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2006年3月の31件の投稿

2006/03/31

第3子がやって来た!



我が家に待望の第3子がやって来た。




男の子である。



しかし、この男の子。1月末生まれだというのに、もう歩きまわっている。



というより、飛び跳ねている。



そして、やたら毛深い。



子の名前はトマト



Tomato1



とても可愛いトイ・プードルである。



始まりは偶然でした。
様々な方の好意の連鎖により、とても素晴らしいブリーダーの方と巡り会い、新たな我が家の一員と出会う事が出来ました。
感謝、感謝です。

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2006/03/30

地酒ニュースヘッドライン!(3/30)

先週から今週にかけては、めぼしい話題がありませんでしたが、その中からいくつか。

日本酒使うカクテルが人気(日本経済新聞)
ブラジルで日本酒を使うカクテルが人気上昇中。名付けて「サケリーニャ」。
サンパウロ市のレストラン「ジャン・ウェア・ハウス」は3年半前からサケリーニャをメニューに載せている。コップに日本酒80ミリリットルを注ぎライムをつぶし、大さじ一杯の砂糖を加え大きめの氷を入れて出来上がり。おすすめはライチとイチゴなどの果物も加えることだとか。1日100—150杯も出る人気メニュー。

う〜ん、そんな事しなくてもおいしい日本酒はたくさんあるので、私は遠慮しておきます。

日本酒「強力」 倉吉農高生が東京で販売実習(日本海新聞)
倉吉農業高校の環境科学科エコグリーンコースの二年生六人が、新宿小田急百貨店で、自らが栽培した酒米を使って製品化された日本酒「強力」の販売実習を行った。
同校は、酒造りを通して米の生産から販売までを体験する学習に四年前から取り組んでいる。今年度は約2500キロの酒米をJAとっとり中央に出荷、720ミリリットル瓶で約2500本分の日本酒が出来上がった。

この記事でよくわからないのは、酒米の生産までをしたのか酒まで造ったのかというところ。でも、酒の飲めない高校生が日本酒の販売実習というのも・・・。
でも、この中から優秀な酒米の生産者や酒造技術者が出るかもしれないし、がんばって欲しいですね。

旭川の「男山」など出品 北京で初の日本酒試飲会(北海道新聞)
日本名門酒会主催の日本酒試飲会が北京市内のホテルで開かれ、旭川の「男山」など全国の日本酒16銘柄、80種類が出品された。
同会の2005年度の対中輸出額は4000万円、輸出量は前年比35%増で、新年度は同40%増を見込んでいる。健康に良いとの理由で中国人の和食ファンも増えていることが、中国での日本酒の消費量を押し上げている。

今は高額所得者の趣味なんでしょうけど、拡販しようとしたら当然現地生産という方向になるんでしょうね・・・。はたしてそれは日本酒と呼べるのか?

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2006/03/29

東京23区の地酒!

昨日はココログが夕方までずっとメンテナンスをしていて、終わったと思ったらコメント投稿が全部英語表示になっていたり、投稿の際にコードナンバーみたいなのを打ち込まないといけなくなっており、簡便性が失われていた・・・。スパム対策らしいんだけど、前から変なコメントはほとんど無かったので、ただ煩雑になっただけですね。
ポッドキャスティングが出来るようになったり様々な機能追加があったみたいだけど、もっと基本的な所をちゃんとして欲しい。コメントをいただける皆さんには、ご迷惑をおかけいたします。

さて、気を取り直して今日の酒です。
「丸眞正宗」
唯一現存する東京23区内の酒蔵です。北区岩淵町の小山酒造が醸しています。
荒川水源の水を使用でしょうか。
先日帰りがけに寄ったセブンイレブンで見つけたカップ酒。
その名も「Maru CUP」。おそらくは普通酒。

Marucupどのようなお味でしょうか。
香りはほとんど感じられません。飲み口は柔らかくスムーズなもの。
少し苦みが目立ちますね。
取り立てて特徴は感じませんが、とても素直な酒質のような気がします。
この辺り、今まで経験した東京地酒に感じられる共通項ですね。

この「丸眞正宗」、都内でもほとんど見かけず、ある意味“幻の酒”でしたがやっと飲む事が出来ました。

【スペック】
丸眞正宗「Maru CUP」180ml/小山酒造(東京都北区岩淵町)使用米:不明 精米歩合:不明 アルコール度数:15度 価格:¥250くらい 購入場所:セブンイレブン 出荷年月日:06.03

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2006/03/28

犬が飼いたいっ!

犬が飼いたいっ、というのは数年前からの長女の切なる希望だったわけです。
住宅事情などで、なかなか飼えなかったのですが、条件も揃って来たしそろそろ良いかな、と。
結婚してしばらく子供の出来なかった地酒星人夫婦。
半ばあきらめて犬でも飼おうと思い、いろんな犬を調べている内に授かった長女。
その長女が犬を欲しがるのも縁でしょうかね。もう、こづかいは全部犬関係の本を買って来るし、毎日スーパーへ行ってドッグフードを眺めてるし・・・。

もうね、様々な犬種を調べましたよ。
サイズは出来れば小型犬プラスアルファ。しつけが入らないといけないし、出来るだけ抜け毛の少ないのが良いし、なによりも性格の良い犬でないと・・・。
そんな中から候補としてあがっているのがトイ・プードル
ショップで見ましたが、本当に可愛いですね。
もう、ぬいぐるみが動いているとしか思えない。ただし、人気犬となっているようでお値段がなかなかよろしい。
ま、そこは頑張るしかないですね(^^;)。

一端飼うという方向になると、途端に様々な情報が一気に押し寄せます。
チワワを飼っている近所の方からの紹介で、トイ・プードルのブリーダーを紹介いただいちゃったりして。
調べてみると、その方はテレビにも出ている“カリスマ・ブリーダー”でビックリ。

今後進展があったら、また報告させていただきますね〜♪

Dogbh
写真は先日お台場のペットショップで会ったバセットハウンド君。なかなかユーモラスな風貌。好きだなぁ・・・。

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2006/03/27

アキバで芋蔵BAR。

しばらく前から家の電話機の調子が悪く、そろそろ限界という事で妻と二人、秋葉原のヨドバシカメラに買い出しへ。
子機2台付きのFAX兼用機を安く買えました。

昼を食べようと上階のレストランエリアへ。
10店舗くらい入っていますが、なかなか凝った内容のレストランが多いですね。
並んで食べる気はしなかったので、すぐ入れて旨そうな店という事で「芋蔵BAR」へ。
imozo1
ここは鹿児島産の黒豚料理を中心として、焼酎を飲ませる店のようです。
一升瓶がぎっしり並ぶ内装に惹かれたのは言うまでもありません。
imozo2
有名どころ焼酎が所狭しと並ぶ店内。

ランチメニューの「黒豚カルビ丼」を注文。880円。
備長炭で炙った黒豚肉は、さっぱりした中にしっかり旨味もあっておいしかったです(味噌汁付き)。
imozo-don

imozo-beer
ランチとはいえ、やはりしっかり生ビールも注文。

夜は店名の通り“BAR”になるのでしょうね。

帰り際、アキバ・アイドルさんのパフォーマンスも散見出来ました。
シャッターを切ると満面の笑顔で会釈をされてしまいましたf(^^;)
この身近さが魅力なんでしょうね。

akiba-idol

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2006/03/26

春・桜・南の昼下がり。

金曜の夜、自宅へ向かうタクシーの中で運転手さんから桜が三分咲きになったと聞かされた。
そういえば四谷の土手の桜も咲き始めているではないの。

土曜日、ストーンズを一緒に観に行った義弟のヨウちゃんに、子供二人を妻の実家へ連れて行ってもらう。
子供のいない家の中はさすがに静か。
午後、妻とふたりで四谷の土手に桜を見に行く。
酒飲みの二人が手ブラで行く事はあり得ないので、行きがけに鈴伝でカップ酒を見る。
適当なものが「南」しかない。特別純米と純米吟醸。
特別純米の方は以前試してがっかりした事があったので、純米吟醸を2本購入。

上智大学横の土手には暖かい陽気もあって花見客もチラホラ。
桜はまだまだこれからの様子。今週末くらいが一番の見頃だろうか。
sakura-3saki

こんな感じ・・・。

丸木のベンチに腰掛けて、四谷見附を見降ろしながらカップ酒をいただく。
旨い。
「南」には期待を裏切られる事が多く、しばらく敬遠しようと思っていたのだが、旨いでないの(^^)。
抑えめな吟香とスムーズでキレがある喉越し。米の旨味も申し分なし。
爽やかな気候ともマッチして、久々に「南」を堪能した。

桜が最盛を迎えた頃、家族でまた来たい。

sakura-minami

桜はまだまだなので、満開の山吹の前で・・・。

【スペック】
南・純米吟醸 180ml/南酒造場(高知県安芸郡安田町)使用米:不明 精米歩合:50% アルコール度数:16度以上17度未満 価格:¥300 購入場所;鈴伝(四谷) 出荷年月日:06.02

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2006/03/25

オヤジ達in水道橋。

そんなわけで行ってまいりました水道橋。
オヤジ達4回目の来日「A Bigger Bang Tour」
dome0324
夕方に打ち合わせが連続で入っていて間に合うかどうか心配だったが、なんとか開演のギリギリには場内へ。
いきなり照明が落ちて演奏が始まり、しかも知らない曲・声だったので「???」と思っていたら、しばらくしてどうやら前座だとわかる。
この前座バンド、全然知らないのだがガンダムの曲を演奏している連中らしい(外人です)。
このバンドが5〜6曲やった後、しばらくの中断。
ようやくオヤジ達が登場したのが午後8時30分に近い頃。
なによ、なによ、これならあせって駆けつけなくても余裕だったじゃん。まあ、いいけど。
日本では今までいきなりストーンズが登場していたけど、欧米では前座が入るのが当たり前だもんね〜。
(最近は前座の事を気取ってオープニング・アクトと呼ぶらしいが。)

巨大なセット。中央のスクリーンから左右にビルのような巨大オブジェが伸びている。
このオブジェのバックにもスクリーンが仕込まれていて、曲に合わせ様々な映像が映し出される。たしかに迫力あるし、素直に綺麗だと思った。

1曲目は「 Start Me Up」。
1990年の初来日を思い出す。
その後、「 It's Only Rock And Roll」や「 Bitch」などでのっけから飛ばしまくるオヤジ達。大丈夫か?
「 Tumblin' Dice」最高。この曲を一緒に歌えるのが最期かもしれないなんて冗談はやめてくれ。
驚きの選曲「 Worreid About You」。裏声のオヤジ、がんばっている。
「 Ain't Too Proud To Beg」!中学生の時、こずかいで初めて買ったアルバムに入っていたゴキゲンな曲。嬉しい〜〜。
「 Midnight Rambler」。4度目だから掛け合いにも年期が入って来た。
「 Gimmie Shelter」。今回の黒人ヴォーカルお姉ちゃんはうまくはないけど、元気があってよろしい。
「 Happy」。やはりオヤジ2号はこれだね。
そうしているとステージの中央部分が分離され、アリーナ後方へ向かって移動。おお〜、オヤジ達が近くに来た〜〜。
スタンド席だったのでかな〜りステージからは遠かったが、ここまで来てくれると渋谷公会堂あたりで見ている距離に。ここで4曲。
「 Honky Tonk Woman」。この曲もホントにオヤジ達らしいやね。
「 Sympathy For The Devil」の「hoo-hoo!」のコーラス大合唱の後、「 Jumpin'Jack Flash」、「 Brown Sugar」。何度聴いたかわからないけど、その度に新鮮に聴けるロックの黄金律。
オヤジ達、退場の後、アンコールで再登場。
「 Can't Always Get What You Want」、そして「 Satisfaction」。
良かった〜。

正直、初来日の時の熱気は観衆にも自分にも無いけれど、逆に落ち着いてステージパフォーマンスを楽しむ事が出来た。
そして特筆なのは、今回音響が良かった事。不自然な反響はあまり感じなかったし、オヤジ2号・4号のギターの音もちゃんと聴き分けられた。これには感激。

《以下、オヤジ達への感想》
【オヤジ1号】相変わらずの運動量。遠くから見れば若い頃とほとんど変わらないその姿。増えたのはシワだけ?独特のステージ・パフォーマンスよ永遠に。

【オヤジ2号】こちらも相変わらずの鉢巻き姿。腰を屈めてギターをかき鳴らす姿はまるで鉄工所の頑固オヤジ。でも、愛してるよ〜ん。

【オヤジ3号】病気をしたので体調を心配していたが、パワフルにドラムを叩ききった。3年後、もう一度、日本に来てね〜。

【オヤジ4号】58歳なのに、なんでこの人はこんなに軽いんだろう。メンバー紹介の時のわけわかんない空手チョップ・パフォーマンス。笑わせないでくれ。でも、演奏は冴えてたね〜。

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2006/03/24

ストーンズが“カッチョイイ”ことへの考察。

brmark

地酒星人には持論がある。
他の何でもない、ローリングストーンズの事だ。

ストーンズはカッコ良くない。

だからといって、カッコ悪いわけではない。

ストーンズは“カッチョイイ”のだ。


これは微妙なニュアンスだ。あくまでも、“カッチョイイ”バンドなのだ。
そして“カッチョイイ”からこそ、これだけ長くバンドを続けてこれたのだ。

カッコ良いバンドやミュージシャンは過去、たくさん居た。
その内の何人かはカッコ良いままに本人がこの世から去り、永遠にカッコ良くなった。
そういう意味で、初期ストーンズのリーダー、ブライアン・ジョーンズはストーンズの中で唯一カッコ良い男だろう。

しかし、人はカッコ良いままではいられない。生きながらえた“カッコ良かった”ミュージシャンはその後、悲惨である。
随分前だが、地酒星人はジミー・ペイジの公演に行った事がある。
あのカッコ良かったツェッペリンのジミー・ペイジはそこには居なかった。
ブクブク太ってしまった彼のステージアクションはまるで、

ギターを抱えて欽ちゃん走りをする葉加瀬太郎だった。

その点、今でもスリムな体型を維持してアクションにもキレを持つストーンズはさすがだ。
じゃあ、カッコ良いのか。
否。彼等をカッコ良いと言うには、あまりにも過去におバカな事をやり過ぎているのだ。
最近は丸くなったかもしれないが、以前には様々な事があった。

ミックがガールフレンドと居るところをしつこく追うパパラッチ。
遂にミックはキレてカメラマンに殴りかかる。
ところがこのカメラマンは柔道の達人でミックの攻撃を難なく避け、逆に一本背負いを仕掛ける。
したたかに地面に打ち付けられるミック。
かなわないと思ったか、痛む腰を抑えながら用意していたリムジンに逃げ込む。
去り際、カメラマンのカメラに向かって思いっきりアッカンベーをする。
そう、あのベロマークのように。

・・・ムチャクチャかっこ悪い。
良い大人が何をしてるんでしょう。当時おバカな高校生だった地酒星人からも「バカじゃねえの?」と思われていたのだ。
これは作り話ではない。この一部始終が連続写真として撮影され、当時のマスコミをにぎわせたのだ。

ジョン・レノンだったら、こんな事はない筈だ。
間違いなくカメラマンの鼻先に一発食らわせただろう。

70年代の頃、ミックのステージアクションはオカマの女王みたいだったし、キースの目は完全にラリッていて前歯が抜けた間抜けヅラだった。
しかし、そんなカッコ悪さもすべてまとめて彼等の魅力なのである。カッコ良いと悪いの中間としての“カッチョイイ”なのだ。
そう、“カッチョイイ”は“自由”という事でもあるのだ。

どうかストーンズを、“世界最強のロックンロールバンド”などと呼ばないで欲しい。
それよりは、“男はつらいよ”のおいちゃんが、寅が帰って来るのを「ばかだねぇ」と言いながら、それでも内心の嬉しさを押し殺した表情を作るように迎えたい。
妹のさくらのように、お兄ちゃん(ストーンズ)が大好きなのだから。

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2006/03/23

おかげさまで10万アクセス!

昨日は祖父の葬儀で一日、茨城県へ行っていました。
いや〜、その土地によって様々な葬儀のやり方が有るもんですね。
花輪のなかに清酒やサラダ油、缶詰が入っているのにはビックリしました(汗)。
葬儀の後で皆で分けるんだそうです。

夜、ヘトヘトになって帰ってみると地酒星人が10万アクセスを超えていました。
ありがたいことです(^^)。
「おかげさまで1周年」をやったばかりなので、あまり大げさな事はしないつもりですが、以前1万アクセスの際に約束した何らかのプレゼントは是非行いたいと思います。
(Tシャツ?手ぬぐい?etc・・・)
近い内に発表したいと思いますので、ほどほどにご期待を(^^;)。

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2006/03/22

地酒カルテット・その後。

先日紹介の地酒カルテット
その後です。
開栓して数日、どのように変化をしていったでしょうか。

鷹勇H17BY「勇翔」無濾過生原酒
yusho

やはり生酒のせいか、変化が大きかったです。吟香というよりは、栗様の香りがするようになりました。燗で飲んでみると甘み・旨味が開いた状態となりますが、やや過剰か。今後のさらなる変化を待ちたいです。

扶桑鶴H17BY純米火入れにごり原酒
fusonigori

ヨーグルトミルク風の香りは小さくなり、落ち着いた風味となりました。酸味も程よく旨いのは同様。後半になり、さらにドロドロ・つぶつぶしています。旨い。好きです。

鷹勇H9BY完熟山廃純米原酒
takakoshu

たしかに古酒ならではの熟成香がありますので、駄目な人は駄目かもしれませんが、そんなにトーンの強いものではありませんので気になりません。
燗をつけると味が一層広がりを見せます。濃醇な旨味、そして甘みも出て来ます。色もあいまってべっこう飴を溶かして飲んでいる感じ。
これも好きです。

小笹屋竹鶴H12BY番外編山田錦
oztt

燗酒にすると旨いですね〜。この一言。注文をつける部分がありません。やや舌の両脇あたりにエグ味が感じられ、ここが気になる人はいるかもしれませんが、これも個性の内だと思います。
重層的な味の広がり。もうしばらく楽しみたいです。

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2006/03/21

STONES!

ローリングストーンズはそれこそ40年以上も現役をやっているわけで、時代に合わせて様々な曲を作って来ました。
デビューの頃は黒人のR&Bの影響を色濃く受けた曲やカバー曲。その後のフラワームーブメントに乗ったサイケな曲達も有りました。
それからもレゲエを取り入れたり、巧みに時代の空気を取り入れながら、営々とアルバムを送り出し続けて来たわけです。
それでも、彼らのベースにあるのは、やはり黒人のR&B。
ビートルズと比較される事の多い彼等。
ビートルズも初期の頃はシンプルなR&Bを演奏していましたし、ストーンズと大差はなかったと思います。
その後ビートルズは独自の路線を歩んで行き、ストーンズも後を追うように様々な音楽要素を取り入れるようになる。
しかしそのビートルズがLET IT BEを最後に解散をする前後から、夢から醒めたように彼等は自らの原点へ帰りつくわけです。
68年のBEGGERS BANQUETからの4枚のアルバム。自分たちの原点であるブラック・ミュージックを追求した、泥臭く荒削りな、しかし魂のこもったロックです。
多くのストーンズフリークは、このアルバムからEXILE ON MAIN STREETまでの4枚のアルバムがストーンズの最高傑作であると言い、地酒星人もそう思います。
荒削りで強烈なキースのギター、繊細で流麗、泣くようなスライドギターを操るミック・テイラー。そしてマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフを思わせるミック・ジャガーの変幻自在なボーカル。
ミシシッピ・デルタブルースを底流として、暗く湿った、ある時は乾燥して埃っぽい、そんな土着を感じさせる音がたくさん収録されています。

いつかは年老いた彼等がブルースだけを奏でるライブへ行ってみたいと夢想をするのでした。

stones-bb
Beggars Banquet
「Sympathy For The Devil」、「Street Fighting Man」収録。
ストーンズの原点回帰作。「Salt Of The Earth」は名曲。

atones-lb
LET IT BLEED
前作をさらに押し進めた意欲作。
「Gimme Shelter」、「Midnight Rambler」収録。
キースのヴォーカル曲「You Got the Silver」は隠れた名曲。

stones-sf
「Sticky Fingers」
アンディ・ウォーホールのデザインジャケットで有名。
「Brown Sugar」、「Wild Horses」収録。
「You Gotta Move」の泥臭さ、「Sister Morphine」の退廃。
そして「Moonlight Mile」で涅槃へ。

stones-em
Exile On Main Street
「Tumbling Dice」、「Happy」収録。
ストーンズワールド全開・ごった煮アルバム。
黒い。泥臭い。ホコリっぽい。
(全部ホメ言葉です:笑)

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2006/03/20

陽光にきらめく霞ヶ浦。

母方の祖父の具合が悪いという事を数日前に聞いて、昨日は子供達を含め、家族で会いに行きました。
茨城県の霞ヶ浦の畔です。

祖父はベッドの上でほとんど動けなくなっていて、言葉は発するものの聞き取れない状態でした。
それでも意識ははっきりしていて、東京から来た私達を見ると目を見開き嬉しそうな顔をしていました。
それでも呼吸は荒いし、手足のむくみがひどく、かなり厳しい状態である事はわかりました。

その後、娘を連れて裏の山に行ってみました。
地酒星人が子供の頃、祖父が虫採りに連れて行ってくれた里山です。祖父が適当な木の根元を蹴ると、バラバラとカブト虫が落ちて来て、都会っ子である地酒星人は目を丸くしたものでした。
ムシキング大好きな娘とそんな話をしながら山道を歩いていると、その頃の事が懐かしく思い出されました。
木々の切れ間から見える風景は美しい。この辺りは東京から短時間で来れるわりには本当に田舎で、里山の麓には昔風の民家が点在し、家々の庭にはそこかしこに梅の花が満開です。
蓮畑が広がり、その向こうにはやはり祖父が竿を操りながら小さな木船を出してくれた霞ヶ浦が広がっています。
その水面は陽光を浴びてキラキラ輝いていました。
“桃源郷”だな、と思いました。
こんな土地で生涯を暮らし、この場所で生涯を終える事の出来る祖父は幸せだと心から感じられました。

祖父に「また来るから」と別れを告げると、話せないかわりに、ベッドの上で弱々しく頷いてくれました。
帰りの常磐道は大渋滞。通常なら1時間と少しの道のりを3時間以上かかり、やっとの思いで帰りついたのですが、それからほどなく祖父は他界しました。

最期に祖父に会いに行けて本当に良かった。
そして祖父が連れて歩いてくれた自然に接する事が出来て本当に良かった。

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2006/03/19

43年古酒がやって来た!

すごい酒がやって来た。
43年古酒である。
こんな酒にはちょっとお目にかかれない。
超熟成酒の筈なのに、まだまだ若さを感じるし、やはり熟成酒ならではの味を感じる事も出来る。
地酒星人は24日、東京ドームにてこの酒をしたたか飲んで酩酊する予定である。
rssake
【スペック】
転石《43年古酒》(原産国/イギリス)杜氏:グリマーツインズ 酵母:マディ・ウォーターズ酵母とチャック・ベリー酵母の交配による変異株 アルコール度数:こちらの状態によって様々に変動 価格:今回の試飲代は¥17,500 出荷年月日:1963年

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2006/03/18

地酒ニュースヘッドライン!(3/18)

山田錦生誕70周年で「日本酒で乾杯の町」誕生(神戸新聞)
山田錦の「発祥の里」として知られる兵庫県多可郡多可町が、山田錦の生誕七十周年と合併による町の誕生を記念し、「日本酒で乾杯の町」を宣言。お酒を愛し、地元とのかかわりも深い歌手の加藤登紀子さんが、町特産の和紙「杉原紙」に書かれた宣言文を読み上げる。
山田錦は1923年に人工交配で生まれたそうですね。戦後の米のイメージがあったんですが、さにあらず。酒飲みとしては多大な恩恵にあずかっている米です(^^)。

月桂冠、明治・大正・昭和の日本酒の特徴を再現した「復刻醸造酒セット」を限定発売(日本経済新聞)
「明治仕込み」「大正仕込み」「昭和仕込み」の3タイプの復刻醸造酒を、小容量のガラスカップに詰め小型の紙箱にセット。いずれも常温でお飲みいただくのがおすすめ。
明治仕込み:アルコール分:15度台、日本酒度:+4.0、酸度:2.4、アミノ酸度:2.0
大正仕込み:アルコール分:15度台、日本酒度:+3.0、酸度:1.9、アミノ酸度:1.9 
昭和仕込み:アルコール分:15度台、日本酒度:−5.0、酸度:1.4、アミノ酸度:1.9
やはり明治の酸度2.4に目がひかれます。写真を見ますと中々良さげなパッケージ。レトロブームですねぇ。
各100ml入り3本セットで525円らしいので是非飲んでみたい。昭和の酒が三増でない事を希望したいです(^^;)。

のむなら県産純米酒「鳥取飯酒」来月結成 (日本海新聞)
鳥取県の純米酒と、地元産の肴を応援する組織「鳥取飯酒(はんしゅ)」が結成。「純米酒王国・鳥取」を全国に向けて発信して いく。東中西部に千代藩、天神藩、日野藩をつくり、それぞれに大名や家老、姫君などを配置。“三金交代(さんきんこうたい)”と題し、飲食店などへも出向いてPRしたり、“寺子屋”と銘打った企画ツアーも計画。
鳥取県は純米酒の生産率が全国平均の三倍らしく、素晴らしい事ですね。
しかしオヤジ系ダジャレ連発が笑えます(^^)。

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2006/03/17

この1年で飲んだ酒《都道府県別》!

昨日で一周年ネタは終わりにするつもりだったのですが、ふと県別に数字を出してみたら面白いかもしれないと思い、再び集計してみました。
もうちょっとお付き合いを(^^)。
一年で飲んだ酒・157本の都道府県別の内訳です。

まず第1位は・・・
静岡県・・・22本。
静岡吟醸好きの地酒星人であれば、これは想定の範囲内。逆に案外少なかったなという印象。

第2位は・・・
長野県・・・12本。
これは夏に行った地酒の旅が効いているんじゃないでしょうか。

そして第3位は・・・
山形県・・・11本。
「清流」で感動してから何度も買った楯野川が印象に残っています。

その他の数字です。
新潟県/東京都・・・10本
埼玉県/鳥取県・・・7本
福島県/石川県/広島県・・・6本
秋田県・・・5本
青森県/奈良県/兵庫県/和歌山県/ 福岡県/佐賀県・・・4本
岩手県/福井県/島根県/高知県・・・3本
栃木県/茨城県/群馬県/岐阜県/愛知県/三重県/大阪府・・・2本
京都府/
滋賀県/岡山県/山口県/香川県・・・1本

以上です。あ〜、疲れた。
この数字にはカップや300ml以下の小瓶も1本としてカウントしていますので、そういう意味では甚だ正確ではないと思いますが(本来は容量で計算すべきかもしれない)、それでもやはり好みは色濃く出るものですね。
33都府県の酒を飲んだ事になります。

さあ、来年の今頃にはこの数字がどう変動しているでしょうか。

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2006/03/16

この1年で飲んだ酒!

この一年で飲んだ酒、つまりはブログで紹介した酒を集計してみました。
これは酒販店などで買い求めた酒で、居酒屋等で飲んだものは除外しています。

特定名称酒別では・・・
普通酒・・・18本
本醸造・・・19本
純米酒・・・80本
吟醸酒・・・8本
純米吟醸・・24本
大吟醸・・・4本
純米大吟醸・4本

見事に純米が多いですね。大吟醸クラスは貧乏性なので少ないのはわかるとしても、本醸造が予想より少なかった。これほど差が付くとは思っていませんでした。

次に容器の種別で分けてみますと・・・
一升瓶・・・40本
4合瓶・・・64本
300ml以下・26本
カップ・・・27本

これはまあ、妥当なところでしょうか。カップ酒の多さが目に付きますが、それだけ食指の動く内容のカップが増えたという事でしょうか。

一年の総計・・・157本

う〜ん、なんと申しましょうか・・・。
これが全部一升瓶であれば飲み過ぎと言えるでしょうけれど、カップや小瓶も多いという事でひとつ(って、誰に申し開きしてるんだ?)。
それに我が家の場合、半分以上をカミさんが飲んでいるんだし(って、だから誰に?)

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2006/03/15

一周年記念・タイトル画像コレクション!

折角の一周年という事で(^^)、今までに作って来たタイトル画像をご紹介。
全部ではありませんが、ご笑覧ください。
一番最初の画像が見当たらなく(多分サーバーのどこかに残っているんでしょうけど)、二作目からの紹介になります。
tp1
これは迎賓館前の花畑に“郷乃誉”を置いて撮ったもの。なんでそんなとこに酒瓶持って行くんだっちゅーの!
tp3
酒瓶画像のコラージュ。安易ですね〜(苦笑)。
tp6
グラフィック版・地酒星人くん。
tp7
夜の荒木町を彷徨する地酒星人(笑)。
tp8
こちらは四谷・鈴伝前の地酒星人。
tp9
この頃よく作った女の子シリーズ。著作権フリー画像を使用してます。
tp10
上と同じベースで京本政樹モデルの沖田総司人形を使用(爆)。
tp11
またまた女の子シリーズ。
tp14
SONYの広告のような地酒星人くん(笑)。
tp15
3Dのワイヤーフレームを使ったハイテク(笑)な地酒星人くん。
tp17
酒ラベルがたくさん。正統派な感じ(^^)
tp22  
居酒屋画像のコラージュですね。
tp23
諏訪の麗人酒造のクラシカルな佇まい。地酒星人くんも小さく入っています。
tp24
酒にまつわる蔵書をバックに。
tp25
昭和30年代の町並みを歩く地酒星人。三丁目の夕日〜♪
tp26
酒蓋が集合〜♪
tp27
この時からタイトル画像が大きく。ハロウィン・バージョン。
tp28
赤提灯に避難、避難。
tp29
ゆく酒、来る酒。2005年のラストです。
tp30
賀正〜♪
tp31
ついこの間までの、かまくら画像です。

お粗末さまでした(^^;)
本当はあと10本くらいあったんですが、イメージが重複するものはカットしました。いや〜、いろいろ作りましたね(汗)。
タイトル絵、サイトへ訪れる度に画像が変わるようにしたいんですが、可能なんでしょうか?詳しい方がいらっしゃったら教えてください。

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2006/03/14

おかげさまで一周年!

本日、3月14日で地酒星人はめでたく一周年を迎える事が出来ました。

当初はどのくらいの頻度で更新するのか、いつまでやるのかなど、まったく決めない中でのスタートでした。
ただ自分が好きな日本酒などについて、自己満足ではあっても何か語れる場が欲しかったのです。
なので、コメントやトラックバックなどはほとんど意識する事なく始めたのですが、一年経ってみますとやはり皆さんからのコメント等が大きな力となって毎日更新を続ける事が出来たのだと感じます(初めの頃、毎日更新の感覚が掴めず一日に記事2本をアップした事もありましたが)。
皆さん、ありがとうございました。コメントをいただいた事のない読者の方もいらっしゃると思いますが、同様に感謝いたします。

昨日までの総アクセス数は
96,293でした。
一般的に一年やってこの数字が多いか少ないかはわかりませんが、私にとってはとてつもない数字です。ありがとうございました。

一周年を期に、毎日更新にこだわらずに、もっと内容の濃いものにしたいと考えておりましたが、自分の性格を鑑みるに無理矢理にでも毎日更新する方が、このブログの活性化を図れると思いましたので、しばらくはこのまま続けたいと思います。

このブログを続ける事で、人・酒ともに様々な新たな出会いを持つ事が出来ました。
これはひとり黙々と酒を飲んでいるだけでは得られない経験であると思いますし、それまでの数年分を一年で駆け抜けた気がします。
これからも大好きな日本酒と、日本酒を支持する人々に囲まれつつ、地酒星人を続けて行きたいと思います。

皆さん、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願い申し上げます。

cake
自らがロウソクとなり、一周年を祝う地酒星人。

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2006/03/13

嘉泉・純米吟醸!

日本酒ブログを運営されている多くの方がご自分の出身地の酒を多く紹介されているように、地酒星人は自分の出身地である東京の地酒に注目して行きたいと思っています。
これは福生市の地酒「嘉泉」
今回、飲む機会に恵まれました。

kasen香り。控えめに吟醸香が香ります。
口に含みますと、柔らかな口当たりの後に旨味・甘みがふくらみ、鼻腔を米の風味が抜けて行きます。
なかなか水準の高い、良い酒ではないでしょうか。
やや甘みのキレが悪く、口中に残る事以外は好印象です。
全体的にひじょうにストレートでわかりやすい味のような気がします。
逆に言いますと、深みや重層的な味の広がりが無いとも言えますが、その辺りは個々人の好みにもよりますからね・・・。
同じような事を澤乃井にも感じますので、この辺り、東京地酒の特徴かもしれません。

【スペック】
嘉泉・純米吟醸《特別限定品》/田村酒造場(東京都福生市) 使用米:不明 精米歩合:55% アルコール度数:15度以上16度未満 日本酒度:+2 酸度:1.5 出荷年月日:05.12

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2006/03/12

名をこそ惜しめ・硫黄島 魂の記録

クリント・イーストウッドが第二次大戦の激戦地・硫黄島の物語を映画化するそうです。
日米それぞれの視点から描く二部作で、司令官の栗林中将を渡辺謙が演じるようですね。
史料を徹底的に調べるのがイーストウッド流らしいので、偏見の無い描き方をされる事を期待したいです。
そして、この映画を機に日本の多くの人にも、硫黄島戦の真実が伝わると良いと思います。

【以下、気分の悪くなる描写があります。食事中の方は読まない方がよろしいかと思います。】

津本陽氏が昨年著した「名をこそ惜しめ」
硫黄島での戦闘の様相を活写しています。

nawokosoosime 硫黄島は小笠原群島の南端近くに位置する島です。地面を掘るとすぐに有毒ガスが吹き出すような火山島で、地熱が高いため草木はあまり生えていません。
ほぼ平らな土地ゆえに滑走路を作りやすく、本土空襲の効率化を目指す米軍に狙われます。
それを察知した日本軍は、ここに約二万の兵を集結、全島を張り巡らせる地下陣地を構築して決戦に臨みます。
この地下陣地の構築が難事業でした。重機はまったく無い手掘り作業で、地熱70℃の地下を掘り進む悪環境(持っていた水筒がすぐに湯になったそうです)。ともすれば噴き出す有毒ガスによって生命の危機に瀕します。
自然の湧き水は皆無で、雨を貯めるしかない。灼熱の地下で重作業を重ねながら、水は一人一日水筒一本分のみだったそうです。
食料も充分ではなく、海水を混ぜて作る食事の為に下痢が止まらない者、風土病で倒れる者が続出。一日に十回の下痢は健常者と見なされたそうです。栄養失調となり、頭ばかりが大きい宇宙人のような体型になってしまった兵士が多かった。
米軍がやって来てからは連日続く艦砲射撃。地上の日本軍を無力化させてから上陸するつもりの米軍は、昼夜を分かたず鉄の雨を降らせ続けます。
その間、日本軍は地下陣地にひそみ、頭上で炸裂する砲弾の為にいつ天井が落ちるとも知れない恐怖と戦い続けていたのです。

米軍が上陸してからは、まさに両軍入り乱れての死闘の始まりです。
周到に構築された日本軍の陣地網が威力を発揮し、敵の死角を巧妙に突いての攻撃を繰り返します。太平洋戦争中、唯一米軍の死傷者が日本軍を上回った戦場でした。
しかし物量の圧倒的な差により、徐々に日本軍は組織的戦闘がとれなくなり、その後は凄惨なゲリラ戦です。
昼は高熱の地下陣地にひそみ(狭く高温の陣地内には死体が散乱し、糞尿もこの中でせざるを得ない)、夜は陣地を飛び出し米軍を攻撃、敵の置き忘れた食料を持ち帰る。死体が浮いた貯水場の水を汲みに行く・・・。
手を焼いた米軍は地下陣地の入口をブルドーザーで塞いで窒息させようとしたり、火炎放射器で陣地内を焼き尽くそうとする・・・。
米軍の戦車に対する肉弾攻撃は凄まじい。
戦車攻撃用の爆弾を抱えた兵士は野にちらばる死体の間に横たわり、死んている兵士の体から出ている内蔵を自分の体の上に乗せ、血を体に塗りたくります。自らを死体に偽装するのです。
米軍の戦車が間近に来たらやおら起き上がり、爆弾を抱えて飛び込む・・・。
こんなに凄惨な戦いの場所を私は知りません。
この時、硫黄島は間違いなく地獄だったと思います。
やがて栗林中将も最期の攻撃に出て戦死。
日本軍だけで全島二万人近い戦死者を数えました。

地下にひそんでいた最後の兵士が降伏したのは、終戦後二年以上経ってからです。
硫黄島には今なお、地下に一万体以上の兵士が埋まっているといわれています。
硫黄島を考える時、自然に背筋が伸びる思いをしますし、多くの日本人がこの島での戦いの実相を知らない事に強い疑問を感じるのです。

この凄惨な戦いの場で、彼等が闘志を衰えさせる事なく奮闘出来たのは何故でしょう。
それは日本人にかつてあった「名をこそ惜しめ」の精神であったのではないでしょうか。今生での生にしがみつくのではなく、名誉の為に命を捨てるという事を美徳と感じていたのです。これは戦前の軍国教育の賜物というよりは、もっと古くから伝わる日本の美意識でしょう。
これは実際に相対していた米軍兵士も感じていたところらしく、「カミカゼ・ファイター」、そして「イオウジマ・ファイター」には敵ながら畏敬の念を持っていたと聞きます。

翻って現在。毎日のニュースをにぎわせるのは“名を惜しまず”の人々。日本は嫌な国になってしまったようです。
これはもちろん、自らを含めての事ですが・・・。

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2006/03/11

地酒カルテット誕生!

あっきさん・かずさんや、カンザワさんのところの混声合唱団には遠くおよびませんが、我が家に地酒カルテットが誕生いたしました。

quartetto
届いた晩に早速いそいそと開栓して少しづつ利き酒。
開栓からの変化を感じたいですからね・・・。

以下、ちょこっとずつ利いてみた感想です(いずれも冷やでの印象です)。

鷹勇H17BY「勇翔」無濾過生原酒
初めに鼻をついたのは吟香ではなく木香。こういうのは初めて。でもこれはすぐにとんでしまい、原酒ながら落ち着いた旨味を感じました。

扶桑鶴H17BY純米火入れにごり原酒
おお〜、ツブツブしている。ヨーグルトミルク風の香り。酸味も程よく旨い。気に入りました。

鷹勇H9BY完熟山廃純米原酒
透明な瓶に見事なまでの黄金色。熟成香がきついのかなと思っていたら、さにあらず。この位はかえって好印象。稲毛屋さんでの感動再びとなるか、乞うご期待。

小笹屋竹鶴H12BY番外編山田錦
相変わらずパンチがありますね〜。旨いです。でもレギュラー小笹屋の雄町シリーズとはまた違った味わい。抽象的ですが、横幅が広く感じると言いますか・・・。

いずれの酒も、これから本領を発揮してくれると思いますので、今後また詳しくレポートさせていただきます♪

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2006/03/10

地酒ニュースヘッドライン!(3/10)

いや〜、やってくれましたねココログ。
昨日AM10:00からPM3:00までのメンテナンスがある事は承知はしていたんですが。
午後になったら今度はメンテが6時まで伸びるとなっている。さらにそれが10時まで伸びるとアナウンス。10時なって再開されたようなのですが、今度は一切ログイン出来ない状態に。
アクセスが集中しているんだろうと思い、ま、朝までには直ってるでしょうと夕べはそのままに。
で、朝起きたらこんな事になってました。
kokuchi
これ、腹が立つのはフリー(無料)コースであればログイン出来るんですよ。
金を払っているユーザーのみ、閉め出されている。
なにをメンテナンスしたんだか知らないけど、最近別に不具合を感じてはいなかったので「余計な事しやがって・・・」という気持ちが強い。
こっちは毎日更新してんだぞーっ。

自分ではさほど散らかっていると思わない部屋にオカンが入って来て、無理矢理掃除を始めたのは良いが、箒の柄で大事にしてた秘蔵フィギュアコレクションを床にばらまかれた感じと言えばいいか・・・(−−;)。

笑えるのは上記のお知らせの下に・・・
nantoka
こんなバナーがあった事。
本当にココログに言いたい。
「もっとなんとかなんないの!?」
昨日午前10時以降にコメントまたはトラックバックをいただいた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした。
今回もアナウンスひとつで終わらせるであろう、ココログになりかわってお詫びいたします。


さ、気を取り直して今日の記事です。
地酒ニュースヘッドライン!(3/10)

日本酒の配送温度を適切に保つICタグ実験(IT Pro)
NTTデータら4社がICタグを利用した管理が重要な生酒の温度管理実験を行うと発表。吉乃川(新潟県)と末廣酒造(福島県)が参加。蔵元からのトラックでの配送中、冷蔵倉庫での保管、小売店舗までの流通で、常に適温が保たれているかをICタグで管理。
輸送用の箱にタグを付けるらしいんですが、将来実用化されて、管理に問題があった場合はどうするんでしょう。賠償するんでしょうか。力の弱い酒造会社であれば「ひとつ、お願いしますよ」程度であいも変わらずのような気がしますけど。


地酒ラーメン飛騨で発売へ(中日新聞)
飛騨自慢鬼ころし(老田酒造)を練り込んだ高山ラーメンが、飛騨地区の各土産物店で販売される。香りや味を左右する清酒の配合バランスに苦労し、試行錯誤の結果、麺重量比の20%を練り込んだ。
醤油ベースの味らしいですが、はてさて。食べたいような遠慮したいような・・・(^^)。


遠距離カップルに朗報、お互いを確かめ合えるグラス登場(ロイター)
マサチューセッツ工科大学の研究グループが、遠距離カップルにぴったりのワイングラスを開発。ペアのグラスに液体センサーと無線を組み込み、ひとりがグラスを持ち上げると片方のグラスが赤く発光、グラスを口に運ぶと、もう片方はさらに明るく光る。 
なんかすごく面白そうですね。見てみたい。だけど遠距離恋愛のためというよりは、家人の飲み過ぎチェックとかに使われそうな気がするのは私だけ?

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2006/03/09

我が家の愛しきMac達!

地酒星人は仕事柄Mac使いなのです。
ですから、このブログを更新するのに使用しているのは当然Macなのです。
そこで今日は我が家の愛しいマック達をご紹介〜♪

mac-7500
これはPowerMac7600/132。これはソフマップで中古を買ってG4の350MHzプロセッサーを乗せたマシンです。過渡期に少しだけ活躍したマシンで、しばらく使ってないですが、起動させれば、おそらくはまだ現役である程度はやってくれるでしょう。
写真では見えないですが、棚の下段には地酒星人が初めてマックを使い出した時に使用していたPowerMac7500/100があります。
その後、サードパーティ製のプロセッサーを突っ込んで200MHzに改造。
マックの基礎を学んだ愛機で、長い事眠りについていますが手放す事が出来ないですね〜。
あ、そうそう当時ってメモリーが高かったんですよね。デザイン作業に満足行くくらい挿すと、マックがもう一台買えるほどでした。

ここからは現在稼動中。
mac-g3
机の下でがんばっているのはPowerMacG3/350MHz
いわゆるYosemiteと呼ばれる、このタイプ最初の筐体。
地酒星人はコンピュータに関しては新し物好きで、これはG3の本当の初期タイプです。発売されるや矢も盾もたまらず購入。
これはなかなか使い勝手が良くて、インターフェースが多彩。古いADBバスもあるかと思えばUSBやFire Wireもあります。SCSIカードも挿してるので、外部デバイスなんでも来い。OSXも動くしDVDも見れちゃう。
さすがに動作速度は古さを感じますが、妻と娘達のインターネット・マシンとして日々活躍中です。メモリも512MBあるで〜。

そして地酒星人の現在の主力マシン。
mac-g5
PowerMacG5/1.6GHz。シングルタイプのプロセッサーです。
これも発売してすぐに買ったマシン(新しいマックが好きなんです〜)。
メモリは1.25GB積んでいて、大概の作業はサクサク進めてくれます。
ムービー編集などをする際にはもっとスピードが欲しくなりますが、普段のDTPであれば充分。
(最新のデュアルプロセッサーに触っちゃったら戻れないかもしれないけど。)
このマシンの特筆すべき点は、その安定性。
OSレベルでフリーズした事は一度も無し。(アプリではたまにありますけどね。)
会社で使っている仕事マック(PowerMacG4/1.25GHzデュアル)に比べると、その点はかな〜り優秀。

このG5、実は細々とローンの支払いをしていて、夏にはそれも終了する予定。
その頃には、もしかしてジョブズちゃんがインテルMacのプロ版を出すような予感。
筐体も新しくなっちゃうとしたら、また新し物好きの血が騒ぎ出しそうで怖い・・・。

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2006/03/08

睡龍・純米!

遂に我が家にこの“ぐるぐるラベル”がやって来ました。
一度見たら忘れない、インパクトのある細い帯状のラベルを斜めに貼り回したパッケージ。独特です。
睡龍・純米
これはもしかして、名の龍を表現しているのかな?などと思ってしまいました。

suiryu香りはアルコール感の中に穀物系のフレーバーが。
口に含みますと、思いのほか柔らかい当たりに引き続き、旨味がジワジワ〜と立ち上がって来ます。
黒蜜を薄〜くさせたような甘みを感じますね。
旨いです。
旨いですが、まだ若いのではないでしょうか。もっと置いておくと味がさらに開いて行くような印象です。
購入した“のだや”さんで試飲させていただいた同じく睡龍の原酒のインパクトに比べますとまだまだな印象です(原酒というだけで、詳しいスペック不明。もちろん、原酒ですから濃醇です)。
放置する事であの味のエッセンスに近づいて行けるかどうか。

私が変なのかもしれませんが、たまたま家に有った“どら焼き”を食べながら飲んだら旨味が増殖されて、おいしかったです。
普通は酒を飲みながらどら焼きには手を伸ばさないのですが、なにかこの酒には相性を感じさせる部分があったのかもしれません。
今後、経過を観察してみましょう♪
(というほど、残っているかどうかはわかりませんが。)

【スペック】
睡龍・純米 1.8l(久保本家酒造/奈良県宇陀郡大宇陀町)使用米:不明 精米歩合:65% アルコール分:15度 価格:¥2500 購入場所:リカーズのだや(千駄木) 出荷年月日:06.03 

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2006/03/07

仙亀・にごり酒「かるくいっぱい」

千駄木の“リカーズのだや”さんで購入しました。
神亀酒造の変わりダネ。
仙亀のにごり酒「かるくいっぱい」
山田錦80%で醸した活性にごり酒です。
家に帰ってから気づいたんですが、このお酒アルコール度数が10度なんですね。
道理で「かるくいっぱい」。

senkame神亀の活性は開栓に気を使います。
少〜し栓を緩めると、途端に泡と共に上昇する液面。慌ててギュッと栓を締め直し、液面の下がるのを待つ。
ある程度ガスが抜けるまで、この作業を何度も繰り返します。
でも、これが結構好きだったりします。
しか〜し、この日は旨そうなちらし寿司があったので、早く飲みたい。
しかし、溢れ出す、いや飲みたい、溢れる、のいつもは楽しい作業がつらかった。
10分以上はかけてようやく落ち着きました。
(300mlなので、この位で済んだんでしょうね。)
出荷年月日を見ますと、ほぼ一年前なのですが、まだまだ激しく活性していますね。

香りはほとんど感じられません。
口に含むとガスのチリチリ・シュワシュワした刺激が舌いっぱいに広がります。
そして、やはり軽い飲み口。
文字通り、「軽く一杯」といったところ。夏場なんかによさそう。
甘みは無く、ガスが抜けると神亀さんらしい旨味もごく薄口ながら顔をのぞかせます。
神亀さんって、なにげにいろいろな酒を出していますね〜。
chirashi
一緒に味わった自家製ちらしです。

【スペック】
仙亀・にごり酒「かるくいっぱい」300ml/神亀酒造(埼玉県蓮田市) 使用米:山田錦 精米歩合:80% アルコール度数:10度以上10.9度未満 価格:¥315 購入場所:リカーズのだや(千駄木) 出荷年月日:05.04

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2006/03/06

谷根千散策!

土曜日は天気も良く、妻と二人で谷根千(谷中・根津・千駄木)へ出かけました。
谷中銀座はたくさんの人。
地元の人以外に、自分たちのような遠くから遊びに来た人が多い様子です。
たくさんの昔ながらの店が軒を連ね、見て歩くだけでもとても楽しい。
yanakaginza
子供の頃は地酒星人の家のまわりもこの位の賑わいがあったのになぁ・・・などと思いつつ、千駄木の“よみせ通り”へ。
今回の目的はあっきさんのブログで知った“リカーズのだや”
よみせ通りの店を見ながらそぞろ歩いていると、見えて来ました“酒”の看板。
いきなり店頭に独楽蔵が置いてあったりして、期待が高まります。
店内には鷹勇や神亀、竹鶴などが並んでいました。和歌山の黒牛もあります。
なかなか宜しい品揃えのお店ですね。
その中から睡龍・純米と仙亀にごりの300ml瓶をいただく事に。
三代目さんにご挨拶をして店を後にしました。このブログをご覧になっていただいているようで、恐縮です(試飲させていただいた睡龍の原酒、ムチャクチャ旨かったです)。

帰りはさらに周辺をブラブラ。
“いせ辰”で子供達へのみやげの千代紙を買って帰りました。
谷根千、なかなか楽しめますね〜。
地酒星人とその妻、以前短期間ではありましたが千駄木に住んでいた事があるのですが、あまり地元探索をしていなかったので目にするものがとても新鮮です。
(新鮮とは言っても、懐かしいものが多いのですが。)
また来るつもりです。

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2006/03/05

月の輪・滓酒!

先日、所用があって銀座へ行った際に寄った岩手県の物産を販売している「いわて銀河プラザ」
何か出物が無いかと日本酒コーナーを覗くと、月の輪“滓酒”というものがありましたので、購入してみる事に。
滓酒というのは、しぼった酒を貯蔵するタンクの底に残った白濁した部分らしいですね。ごく僅かしか取れないという事で、限定品になっています。
アルコール添加有りで、18度と高めの度数になっています。
活性なのか、蓋には穴が開いています。なので、横倒しは厳禁。
さて、どのようなお味でしょうか。

orizake初日、うまく白濁した部分が混ざらず、まずは上澄み部分をいただきます。
酸味を感じさせる柑橘系フルーツの香りが若干。それにプラスして乳酸菌っぽい風味も。炭酸ガスの刺激はほとんど抜けているのか、ごく僅かにしか感じません。
飲んだ印象は、黒龍の垂れ口本醸造を彷彿とさせるものでした。
強めの甘みと、アルコールのパンチを感じます。
垂れ口に比べると甘みが後に残りやすい気がします。ずっとこの甘みが残るとちょっとキツイなと思っていましたが、二日目からは甘みが弱くなり、キレを感じるようになりました。
量が減った事で底の沈殿物もよく撹拌出来るようになり、ドロドロとした酒質に。
見た目、完全に甘酒です。口に含むとプツプツとした固形物がたくさん混じっています(米でしょうか?)。
飲むというより、半分は食べている印象。
なかなか旨い酒となりました。

【スペック】
月の輪・滓酒 900ml/月の輪酒造店(岩手県紫波郡紫波町)使用米:不明 精米歩合:不明 アルコール度数:18度 価格:1220円 購入場所:いわて銀河プラザ(東銀座) 出荷年月日:06.01

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2006/03/04

金芽米!

トリノオリンピックで金メダルを獲得した荒川静香選手。
その荒川選手を広告に起用したトーヨーライスの“金芽米”
金メダル獲得直後から注文が殺到しているようです。

「まったくはやりものに弱い連中がたくさんいるんだから・・・」
と思っていたら、その弱い人間が我が家にもいました。

帰宅するとデンと置いてあった“金芽米”。
カミさんが早速注文していたようです(爆)。
kinmemai
金芽米って、長野産の“あきたこまち”を使っているんですね。初めて知りました。

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2006/03/03

酒造りゲーム!

以前から、酒造りのシミュレーション・ゲームの制作を提唱している地酒星人。
酒米、酵母の選択から始まって、毎日の酒造りを忠実に表現するだけで、ものすごく面白いゲームが出来ると思うのですが・・・。

などと思いつつ、ネットを見ていたら松竹梅の宝酒造が、こんなゲームをサイトにアップしていました。

本格酒造りゲーム「お酒ができる日」
takara-game
これはなかなか本格的。
なんせ田んぼ造りから始まるシミュレ−ションゲームです。
プレーヤーは酒の神様(松尾様?でも松尾様は女性だった筈)に案内されながら、田んぼを造ったり、田植えをする事から酒造りを始めます。
game-ine
↑これが神様らしい。
ゲームを始めるのに登録が必要だったり、途中でメールのやり取りがあったりと、面倒くさい要素があるのでサクサクとは進みませんが、閑な時にのんびりやるには宜しいゲームかもしれません(まだ田植えまでしかやっていない)。
game-menu
↑このようにメニューがたくさんあるらしい。


さらに検索してみると、こんなゲームもありました。
「杜氏の郷」。
tojinosato
これはダウンロード販売をされている本格的なゲーム。
主人公が母親の再婚で雪深い地方の酒蔵へ引っ越すところから物語が始まるらしい。
そこで老杜氏の情熱に触れ、酒造りの素晴らしさを主人公と共に学んで行くのか・・・、と思っていたら、妙にアニメチックな絵柄とやたら出て来る美少女。
というよりは主人公のまわりは美少女だらけ。

エロゲーでした(==;)。

酒蔵はあくまで場面設定として出て来るだけのようです。
どなたかやって感想を聞かせてください(^^;)。

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2006/03/02

地酒ニュースヘッドライン!(3/2)

米で日本酒ブーム、輸入額が5年で2.3倍に(日本経済新聞)
米国で日本酒の輸入が急増。和食人気の定着と、豊かな暮らしを求めるベビーブーマー世代の関心が高り、高級銘柄の需要が拡大。
これ、銘柄別の数字とかってどこかで目に出来ませんかねぇ。興味あります。質の高い日本酒を提供出来ればさらに需要を拡大出来ると思いますが・・・。

日本酒離れ老舗を直撃 岩手川倒産(岩手日報)
県内でも老舗の蔵元が27日、134年の歴史に自ら終止符を打った。盛岡市酒類製造業岩手川の破産申し立て。
そうかと思うとこういうニュースも。寡聞にして知らない銘柄ですが、残念な事です。

桜の花酵母で仕込んだカップ酒発売(日本経済新聞)
宝酒造では、かわいらしい壜カップ入りの“松竹梅白壁蔵<吟醸>花酵母仕込壜カップ”を季節限定で新発売。
ついに大手でも花酵母が!沖縄に咲く桜の花から取得したオリジナル酵母という事で、東京農大とは関係ないんでしょうか。

「うまい酒には平和が欠かせぬ」 酒のラベルに9条の条文(朝日新聞)
憲法9条の条文をラベルに記した純米酒「九条酒」が岡山県真庭市の御前酒から発売。終戦直後、醸造用アルコールなどで水増しされた日本酒が出回った苦い思い出から「うまい酒には平和が欠かせない」と、「岡山県九条の会」が発案。
・・・・・。

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2006/03/01

荷風!

レトロブームの昨今ですが、皆さんは日本文芸社発行のムック「荷風!」をご存知でしょうか。
良いんですよ、この雑誌。
“荷風”というのはもちろん、作家の永井荷風の事です。
荷風の好んだかつての東京に有った様々な事柄を中心に紹介しています。
今までに6冊出ているようです(季刊なのだろうか?)。

たとえば第3号の特集は「レトロな浅草」。
kahu
中年オヂであれば感涙ものの記事が並びます。
以下、いくつかの記事を上げてみましょう。

荷風の浅草を喰らう!!
荷風の愛した浅草のグルメを紹介。すき焼きの“今半本店”や甘味の老舗“梅園”、どぜう“飯田屋”などなど。

デパート屋上遊覧・お出かけに心躍ったあの頃
松屋浅草の屋上にあったロープウェイなどの様々な乗り物を古写真を使って振り返っています。

浅草喜劇を歩く
エノケン、ロッパからコント55号、ビートたけしまで、浅草で活躍した芸人たちの足跡を紹介。

浅草映画のやるせなさ
浅草を舞台に作られた映画を紹介。地酒星人の大好きな“異人たちとの夏”がベスト1になっていて嬉しかった。

浅草特集以外にも感涙の記事は続きます。
円陣パスのある風景
kahu-enjin
最近のビジネスが殺伐としているのは円陣パスが無くなったからではないでしょうか?

なぎら健壱の路地裏酒場暮景色
やはりこの人のスポット紹介は必須でしょう。

下町のフィールド・オブ・ドリームス
kahu-stdium
今は無き千住の東京スタジアムを振り返る。

グランドキャバレーをさがせ!
kahu-mikado
かつての殿方の殿堂といえばグランドキャバレー。
この号では蒲田のミカドを紹介。なんか明るさがあって良いですよね。

その他、B級ヌードモデルを使った銭湯の取材などもあって、目を楽しませてくれます(^^)。
とにかくこの雑誌はいらない記事が無い。スタッフも楽しんで仕事しているんじゃないでしょうか。
いつまで続くのかわかりませんが、頑張って欲しい雑誌です。

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