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2005/09/20

ダイヤ菊・金印!

先日の旅行で立ち寄った、長野県茅野市のダイヤ菊酒造にて購入した普通酒です。
ダイヤ菊は、映画監督の小津安二郎氏が生前愛飲していた酒。
蓼科に別荘のあった小津監督は、同じく蓼科の別荘にいる脚本家の野田高悟氏と共に、毎年この土地で脚本を書いていたそうです。
その際に毎晩愛飲していたのが、このダイヤ菊。一升瓶が100本空く頃に、ようやく脚本が出来上がったそうです。とはいっても、酒を飲みながら仕事をしていたわけではなく、毎日きちんと決まった時間脚本の仕事をして、毎晩決まった時間から晩酌を始めていたそうです。やはり小津監督、きっちりとした人柄が出ていますね。

daiyakiku「ダイヤ菊」はとても個性的な名前ですが、「最高の宝石であるダイヤモンドと、日本の名花『菊』とを組み合わせ、最高の品質の酒造りを目指して命名」されたそうです。
小津監督がダイヤ菊を飲んでいた当時と同じ酒というのはないそうですが、それでも当時を知る人が一番似ているというのが、この普通酒(昔の二級酒)だそうで。
ダイヤ菊の中で一番安価な酒です。
ダイヤ菊酒造さんも商売っ気がないというか正直というか、小津監督が飲んでいたのはこれです!といって純米酒あたりを売れば利益が上がるのに、などと思ってしまいました。
前置きが長くなりました。内容です。

香りは品良く僅かに香るのみ。
口に含みますと、ひじょうに柔らかく、ふわっと甘みのある飲み口。後半、少しピリッと辛さが見え隠れします。
やさしい、飲みやすい酒です。雑味的なものも感じられますが、当たりが柔らかいので、気にはなりません。たしかに毎日の晩酌酒として適当かもしれませんね。

燗を付けてみます。すると、甘みは後ろに回り、辛さが強めに顔を出すようになりました。小津監督はおそらく燗で飲んでいたと思いますので、この味が小津監督が触れていたものに近いかもしれませんね。
当時は結構甘口の酒が多かったようですので、その中ではこのダイヤ菊は辛さのあるスッキリと飲み飽きない酒として、監督も気に入って毎晩愛飲していたのではないかと想像しました。
このダイヤ菊、ひじょうにクラシカルな良いラベルが用いられています。
このブログを始めてからラベルのコレクションはしなくなっていたのですが、久々に取っておきたいラベルだと思いました。
肩ラベルに、「ロータスクーポン」という、ベルマークのような表示があります。酒でこういうのを見るのは初めてですね〜。
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【スペック】
ダイヤ菊・金印(普通酒)1.8l/ダイヤ菊酒造(長野県茅野市) 使用米:トドロキ 精米歩合:70% 使用酵母:901号 日本酒度:±0 酸度:1.3 アルコール度数:15度以上16度未満 購入場所:ダイヤ菊酒造 価格:1800円 出荷年月日:05.09

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コメント

「ダイヤ菊」は上のランクには「アルプス酵母」、下の物には「901号」と使い分けている感じですね。

普通酒でもマズマズ飲めるんですね。「普通酒」というだけで敬遠してしまう私ですが、色々チャレンジをする地酒星人さんを見習わなくては・・・。

あっ、ちなみに、ダイヤ菊も「宮坂」姓ですね。

投稿: 山輝亭 | 2005/09/20 07:32

おおおお!ロータスクーポン!懐かしいっすね~
気にしていなかったのですが、まだあるんですね。
しかも、清酒についているなんて・・・

今度注意して見てみよっと♪

投稿: 明@由紀の酒 | 2005/09/20 07:39

《 山輝亭さん 》
>色々チャレンジをする地酒星人さんを見習わなくては・・・。
う〜ん、ただ単に懐に優しい酒を選びがちなだけだったりして・・・。
でも、普通酒でもたまにすごく旨いのがあったりしますから、侮れないですよ〜。

>あっ、ちなみに、ダイヤ菊も「宮坂」姓ですね。
あ、そうですか。やはり多い苗字なのですね。


《 明@由紀の酒さん 》
>ロータスクーポン!懐かしいっすね~
私の場合、どちらかと言うと「ベルマーク」に馴染みがあって、このロータスクーポンというのは見覚えが無かったのですが・・・。地域的な違いでしょうか。
でも、ささやかながら社会貢献が出来ると思うと、酒を飲むのに罪悪感が無くなっていいですね〜f(^^;)。

投稿: 地酒星人 | 2005/09/20 09:49

あ、そうなんですか。新橋の居酒屋「ダイヤ菊」の女将さんは、本醸造が小津監督が飲んでいたのものに近いのではないか、とおっしゃってました。
まあ、現実的に当時の酒はないんですから、想像するしかないですよね(笑)
普通酒は意外とキレイな酒質ですよね。
本醸造はもうすこし香りが立ってきます。

投稿: TOM | 2005/09/20 09:59

あ、その辺りはですねえ、松竹とダイヤ菊の見解の違うところみたいですよ。
どちらにしても同じ酒は既に存在していないんですけれど。
本醸造も味わってみたいです。新橋に行こうかな〜。

投稿: 地酒星人 | 2005/09/20 11:05

ロータスクーポン?!
は・・・初めて聞きましたぁ!
いや、名前はいいのですが、お酒にクーポンが付いていることにビックリです!!
小津監督の、作品を作り上げるまでうん10本空になる、というお話は有名なのですね~。
でも30本と100本とでは大違いですが
ホントに100本空けたんでしょうか(笑)。

投稿: まき子 | 2005/09/20 13:17

あまり詳しい話は知らないのですが、やはり100本程度をカラにしていたようですよ〜。
空いた一升瓶に番号を書いて、進捗の目安にしたなんて話も聞いた事ありますし。

投稿: 地酒星人 | 2005/09/20 13:55

この話題と関係ないのですが、こうのさんのヒロシマの話の本、私も読みました!
とても繊細に描かれていて、泣いて読みました。彼女の絵には愛があるな~と思います。
「長い道」というのも読みましたが、これも良かったです。

投稿: あっき | 2005/09/20 23:24

ほぼ日刊イトイ新聞で、糸井さんがこの本を紹介していて、読んでみようと思いました。
残酷な描写なんかほとんど無いのに、ヒロシマの事を訴えかけて来る作品ですよね。「長い道」は未見です。近い内に読んでみたいです。

投稿: 地酒星人 | 2005/09/21 07:38

ダイヤ菊、いいですよね~
私もダイヤさんには行った事がありますよ。
ご存知ですか??
なんと!!ダイヤ菊のホームページがリニューアルされてます。
かっこいいです★
http://www.daiyagiku.jp/

投稿: はるぱるみん | 2005/09/30 11:32

はるぱるみんさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
おおっ、この間行った時に聞いていたHPのリニューアル。遂に出来たんですね〜。
スゲーッ!! ちゃんとしてる(爆)。
宮坂園長もお澄まししてるし(爆)。
情報、ありがとうございました。

投稿: 地酒星人 | 2005/09/30 11:44

金印の一升瓶からお酒を注ぐと、確かに小津監督を連想します。
小津監督がよく食べに行ったという上野のトンカツ屋さんに今度行ってみようと思います。たしか蓬来屋と、もう一つは 双葉といったっけ?小津さんはB級グルメだったんですね。
このトンカツ屋さんにもダイヤ菊金印があるのでしょうか。

投稿: かわせみ | 2005/09/30 19:00

かわせみさん、はじめまして(ですよね?)。
上野のトンカツ屋の話、なんかで見た事がありますが良く知らないです。
小津監督つながりで行ってみたくなりますよね〜。
ダイヤ菊があったりしたら、ファンとしては嬉しいですよね。

投稿: 地酒星人 | 2005/09/30 20:42

こんにちは。
ご無沙汰しています。
なんと!!またダイヤ菊ビックニュースです。
すぐ、HPを見てください。
干支シリーズが発売されてます。
来年のイヌ年にちなんで“ワンワンシリーズ”ですって。
数も限定なんで早速購入しま~す。

投稿: はるぱるみん | 2005/11/09 15:43

はるぱるみんさん、こんにちは。
ダイヤ情報を、ありがとうございます。
早速HP見てみました〜。なかなか良さそうですね(^^)。
こも樽の本醸造あたりが、正月に合いそうです。
家族で鏡割りなんかしたりして。

投稿: 地酒星人 | 2005/11/09 18:17

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