月の輪・滓酒!
先日、所用があって銀座へ行った際に寄った岩手県の物産を販売している「いわて銀河プラザ」。
何か出物が無いかと日本酒コーナーを覗くと、月の輪の“滓酒”というものがありましたので、購入してみる事に。
滓酒というのは、しぼった酒を貯蔵するタンクの底に残った白濁した部分らしいですね。ごく僅かしか取れないという事で、限定品になっています。
アルコール添加有りで、18度と高めの度数になっています。
活性なのか、蓋には穴が開いています。なので、横倒しは厳禁。
さて、どのようなお味でしょうか。
初日、うまく白濁した部分が混ざらず、まずは上澄み部分をいただきます。
酸味を感じさせる柑橘系フルーツの香りが若干。それにプラスして乳酸菌っぽい風味も。炭酸ガスの刺激はほとんど抜けているのか、ごく僅かにしか感じません。
飲んだ印象は、黒龍の垂れ口本醸造を彷彿とさせるものでした。
強めの甘みと、アルコールのパンチを感じます。
垂れ口に比べると甘みが後に残りやすい気がします。ずっとこの甘みが残るとちょっとキツイなと思っていましたが、二日目からは甘みが弱くなり、キレを感じるようになりました。
量が減った事で底の沈殿物もよく撹拌出来るようになり、ドロドロとした酒質に。
見た目、完全に甘酒です。口に含むとプツプツとした固形物がたくさん混じっています(米でしょうか?)。
飲むというより、半分は食べている印象。
なかなか旨い酒となりました。
【スペック】
月の輪・滓酒 900ml/月の輪酒造店(岩手県紫波郡紫波町)使用米:不明 精米歩合:不明 アルコール度数:18度 価格:1220円 購入場所:いわて銀河プラザ(東銀座) 出荷年月日:06.01
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コメント
昨年[杉錦」と「小夜衣」を購入頂いた大森の田中屋酒店です。
この「月の輪」滓酒はまさに最後の部分は食べるお酒のようですね。
もろみを搾った後、タンクに一時貯蔵する時に、タンクの下に沈殿したおりを集めたものがおり酒で、大吟醸から本醸造のものまで混ざっているそうですよ、フネで搾ったからこのようなお酒が出来るので、機械式の搾りでは出来ない貴重なお酒です、いつまでも残して造ってほしいものです。
投稿: 酒屋たなかや | 2006/03/05 19:35
たなかやさん、その節はどうも〜♪
>、機械式の搾りでは出来ない貴重なお酒です
そうなんですか。
昔ながらのやり方だから、このような酒も楽しめるわけですね。
一本でいろいろに楽しめる酒ですね。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/05 20:13
このお酒先日、いわて銀河プラザに行った際に見かけました〜
食べる感覚のお酒〜ちょっと試してみたいです〜
投稿: 酔ゐどれ | 2006/03/05 20:48
なんか昔の蔵人の方は、この滓酒を故郷に持って帰って、田植えの休憩の時に飲んでいたそうです(^^)。
売れないけれども旨い酒だったんでしょうね。
最初の甘みもなくなって、途中から旨い酒になりましたよ。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/06 00:29
見た目甘酒のような粒粒感があるお酒、
晩酌の最後に飲むと、イイ感じに〆くくれる気がして、
よく最後の方にチョイスします。
粒粒感があるから、〆のご飯モノ代わりになるんでしょうか(笑)。
投稿: まき子 | 2006/03/06 07:57
>〆のご飯モノ代わりになるんでしょうか
おお〜、さすがはまき子さん。
なるほど。ご飯ものの代わりになる説、あるかもしれませんね。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/06 09:18
私も先日飲んだので、TBさせていただきました。
まだ残りが冷蔵庫に入っているので、
この記事を読んで楽しみになりました。
でも、やっぱり気は抜けてしまっていたのですね。
投稿: みみず | 2006/03/06 22:58
TBの記事を拝見したところ、先日読ませていただいていた記事でした(^^)。
写真がなかったので、この酒とはピンと来なかったんですね。
この酒、最初は正直今ひとつだなと思っていましたが、だんだん旨味が出て来ましたね。
実はまだ飲み切っておらず、最後のデロデロした部分が残っていますので、楽しみに飲みたいと思います(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/06 23:32