地酒ニュースヘッドライン!(3/2)
米で日本酒ブーム、輸入額が5年で2.3倍に(日本経済新聞)
米国で日本酒の輸入が急増。和食人気の定着と、豊かな暮らしを求めるベビーブーマー世代の関心が高り、高級銘柄の需要が拡大。
これ、銘柄別の数字とかってどこかで目に出来ませんかねぇ。興味あります。質の高い日本酒を提供出来ればさらに需要を拡大出来ると思いますが・・・。
日本酒離れ老舗を直撃 岩手川倒産(岩手日報)
県内でも老舗の蔵元が27日、134年の歴史に自ら終止符を打った。盛岡市酒類製造業岩手川の破産申し立て。
そうかと思うとこういうニュースも。寡聞にして知らない銘柄ですが、残念な事です。
桜の花酵母で仕込んだカップ酒発売(日本経済新聞)
宝酒造では、かわいらしい壜カップ入りの“松竹梅白壁蔵<吟醸>花酵母仕込壜カップ”を季節限定で新発売。
ついに大手でも花酵母が!沖縄に咲く桜の花から取得したオリジナル酵母という事で、東京農大とは関係ないんでしょうか。
「うまい酒には平和が欠かせぬ」 酒のラベルに9条の条文(朝日新聞)
憲法9条の条文をラベルに記した純米酒「九条酒」が岡山県真庭市の御前酒から発売。終戦直後、醸造用アルコールなどで水増しされた日本酒が出回った苦い思い出から「うまい酒には平和が欠かせない」と、「岡山県九条の会」が発案。
・・・・・。
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コメント
岩手川の破産、私も記事にしました〜とても残念なことですよね
また米国で売れているといわれている”高級銘柄”ってなんでしょうね
すごく気になります〜
投稿: 酔ゐどれ | 2006/03/02 12:16
海外で高級銘柄・・・
日本国内で破産・・・
なんだか、喜んでいいのか悲しんだ方がいいのか(汗)。
これからは海外にも目を向けないといけないのでしょうけれど、
2極化されてしまいそうで、コワイですね~。
投稿: まき子 | 2006/03/02 12:35
《酔ゐどれさん》
アメリカでも高級銘柄・・・よくはわからないのですが、地酒通販の佐野屋さんのサイトで“郷乃誉”が海外で人気があるというのを読んだ事があります。
案外、意外な酒かもしれませんよ。
《まき子さん》
意図的に並べたわけではないのですが、対照的な記事になっちゃいましたね。
将来どの蔵も海外進出をして、海外の味の好みにみんな引きずられるようになったらイヤですよね〜。
逆輸入酒なんて登場したりして・・・。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/02 13:07
花酵母研究会の蔵元一覧に寶酒造は掲載されていないので、寶酒造の花酵母は、東京農大とは関係ないと思います。
http://hanakoubo.jp/kuramoto/list.htm
それから、岩手川の破産は仕方ないでしょう。というか、新聞記事を見ると、潰れるべくして潰れた、としか思えませんね。負債が年商の2倍ってのは、経営者が無能だったとしか言いようがない。同情の余地はないですね。
某蔵の社長の持論じゃないですが、蔵の数を今の三分の一くらいまで減らして、やる気のない・先祖代々の家業だからという惰性だけでやっている蔵を排除して、やる気のある蔵だけが残った状態になってから、はじめて日本酒業界全体が再生するのだ、と私も思います。
投稿: 目黒の清水 | 2006/03/02 20:00
目黒の清水さん、毎度ありがとうございます。
花酵母は農大以外でも作られるようになったんですね〜。
蔵の数が三分の一になって再生が始まるという話、過激に聞こえますが、よく考えると頷ける部分も多いですね。
惰性で造り、惰性で飲んでいる世代の退場が近くなって来ていると思いますので、より一層淘汰が加速するのかもしれません。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/02 21:52
かつて、自然界に存在する野生酵母を収集して特性を調べて分類する、という官民学共同のプロジェクトがありました。そのPJで収集した酵母や各種の成果物を預かっているのが東京農大なのですね。花酵母もそのPJの恩恵を受けていると思います。
そのPJには大手酒造会社の技術者、国税庁醸造試験場の技官(鑑定官)なども参加されていたので、寶酒造や月桂冠などにも同様に成果を利用する権利があります。これらの会社が独自に花から清酒用酵母を分離・育成することもまた、自然な成り行きだと思います。
また、このPJの成果の一部は「酵母からのチャレンジ-応用酵母学」という書物になっています。
http://www.gihodoshuppan.co.jp/search/shousai/0233-3.html
投稿: 目黒の清水 | 2006/03/03 12:33
なるほど〜。
過去にそういったプロジェクトが有ったのですね。
その成果を東京農大が利用出来ていると。
「酵母からのチャレンジ-応用酵母学」、読んでみたいです。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/03 16:03
銘柄別は難しいでしょうねぇ・・・。輸出をしていく蔵を個別に当たるしかないでしょう・・・。
輸出品は【純米系】がほとんどですから、国内ほど質の悪い酒は出回っていないように思います・・・。
これはこれで悲しいというか、変な話ですけどね。
投稿: 山輝亭 | 2006/03/03 22:21
欧米ではアルコール添加は醸造酒として認められないようですね。
どんなに利点を説明しても、「アルコール添加?冗談だろ。」といった感じだと、何かで読んだ事があります。
でも、それによって作り手の意識が変わっていければ素晴らしい事だと思いますね。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/03 22:33
> 欧米ではアルコール添加は醸造酒として認められない
それは日本国内でのみ撒かれている伝説だと思います(笑) ポートワインやシェリー、マデイラは「アルコール強化ワイン」ですが、欧米でも醸造酒として流通しています。
また、テーブルワイン(最低ランクのワイン)へのアルコール添加を認めている国はかなりあります。さらに、日本酒では添加を禁じてられている防腐剤(サリチル酸、亜硫酸ガス等)は、プレミアムワインにすら大手を振って添加されています。
‥‥ワインと日本酒はもともと別物なので、同列に並べて片方を基準にしてあれこれ言うのは間違いの元だと思います。
ところで、日本酒の対米輸出に関わっているジョン・ゴントナーさんは著書「日本人も知らない日本酒の話」で、概略、「米国でアル添酒の税率が醸造酒より高くされたのは係官の間違いだと思う」「いずれ是正されるだろう」と書かれていますね。
投稿: 目黒の清水 | 2006/03/04 21:17
>日本国内でのみ撒かれている伝説だと思います
そうなんですか!
どこかの酒造会社の方のインタビューで拝見したんだと思いますが、あまり鵜呑みにしない方が良さそうですね。
たしかにワインには防腐剤が使用されていますよね。
防腐剤入りの日本酒、飲みたくないです(^^;)。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/04 22:36
>たしかにワインには防腐剤が使用されていますよね。
防腐剤入りの日本酒、飲みたくないです(^^;)。
国内の小さなワイン蔵を見学させていただいたときに、防腐剤(亜硫酸だったと思いますが)添加したものとそうでないもので白ワインの色が全然違うのを見たことがあります。
造りは「同じものです」とお蔵の方はおっしゃってましたが、添加したものはごくふつうの白ワインっぽい色、そうでないものはほんの少し桜色がかっていました。味?・・・私の好みでは無添加のもののほうがフルーティでぶどう特有のちょっとした渋みがあって美味しく感じました。
長年寝かせることを前提にしているワインだからしかたない、ということなのかもしれませんが、せめて国産の普段飲みのワインくらいは無添加にしてもらいたいですね。
日本酒が海外で注目されるのはうれしいけど、生での輸出はけっこう難しいんでしょうね。
ワインと比較されちゃうのはある程度しかたないことでしょうから、火入れの上手なお蔵の、比較的ハイクラスの商品が売れ筋になるんだろうな、と思いました。
その火入れ技術を国内向けにも是非生かしていただきたいと思います。
クサい火入れ酒多すぎ((-_-;)・・・
投稿: ろーじー | 2006/03/05 11:10
防腐剤入りだと、そんなに色が違ってしまうものなんですか。
味にも変化があるんですねぇ。 驚きです。
輸出酒、たしかに生は難しいでしょうね。
長期貯蔵でも味の崩れない、おいしい日本酒を広めて欲しいですね。
投稿: 地酒星人 | 2006/03/05 11:56