太平洋3兄弟!
昨日の画像に引き続き、おっかんさん提供の話題を。
おっかんさんの故郷の和歌山県新宮市の地酒「太平洋」のカップ酒2種と180ml瓶をいただきました。
太平洋3兄弟と勝手に命名(笑)。
新宮市は世界遺産である熊野三山のある土地で、紀伊半島の南端。太平洋に面しています。
この「太平洋」、カップ酒マニアさんのサイトにも記載が無いし、まったく初めて見る地酒です。どんな酒なのでしょうか。
昨日プレゼンが終わったので早めに家に帰り、いただきました。
まずは長男(?)上撰のカップ。
これがこの3種類の中ではおそらく一番上のクラスかと思われます。
ひじょうに明確な味です。
「甘くて辛い」。
この甘・辛が双方ともはっきりしています。でも、疲れた体にはこの甘味がおいしいですね。飲み進めて行くと、辛さがボリュームを下げて行き、甘さが前面に出て来ます。それでも嫌な甘さでは無い為、飲んで行く事が出来ました。
なんか単純でストレートな気持ちの良い酒です。
次に(次男?)通常のカップ酒。
こちらは原材料に“糖類”とありますので、おそらく三増酒という事でしょう。
こちらも基本的には甘・辛をベースとした上撰と同様の味です。
ただし、香り・味の中に雑味が感じられます。それによって、上撰で感じられた単純・ストレートさが失われている印象です。
最後に(三男?)特撰の180ml瓶。
おっかんさんによると昔、地元の立ち飲み酒屋でこの瓶をそのまま燗をつけ、客に出していたそうで。
その話にならって燗をつけて飲んでみます。
この瓶には原材料表記が一切無い為、判断が出来ないのですが、上記の通常のカップとほとんど同じではないかと思われます。
雑味を若干含んだ共通した味です。
いやあ、日本にはまだまだこんな酒が地元で飲まれているんだなあ、と感慨にふけってしまいました。上撰が気に入りましたが、熊野の山のように何十年も変わらない味をしているんではないでしょうか?
カップ酒でタイムトリップというのもオツなものです。おっかんさん、ありがとうございました。
【太平洋】尾崎酒造(和歌山県新宮市船町)
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コメント
「太平洋」初めて聞きました。
長男についてのコメントにはちょっと惹かれるものがありますね。
地酒って、こういうお酒を飲んでいる人に、実は支えられているんでしょうかねぇ。
投稿: みみず | 2005/08/26 12:54
三男からではなく長男から飲んだのですね~
と思って読んでいたら、
最後はお燗にするつもりだったからなんですね。
でも「甘い!けど辛い!」という印象は
なんとなく分かります。
分かるんですが、言葉でうまくいえないんです~。
投稿: まき子 | 2005/08/26 12:55
《 みみずさん 》
>こういうお酒を飲んでいる人に、実は支えられているんでしょうかねぇ。
そうかもしれないですよねぇ。新ブランドが評判の酒蔵でも、地元での普通酒・三増酒の消費が基盤になっているところが多いでしょうからね〜。
《 まき子さん 》
感覚的には「甘い」は舌のセンターあたりで、「辛い」は舌の奥および両サイドで感じる気がします。
ですから順番は「甘 → 辛」なのですね。「辛くて甘い」とはあまり言わないのはそのせいではないか・・・と、今はじめて思いました(爆)。
投稿: 地酒星人 | 2005/08/26 13:22
アルコール添加してあるお酒を飲むと私は、一瞬辛いけど、旨みが少なく、後味が甘いと感じます。後味の甘さは、モロミをマイナスで止めているからなんでしょうね。はじめの辛い、薄い感じは、添加したアルコールの作用なんでしょう。
投稿: 煮酒 | 2005/08/26 18:21
やはり添加アルコールの成分というのは、うまく馴染まないのでしょうか。
>後味の甘さは、モロミをマイナスで止めているからなんでしょうね。
アルコール添加を前提に酒造りをすると、作り方そのものが純米とは違ってしまうそうですね。
その辺りをシビアに見分ける舌を持ちたいと思います。
投稿: 地酒星人 | 2005/08/27 14:37