」。
京都産の米と水を使って、お台場で造った酒らしいです。
(なぜ台場で造る必要があるんでしょうか?)
いや〜、昼間っからお天道様の下で飲む酒は良いですね〜♪
女学生達がなんとなく避けて通るのもご愛嬌です(爆)。
あ、お味ですか。
まあ、可もなく不可もなくといったところでしょうか。
ひじょうにソフトで飲みやすいお酒だとは思いました。
さて、続きです。
「アースダイバー」の巻末に縄文時代の地図が載っています。この地図を片手に、これから東京のあちこちを訪れてみたいと思っています。
ちなみに下図は、その地図に今日歩いたルートを書き入れたものです。
若干正確ではない部分もあるかもしれませんが(神楽坂〜市ヶ谷柳町のあたり)、おおよそはこんな感じです。
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日本酒を飲んでいて大分酩酊した状態になった時、誰しもこの一杯でやめようと思うものだ。
最後の一杯を飲む進め、最後の一口を嚥下しようとする際に、それまでに感じなかった途轍もない旨味を感じる事がある。
そしてやめる事が出来なくなり、撃沈するまで飲んでしまう場合がないだろうか。
そんな時は…
妖怪「後引き爺」の仕業だ。
後引き爺は酒を飲み終えようとする気配を感じると、どこからともなく現れて飲んでいる人の鼻先・口元に旨味成分のフェアリーダストを振りまくのだ。
年甲斐もなく妖精の羽と全身タイツに身を包んだメルヘン翁である。
【後引き爺】
生息場所:最後の一杯を飲み干そうとする場所ならどこでも。
撃退方法:酒を最後まで飲み切ってしまうか、後引き爺の力を持ってしても旨くならない酒を飲むかだが、後者はあまりお奨め出来ない。
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先日出かけた場所で、「あなたの生まれた日の新聞をプリントアウト」という企画モノ自動販売機があったので、1枚出してみました。
普通の新聞とスポーツ新聞が有ります。
こういう企画でスポーツ新聞は珍しいのでこちらを選択。
スポーツニッポンです。
自分の誕生日を入力してから2〜3分でプリントされたものが出力されます。
てっきり王・長島関連の巨人の話題かと思いきや、トップはプロレスでした。
見出しを見てビックリ。
「力道敗る」。
なんと、あの力道山の記事だったのです。
自分の誕生日の前日なのでしょう、ロッキー・ハミルトンというレスラーに力道山が敗れてしまったそうです。
いや〜、ショックでした。
自分にとっては力道山は伝説のレスラー。そして自分が生を受けるよりもずっと前に世を去った人物だと思っていたのです。
なんか自分がもの凄く昔の人間であるような気がしました(ええ、もちろん若い人から見れば十分昔の人間ですが)。
調べてみましたら、力道山はこの翌年に亡くなっているんですね。
この世で一年ばかりすれ違っていたのでした。
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酒販店などで一升瓶を購入し、手に下げて帰る事は、地酒ファンにとって晩酌を思い浮かべながらの楽しい時間である。
一本のみならばそうでもないのだが、二本か、あるいはそれ以上の数を持って帰る時、途中からやけに酒が重くなる事はないだろうか。
妖怪「酒抱き小僧」の仕業だ。
酒抱き小僧は地酒を売っている店舗に住み着いており、二本以上の一升瓶を手に提げて帰る客を見つけるとやって来て、酒瓶に取り付くのだ。
初めの内は軽いのだが、だんだん重さを増し、最後には石のように重くなって地酒ファンを困らせる。
なんとか家にたどり着くと、どこへともなく去って行く。
妖怪「子泣き爺」の親戚だという説があるが、定かでは無い。
筆者は以前、両手に各一本と背中のリュックに二本の計四本の一升瓶を持って帰り、死にそうになった事がある。
【酒抱き小僧】
生息場所:地酒を売っている、あらゆる店。
撃退方法:一升瓶を持って帰るのは一本までと決めるか、最近流行のキャスター付きバッグで買いに行く事だ。。
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