経験した事の無い味・米鶴18年古酒!
ある日、一通のメールをいただいた。
静岡の松永酒店さんからだ(これまで、全く面識は無い)。
松永酒店さんでは昭和60年頃より冷蔵古酒を造ろうと思われ貯蔵されて来たそうだが、一般的にはまだまだ認知されていないとの事。
そこで、熟成酒を試飲の上で拙ブログにて正直な感想を記載してもらえないかという事でした。
昭和から冷蔵貯蔵されて来た酒・・・。どんな味なんだろう。
ひじょうに興味を持った地酒星人、是非とも経験させていただきたいと、すぐにメールを返信しました。
そして送っていただいたのが、「米鶴・純米吟醸」。
昭和62年出荷の酒です。
つまり、18年古酒(合ってますよね?)。
美山錦を50%磨き、協会9号にて醸した生酒です。
一日置いて、酒が落ち着いたと思われたところで開封。
蓋が固く、なかなか開かないところにも年月を感じさせます。
期待と一抹の不安を感じながら、飲んでみましょう。
香り。
これには驚きました。綺麗でフルーティな吟醸香。
18年の時の流れを感じさせません。
よ〜く嗅ぐと底にうっすらと心地よい熟成香を感じます。
口に含みます。
こちらは香りとは逆に、始めから熟成味を感じます。
しかし、いわゆる嫌われるタイプのヒネとは全く違う、クリーミーな印象のある上品なナッツ系風味。
そして米の旨味がやって来ます。やがてこれも上品な印象の辛さが訪れます。
以上の味が口中にず〜んと広がり、少しずつ収束して行きます。
杯がぐんぐん進むというよりは、一口一口を口中でゆっくり味わう感じで飲んでしまう酒ですね。
ただし、酒質はそんなに重いものではありません。というよりは軽い方なのかもしれません。
ヒネの全く無い吟醸香と、熟成感たっぷりの味覚。はっきり言ってこういう酒は初めて飲みました。
その後、日を追うにしたがって各味がより丸くなって行く印象です。
グラスの中で常温に近づくにつれ各味のボリュームが増して、より旨味が出て来ます。
折角なので飲み切るまで、いろいろな事を試したいと思います。
《このレポート、次回に続きます!》
ラベルに刻印された昭和62年出荷の表示。
【スペック】
米鶴・純米吟醸 1.8l/米鶴酒造(山形県東置賜郡高畠町)使用米:美山錦 精米歩合:50% 使用酵母:協会9号 杜氏:中川長男 アルコール度数:16.4% 日本酒度:+4.5 酸度:1.6 提供:松永酒店 出荷年月日:S62.12
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コメント
18年ですか!すごいですね~。18年前と言えば自分に置き換えるとまだ高校生。高校を卒業して現在に至るまでいろいろなことがありましたが、その間、このお酒はひたすら冷蔵庫の中でじっとしていたわけですよね?そんなことを考えながら、じっくりチビチビと味わってみたいお酒ですね~。
続報楽しみにしています。
投稿: あつし | 2005/12/06 09:17
私も同じように、18年前は何していたかなぁ等と考えてしまいました(^^)。
18年、とひと口に言ってしまいますが本当に大変な年月です。
あつしさんも、ホシザキくんで長期古酒、挑戦されてはいかがですか?
投稿: 地酒星人 | 2005/12/06 13:13
このお酒は非常に理想的な熟成をしたんですね。
中々こういう物に出会うことは少ないのではないのでしょうか?
良い酒に出会いましたね(笑)。
投稿: 桂自然 | 2005/12/06 14:52
18年ですかー凄いですね!普通に購入したら結構なお値段なんじゃないんですか?しかも2級と書かれているところに時代を感じます〜
投稿: 酔ゐどれ | 2005/12/06 15:28
私も「2級」の文字に惹きつけられました。
しかし、当時の日本酒を知らない者としては、純米吟醸が2級酒とはビックリです。
投稿: かず | 2005/12/06 17:31
13年古酒の梅錦(○れ残り)を試しましたが
大失敗でした。
やはり酒によりますねぇ~(シミジミ)
投稿: 煮酒 | 2005/12/06 19:54
《桂自然さん》
>中々こういう物に出会うことは少ないのではないのでしょうか?
私もこれだけの長期熟成酒は初めてですので、他との比較は出来ないのですが、どの酒でも良いわけではないんでしょうね。
それにプラスして保管状態によっても左右されるのでしょう。
《酔ゐどれさん》
古い級別の酒を飲む経験が出来るとは思いませんでした(笑)。
平成4年から、今の特定名称酒表示となったようですね。
こちらのお酒は松永酒店さんでは9000円で販売されていると思います。
《かずさん》
ホントですよね〜。純米吟醸でも二級なんですよね。
ただ、以前はたしか申請制だった筈で、蔵元が特に級別審査を受けない限りは二級になってしまったと思います。
《煮酒さん》
13年古酒の梅錦ですか〜。
字面だけですと凄く旨そうですけどね〜(^^;)。
見極めが難しそうですね。
投稿: 地酒星人 | 2005/12/06 20:52
18年冷蔵熟成ですか~。18年前というと?バブル景気前?ソ連がまだあった?天安門事件はまだ? もう「昔」に属する世界です。
昭和の当時から、シンプルな今様ラベルを採用していたんですね。
投稿: 菱沼かれい | 2005/12/07 01:40
へええ!
昭和から冷蔵貯蔵されて来た酒とは、すごいですね~。
なんといっても、ラベルがきれい! きちんと保存管理されていたのが、瓶の状態からも伺えますね。
続レポート楽しみにしてます♪
投稿: カンザワユミコ | 2005/12/07 06:55
《菱沼かれいさん》
あ〜、社会の動きとからめて考えると相当な“昔”という印象ですね。
そんな時から、ず〜っと眠り続けていた酒なんですね。
>昭和の当時から、シンプルな今様ラベルを採用していたんですね。
あ、これは私も思いました。二級表示以外は今置いてあってもまったく違和感の無いデザインなんですよ。
もちろん“十四代前”だと思いますが、この頃からこの体裁が主流だったんでしょうか。
《カンザワさん》
>きちんと保存管理されていたのが、瓶の状態からも伺えますね。
ホントにそうですね。さすがにラベルがほんの少し黄ばみが入っている以外は、まったく古さを感じませんでした。
今、燗をつけたり常温保存してみたり、いろいろとやっております(^^)。
投稿: 地酒星人 | 2005/12/07 07:19
おぉ、松永さんだ‥‥ 私の師匠の一人です。
あのお店には、初亀と國香の古酒もたくさんあります。
静岡市まで行く機会があったら、絶対に立ち寄るべきお店です。日本でも有数の古酒コレクションをもってます。しかも、「売れ残り」ではなく、最初から冷蔵長期保管を狙ってやってきたところが他とは違います。
投稿: kshimz あらため 目黒の清水 | 2005/12/08 01:14
>私の師匠の一人です。
あ、そうなんですか!!
初亀と國香の古酒、これも旨そうですね。
静岡を訪れた際には是非寄らせてもらいたいと思います。
投稿: 地酒星人 | 2005/12/08 09:15