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2005年8月の31件の投稿

2005/08/31

銀嶺月山・純米大吟醸!

初めて飲みます。山形県寒河江市の銀嶺月山
これは純米大吟醸の300ml瓶。特別限定酒との事です。
銀嶺月山は、みみずさんのブログでよく拝見していて、その内飲みたいと思っていました。(みみずさん絶賛の和醸良酒ではないのですが・・・)
出荷が今年の1月だったのでヒネが少し心配でしたが、火入れもされているようだしと思い、購入。

gassan栓を開けると、純米大吟醸らしい、なんともエレガントな吟醸香が立ち昇ります。
口に含むと、純米らしい甘み・旨味のアタックの後、舌の中程でまるで淡雪が溶けるが如く、スーーッと消え去って行きます。余韻として少し強めの酸を残しながら。
なんとも上品な風味をした酒ですね。
やや難を言えば純米のわりには薄口にも感じられるところですが、個人の好みの範疇だと思います。
心配したヒネは微塵もなく、旨い酒でした。

【スペック】
銀嶺月山・純米大吟醸300ml/月山酒造(山形県寒河江市) 使用米:不明 精米歩合:40% 使用酵母:山形酵母 日本酒度:+3 酸度:1.2 アルコール度数:16度以上17度未満 価格:1050円 購入場所:枡屋(四谷) 出荷年月日:05.01

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2005/08/30

駿・純米酒!

先日、本醸造を試した駿の、今度は純米酒です。
こちらもひじょうにお値打ちの税込み1995円。
さてさて、どんなお味でしょうか。

shunjm購入初日はとても不安定で、甘く感じたり辛く感じたり、一口毎に印象が変わる感じでしたが、二日目から安定しました。
抑えめながらひじょうにフルーティな香りが立ち昇ります。
味の方も、甘味・辛味・米の旨味がきちんと出ておりながら、いずれかが突出する事なく、抑えめに、綺麗にまとまっている印象です。
値段を考えるとひじょうにCPが良いと言えるでしょう。
折角の純米なので、燗をつけてみます。
これには、驚きました。冷やでも旨い酒ですが、燗上がりするのです。
香りのフルーティさ、各味ともにボリュームがアップします。
燗にするとヨーグルトっぽい風味が出て来て、これが嫌いな人には向かないかもしれませんが、イメージに反して燗を楽しめる酒でした。

とても良い酒だと思います。本醸造も悪い酒ではありませんが、この純米の方が断然おトクですね。もう一本購入しても全然オーケーだと思いました。
駿の、またひとつ上を試したくなりました。

【スペック】
駿・純米酒1.8l/いそのさわ(福岡県福岡市博多区) 使用米:不明 精米歩合:60% アルコール度数:15度以上16度未満 杜氏:待鳥好美(柳川杜氏) 価格:1995円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.07

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2005/08/29

原宿でスーパーよさこい2005!

日曜の午後、家族で行って来ました。
原宿・表参道で開催のスーパーよさこい2005

よさこい祭りは高知が発祥。昭和29年に誕生以来、年々スケールを拡大し、この原宿のように全国各地に広まって行ったようですね。
基本的には演舞集団による踊りを競い合う祭りで、地方車(じかたしゃ)と呼ばれる様々に飾り立てられたトラックを先頭に、百人規模の演舞集団がオリジナルの曲と踊りを競い合います。
曲は地方の民謡などのフレーズが入っていれば原則的には自由だそうで、ロック有り、サンバ調有りのにぎやかさ。衣装も自由で、各チームのテーマに合わせたあでやかなものが続きます。

yos5

原宿駅を降りると、すさまじい人出に一瞬ひるみましたが、表参道を青山方面に進むに従って混雑は緩和。木陰の見やすいスペースを見つける事が出来、5〜6チームのみでしたが、ゆっくり見る事が出来ました。

よさこいというと、メディアに必ず登場するのが、踊りの上手なかっこいいお姉さん
こりゃ、お父さんはりきっちゃうぞ!(*^^*)と思って見ていたのですが・・・。
たしかにそんなお姉さんも幾人かはいます。しかし、やはり百人規模の集団であればそれだけで構成されているわけがなく、おじさん、おばさん、時にはおばあさん、子供までたくさん登場して来ます。
Σ( ̄∇ ̄ll) ガーン
本当にすごいんですよ。ウチの親くらいの白髪のおばあちゃんまで揃いの法被で踊っているのです。
こりゃ公共の場を借りた大・学芸会。(・・;)
大体どこのチームも先頭には若くてうまい男女が居て、後ろに行くに従って年齢が高くなり、またはやたら低くなり、踊りもバラバラ・・・といった感じでした。
それでも、みな一様にハッピーな表情で踊っているので、まあ、悪い気はしませんけれど。

オフィシャルサイトを見ていたら、ひの新選組連からもチームが出ていたようなのですが、見れずに残念でした。どんな感じだったんだろう。
今回は見る事が出来ませんでしたが、優勝を狙うようなレベルの高いチームも居るはずで、今度はそんな踊りをじっくり見てみたいものだと思いました。

yos4

決めのポーズ!

yos3

ビジュアル賞・資生堂賞を獲得の高知・DROORS

yosakoi2

笑わないのがDROORSの魅力との事。しかし、妙に水っぽ(以下自粛)

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2005/08/28

地酒の怪談(1)

地酒は人の手によって造られ、また売られる、ひじょうに人間くさい商品です。
そしてそこには、人々の様々な思い、想念が行き交うことになります。
その事は、いろいろな「怪」を生み出すことにつながっているのです。

地酒にまつわる怪談です。
お閑があったら読んでみてください

続きを読む "地酒の怪談(1)"

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2005/08/27

Jリーグで地酒を!

地酒星人はサッカーファンです。
日本代表とFC東京サポーターであり、海外に進出した日本人選手は無条件に応援するという、ごく一般的なサッカーファンをしています(最近は多忙で飛田給までほとんど見に行けてないのですが・・・)。
先週、このブログでの幻の地酒屋台の話や先日の麻布十番納涼祭りでの、はせがわ酒店の出店などを見て考えました。

何故、Jリーグの試合で地酒を売らないのだろう・・・と。

地域密着を掲げるJリーグ。
J1・J2合わせ、日本各地にチームが存在しており、なおかつ酒どころといわれる土地も多い。それならば、地元の酒を飲んで楽しく観戦するという事も可能ではないでしょうか(熱狂的なサポーターは、酒なんか飲んでる場合で無いことも多いでしょうが)
FC東京の開催試合でも日本酒販売はお寒い限りで、鬼ころしの紙パックしか売られていません。あのストローを刺すヤツですよ。三増酒だし、私は飲む気になれません。
仕方がないので、水筒に酒を入れて持っていった事もある位です。

Jのチームと、その土地の地酒をざっと挙げて見ましょう。
【J1】
★ジュビロ磐田/清水エスパルス
静岡の銘酒がズラリ。開運・磯自慢・喜久酔・正雪などで観戦も盛り上がろうというもの。

★サンフレッチェ広島
酒どころ広島ということで、竹鶴・富久長などなど。

★浦和レッズ/大宮アルディージャ
埼玉にも銘酒は存在。神亀・琵琶のさざ浪で!

★アルビレックス新潟
名を挙げるまでもない銘酒がズラリ!

★鹿島アントラーズ
茨城の銘酒、来福・郷乃誉など。

★名古屋グランパス

ここはひとつ醸し人九平次で。

【J2】
★モンテディオ山形
十四代は無理でも、出羽桜や山形正宗などを!
月山酒造の「ガンバレ!モンテディオ山形」という酒が既にあるようです。

ヴォルティス徳島
芳水や鳴門鯛でしょうか。

★アビスパ福岡
駿や三井の寿で!

★ザスパ草津
地元に“草津節”という酒がありましたが、群馬泉あたりで。

★京都パープルサンガ
こちらはいろいろありますが、地酒という事で玉乃光や月の桂か。

★ベガルタ仙台
浦霞や一ノ蔵でしょうか。

こうしてみると、なかなか充実しているではありませんか!
どうしても首都圏のチームが苦しいですが、そんな時はアウェーチームの酒を「敵を呑む!」という事で販売すればオーケーだと思います。
また、FC東京としては、やはり澤乃井や多摩自慢などを売るようにして欲しいところ。

一覧を見て思ったのですが、青森や福島、石川や高知など、良い酒が多い土地には、是非Jチームを作るべきだと思います(本末転倒)。
基本的に私はFC東京の主催試合もしくは、国立競技場で開催の試合しか観戦しておりませんので、もしかしたら地方では当たり前に地酒を販売しているかもしれません。
でも、そういう情報って、どこにも載ってないんですよね〜。

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2005/08/26

太平洋3兄弟!

昨日の画像に引き続き、おっかんさん提供の話題を。
おっかんさんの故郷の和歌山県新宮市の地酒「太平洋」のカップ酒2種と180ml瓶をいただきました。
太平洋3兄弟と勝手に命名(笑)。
新宮市は世界遺産である熊野三山のある土地で、紀伊半島の南端。太平洋に面しています。
この「太平洋」、カップ酒マニアさんのサイトにも記載が無いし、まったく初めて見る地酒です。どんな酒なのでしょうか。
昨日プレゼンが終わったので早めに家に帰り、いただきました。

まずは長男(?)上撰のカップ。

taiheiyo1

これがこの3種類の中ではおそらく一番上のクラスかと思われます。
ひじょうに明確な味です。
「甘くて辛い」。
この甘・辛が双方ともはっきりしています。でも、疲れた体にはこの甘味がおいしいですね。飲み進めて行くと、辛さがボリュームを下げて行き、甘さが前面に出て来ます。それでも嫌な甘さでは無い為、飲んで行く事が出来ました。
なんか単純でストレートな気持ちの良い酒です。

次に(次男?)通常のカップ酒。

taiheiyo2

こちらは原材料に“糖類”とありますので、おそらく三増酒という事でしょう。
こちらも基本的には甘・辛をベースとした上撰と同様の味です。
ただし、香り・味の中に雑味が感じられます。それによって、上撰で感じられた単純・ストレートさが失われている印象です。

最後に(三男?)特撰の180ml瓶。

taiheiyo3

おっかんさんによると昔、地元の立ち飲み酒屋でこの瓶をそのまま燗をつけ、客に出していたそうで。
その話にならって燗をつけて飲んでみます。
この瓶には原材料表記が一切無い為、判断が出来ないのですが、上記の通常のカップとほとんど同じではないかと思われます。
雑味を若干含んだ共通した味です。

いやあ、日本にはまだまだこんな酒が地元で飲まれているんだなあ、と感慨にふけってしまいました。上撰が気に入りましたが、熊野の山のように何十年も変わらない味をしているんではないでしょうか?
カップ酒でタイムトリップというのもオツなものです。おっかんさん、ありがとうございました。

【太平洋】尾崎酒造(和歌山県新宮市船町)

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2005/08/25

酒器いろいろ!

先日おっかんさんからいただいた酒器の画像もろもろを紹介させていただきます。
時たま拙ブログにコメントをいただくのですが、おっかんさんは地酒星人がよくお世話になっているカメラマンさんです。
地方に行った際に趣味で酒器を買うことが多いとの事。
その内のいくつかを撮影した画像をいただきました。

sakazukitosa

これは土佐の桂浜で入手したという、下に置けない杯。飲み干すまでは休んではダメ、という感じでしょうか。

sakazukitosa2

同じく土佐の杯。これは穴が開いており、指でおさえながら飲む仕組みのようです。土佐の人は杯を手から離すのが嫌なのでしょうか。

sakazuki

購入場所は失念との事でしたが、やはり下に置けない杯。

tokkuri

サムライ気分で酒を飲めるとっくりとの事です。

tokkuri2

これはちょっと変わったとっくりですね。なんとなく千代香のようでもありますが・・・。

shinoyaki

志野焼の雰囲気のある猪口。おっかんさんのお気に入りとの事です。

これはコレクションのほんの一部との事ですが、こうして並べるとなかなか楽しいですね。旅行の際に酒器を買いそろえるというのも、良い趣味かもしれません。

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2005/08/24

地酒トリビア!(その2)

なんかムチャクチャ忙しいです。
お盆休みで止まっていた仕事が揃って動き出すんだもの。
(こっちは休んでないのにーっ!!)

そこで、(そこでなのか?)あなたの職場で明日から使える(使えないって!)

地酒トリビア・その2、行ってみよーーーっ!!





十四代の


高木顕統さんは


伊勢丹の


酒売場で働いていた。


へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ。

tribia

(8へぇ!)

これは有名な話でしょうか。東京農大を卒業されてから伊勢丹に就職。
酒売場で2年間販売をされていたそうです。ここで四千円以上の酒は売れない事を実感。
十四代の価格を安目に設定したのだとか。






悦凱陣の


丸尾本店には


高杉晋作が 


隠れていた


へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ

tribia

(10へぇ!)

これも結構知られている話かもしれません。幕末の話です。
一時、長州藩の守旧派に追われた高杉晋作や桂小五郎が讃岐に亡命し、この蔵に潜んでいたらしいです。晋作も悦凱陣を飲んだのでしょうか。





磯自慢の


仕込み水は


水道水である。


へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ
へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ。

tribia

(20へぇ!!金の杉玉、決定!)

勝谷誠彦氏「にっぽん蔵元名人記」より。
ふだん東京の水道水を飲んでいるとギョッとするが、静岡・焼津の水道水は南アルプスを源流とした大井川の伏流水だそうで。
あまたの食品産業がこの水を目当てに進出して来ているそうです。
水道水だろうがなんだろうが、旨けりゃ文句ありません!

若干パワー不足だったでしょうか?ネタがたまり次第、第3弾をお送りします!!
間違い等ありましたら、ご指摘ください。

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2005/08/23

雁木 純米無濾過・ひとつ火!

先日、千葉の島屋さんで購入した雁木(がんぎ)の純米無濾過
ひとつ火」という事で、おそらくは一回火入れをしているという事でしょうか。どのタイミングでの火入れなのかはラベルだけではわかりません。
雁木は2年ほど前に生酒を一度飲んだ事が有り、今回が二度目になります。

gangi開封。火入れの割には、かなり香りが立つ方ですね。吟香にプラスしてねっとりと米風味の凝縮された香り。
口に含んでみると、甘み・酸・旨味がドドッと押し寄せて来ます。この辺は以前飲んだ生酒と共通しています。
かなり濃い口の酒ですね。米のエキスがたくさん溶け出ているイメージです。
中でも強いのが甘さと酸味。ひとことで言うと甘酸っぱい酒です。
味に品はないとは思うのですが、嫌味は無いため、飲み進める事が出来ます。

ぬる燗を奨めているサイトがあったので、早速試してみました。
味の基本は同じですが、冷やでは感じなかった渋みが出て来ます。アクセントにはなってはいると思いますが、燗あがりとまでは行っていない印象です。

なかなか個性的な味をしている雁木。
濃醇な米エキス系の味がお好きな方はお試しください、といったところでしょうか。

【スペック】
雁木・純米無濾過 ひとつ火 720ml/八百新酒造(山口県岩国市今津町) 使用米:山田錦 
精米歩合:60% アルコール分:15度以上16度未満 価格:1239円 購入場所:地酒の島屋(千葉市) 出荷年月日:05.07

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2005/08/22

麻布十番祭りで十四代!

土曜日に行って来ました、麻布十番納涼祭り
様々な出店が通りを埋め尽くし、また立錐の余地もないほどの人でにぎわいます。

azabuf

こんな感じです(苦笑)。

地酒星人、妻と二人の子を連れ、行ってまいりました。
プロの露店も多いのですが、商店街の各店も趣向をこらした店を出しており、とても楽しめます。
その中で第一に目指すのは、あの店しかありません。
そう、「はせがわ酒店・麻布十番店」。金魚すくいに誘惑される娘の手を強引に引き、人波をかきわけ、なんとか辿り着きました。

hasegawaf

ここにも大勢の人垣が。蔵元さん(文佳人:高知)も来ていました。
奥の方には長谷川御大も。


ムムムっ!先週のこの
ブログを見たんじゃないだろな(自意識過剰)。
日本酒や焼酎が全品500円です。
なにがあるのか、と人をかき分けてみると・・・

hasegawanh

お・お・おっ!!
さすがは
はせがわ
十四代
磯自慢がっ!!
これは飲む他に何が有る!
という事で、本丸を妻とふたりで1杯ずつ。

hasegawacup

こんなカップに入れてくれます(ひと口飲んだ後なので、本当はもう少し多いです)。

hasegawasc

焼酎もオールスターがズラリ。

いつまでも前にいたかったのですが、さすがに娘ふたりからブーイングが出るので、本丸を飲みながら再び雑踏の中へ。

dest

デ・・・デストロイヤー!?

歩いていると、何やら人だかりが。見ると、プロレスラーのデストロイヤー氏が。
サイン会のような事をやっています。
ホントに本人なのでしょうか?一体何歳なんでしょう?

疑問を残しつつ、娘ふたりの亀すくいやかき氷に付き合った後、国際バザールの会場へ行ってみます。
ここは、麻布十番周辺の大使館が出店している国際色豊かなエリア。
この祭りならではのお楽しみスペースです。
しかし誰もがそう思うらしく、より一層の激しい混雑が待っています。
イタリアやタイなどの旨そうな店は子供連れでは近寄るのも難しい有様。比較的人の少ない(失礼!)
チュニジア大使館の店でクスクスとブリック(卵を春巻きの皮状のもので揚げた料理)を食べてみました。

kusukusu

なかなかおいしかったクスクス。

その後メイン会場に戻り、スリランカ料理の屋台でカレーを食べたり、焼肉叙々苑の出店で焼き肉弁当を食べたりしている内に満腹に。
本当はもう一度はせがわ酒店に戻り、何か飲もうと思っていましたが、子供達の疲労も激しく、また人波をかき分けながら帰宅する事に。

麻布十番祭りは土地柄、国際色が豊かで商店街も積極的に出店をしており、ひじょうに楽しい祭りでした。
最大のネックは人の多さ。あと2割くらい人が少なければ最高の祭りではないでしょうか。でも、一度来たらリピーターになる人も多いと思われるので、この混雑には年々拍車がかかるかもしれません。

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2005/08/21

宮部みゆき「あやし−怪」!

先日、恩田陸の「常野シリーズ」の事を書いたが、もうひとつ、「ポーの一族」へのオマージュを感じさせる小説がある。
宮部みゆきの「蜆塚(しじみづか)」だ。
江戸の町に起こる様々な“怪”を描いている、時代恐怖短編集「あやし−怪」の巻末に収められている短編である。

口入屋(現代で言うところの就職斡旋業)を生業として来た老人が、後輩の青年に過去に出会ったある不可思議な人間達の事を語る。

この世にまったく年をとらない人間達がいる、というのだ。

子供の頃に知っていた女が、まったく同じその姿のまま、壮年になった自分の前にあらわれる。
他にも何人か同じような人間がいて、数十年の間をおいて自分の口入屋にやって来るというのだ。奉公に出ていた店の事を覚えていて、良い気風の店だった場合、代が変わって自分を知っている人間がいなくなった頃にまたやって来る。
ただしその事を彼等に言ったり、いじめたりしてはいけないよ…見て見ぬフリをしなくてはいけない…と老人は後輩である青年に語るのだ。
しかし、そう語った後、その老人は…。

ayasi年をとらない吸血鬼の苦悩を描いたポーの一族に通底する展開である。
宮部みゆきは「ポー」のファンであるし(なにせ文庫版のあとがきまで書いていて、その中でトム・クルーズの「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」はポーの盗作じゃないか?とまで言っている(笑))。
「ポー」に対するオマージュである事は明白だろう。
しかしこのインタビュー・ウィズ・ヴァンパイアは本当に怪しい。こりゃエドガーじゃないの〜?メリーベルのまんまじゃないか!といった登場人物が出て来るのだ。

今40代くらいの女流作家に、「ポーの一族」は大きな影響を及ぼしているのだなあ…としみじみ思う。

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2005/08/20

昭和の町の地酒星人

夕暮れ、ふと迷い込んだ町は昭和30年代の町並み。

真っ赤な夕日を浴びて、地酒星人が佇んでいました。

空には赤トンボも舞い始めているようです。

まだまだ暑いですが、何となく秋の気配も感じられるようになりました。

残暑お見舞い申し上げます。

sunsetscene

背景に使った建物は、「昭和情景博物館」という食玩シリーズです。昭和30年代の懐かしい商店や路面電車が全7種類。これを買いそろえて机に並べてなごんでいます(笑)。

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2005/08/19

幻の地酒屋台?

これは夢の中での経験だったのか、実際に見た事なのか、今となってはよくわからないのです。
数年前、とある祭りで地酒の屋台を見たのです。

その晩、仕事先へ原稿を持って行くために夜道を急いでいました。
ふと見ると、初めて見る小さな神社の境内で、こじんまりとした祭りが行われています。露店もいくつか出ているようでした。
よく見ると参道が目的地に近い通りの方へ抜けられるようになっていたので、神社を通って行く事にしました。屋台といっても子供向けのものは少なく、人もまばらにしかいません。もう遅い時間だったので人もはけかけており、片付けを始めている店もありました。足早に通りすぎようとした時に、見慣れた酒のラベルが目に入りました。

「醸し人九平次」、「黒龍」、「十四代」・・・。
その屋台は、どうやら人気の地酒を売っているようなのです。
たしか一杯500円くらいだったと思います。それぞれの酒は冷蔵サーバーのようなものに入っていて(前面に酒のラベルが貼ってある)、蛇口をひねると酒が出て来る仕組みのようでした。小さめのプラスチック製コップに入れてもらいます。全部で5銘柄くらいが売られているようですね。
買った人は店の横にある簡易テーブルで、他の屋台で買った焼鳥やおでんをつまみに飲んでいました。
「ああ、飲んでみたい」と思いつつ、得意先へ急ぐ私は足早にその前を通り過ぎたのでした。
「最近はあんな屋台があるんだなあ」と思った記憶があります。

いろいろなディテールを覚えているのですが、最近あれは夢だったのではと思っています。何故なら、そこがどこの場所であったか、その夜急いでいた得意先がどこだったかを全く覚えていないのです。しかも本当に黒龍や十四代をそんな量揃えて、そんな値で出せるとは思えないですし・・・。
でも、夢だとしたら奇妙な夢ですね。

今年は東京のさまざまな祭りに出かけているのですが、いつも心の片隅であの地酒屋台が出ていないかと気にかけています。
今のところ、残念ながら発見は出来ていません(当たり前か)。

いや、愚にもつかない話で申し訳ありません。

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イメージ図。やはりこんな店は現実にはありえないだろうか。でも、自分がテキヤになったら、こういう店をやってみたい。

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2005/08/18

神亀・ひこ孫!

ネットサーフィン(死語?)をしていて行き当たった埼玉県大宮市の池田屋酒店さん。「間違いだらけの日本酒選び」という手作りの小冊子を送っていただけるという事で、さっそくお言葉に甘えてしまいました。
最近はコメントにて煮酒さんから薫陶を受ける事も多く、現在農口尚彦さんや上原浩さんの著書を読んでいる事もあって、本格的でしっかりした味わいの純米酒を急に飲みたくなりました。

そこで購入したのが神亀・ひこ孫
レギュラーの純米は飲んだ事がありますが、「ひこ孫」は初めてです。
神亀の神亀酒造は全国で初めて全品純米酒にチェンジした、純米酒を語る時必ず名前の上がる蔵ですね。
ひこ孫は3年熟成の純米酒。出荷年月日が今年の1月なので、3年半の熟成酒という事になりますか。

hikomago開栓すると広がる熟成香。ヒネとは違う熟成感の有る香りです。
お奨めの通り、燗をつけて飲んでみる事に。
先程の熟成香がさらにまろやかに開いた感があります。そしてコクと厚みのある味わい。舌に感じる強めの辛さ。
結構ビリッと来るのですが先鋭的なものでは無く、逆に味を引き締めており、口中を洗う感じがして後を引きます。
燗が若干冷めて来た頃には、さらにまろやかさを増した旨味がやって来ました。
酒単体だけでなく、つまみを引き立て共に味わえる酒だと思います。いつまでも飲み続けられますね。
冷やで飲んでも基本的には変わらない旨味があると思いました。
ほんの少し割り水をしてみます。すると、一層マイルド・まろやかになり、辛さの刺激もソフトになってさらに飲み進める事が出来そうです。

一升瓶の首にかかっていたラベルにこうあります。
「この酒は、35歳以上で人生の機微がわかる方におすすめします。」
なるほど〜、その通りかもしれません。
日本酒の奥の扉をまた一つ開いた感じです。

神亀・純米「ひこ孫」1.8l/神亀酒造(埼玉県蓮田市)使用米:山田錦 精米歩合:55% アルコール度数:15度以上16度未満 価格:3150円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.01

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2005/08/17

楯野川 純米中取り・美山錦!

地酒星人の楯野川探求シリーズ(笑)、第3弾!
今回は純米中取り・美山錦
前回の出羽燦々とは価格も精米歩合も同じです。一体米の違いがどう味に出るのか?

tatemiya香りは楯野川らしい華やかな吟香がするものの、出羽燦々に比べるとボリュームは小さく、品のよろしいもの。
味に関してもそれは言えるようで、ひじょうにまとまり感のあるバランスに秀でた酒ですね。華やかな中にも米の旨味がしっかり感じられます。
逆に言うと出羽燦々のような、あでやかな個性はありません。しかし、こちらの方を好みとする方は多いのはないでしょうか。
酵母は出羽燦々が小川酵母を使用しているのに対して、こちらは9号を使用という事で、この辺りも影響していいるのでしょうか?

今回短期間に楯野川のベーシックラインを3種経験しましたが、地酒星人的には、やはり「清流」のインパクトが一番強く感じられました。
もちろん価格も含めての感想になるのですが、一番楯野川を印象付ける酒だと思います。近々、清流をもう一回飲んでみたいですね。

【スペック】
楯野川・中取り純米 美山錦1.8l/楯の川酒造(山形県飽海郡平田町)使用米:美山錦 精米歩合:55% 使用酵母:9号酵母 アルコール度数:16度以上17度未満 杜氏:田代忠行(地元酒田) 価格:2625円 購入場所:高原酒店(高円寺) 出荷年月日:05.07

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2005/08/16

地酒の島屋!

お盆に妻の実家の千葉市へ行った際に行ってみました。
地酒の島屋
千葉駅から千葉都市モノレールで15分くらい。
「みつわ台」で下車して徒歩1分くらいでしょうか。

この「島屋」、いままで紹介して来た様々な酒販店と比べても店舗面積がかなり大きいです。最大です。

shimaya

島屋。この両隣も島屋経営のコンビニやレストランになっている。

店に入ると、まず焼酎およびビール等を含めた洋酒のコーナーが並んでいます。
奥に行くと4合瓶を中心とした冷蔵された日本酒のコーナー。ここでも各地のカップ酒の展示が目を引きました。カップ酒、確実にブームですね。
普通の店ならここまでで終わりなのですが、島屋が凄いのはこの奥に貯蔵を兼ねた陳列ルームが4部屋ほどある事です。都心の店なら、それぞれの部屋が1店舗になってしまう位の広さです。ワインが1部屋の他はすべて日本酒。各部屋は暗い照明になっています。ここで目を引くのは菊姫や地元・千葉の岩の井などの古酒の陳列。加陽菊酒などは各年毎にズラリと並んでいます(パッケージに平成何年と書いたテープが貼ってありました)。農口さん時代の菊姫もある事でしょう。
冷蔵されていないものも多いのですが、この貯蔵スペースは上に40トンの土盛りがされているそうで、外気温をシャットアウトし、安定した室温になっているらしいです。冷房もされているとは思いますが、確かに部屋の中はヒヤッとした感じがしました。
迷いましたが、この日は雁木の無濾過純米「ひとつ火」4合瓶を購入しました(行きに一升瓶2本を抱えて来たので帰りは身軽にしたかったのです)。

この島屋、品揃えもなかなかの物が有りますし、上記の保存へのこだわりも感じる良い酒屋だと思います。思いますが、若干気になる事もあります。
まず、新潟の幻系の酒をプレミア価格で販売しています。
そして、十四代などの人気酒は他の酒や米などとの抱き合わせ販売をしています。
これらは、それでも買いたいと思われる方にとっては問題無いでしょうが・・・。

ただ、島屋ならではの良さもたくさん有るのは事実です。
とにかく店内が広い。なので、店員の目を気にせずゆっくりと酒選びをする事が出来ます。スペースに余裕があるので、前記のように様々な年代の酒を見比べる事も可能。酒を紹介する手作りチラシも豊富に置いてあるし、酒器も多くの種類を扱っています。とにかく店内の情報量が多い。なんというか、デパート的な感じで見て歩ける楽しみがありますね。

そうそう、酒販店ではここだけでしょう。
買わずに出て来る事も可能です。
もちろん、どんな店でも可能なのですが、気安くは出て来れないものがあるじゃないですか。この気安さは良いですね(といっても、これだけ酒の数があるので、地酒星人の場合買うものが無いという事は考えられませんが)。
ちなみにご主人の“地酒おやじ”こと島影昭吉氏はイギリスのライトウェイト・スポーツカーを扱う「ガレージシマヤ」も経営しているみたいです。

shimaya2

店の裏手にある盛り土スペース。丁度この下に酒の貯蔵・陳列部屋があるようです。

地酒の島屋・みつわ台本店
千葉市若葉区みつわ台 3-14-23
10:00〜 21:00
TEL 043-252-3251
(千葉都市モノレール・みつわ台駅下車1分)

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2005/08/15

正雪・辛口純米!

土曜日から日曜日にかけて、久しぶりに妻の実家へ行って来ました。
千葉市内なのですが、行く度にまわりに住宅が新たに出来ており、以前の林に囲まれている印象が無くなって行くのはさびしいところです。

なんとなく恒例になっているのですが、行く時には日本酒や焼酎を買って行き、皆で飲むのです。
今回は正雪・辛口純米と芋焼酎の吉兆宝山。
長女の誕生日に重なった事もあって、蟹や刺身などの豪華な食材で迎えてもらいました。地酒星人と妻、義父と義弟の四人で正雪を飲んだのですが、いやあ凄かったです。45分間くらいで一升瓶が空いてしまいました。
さすがは地酒星人の妻@松尾様の巫女の実家です。

shosetsuさて、正雪。
辛口という事で、独特の吟醸香はほとんど感じられません。それでも純米らしい良い感じの香りが控えめながら立ち上って来ます。
口に含むと、柔らかい当たりに続いてピリッとした辛さが。その後、また柔らかいタッチで水のように喉へ消えて行きます。
正雪らしい喉越しの優しい旨酒です。またこれが刺身にぴったり合うのでした。
主張の強すぎない味が海の幸を引き立てます。飲み進む内にこれまた優しい甘みが出て来て、さらに杯を重ねてしまう・・・といった感じです。

そうこうしている内に、あっという間に正雪は空になっていたのでした。

【スペック】
正雪・辛口純米1.8l/神沢川酒造場(静岡県庵原郡由比町)使用米:山酒4号(山形産) 精米歩合:60% アルコール度数:15度以上16度未満 使用酵母:自社培養酵母 日本酒度:+8 酸度:1.4 価格:2468円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.07

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2005/08/14

常野の一族!

萩尾望都さんの「ポーの一族」が終了してから30年弱(もうそんなに経っているんだ!と愕然)。
見つけましたよ、見つけたよ。
「ポーの一族」に雰囲気・設定が限りなく近い小説。
それは、恩田陸「常野(とこの)」シリーズ

tanpopo東北のある地方に、特別な能力を持つ常野(とこの)という人々が住んでいる。彼らは何百年も生きていたり、予知能力や凄まじい記憶能力を持っている。しかし、それらを社会の表舞台では使わず、ひっそりと暮らしているのだ。

吸血鬼(ポーの一族)と常野一族の基本設定は違えど、かなりの部分で通底している。やがて「常野」の人間に興味を持つ者が現れ、彼らの存在を追って行くところも、「ポー」のジョン・オービンを彷彿とさせて思わずにやけてしまう。
似ていて悪いといっているのではない。30年前に途切れてしまっている「ポーなるもの」への興奮と憧憬を再現してくれた事への感謝の念さえ持っている。
恩田陸がどういう人かはまったく知らないが、これは彼女の「ポーの一族」へのオマージュに違いない。絶対そうだ。

常野の様々な人を描いた短編集である「光の帝国・常野物語」の後、最近上梓されたのが「蒲公英草紙」である。これは明治時代の東北のある村を舞台にした長編である。この蒲公英草紙には、少女マンガのエッセンスがふんだんに盛り込まれている。単体で見ると少女趣味になり過ぎている気がして「光の帝国」のようなハードなタッチや怖さが少なく多少物足りない。
それでも、今後も続くであろう壮大な常野物語の一編としてならば、もちろん“アリ”だと思う。

早く「常野」の次を読んでみたい。

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2005/08/13

夏祭りの夜・・・

門前仲町の富岡八幡宮では例大祭が開かれています。
今年は3年おきの本祭りに当たる年。
各町の神輿が威勢良く繰り出している事でしょう。

あんず飴の屋台の脇に地酒星人が立っていました。
どうしたのでしょう?
たまには甘いものでも食べたくなったのでしょうか。

お盆という事で、今日あたりから東京では
町に人が少なくなります。

anduame

昨日、鈴伝で仕入れた正雪と吉兆宝山を抱えて妻の実家へ行って来ます。
といっても千葉市なのですが。

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2005/08/12

麒麟山・生酒辛口!

麒麟山辛口生酒です。
これも先日紹介の四季桜と同じく阿佐ヶ谷の「みつや酒店」で入手した一本です。
当日飲んだ限りでは、ヒネ有り・嫌な雑味有りの今ひとつ、いや、今ふたつな酒でした。
四季桜が3日おいた事で大分回復したもので、こちらも期待して昨日再挑戦してみました。

kirinzan購入当日よりは大分味が乗っては来ましたが、基本的にヒネ香・雑味は消えていませんでした。ヒネの方は熟成香として受け入れる事は出来そうなレベルなのですが、妙な雑味がどうにも好きになれません。

この麒麟山、最近いろいろな酒販店やスーパーで見かける事が多くなっています。蔵元直なのか問屋なのかわかりませんが、かなり大規模なプッシュが行われているようですね。ラベルや瓶のデザインなどにも力を入れているのがわかります。
評価されている方も多いようなので、今回の酒は特別にコンディションに優れない一本という事だったのかもしれません。
(こういう事が続くとフラストレーションがたまります。)
llllll(-_-;)llllll ずーん

【スペック】
麒麟山・生酒辛口720ml/麒麟山酒造(新潟県東蒲原郡阿賀町)使用米:五百万石(麹)・ゆきの精(掛) 精米歩合:60% 日本酒度:+6 酸度:1.3 アミノ酸度:1.1 使用酵母:G9 アルコール度数:15度 価格:998円 購入場所:みつや酒店(阿佐ヶ谷) 出荷年月日:05.06

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2005/08/11

東京のセミはたくましい!

夕べ、仕事先から会社へ帰る途中、四谷駅から市ヶ谷方面へかけて伸びている外濠公園を歩いていました。
こんな都心でクワガタがそう簡単に捕まらないのはわかっているのですが、万一の事を考えて慎重に外灯下をチェックしながら歩きます。
このあたりは赤坂の弁慶橋あたり(赤プリ近く)から外濠沿いに飯田橋あたりまで続くグリーンベルトになっていて、カブクワ以外なら、結構いろいろな虫に遭う事が有ります。
(地酒星人は数年前にゴマダラカミキリを発見した事が有ります。)

注意深く見ていると、一見アスファルトのシミにしか見えなかったものが実は昆虫だったりするものです。
というわけで、夕べも見つけました。もぞもぞと歩くセミの幼虫です。
セミのコレクトの趣味は無いので、放置でもよかったのですが、あまりに堂々とアスファルトを這っているので、踏まれては可愛そうと思い、近くの立木に移してやりました。

semi

さすがは七年モノ。見事な古酒色(?)です。

写真ではわかりづらいのですが、脇腹にきれいなグリーンが見えます。
これはミンミンゼミの幼虫かもしれません。
地酒星人が子供の時分は都心のセミといえば圧倒的にアブラゼミが多かったのですが、最近はミンミンゼミが逆転しているという話をなんかで読んだ事があります。
なぜでしょう?
温暖化と関連があるのでしょうか?

歩いているとまた一匹。これも近くの木に避難させました。

semi2

指をかじっているわけではありません。

batta

さらにショウリョウバッタも発見。

しかしセミってたくましいですね。環境破壊もなんのその、毎年必ずあきれるほどの数が湧いて出て地上で鳴いています。
我々人間も、彼らを少し見習いたいものです。

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2005/08/10

四季桜・純米生貯蔵!

先日の阿佐ヶ谷七夕祭りに行った際、阿佐ヶ谷パールセンターの「みつや酒店」で購入した四季桜の純米生貯蔵酒です。
以前に特別純米酒を試した事が有るのですが、久しぶりに四季桜を飲んでみることに(というか、この酒屋の品揃えで購入意欲の湧く酒があまりなかった事にもよる)。

sikisakura四季桜というと印象に残っているのが、白粉のような独特の香り(そう感じているのは地酒星人だけでしょうか?)。
あの香りにまた遭遇か?と楽しみに開封してみます。

「???」香りはほとんど感じられません。
口に含んでみます。
びみょ〜〜に感じる老ね香。そしてなんとも水っぽく感じられる飲み口。酒の一番旨く感じる部分が平板な印象。どうした事でしょうか?

ひとつには酒販店での保管状況が考えられます。買った際は冷蔵されていましたが、その前後に問題がなかったか。また、この季節ですから家に持って帰る際に劣化を起こした事も考えられます(一応、保冷剤入り保冷パックを持参はしたのですが・・・)。
いずれにしても、以前の四季桜の面影はほとんど感じられませんでした。
これが開封当日の印象。

その後、中3日ほど空けてから飲んでみると、大分風味が戻っていました。元々四季桜はチマチマと旨い(変な表現?)酒なのでダイナミックな部分は無いにせよ、ソフトな旨味・香味を大分感じるようになりました。
やはり保管もしくは自宅への移動の際に問題が有ったのでしょう。
なかなか難しい季節になって来ました。

【スペック】
四季桜・純米 生貯蔵酒300ml/宇都宮酒造(栃木県宇都宮市柳田町)使用米:五百万石 精米歩合:60% 使用酵母:宇都宮酵母 アルコール度数:15度以上16度未満 価格:400円くらい 購入場所:みつや酒店(阿佐ヶ谷) 出荷年月日:05.07

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2005/08/09

オフィス古酒!

ある時は普段使わないキャビネットの中。
またある時は給湯室の足下の薄暗い棚の中。
どこの会社やオフィスにも有るのでは・・・
いや!必ず有る筈だ!
それは誰も手をつけていない、あるいは少し飲んであるけどそのまま放置されている日本酒
いつから有るのか良くわからない。
誰が持って来たのかわからない。
社員の休暇みやげだったのか?取引先からの贈り物だったのか?
邪魔であるのだが、捨てるわけにいかない。
かといって、飲むのは気が引ける。
そう、そんな日本酒が全国のオフィスに何千、いや何万本と有る事でしょう!
人呼んで、これを「オフィス古酒」と言う。
(言わない!という声が???)

翻って、地酒星人の会社にも例に漏れず存在しているのです。
そう、それは物置兼作業場として使っている一室。普段は人が入って来ない部屋にいつからか置かれている「オフィス古酒」。
今日は禁断のこの酒の封印を解いてみる事にしましょう。

いつも使っているオフィスの一階下に、例の部屋は有ります。
カードキーを使い、入室。
部屋の隅に古い資料を入れて有るキャビネットが立ち並んでいます。
その奥に冷蔵庫。さらにその奥の棚の上に「ブツ」は置いて有りました。
4合瓶の化粧箱がひとつ。かつては純白だったと思われる箱ですが、今ではすっかり黄ばんでベージュ色になっています。

ok-1

手にとりますと、ズシッとした重みが。
「これは酒がまだ入っている!」一気に緊張度が高まります。
恐る恐る箱を開けると、出て来ました。
武甲正宗・純米吟醸

ok-2秩父の酒のようです。この中途半端な地理がさらに謎を感じさせますが、詮索しても今さらわかるわけではありません。
すでに栓は一度開けられているようです。わずかに酒が減っています。
出荷年月日を見てみますと・・・
「H9」という字が目に飛び込んで来ました。
平成9年・・・そうです、
この酒は8年ものの古酒だったのです。
比較的暗い場所に箱入りで置かれていたので、光に関しては問題無いでしょう。
ただ、普段人があまり使用していない部屋なので冷暖房はあまり使用されず、夏は夏なりの、そして冬は冬なりの室温保存であったわけです。

会社に有ったビールグラスに少量注いでみます。
見事な琥珀色です。香りはやはり、いわゆる古酒のそれ。
紹興酒的な感じも有ります。

 

口に含んでみます。これもやはり古酒の味(当たり前です。)
強い熟成香と濃厚且つ強めの酸味を感じます。
古酒らしく、チビリチビリとしか飲み進める事が出来ません。
それでも元が純米吟醸であったという事で、特別変質しているような事は無く。
放置されていた割には、真っ当な古酒になっていると言えるでしょう。

ok-3

という訳で、ほんの一口味見をしてみました。
でも、それ以上飲む訳には行きません。
何故って?
それは誰の酒かわからないから。
そう、これこそが「オフィス古酒」が増殖を続ける最大の理由なのです・・・。
再びこの古酒は長い眠りにつく事でしょう。
次に日の目を見る時には、一体何年古酒となっているのでしょうか。

その日まで、さ・よ・う・な・ら〜・・・。

【スペック】
武甲正宗・純米吟醸900ml/武甲酒造(埼玉県秩父市宮側町)使用米:不明 精米歩合:不明 アルコール分:16度以上17度未満 価格:不明 購入場所:不明 出荷年月日:97.03

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2005/08/08

東北泉・純米カップ!

最近とみにカップ酒づいている地酒星人。
いやあ、価格も安いし、なんかいろんな蔵のダイジェスト版を楽しめる感じで楽しいのですよ。

tohokuこれは高円寺の高原酒店で入手した東北泉の純米酒
あやめの柄がデザインされたカップに紙のラベルが貼ってあります。もう少しカップの柄を生かすラベルにして欲しいところ。

それはそれとして。いざ、カップを開けてみましょう。
香りはほとんど感じられません。胸いっぱいに息を吸い込んで嗅いだところ、多少アルコール感のある香りがしました。
口に含んでみましょう。
弱めに米系の味が感じられ、その後にやって来るのは、かなり強めの「しょっぱさ」。
嚥下した後もしばらく、この塩系の味が後を引きます。
以前飲んだ「早瀬浦」のカップ酒も同じように塩気を感じましたが、こちらの方がやや濃度が濃い印象です。塩気のうしろにその他の味は隠れてしまっているのか、あまり感じられません。今回は出来ませんでしたが、燗をしてみると違った展開が有るかもしれません。

カップ酒の場合、このようにある味が突出している事がまま有りますね。これはコンディションの問題なのか、蔵元の考えなのか?スペックゆえなのか?謎です。

tohoku2

カップの地に入っているあやめ柄のデザイン

【スペック】
東北泉・純米180ml/高橋酒造店(山形県飽海群遊佐町)使用米:不明 精米歩合:55% アルコール分:15度以上16度未満 価格:284円 購入場所:高原酒店(高円寺) 出荷年月日:05.07

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2005/08/07

阿佐ヶ谷で七夕まつり!

日本三大七夕のひとつと言われているらしい(ホントか?)、阿佐ヶ谷の七夕まつりを覗いてみました。(後の二つは言わずと知れた仙台と平塚らしい)
照りつける日差しの中、JR阿佐ヶ谷駅南口へ降り立つと、すぐそばに有るのが阿佐ヶ谷パールセンター。入口から七夕の飾りが見えるのですぐわかります。

tana-gate

てっきり阿佐ヶ谷の街全体が七夕一色なのかと思っていたのですが、そんな事はなく。
このパールセンターというアーケード内の商店街によるお祭りなんですね。
たくさんの派手やかな七夕飾りの下、狭い道幅はもう人でぎっしりです。とても気ままに歩くわけに行かず、前の人波の速度に合わせてゆっくりゆっくり進む感じですね。

tana

飾られているのは七夕飾りだけではなく、様々なキャラクター等をかたどったハリボテがたくさん吊り下げられています。

tana-3

・FC東京の面々もハリボテに。これはジャーンでしょうか。

tana-6

・おっとー!今野もいます。なんか体が丸いですが。

tana-20

・加地さん、こんなところで。

tana-mm

・こういうところで必ず見かける怪しいミッキー。

tana-mr

・妙にうまいMrインクレディブル。「佳作」だそうです。

歩いているとなにやら外人さんが店を出しています。
手前はパエリア風パスタ、奥はフランス風クレープだそうで。よく見ると後ろの店は酒屋のようです。
「みつや酒店」。何やらおもしろそう、と入ってみることに。

tana-sp

中にも顔の濃い外人が数人。スペイン系な感じです。店内を見回すと半分くらいがワイン。2割が外国製ビール。そして残りが日本酒と焼酎といった感じです。やはり外人が集まる店らしく、ワインおよびビールが充実しているのですね。
日本酒も独特の品揃えでしたが、ひじょうに迷った中から「麒麟山」の吟醸生酒4合瓶と「四季桜」の純米300mlを購入。阿佐ヶ谷を後にしました。

阿佐ヶ谷七夕まつりというのは、阿佐ヶ谷パールセンターという商店街の盛大なる販促セールなのですね。一商店街が、これだけ著名な七夕まつりを育て上げた事はシンプルに凄いと思いました。
ただ、地酒星人は子供の頃に見た茨城県土浦市の七夕まつりがとても印象に残っており、あの街中が七夕一色に染まる感じが懐かしいな、と思いました。
(土浦の七夕祭りは現在、霞ヶ浦湖上祭りと合併して土浦キララ祭りというものになっているようです。ネットで調べた範囲では七夕飾りもあまり無いようですね。)

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2005/08/06

One and Onlyの人(その2)

世間では谷山浩子というと、メルヘンや叙情的フォーク、「みんなのうた」等の幼児向けソングの人、といった認識が主流であると思う。

それはそれで正しいし、彼女の一番売れている楽曲たちはそれらだろう。
ところが、彼女は一面ひじょうにブラックな世界を歌う暗黒の歌い手でもあるのだ。
いくつかの詩をあげてみよう…。



【ゆりかごの歌】
人は人を殺せる 誰もお前には 
教えなかった歌を 風が歌うよ
人は人を殺せる 歌はくり返す
人は人を殺せる そう作られた



【意味なしアリス】
頭にきたよもう アリスは
公爵夫人の頭を持って
鍋にぶちこんで キノコと煮てみた



【不眠の力】
明け方に彼の家のまわり 5キロ四方
いちめんの砂漠になる 人は死に絶える
やがて彼の美しい 死骸の上に
自由になった わたしの心がかがみこむ



【仇】
私の 父の仇 恋人



【闇に走れば】
このまま二人 このままずっと 
二度と戻れぬ 闇の中へ

力を込めて 力を込めて 
アクセルを 踏んであなた





【鬼こごめ】
知らない人が 笑いかけてる
わたしの腕をつかんだ

冷たい指が 皮膚を破って
血の中に入ってくる



【歪んだ王国】
歪んだ王国の 歪んだ鏡に 
僕と君だけが まっすぐにうつる

〜中略〜
死者のざわめきと 身もだえ泣く声
翼ある鳥は翼をもぎとれ

世界へと続く 通路をとざせすべて

そして僕たちは 王宮の床に
輝く偽りの歌を 刻みつけた



【紙ひこうき】
飛んでいけよ 紙ひこうき 
あの人の胸に つきさされ
飛んでいけよ 紙ひこうき 
あの人の人生に つきさされ



【ドッペル玄関】
青青赤赤黒黒透明内内外外上上地下地下

ぐるぐるっと回れば 体の裏と表も
きれいに裏返るって噂。
ラララすてきなホスト

縄で吊り下げた!
ラララすてきなホステス

裂けて中が見える!



【満月ポトフー】
ハンパな勇気ならやめとけよ 
首にアタマついてるうち
思い通り吹かなけりゃ
風も八つ裂き いい気持ち

思い通り鳴かなけりゃ
鳥もはりつけ いい気持ち
ありがとう!みんなスキだよ
にぶいやつ ちくちくからむやつ
まとめて 満月ポトフー
夜通し 鍋の中



本当のメルヘンは怖いのだ。
これらの歌詞が彼女の透明感ある可愛らしい声にかかると毒が見えなくなる。しかし、毒は無くなるわけではなく、今日も新たな中毒患者を捜しているのだ。
地酒星人にとっては、彼女は黒魔術使いの女王なのである…。

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2005/08/05

駿・本醸造!

前から飲んでみたかったのですが、初めて機会に恵まれました。
駿」の本醸造。
「はやお」ではありません、「しゅん」です(^^)。

shun開栓。華やか、というほどではありませんが、心地良い吟醸香がして来ます。
口に含むと、始めに若干の甘さ、そして控えめながら米の旨味がやって来ます。
次に強めの辛さ。これは添加アルコールの刺激も加わっているのか、結構ピリピリと来ます。
最後の辛さが少し気になりますが、それ以外は全体としてひじょうに飲みやすくまとめてあるのではないでしょうか。飽きずに量を飲める酒だと思います。
3日ほど経ちますと辛さの刺激も弱まって、より一層飲みやすくなりました。
二千円を切る価格も魅力なので、日常の晩酌酒として良いとは思います。
今度は別のクラスの「駿」にもチャレンジしてみます。

【スペック】
駿・本醸造1.8l/いそのさわ(福岡県福岡市博多区)使用米:不明 精米歩合:60% アルコール分:15度以上16度未満 杜氏:待鳥好美(柳川杜氏) 価格:1943円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.07

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2005/08/04

開運カップ!

という事で(何が)、開運・祝酒カップです。
別に祝う事も何もないのですが、飲むのです。

開運といえば、言わずと知れた能登杜氏四天王のひとり、波瀬正吉氏の醸す静岡の雄。
先日の「地酒トリビア」のように、「常きげん」の農口杜氏と小学校の同級生で、静岡酵母にその名を冠された波瀬杜氏の作。

kaiuncupさっそく開栓。
心地良い香り。吟醸香ではないのですが、「うん、酒の良い香り」という納得感を感じます。
飲んでみます。ひじょうにバランスのとれた香味です。何かが突出しているわけではないのですが、旨味を感じてどんどん飲めてしまいます。ヒネなどはまったく感じません。
CPにも優れていますので日常的に使う酒として、またコンディションに左右されない酒として、夏の旅行先などで飲むのにも適していると思います。

しかし「開運」って味うんぬんは別としても、ネーミングとこのお目出度いラベルでもかなり数の出る酒でしょうね。実際我が家でも贈り物にした事がありますし。

【スペック】
開運・上撰 祝酒 180ml/土井酒造場(静岡県掛川市)原材料名:米、米こうじ、醸造アルコール 精米歩合:60% アルコール度数:15度以上16度未満 価格:225円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.06

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2005/08/03

廃刊雑誌の日本酒特集!

ノーサイド」。文芸春秋社刊の既に廃刊になっている雑誌だ。

noside手元に1995年の10月号がある。およそ10年前のものだ。
何故有るのかはっきり覚えていないのだが、おそらくは仕事で何らかの必要が生じ、購入したものと思う。
地酒星人が日本酒に今のような関心を持つ4〜5年前の、日本酒まわりの情報が多く紹介されていて興味深い。

特集名は「日本酒を究める」。この号の半分強を割いて様々な日本酒の特集を組んでいる。
まず目を引くのが、巻頭の十四代。高木顕統氏が造りに加わってから2造り目の蔵の様子を名智カメラマンの写真を中心に描いている。大吟醸がいかに造られて行くかを一般の人にもわかりやすく詳述されている。堂々カラー24ページ。この号には、さらに高木氏のインタビュー記事も掲載されている。十四代は、味ももちろん良いのだが、立ち上がり時のマスコミへの登場の仕方がうまかった事がよくわかる。

さらに、当時磯自慢の杜氏であった瀬川博忠さんの「杜氏と蔵人の世界」。
そして、太田和彦さんの「居酒屋行脚」。
さらに「ノーサイド特選・日本の地酒五十銘柄」。
これには十四代は載っているけれども、以降に影響されて出て来た芳醇旨口系の酒はまったく載っていない(1995年だから当たり前だが)。「十四代前」の勢力図が良くわかって面白い。

nosidel

興味深かったのが「小津安二郎と蓼科の酒」。小津の別荘があった蓼科と、小津の愛した蓼科の地酒「ダイヤ菊」の紹介だ。この雑誌を読んでから「ダイヤ菊」はちょっと思い入れのある酒になった。といっても、まだ飲んだ事は無いのだが。

四谷・鈴伝の店主・磯野元昭氏へのインタビュー。
「酒もビールも辛口ということがあまりに前面に出てきすぎて、もうみんな飽きてきていると思います」とある。その後を思えば、慧眼。

さらに文春らしく「鼎談・文士の酒」などもあって、今読んでもひじょうに楽しめる仕上がりである。
今の時代の主流の動きが、この頃から始まっていた事がわかった。

翻って現在はどうだろうか。10年後に、この動きは2005年頃から始まったと思えるものが何か有るだろうか?・・・う〜ん、わからない。

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2005/08/02

楯野川・中取り純米 出羽燦々!

先週の「楯野川・清流」で、すっかり楯野川づいた地酒星人。

今度は「中取り純米」に挑戦です。これは出羽燦々を醸したもの。
清流も安い酒でしたが、これも純米で約2600円ですから、それなりのCPを期待させます。
溢れんばかりの期待を胸に、いざ開栓。

tatejunmaiすると、甘やかに流れ出る花のような吟醸香。栓を開けた瞬間から溢れ出て来ます。予想以上の香りに驚くと共に、やや心配に。
含み香もこの勢いだったら、華やかだけど量の飲めない酒なのでは・・・。おそるおそる口にしてみます。

序盤、強めの甘みを感じます。そして酸、塩気。米系の旨味。それぞれの味が純米らしいアタックを見せます。心配していた含み香は思ったよりも抑えめで、問題の無いレベルでした。
これが開栓初日の印象。まだこなれていない感じで、それぞれの味が独立してしまっていて調和感に欠ける印象です。
それから2〜3日後の変化を見てみましたが、火入れの為か酒質に劇的な変化は訪れず、基本的には同じです。香りは若干弱くなり、米の旨味を多少強めに感じるようになりました。
多少、各味の融合はされて来た印象です。

平均を上回る酒質だとは思います。ただ、「清流」のインパクトがあまりに強く、中取り純米という事で、それより上を期待してしまうと、多少がっかりする感じですね。逆に言えば「清流」がいかに戦略商品であるかという事がわかります。

【スペック】
楯野川・中取り純米 出羽燦々1.8l/楯の川酒造(山形県飽海郡平田町)使用米:出羽燦々 精米歩合:55% アルコール度数:16度以上17度未満 杜氏:田代忠行(地元酒田) 価格:2625円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷難月日:05.07

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2005/08/01

地酒トリビア!

8月に入り、夏もたけなわとなってまいりました。
そこで、あなたの職場で明日から使える(使えないって!)

地酒トリビア、行ってみよーーーっ!!





能登杜氏四天王といわれる


農口杜氏(常きげん)と


波瀬杜氏(開運)は


小学校の同級生である。


へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ。

tribia

(10へぇ!)

農口さんの著書「魂の酒」より。ご本人が著作に載せているのだから
間違いないでしょう。しかし、何年前の話なんだ?






有名な静岡酵母HD-1は


開運の波瀬杜氏、


そして土井社長


頭文字(HとD)から取った。


へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ。

tribia

(14へぇ!)

様々な静岡酒で使われている静岡酵母HD-1。「開運」の土井酒造場でとれた
ものを培養したと言われているそうです。そこでH(波瀬)・D(土井)の名を冠されたらしいです。
静岡酵母マニアックス】より
※もしかしたら違う可能性も有るらしいです。





虎ノ門の鈴伝は


大蔵省の


役人が作った。


へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ
へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ。

tribia

(20へぇ!!金の杉玉、決定!)

戦後、進駐して来たGHQに庁舎を供出する事になった大蔵省。仮庁舎が四谷に有ったので、酒好きの人達は仕事帰りに鈴伝の立ち飲みを利用していた。
やがて占領期間が終わり、元の庁舎に帰る事になった際、ご主人に「オレたちが行ってやるから虎ノ門に店を出せ」と言われて出店したらしい。

ネタがたまり次第、第2弾をお送りします!!

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