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2005年7月の31件の投稿

2005/07/31

奥播磨カップで隅田川花火大会!

昨日は隅田川花火大会
妻と次女との三人で行ってみる事にしました。
やはり花火を見上げながら何か飲みたいよね、という事で行きがけに鈴伝へ寄り「奥播磨・純米」のカップを手に入れました。
JR総武線で浅草橋下車。言問橋方向を目指して歩いて行きます。
広い範囲で交通規制がされている為、歩行者天国状態です。蒸し暑いのですが、たまに心地よい風も吹いて来ます。
やはり絶好ポイントである橋のあたりは混雑がひどく、ビルの低いポイントを探して歩きます。
やがて、爆音と共に花火が上がり始めました。
さっそく持って来た奥播磨をオープン!

hanabi

米系のやや抑えめで芳醇な香りがします。
飲んでみても、やはり米々しい味。マイルド系ながら力強さを感じる風味。純米酒を飲んでいる実感が湧いて来ます。ひじょうに真っ当な旨い純米酒だと思います。
皮肉なもので、今まで飲んだ奥播磨で一番旨かったかもしれません。

花火は下の方がビルで切れるものの、結構な大きさで広がるので迫力があります。
一時間弱楽しんだところで帰路の混雑を避ける為に、花火の音を聞きながら駅へ向かいました。

dozeu2

駒形どぜうの前は絶好のポイント。多くの人が空を見上げます。

この墨田川花火大会、1733年の徳川吉宗の時代(享保)に両国川開きの際に花火が打ち上げられたのが始まりらしいですね。その後、戦争時の中断などが有りましたが1961年に交通事情の悪化などを理由に中止になってしまったそうです。
その後、1978年に再開されますが、当時、地酒星人の“マイブーム”のテーマが「下町」だった為、見に行った記憶があります。まだ高校生の時分です。
それから28年、久方ぶりに訪れた隅田川花火大会は、より一層の人出でにぎわっていました。
まさか妻と子供を連れてまた見に来るなんて、当時は思いもしなかったよなあ・・・(と、感慨モード)。

【スペック】
奥播磨・純米180ml/下村酒造場(兵庫県宍粟郡安富町)使用米:不明 精米歩合:55% アルコール度数:15度以上16度未満 価格:320円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.07

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2005/07/30

地酒星人in日本再生酒場

新しい新宿の立ち飲みのメッカ、「新宿三丁目・日本再生酒場」。
ふと目線を感じると、地酒星人が居ました。
ほらほら、店のお兄さんの邪魔をしないように。

nihonsaisei

最近、新しい立ち飲み居酒屋が各所に出来ているようで、注目されているようです。
立ち飲みといえば、日本だけでなくイギリスでも伝統的なパブは立ち飲みですよね。四谷にザ・ライジングサンという英国式パブがあります。
若い頃によく行ったのですが、おもしろかったのが外人と日本人の違い。
カウンター沿いに立って飲んでいるのが外人(英国人かどうかはわからない)、座席スペースには日本人。結構はっきり分かれていました。その逆は記憶に無いですね。
やはり席があれば座って飲みたいのが日本人なのではないでしょうか。

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2005/07/29

高円寺・高原酒店!

先日、高円寺にある高原酒店に初めて行って来ました。

takahara

雑誌などでは良く名前を見かけるものの、HPがあるわけではないし、ある意味謎な酒屋さんでした。JR高円寺駅で降り、パル商店街をそぞろ歩きながらのアクセスです。やがてルック商店街に至ります。この辺りにはいわゆる中央線文化的なショップがいくつも有って楽しめますね。
そして商店街に交わる道を横にそれ、少し歩くと高原酒店が見えて来ました。徒歩10分少々といったところでしょうか。
店内は小じんまりとはしているものの、銘酒がきちんと展示されており好感が持てます。ここで昨日紹介の楯野川・清流を購入したのでした。
他に目についたところで言えば、「秋鹿」「瑞冠・いい風」「斬九郎」あたりでしょうか(どうしても飲んだ事のない酒に目が行ってしまう)。他にも地酒レギュラー的な酒がたくさん置いてあります。ブログで話題の「氷清」シリーズも見かけました。楯野川がほぼフルラインあるのは嬉しいですね。
家族経営的などこの町にもありそうな店なのに、置いてあるのが地酒の銘酒ばかりというのが面白いです。また来ようと思いました。
【高原酒店】
東京都杉並区高円寺 南3-16-22
営業時間/11:00〜11:00 
定休日/水曜日

酒販店にもいろいろな店が有るなあと思い、下のようなチャートを作ってみました(ヒマッ!)。縦軸に店舗規模の大小。これは支店の有無や直営飲食店の有無も含みます。そして横軸にネット展開。右側がネット通販実施店。センターがHP有り。左側がネットはやっておらず、店頭販売のみといった感じですね。
こうしてみると、やはり「はせがわ酒店」の活躍ぶりがわかります。本店の移転・麻布店開店・直営飲食店3店・通販の充実と怖いもの無しです。社長はフェラーリ乗ってるし(それは関係無いか)・・・。
酒の伊勢勇さんは、まだこのブログで紹介出来ていませんので、近い内にまた行ってみようと思います。

chart

※このチャートは地酒星人の主観により作られています。

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2005/07/28

楯野川・清流!

tatenokawa結構いろいろなメディアで見たり、皆さんのブログなどでも見かけている酒でした。「楯野川・清流」。この「清流」以外はよく店で見かけたりしていたのですが、楯野川の中では是非ともこの「清流」を初めに飲みたかった。
なにかで読んだのですが、蔵元が十四代の本丸を強く意識して作ったとの事。
同じ山形だし、ライバル心メラメラって感じですか?これは飲んでみたい!と思っていました。
しかし、店に問い合わせ等はまったくしない地酒星人。偶然の出会いを待ち続けました。先日初めて行った高円寺の「高原酒店」で、この「清流」に出会ったのです。迷わず購入。飲んでみました〜。

ひとこと。
「清流」、旨杉。(≧▽≦ )

どこにも「生」表記が無いので、おそらくは火入れなのです。火入れなのにこの香り。上品でフルーティーな上立ち香に迎えられ、口に含むと甘く好ましい強目の含み香が立ち昇って来ます。
味わいは甘みと抑制の効いた酸のハーモニーで、スイスイ飲めてしまいます。
「旨い!」妻とふたり声を揃えてしまいました。
季節柄、冷蔵庫から出していると常温に近づくのが早いのですが、そうなるとまさに熟した果実をほおばっている様となります。生酒ですとひじょうにヤバイ、生ヒネ寸前といった感じなのですが、火入れなのでそこから先へは進みません。
ひじょうに良い酒です。

さらにひとこと。
「清流」、安杉。(≧▽≦ )

そして、この「清流」。安いのです。
¥2100。
この純米吟醸といわれても納得してしまう味でこの価格。
倍の4200円でもこれに及ばない酒はたくさん有ります。まさに「本丸」キラー。
味の方向としても「本丸」に似ているのではないでしょうか。
抜群のコストパフォーマンス

やはり微妙に価格なりの荒さも見てとれますが、地酒星人的には全然問題無いレベルです。
この価格帯で同じように旨かったのは、最近では「磯自慢・県内本醸造」と「陸奥八仙・特別本醸造」ですが、両者が生酒であった事を考えると、この「清流」のポイントは高いです。

ひとつわからないのは、この酒の特定名称。ラベルに「吟醸仕込み」と有りますので、吟醸という事なのでしょうか?
いずれにしても、もう一本「おかわり!」したいです。

【スペック】
楯野川・清流 吟醸仕込 1.8l/楯の川酒造(山形県飽海郡平田町)使用米:不明 精米歩合:60% アルコール度数:15度以上16度未満 杜氏:田代忠行(地元酒田) 価格:2100円 購入場所:高原酒店(高円寺) 出荷年月日:05.04

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2005/07/27

追悼 杉浦日向子さん

杉浦日向子さんが、亡くなった。
46歳。早すぎる死である。
杉浦さんはしばらく前に漫画家を“隠居”されていたが、まだ20代の頃に描かれた一編が地酒星人は大好きである。
幕末の上野・彰義隊を描いた「合葬(がっそう)」。

gassoh鳥羽伏見で幕軍が敗退し、薩長の軍が江戸に進駐をして来た当時の物語である。
最後の将軍・徳川慶喜はすでに水戸へ退き謹慎をしていたが、江戸にはまだかなりの直参旗本が残っている。特に旗本の次男・三男は行き場を無くしてしまったのと、幕府直参の意地で徒党を組み、寛永寺のある上野の山に集結を始める。
やがて彰義隊を名乗る彼らは新政府軍と反目し、世に言う上野戦争が引き起こされる。

戦い自体は長州の大村益次郎の天才的な作戦などを持って、およそ半日で終結するのだが、戦いの前の江戸の不穏な空気、行き場の無い若者のあせりや怒り、迷いを描いて、時代ものの範疇に収まらない青春群像劇として秀でている。
嫡男以外の旗本の息子の弱い立場などが実感としてわかるように描かれており、さすがは杉浦さんである。
優れているのは時代考証だけでは無く、あまり語られない事だが、彼女はドラマ作家としても非凡な才能を持っていた事がわかる。
様々なエピソードを丹念に紡いだ後の、最後の上野戦争の描写などは、映画「タイタニック」のクライマックスにも匹敵するような息詰まる展開である。
燃え上がる寛永寺から鳳凰が飛び立つ幻想的なシーンは、ひとつの時代の終わりを象徴的に描き、心を震わせる(実は鳳凰ではなく見世物小屋から逃げて来た孔雀なのだが)。
(新選組好きなので、どうしても佐幕派に感情移入してしまう)

「江戸時代は毎日が日曜日。明治になって文明開化などと言っているけれど、それは単に月曜日が来ただけ。」
杉浦さんは、よくこんな事をおっしゃっていた。その後の日本の歴史を考えた時、まさに至言である。
世界史上に稀な江戸という文化都市の葬いを、杉浦さんは彰義隊の壊滅を通して描きたかったのではないだろうか。それが、合葬というタイトルにも現れているのであろう。

杉浦さん、おばあちゃんになったあなたの江戸話が聞きたかった。大の蕎麦通、そして日本酒好きだった杉浦さん。蕎麦屋での過ごし方など、普通は池波正太郎さんの文章などから学ぶものだろうが、私はあなたの文章から学びました。ご冥福をお祈りいたします。

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2005/07/26

田酒・特別純米!

田酒です。良い名前です。
地酒ファンには説明の必要のない銘酒。特別純米酒の4合瓶が手に入りました。
といっても、特に予約をしている訳ではなく、いつも通っている地酒店を回っているとたまに売られているのです。ほとんどが4合ですが。
なかなか手に入らないところは、虫に例えるとオオクワガタといったところでしょうか。
(例えるなっ!)
ちなみに地酒に関心を持ってからしばらく“たざけ”と呼んでいたのは秘密です。

denshu久しぶりに飲んでみましょう。
仄かな吟香を感じる落ち着いた香りと米の旨味が凝縮された味。
甘・辛・苦・酸・塩が絶妙なバランスを保ちつつ共存している感じです。
特に鼻腔に抜ける米エキス系の含み香がなんともいえません。この辺りは以前と変わっていませんね。
ただ、昔はもう少し押し出しの強さといいますか、“ガツンと”来る部分があったような気がするのですが、気のせいでしょうか。少しマイルド方向に振れている感じがします。
まあ、毎年米の質も違えば気候も違う中でアイデンティティを保っているだけでも大したものです・・・。
上に上げた感想も、“そういえば”レベルのものですし。

想い出は美しすぎて
(by八神純子 古っ!!)

という事かもしれません。

【スペック】
田酒・特別純米720ml/西田酒造店(青森県青森市)使用米:華吹雪 精米歩合:55% 日本酒度:+3 酸度:1.5 アルコール度数:15.6度 価格:1428円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.07

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2005/07/25

上喜元カップ!

てぇへんですぜ旦那!
す・・鈴伝がカップ酒に力を入れて
めぇりやした!!

jokigen・・・いえ、特に意味はないです。
久々に地元・鈴伝に行ってみると地酒カップの扱いが多くなっていてビックリした、とそれだけの事です(笑)。

今まで鈴伝のカップといえば櫻正宗の一本やりだったのですが、先週末に行ってみると、様々なカップ酒が置かれていました。カップ酒、どうやら来ていますね。何気に流行に敏感な鈴伝。さっそく扱いを増やしています。
開運、手取川、奥播磨などが並ぶ中、今回のチョイスは上喜元の純米吟醸。今のカップ酒は昔と違い、純米以上のグレードの充実が顕著。常温で置かれていたのが若干気になったものの、期待しながらいざ!オープンカップ!

香りは米系の香りが僅かにするのみで、ごくおとなしいものです。
口に含んでも同じ印象。ひじょうにあっさり綺麗な酒質です。うっすらフルーティーな風味が漂い、ヒネは全く感じられません。嫌みの無い、素直な味です。多少の物足りなさも感じますが、これが300円のカップ酒と考えれば、なかなか良い酒なのではないでしょうか。米の種類は不明ながら、精米歩合が50%というのにも蔵元の気合いを感じます。

地酒カップは、うまく定着すれば日本酒の裾野を広げられる商品だと思いますので、是非とも各蔵には良い酒を出してもらいたいものですね。

【スペック】
上喜元・純米吟醸180ml/酒田酒造(山形県酒田市日吉町)精米歩合:50% アルコール度数:15度以上16度未満 価格:315円 購入場所:鈴伝(四谷) 出荷年月日:05.07

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2005/07/24

国立でFC東京戦!

首都圏にお住まいの皆さん、びっくりしましたねえ、地震。
あの地震の後、本当に久しぶりにFC東京の試合へ行って来ました。
国立競技場でのヴィッセル神戸戦。地酒星人と次女、自転車で出撃です。
会場に着いてみると、交通機関が乱れているという理由で、6:30の試合開始が7:00に変更になっていました。いつもに比べると人出が少ないようですが、やはり電車が止まっている影響が出ているようです。

yuruneba

試合前恒例のYou'll Never Walk Alone。地酒星人も娘とふたり、マフラーを掲げます。

ultras

今日も熱い東京サポーター。灰皿は投げないように。

そうこうする内に試合開始です。
前節に横浜Fマリノスに4-0で快勝している東京、その勢いのまま最下位の神戸を攻め立てます。何度か決定的な場面を迎えるのですが、シュートの精度を欠いて得点出来ません。
ほとんど神戸陣内で試合が推移していたのですが、東京のコーナーキックのこぼれ玉を簡単に繋がれ、栗原が抜け出し気がついたら土肥と一対一に。
「え・え・え〜〜〜〜〜!?」と言っている内に先行されてしまいました。
その後、あせった東京がロングボール主体の攻撃をするも、中央を固めた神戸ディフェンスに跳ね返され前半終了。どうにも冴えない展開です。

後半に入っても大勢は変わらず。その後、栗澤・石川に変えて鈴木規郎馬場憂太を投入する原監督。この交代が当たりました。ボールがよく収まるようになり、多彩な攻撃を繰り出せるようになります。64分、波状攻撃の中、馬場の狙いすましたシュートが決まって同点。その後も攻めまくりますが、シュートの精度がなく、そのままドローで試合終了。20本シュートを放って1点だもんなあ・・・。勝てた試合だけに惜しさも倍増です。

どうでも良いことですが、サッカー少年団に入っているウチの次女。
緊迫の試合観戦の中、とぼけた質問を繰り返します。試合開始からしばらくして大きな声で
「東京はどっちに入れれば良いの?」
あのぉ・・・ホントにあなた、サッカー少年団に入ってるんですか?

Jリーグは折り返し。これから東アジア選手権などがある為、しばらく中断期間に入ります。

nakama

試合後、あいさつをする原博実と愉快な仲間たち。今野、代表でも頑張れよ!定位置とっちゃえ!

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2005/07/23

奥播磨・純米 山田錦八割磨き!

奥播磨・純米です。
これは山田錦の80%精米のものです。16BY。

okuharima地味ながらしっかりした酒を作る印象のある蔵です。これが二度目の経験です。
開栓。アルコール臭と共に熟成された芳醇な米の香りがして来ます。
口に含んでみます。思ったよりあっさり、スルッと舌先へ入って来ます。ひとテンポおいて、後から“甘・辛・苦・酸”などの様々な味が“じょわわ〜〜〜〜ん”と、湧き上がって来ます。
まさに湧き上がるという表現がぴったり来るのですが、さほどの強さは伴なわず、また静かに収束して行きます。80%精米による雑味的なものは特に感じられませんでした。うん、“滋味”という言葉がぴったりですね。
この奥播磨、「dancyu」誌などの常連の感がありますが、酒質に今ひとつ明確な個性を感じません。それが個性といえば個性なのかもしれませんが・・・。悪い酒ではないし、しっかり作られた良い酒だとは思うのです。それだけに、まだ本当の良さを自分がわかっていないのでは?と思うのです。この酒は、どのラインが一番良さを感じられるんだろう。やはり山廃のラインでしょうか?

ちなみにこの山田の8割は、蔵元のHPに乗っていないのですが、もしかしてこれも本間酒店スペシャルなんでしょうか?だとしたら、恐るべし本間酒店。

【スペック】
奥播磨・純米 山田錦八割磨き720ml/下村酒造場(兵庫県宍粟郡安富町)使用米:山田錦 精米歩合:80% アルコール度数:15度以上16度未満 価格:1200円 購入場所:本間酒店(笹塚) 出荷年月日:05.07

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2005/07/22

竹鶴にごり酒!

先日、笹塚の本間酒店で購入した竹鶴にごり酒。雄町で醸した純米酒です。
店の方から「普通の人には無理!」と言われたところを小笹屋竹鶴原酒のファンで有る事などを告げて売ってもらった曰く付きの一品です。

これが、やはりお店の方の言われた通りだったのですよ。

酸強すぎです。

シーズン・イン・ザ・という感じ。

♪愛〜酸々と〜 という感じ。

シャイン60!という感じ。
(一体どういう感じじゃ!)

taketsuruいやあ、こんなに強い酸の酒は初めて飲みました。
本間酒店で奨められた通りに燗を熱めにつけて、若干温度が下がった頃にいただくようにしてみましたが、それにしても全面に踊り出て来るのは酸、酸、酸。
一緒に飲んでいた「奥播磨」が端麗・水口な酒に思えるくらいです。にごりにはチーズをツマミにすると良く合うのですが、この酒の場合は完全にチーズが負けてしまいます。
いえ、飲めないわけじゃないんですよ。酸を噛み締めるように、ゆっくりチビチビと飲み進めます・・・。それでも、不思議と飲み続けてしまうのですよね。酸の刺激がことさら強いだけで苦みや酸っぱさがあるわけでは無く、嫌味がないからでしょう。
ただし、小笹屋竹鶴原酒と同じ造りのにごりという事でしたが、この段階で味に共通な感じはありませんでした。
以上、開封3日目までの印象。
その後、5日目から酸が弱まり、米の旨味が強く顔を出すようになりました。ああ、小笹屋竹鶴の味だ!と納得した次第です。こうなると超・旨酒となります。…よかった、よかった。

ちなみに本間酒店にはもっとスゴイ酒がありました。
以前コメント欄でも紹介したのですが、「るみ子の酒」の酛(もと)をそのまま瓶詰めした本間酒店スペシャルです。これはさらにスゴイ酸をしているそうです。店の方曰く「歯が溶けるような酸」だそうです。これは本当に普通の人じゃ無理でしょうね。どなたか挑戦してみませんか?私は・・・遠慮しておきます(汗)。

【スペック】
竹鶴・雄町純米にごり酒720ml/竹鶴酒造(広島県竹原市)使用米:雄町 精米歩合:65% アルコール分:17度以上18度未満 価格:1400円 購入場所:本間酒店(笹塚) 出荷年月日:05.02

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2005/07/21

会津中将・純米原酒!

先日、池袋西武の試飲販売で入手した会津中将の純米酒。原酒です。
ゆりさん曰く「酒飲みが喜ぶ枯れた味わい」との事でしたが、いかに?

aizugenshu開栓してみます。香りはごくわずか。若干のアルコール臭とヨーグルトっぽい香りがします。
口に含んでみます。序盤、舌先で若干のアルコールの刺激を受けます。中盤では米の旨味が強めに顔を出し、その後、やはり強めの辛さがやって来て口中を洗って行く感じです。そして辛さの余韻を残しつつ収束して行きます。全体的に原酒ならではのしっかりした強さも感じられました。
中盤に感ずる米の旨味は熟成された感が有り、ゆりさん言うところの“枯れた”味わいが確かに存在すると思います。それに続く辛さの展開が躍動的で、なかなか楽しめます。
特に突出したところは無い酒ですが、ひたすらいつまでも飲み続けられる酒のように感じます。そういう意味で、やはり酒飲みを惹き付ける佳酒であると言えるでしょう。もう少し安い値であれば日常酒として、ひじょうに良いのではないでしょうか。

【スペック】
会津中将・純米原酒720ml/鶴の江酒造(福島県会津若松市七日町)使用米:不明 精米歩合:60% アルコール度数:16度以上17度未満 価格:1690円 購入場所:西武百貨店池袋店(試飲販売) 出荷年月日:05.07

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2005/07/20

地酒星人inみたままつり

みたままつりの帰り、ふと振り返ると地酒星人が立っていました。

灯籠の輝きを受けて立っている彼ですが、いつものようにはフラフラとしていない様子です。

今年も靖国に暑い夏がやって来ました。

seijinmtm


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2005/07/19

月の輪・大吟醸「宵の月」!

先日飲んだ純米酒から、俄然「月の輪」に興味を持った地酒星人。
新しく仕入れて来たのは大吟醸の「宵の月」です。

yoinotsuki蔵元のHPによると、「高価なイメージのある大吟醸をデイリー吟醸として毎日お召し上がりいただけるようにリーズナブルに提供しています。」との事。
この「宵の月」、初日・二日目は香り・味ともパンチが無く、今ひとつピンと来ませんでした。弱々しいイメージで
純米酒で感じた強さが感じられず、純米酒の方がはるかに面白い酒だなあと思っていたのですが、三日目に変貌しました。
初日は固い印象だった香りも、
穏やかながら吟醸香が出て来始め、同じく固い印象だった味もガラリと変わります。
舌触りはひじょうにソフトでクリーミー、強めの甘みがあって中盤に米の旨味が口中で大きく膨らみ、また柔らかに収束して行きます。
味の出力曲線(造語です。)が、ひじょうにスムーズな山型を描いている感じです。
妻と二人、声を揃えて「・・・旨いっ!」とうなっていました。
蔵元によると「
ちょっとグラマーな女性をイメージ」との事ですが、結構良い線を行っているのではないでしょうか。
この「月の輪」も純米酒同様、しっかり作られた良い酒でした。

【スペック】
月の輪・大吟醸《宵の月》720ml/月の輪酒造店(岩手県柴波郡柴波町)使用米:吟ぎんが 精米歩合:50% 日本酒度:+3〜5 アルコール度数:16度 価格:1630円 購入場所:枡屋(四谷) 出荷年月日:05.04

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2005/07/18

小山商店へ行った!(が・・・)

以前から行ってみたいと思っていた聖蹟桜ヶ丘の「小山商店」へ行きました。
通販では数度利用させてもらってはいるのですが、直接店舗へ行くのは初めてです。地酒星人の地元・四谷からですと決してアクセスしやすくは無く、なかなか行く事が出来ませんでしたが、連休中日になんとか時間を作りました。
京王線聖蹟桜ヶ丘駅で下車。地図を見ながら歩いて行きます。今日はひじょうに暑く、汗を拭いながら歩きます。それでも著名な小山商店へ行ける喜びで、暑さもなんとか我慢する事が出来ます。徒歩10分少々で小山商店の看板が見えて来ました。想像以上の大きな建物です。酒蔵風の屋根が雰囲気を出しています。期待に胸ふくらませ、足を早める地酒星人。

「・・・・・・・・ん?」

koyama2

「・・・・・・・・おおっ?」

koyama

「Σ( ̄□ ̄;)!! 閉まっている!」

……インターネットで日曜は営業している事を確認して出かけたのですが、その下の定休日を完全に見落としていた地酒星人。
定休日欄にはこうあります。「毎月第3日曜」llllll(- _ -;)llllll 。

……はい、あわてんぼうの私が悪いのです。良く確認しなかった私が悪いのです。
しかし、ひとこと言いたい。

「わかりにくいんだよぉ〜!!」
(ちなみに他にも呆然としている人がいました…同志よ!)

気をとり直し、帰りがけに笹塚で下車、本間酒店に寄りました。
店主の奥様(かな?)といろいろお話しさせてもらい、山田錦80%精米の「奥播磨」と、「竹鶴」にごり酒を購入しました。特に竹鶴にごりは「普通の人には無理!」と言われたところを自分の経験や「小笹屋竹鶴原酒」が大好きな事を話して納得してもらいました。このにごりは強烈な酸をしていて、お燗をして飲むと良いとの事でした。奥播磨も16BYなのですが、本当は秋まで寝かせた方が味が乗るとの事。どちらの酒も楽しみです。
帰りがけに「こちらのお店はしっかり系のお酒ばかりですよねぇ」と話したところ、「ウチの酒はしっかりし過ぎているんです」との事。品揃えが明確で、個性にあふれた楽しいお店です。

考えてみれば、この「本間酒店」も初めて訪れた際は閉まっていたわけで。小山商店にもその内、再チャレンジしたいと思います。

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2005/07/17

靖国・みたままつりへ行く!

地酒星人、靖国神社へ公式参拝です!

…じゃなくて、次女を連れてみたままつりへ行って来ました。
ひじょうに蒸し暑さを感じる夕刻、地下鉄九段下駅を降りると既に通りは人でにぎわっています。今年もやって来ました靖国のみたままつり。
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大鳥居が見えて来ました。
参道を埋め尽くす人と露店。






次女にとっては靖国だろうが何だろうが露店にしか興味が無く、早速クジ引きやら金魚すくいやらをしています。それにしても蒸し暑い。
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大村益次郎像をグルリと囲んで盆踊りが開かれます。

「豆腐を愚弄する者は国を滅ぼす。」
(by司馬遼太郎「花神」)





今年もありました「おばけ屋敷」。

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何故か水戸黄門の面々とろくろっ首が…。そしてゲゲゲの鬼太郎の人形達も。

なにやら怪しい見世物小屋。わけがわかりません。

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歌謡ショーも開演です。曲目は「東京だよ おっ母さん」。



みたままつりは、靖国だからといって物々しいところは全く無い祭りです。それどころか、他の祭りと比較しても俗っぽさに溢れています。私はこれで良いと思います。多くの英霊は20代の青年でしたから、きっと境内を埋め尽くす桜の枝の上で笑いながらこの様子を見ている事でしょう。

献灯のスペースへやって来ました。
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今年もありました。小林よしりん。
今年はひめゆり部隊でしょうか?





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ノンタンも英霊をなぐさめています。







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藤岡隊長。





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窪塚洋介です。
彼も何事かを思っているのでしょう。



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さかもと未明。
駄目です。こういうのには涙腺が決壊しそうになります。





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橋下弁護士。







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西村真悟先生。







yasukuni-honden

 

本殿でお参りをします。すごい人でした。





yasukuni-hikari
灯籠が灯り始めました。みたままつりは「光の祭典」と呼ばれています。

また来ま〜す。




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お神酒をいただきました。上から見ると桜の形になっている素敵な器です。澤乃井の純米酒(精米歩合58%)が入っていました。

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2005/07/16

会津中将・ゆりさんに会いに行く!

呼ばれもしないのにやって来るのが地酒星人だぁ〜い!!
(去年の大河ドラマ「新選組!」の中村獅童演じる捨助風に。)
という事で、美人杜氏の居るところ地酒星人あり(?)。会津中将「ゆり」さんに会ってまいりました。

明@由紀の酒さんのコメントにより、池袋西武百貨店での「会津中将」ゆりさんの試飲販売を知った地酒星人。当初はスケジュール的に無理だと思っていたのですが、金曜に外出先での打ち合わせが思ったより早く終わり、「今からなら間に合う!」という事で、いそいそと行ってまいりました。
chujo初めて行く西武の食品売り場。迷いながらようやく日本酒売り場に到達。会津中将のディスプレイがされている試飲販売のコーナーが有りました。しかし、そこには年配のご婦人がひとり。「まさかこの人がゆりさんではないよなあ…」と思いつつ、酒を眺めていると試飲を奨められ、大吟醸「ゆり」を始めとして、5種類ほどを味見しました。
それぞれに特色ある味わいで楽しめましたが、特に金賞受賞酒の八反錦を使った純米大吟醸は絶品(八反で受賞は快挙らしい)。そして三年古酒の大吟醸もヒネ香では無い本物の“熟成香”で味わい深い酒でした。このご婦人が気前が良く、かなり多めに注いでくれるため、試飲なのに結構酒がまわって来てしまいます。
そうこうする内に、会津中将の法被を来た若い女性が登場。ネームプレートに「林」とあります。
「失礼ですが、この蔵の方ですか?」と地酒星人。
「はい、そうです。」
「もしかして、ゆりさんですか?」
「そうです〜。」

やはりゆりさんでした。それから自分がブログをやっていて、明@由紀の酒さんからの情報で試飲販売を知り、訪れた事をお話ししました。
その後、ゆりさんのお奨めで生原酒に金賞受賞酒を20%ブレンドしたものを飲ませていただきました。これはすごく旨かったです。欲しかったのですが、これは隠し酒で売っていないとの事。残念!
以前鈴伝で購入した生原酒の事を話したら、あれは鈴伝用の特別品という事でした。ラベルも十四代風のカラーの箔押しでしたが、あれも鈴伝側からのリクエストだそうです。さりげなくいろいろやっているんですね、鈴伝も。
ゆりさんはひじょうに頭の回転の速い聡明な方でした。酒造りの期間は蔵仕事をし、それ以外の期間こうして営業で飛び回っているのですから、この華奢な体に大変なエネルギーを持っているのだなあと感じました。「職人」と「営業」という相反する(もちろん共通点もありますが)要素を両立させるのは大変だと思います。まさにスーパーレディですね。
ゆりさん曰く“酒飲みの人が喜ぶ枯れた味わい”の純米原酒を購入。最後に写真を撮らせていただき(ゆりさんが持ってらっしゃるのが買った品です)、売り場を後にしました。
(ブログへの掲載も快諾いただきました。写真の印象よりも、もっと華奢でかわいい感じの方でしたよ。)

yurisan

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2005/07/15

高尿酸値・その後!

定期健康診断による高尿酸値の判明。

そして通院および投薬から一ヶ月。

現在の数値を確かめるために再度病院へ行ってまいりました。

健診での数値は8.6(正常値は7.0以下)。

痛風一歩手前といってもいいでしょう。

あれから毎日朝食後、一錠の薬を飲み続けました。

そして食事は出来るだけ質素に。

さらに運動を心がけ…。

日照りの夏はおろおろ歩き…

決して威張らず…
(なんか途中から違いますね…)


して、その結果やいかに!




7月14日現在の尿酸値。

nyousanzu


5.8です!見事、下がっておりました(パチパチパチ…)。
多少の節制はしましたが、ご存知のようにはしご酒なんかしてるくらいですから、
それによる効果はたいしたものではないでしょう。
やはり投薬が効いているようです。


いやあ、ヤクっていうのはスゴイものです。
多少の節制や運動などはしゃらくさいほどの効き目と言いますか…。
というよりは、この薬さえあればノープロブレムという事ですか…。

いやむしろ、レバ刺しも食べ放題という事ですか!!

生ビール飲み放題という事ですか!!!
(いや、そういう事じゃないと思う…)

酒池肉林という事ですか!!!
(いや、絶対違うと思う…)

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2005/07/14

琵琶のさざ浪・純米大吟醸「大香の蔵」

埼玉の麻原酒造。“琵琶のさざ浪”で著名ですが、これは雄町で醸した純米大吟醸の無濾過酒「大香の蔵」(たいこうのくら)。

daika“大香”というくらいなので、さぞや香る酒かと思い購入。最近濃醇しっかり系の酒が多かったもので…。
キャップ部分にかけられている紐を解き、開栓。華やかな香りはするものの、そんなにボリュームの大きいものではありません。口に含んでみます。うん、奇麗な酒質……と、思っているとかなり強めの甘く華やかな含み香が押し寄せて来ました。
おおっ!まさに“大香”。上立ち香より含み香がこんなに強いとは…!?なんとも上品な香りが鼻腔をくすぐります。
さらに上品な中にも米の旨味が感じられ、キレも良く、純米大吟醸としての“納得感”を得られる酒ですね。
でも、そんなに量を飲める酒ではないようです。やはり量を飲むには香りが立ち過ぎです。それに加えて味も無濾過らしい強さを持っているので、“奇麗だけどくどい”という感じ。
化粧のうまい奇麗なお姉ちゃんと付き合い始めたものの、いつも隣にいるとだんだんうるさく感じられるというか(……ん?なんか例えが違うような気もするが)。
晩酌の一杯目に小ぶりなグラスでいただくのが、一番良い飲み方なんじゃないでしょうか?

【スペック】
琵琶のさざ浪・純米大吟醸無濾過酒「大香の蔵」720ml/麻原酒造(埼玉県入間郡毛呂山町)使用米:雄町 精米歩合:40% 日本酒度:+1 酸度:1.3 アミノ酸度:1.3 価格:2620円 購入場所:枡屋(四谷) 出荷年月日:05.03

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2005/07/13

1万ヒットありがとうございます!

夕べ、当ブログ“地酒星人”が1万ヒットを迎える事が出来ました。
個人的な地酒備忘録をと思い、始めたブログですが、やはりたくさんのアクセスをいただいたり、コメントをいただいたりという事がとても励みとなり、毎日なにかしら更新する事が出来ています。
皆さん、どうもありがとうございます。
始めた時(3月中旬)はトラックバックが何かわからなかったり、意味がわかってからもトラックバックを送る事が出来なかったりで素人丸出しでしたが、最近はなんとかブロガーらしきものになる事が出来ています(ホントか?)。
でも、まだまだです。色々考えている事はあるのですが、まだ半分も実現出来ていなかったりします。今後も何かしら更新して行くつもりですので、“地酒星人”をどうぞよろしくお願い申し上げます。

1hit

1万ヒット記念のTシャツプレゼントをしたいと思っていたのですが、予想より早くこの日が来てしまい、間に合いませんでした(8月中頃かと思っていたもので)。この後、キリの良い数字の際に、是非作りたいと考えています。

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2005/07/12

月の輪・純米酒!

岩手県の「月の輪」。初めて飲みました。これは純米酒。

tsukinowa開栓してみます。若干のアルコール臭とナッツ系の風味がするのみで、吟香などは一切無しです。口に含んでみます。序盤は少々の辛さを感じます。と、次の瞬間急に甘さと米の旨味を感じます。この時に米の芳香も含み香として昇って来ました。そしてまた次の展開として、かなり強めの辛さがやって来ます。キレは良い方だと思います。
なかなかおもしろい酒です。特に中盤の甘さ・旨味とそれに続く辛さの展開がダイナミック。どことなく田酒を彷彿とさせます。
悪く言えばそれぞれの味が独立してしまっていて、調和に欠けると言えるかもしれませんが、それが逆に面白みになっているとも言えるでしょう。この酒を冷やおろしで飲むと、もっとバランスが良くなっているかもしれません。
月の輪は初めて飲みましたが、俄然興味を持ちました。他のラインも試してみたいです。
この酒は蔵の跡取り兼女性杜氏・横沢裕子さんの作という事で、また裕子さんが美女なので、なんとなく味に期待が持てず飲む機会を持ちませんでした。それが完全なる偏見であった事をここに認めます(お恥ずかしい)。いやあ、なかなか骨太な酒です。
ちなみに女性杜氏は多くなりましたが、知る限り横沢裕子さんが一番のべっぴんさんだと思いますf(^_^)。(個人的にはイベントで二度ほどお会いした富久長の今田美穂さんのファンですが。)

【スペック】
月の輪・純米酒720ml/月の輪酒造店(岩手県紫波郡紫波町)使用米:岩手県産たかねみのり 精米歩合:65% 使用酵母:協会901号 アルコール度数:15.4度 価格:1120円 購入場所:枡屋(四谷) 出荷年月日:05.05

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2005/07/11

地酒星人in鈴伝

鈴伝で立ち飲みをしていると、ふらふらと地酒星人が入って来ました。

まだ明るいのに千鳥足。

そんなんで大丈夫かなあ?

seijinsuzu

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2005/07/10

四谷三軒はしご酒!(後編)

さて、後編です。

「萬屋おかげさん」の戸を開ける地酒星人および地酒星人の妻@松尾様の巫女。
okagesan8店主と店員の若い男の子の元気の良い声に迎えられる。予約はしていない旨を告げると一瞬の躊躇の後、快く場所を作ってくれた。今日は予約でほとんど埋まっていたらしい。
店に入ると正面の厨房をぐるりと半円に囲むようにカウンターが有り、右側に10〜15人ほどが座れる座敷がある。座敷は団体客ですべて埋まっていた。さほど広くはないものの、ひじょうに活気が感じられる。このお店は焼酎にも強いらしく、壁の棚には「佐藤」、「兼八」などの瓶が並ぶ。カウンターに落ち着いた後は、さっそく十四代の吟撰を注文。まだ開栓していない一升瓶を持って来てくれる。ここは正一合とグラスが選べるが、とりあえずグラス(きれいな切り子細工)で。
ひと口。「……ん〜、やっぱり旨い!」すべてにおいて高次元でバランスのとれている酒だな〜。
さて、つまみを注文。活〆本かわはぎ刺と鰹たたき土佐造り。かわはぎは肝醤油でいただくのだが、これは絶品だった。さっぱりしているが旨味のあるかわはぎを、肝醤油の風味が包む。素直においしい。鰹たたきもにんにくが効いている本格的な土佐風。こちらも旨い。単品としてももちろんおいしいが、酒のつまみとして素晴らしい。

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旨い十四代・吟撰とやはり旨いかわはぎ刺と鰹たたき。

その後、悦凱陣の亀の尾純米を一合でいただく。こちらは片口に入って来る。これも十四代の後に飲むとさらに特徴の際立つ旨酒。
横を見ると隣の上司と部下のOL二人組風と地酒星人の妻が燗酒について語っている。この人は酒が入ると俄然社交的になるのだ。
席が埋まりかけてきたところで、サクッと席を立つ。店主より名刺をいただく。
ひじょうに丁寧で気持ちの良い対応。そして手の込んだおいしい肴。このお店は繁盛するだろうな、と思いました。また来よう。
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お仕事中の店主・神崎氏。
ボケボケの写真でごめんなさい。



《萬屋おかげさん》
東京都新宿区四谷2-10松本館B1階
電話&FAX:03-3355-8100
営業時間:平日18:00〜24:00(L.O.23:30)
定休日:日曜日・祝日

次の店は、四谷三丁目の「地酒あさま」
こちらも銘酒を飲ませる店だ。週末のためか、結構混んでいる様子。二階席に落ちasama6着き、十四代本丸をグラスで注文。そして、おでんと焼き鳥という正統派酒のツマミを。この店は酒を抜きに考えると、ごく普通のどこにでもある居酒屋である。ツマミもそれなりにおいしいし、サービスもそれなり。内装にしても銘酒の瓶は並ぶものの、とりたてて特筆すべきものではない。しかし、冷蔵庫に並ぶ酒瓶を見た時、ただ者ではない事を酒好きの人なら知るだろう(こちらのサイトをご参照ください)。
もうこの時点でかなり酒がまわっていた地酒星人。やはり睡眠不足が応えたのか、もうトシなのか…?二杯目の飛露喜・特別純米は妻に手伝ってもらう始末。今年の飛露喜は良いらしいけど、酔っぱらっちゃっててよくわかんないや。まだ三合弱くらいしか飲んでいないんだけどなあ…。
o( _ _ )oショボーン

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ヒロキです。
酔っぱらってて、
味がわからんとです。






家に帰って寝ようと思い、早々に席を立つ。二代目店主・畠山氏に「今日は忙しくてお相手出来なくてすみませ〜ん」と詫びを入れられる。そう、この人の語りがここの店のある意味名物なのだ(その様子はこちらのブログでどうぞ)。また来ま〜す。

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お仕事中の畠山氏

asama8《地酒 浅間(あさま)》
新宿区四ツ谷三丁目7
Tel: 03-3355-2977
定休: 日祝
営業: 17:00〜24:00
   土曜は17:00〜22:00まで


いや〜、酔っぱらいました。

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2005/07/09

四谷三軒はしご酒!(前編)

なんとかプレゼンが終わりました。なかなか獲れる可能性の低いプレゼンですが、一週間後の朗報を待つとして…。三日間会社で泊まりが続いていたせいか、体が叫んでいます。
…そう、地酒だぁ!地酒持って来〜い!
(あまり寝てないのに、大丈夫か自分…)llllll(- _ -;)llllll


地元・四谷で飲みたい!と思い、“地酒星人の妻@松尾様の巫女”と待ち合わせてまずは立ち飲みの聖地・鈴伝へ。
いつもは酒を物色するために行く事の多い鈴伝ですが、今日は横の立ち飲み居酒屋へ。開店直後のため、奥にスーツの4、5人が居る他は客もまだ居ない状態。

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貼り出されているのが、その日の酒メニュー。今日は何にしようかなあ…
「駿」はいままで無かったなあ、と思いつつ「陸奥八仙」を発見してしまった地酒星人。貼り紙には「青森の酒 当店の秘蔵っ子!」とあります。この八戸の酒をこよなく愛する地酒星人、迷わず注文です。(でも、この中で一番高い600円ですが…)



suzucupビール会社の名前の入ったコップに据えきり一杯。そして受け皿がついてきます。ここでは昔からこの形式。煮卵とイカ明太をアテに早速一口。三日ぶりの酒が臓腑に染み渡ります。「…??」でも、いつもの陸奥八仙じゃない感じがします。華やかな香りがあまりしないし、ちょっと荒々しい飲み口。旨いは旨いのだけれど、少しイメージが違う。これはどのグレードの酒なんだろうと思い、店の人に聞こうとしましたが、支度に忙しい様子で付け入る閑がない…(- _ -;)。陸奥八仙は基本的にCPの高い酒なので、600円の値からすると純米より上あたりだろうか?

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夕暮れ時は忙しそう。
(追悼・天野滋)



その内に飲んべえ達がひとり、また一人と店に入って来るようになりました。鈴木清順みたいな不思議な感じの老人が一人静かに入って来て、「黒龍」を注文しています。…シブイ!

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鈴伝の入り口。
目線のところにカーテンがある為、大抵の人が入って来る前に腰をかがめて中を見る。その様子を店の中から見ると、なんか笑える。





ここはカウンターで品物を受け取る際に料金を支払うのですが、奥のスーツの一団はツケがきくのか、委細構わずやっています。さっきは若主人が挨拶をしていたし、何者なんだろう?もしかして社用で立ち飲み!?……( ̄。 ̄;) イイナ
徹夜あけでずっと立ち飲みもつらいので、この一杯のみでサクッと次の店へ移動する事にしました。


《鈴伝の楽しい貼り紙集》
susukami1

おっ、なるほどね。




suzukami3



はい、その通りです。





suzukami2



そうとは限らないかもよ〜。





やはり寝てないと酒がまわるもんだと思いつつ、新宿通りを四谷三丁目方向へふらふらと歩きます。

okagesan

次の店は「萬屋おかげさん」。初めて行く店ですが、太田和彦氏の「居酒屋味酒覧」にも掲載されている注目店です。前から行ってみたいと思っていました。



店の前に到着。看板の横にはその日の酒メニューが黒板に手書きされています。

okagesan2

おっ!十四代の吟撰を発見。この酒が大好きな地酒星人、早くも一杯目は決定です。
ビルの地下へ降りると、和風な引き戸の店構えが…。さあ、どんな店でしょうか?

……というところで、明日の後編へつづくのでした。

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2005/07/08

GODIVAリキュール!

いやあ、さすがに疲れてきました。プレゼンはいよいよ今日。
ここ三日ばかり家に帰っていません。なので、酒が飲めないのです。
ネタ切れです。
それならこれでどうだ!とばかりに出して来たのが「GODIVA チョコレートリキュール(酒ならなんでも良いのか!)

「あ、今いらっしゃった方、ここ“地酒星人”です。ええ、大丈夫ですよ〜。」

godivaGODIVAはベルギー産の高級チョコレートブランド。仕事の都合でパッケージが必要となり、購入したものです。
開封して香りを嗅ぎます。まんまチョコレートです。特に酒臭くはなく、そのまんまチョコレート。ストレートで飲む勇気はなかったので、同封パンフに掲載されていたコーヒーに入れる形態を試してみました。しかし、どうしても底に沈んでしまうらしく、飲み始めは普通のコーヒー。最後の頃になってチョコ味とも思えない、な〜んか不思議な風味が出て来ました。特においしくはなかったです。
他にはバニラアイスにかけるのもお奨めのようです。これはおいしそうですね。
伊勢丹新宿店で購入。50ml。たしか500円台だったかと…。他にはホワイトチョコレートリキュールがありました。真っ白い色をしてます(当たり前か)。

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2005/07/07

龍力・特別本醸造!

龍力(たつりき)というブランドはかなりメジャーどころでは有ると思うのだが、今まで手がのびた事はなかった。「米のささやき」シリーズ等を見るに、酒米に強いこだわりを持つ蔵である事は感じていたのだが…。あまりマニアックな気持ちを刺激されないというか、今イチ購入する動機が見つからなかった。

それが先日、特別本醸造ではあるのだが、ついに一本手に入れるに至った。
なぜって…

試飲販売の人が良い人だったから。
<( ̄^ ̄)>エッヘン

tatsurikiその日、所用ついでに何か出物はないかと新宿高島屋の日本酒売場で酒を眺めていた。高島屋は突然「鶴の友」が置いてあったりするので、近くに行った時はチェックをする事にしている。棚を眺めていると「なにかお探しですか〜?」と声をかけられた。見ると、龍力のハッピを着た日テレの藤井アナウンサーが年を取ったような感じの男性である。
「神力というお米で作った酒なんですけど、お試しされますか〜?」というお誘い。見ると、純米大吟醸ではないか。おもわず「…は、はい。」と私。
華やかな香りと濃醇な味のなかなかの佳酒である。聞くと、戦前によく使用されていた酒米「神力」を種籾から七年がかりで復活させ、やっと酒を作れるほどになったらしい。病虫害に弱く育てにくい米であり、戦後はほとんど使われてなかったそうだ。これは最近よくある話とは思いつつ、でもたしかに旨い酒が出来ているので感心した。
一本いただこうかと思ったが、一升で7000円ほど。4合瓶は午前中に全部出てしまったらしい。迷っている内に、他の大吟醸や特別純米酒等も各種試飲させてもらった。この龍力の人は、露骨に酒を売ろうとせず、自然な感じでなかなか良い人だ。選択はこちらに完全にまかせてくれている。他にも龍力の社長の酒にかける情熱の話など、いろいろ聞かせてもらった。
4合で2500円くらいの酒ならと思ったが、フィットする物が無く、上記の特別本醸造を購入した次第である。
この酒は真っ当な作りがされている事がすぐわかる酒であった。特筆すべき特徴が有るわけではない。おそらくは常備酒として、毎晩の晩酌に使うのが良いのだろう。燗をしてみたが、若干渋みが出てしまった。燗上がりのする酒かと思ったが、それほどでもないようだ。

【スペック】
龍力・特別本醸造/本田商店(兵庫県姫路市)使用米:山田錦20%・五百万石80% アルコール度数:15度以上16度未満 価格:1000円 購入場所:高島屋新宿店 出荷年月日:05.06

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2005/07/06

百々登勢 五年!

百々登勢(モモトセ)、純米の長期熟成酒の五年ものです。300mlの小瓶に入っており、熟成酒らしい琥珀色をしています。

momotose開封してみます。香りは当然のごとく熟成香(ひね香)がします。しかしあまり強いものではありません。口に含んでみます。やはり鼻腔に抜ける熟成香と共に、強めの酸を感じます。予想した通りの熟成酒の味ですね。時折、酸の後ろ側に純米酒の持つ旨味が顔を出して来るのが新鮮でした。今までに飲んだ熟成酒で、そこまで感じた事が無かったからです。おそらく変な癖がつく事なく熟成されているのではないでしょうか?元々ひじょうに素直な酒質をしていたような気がします。百々登勢(モモトセ)、長期熟成酒のわりには“きれい”な酒だと思いました。

地酒星人は熟成酒のひね香が嫌いで、ほとんど飲まなかったのですが、最近少しづつ興味を持つようになりました。この「百々登勢」のようなスマートな熟成酒なら、たまには味わってみたいと思います。いやあ、だんだんと舌が大人になって来たという事でしょうか?ハハハ…(≧∇≦)! 世の中には長期熟成日本酒バーなるものも有るそうで、この調子ならそんな所へもデビュー出来るかな?などと思ったりして…。

それでも300mlの量を、本当にチビチビとしか味わう事は出来ていませんが…。

【スペック】

百々登勢(モモトセ)五年熟成酒 300ml/福光屋(石川県金沢市) 使用米:山田錦 精米歩合:65% アルコール分:15.5度 日本酒度:−4 酸度:1.8 アミノ酸度:2.15 価格:1200円 購入場所:高島屋新宿店 出荷年月日:04.10

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2005/07/05

風の森・純米しずく酒!

風の森・純米しずく酒 無濾過生原酒。

kazenomoriこれも先日の「宗玄」と同じく本間酒店で購入した酒です。
なので、傾向が似た酒なのですね。ナッツ系の熟成感のある(新酒なのに!)香りと、しっかり酸を含んだコクの有る飲み口。飲んだ時期が「宗玄」とだぶっていたもので、余計違いがわかりづらくなりました。
それでも、やはり多少の差異はあります。この「風の森」の方が、香り・味ともに少し軽く感じますね。うまく表現出来ないのですが、ヨーグルトっぽい風味も多く感じる事が出来ます。秋頃に熟成が進んでもっと良くなる「秋上がり」の酒のような気もします。
この酒はアキツホという酒米を使用しているせいか1160円とひじょうに安めで、味と比較してお得な酒だと思いました。

【スペック】
風の森・純米しずく酒 無濾過無加水生原酒720ml/油長酒造(奈良県御所市)使用米:奈良県産アキツホ 精米歩合:65% 日本酒度:+3 酸度:1.5 もろみ日数:41日 アミノ酸度:1.2 使用酵母:K-7 アルコール度数:17度 価格:1160円 購入場所:本間酒店(笹塚) 出荷年月日:05.04

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2005/07/04

地酒星人は君に語りかける!

katari


みなさん!!

 地酒星人はですね!

 この日本に古えから有る!
   
 日本酒というものについて!
   
 皆さんに語りかけている訳ですが!!

 日本酒というものが!

 今この現状を乗り超えて!!
この場所から!

 このココログのちっぽけな場所から!
 

 ネットというものを通じて!  広く!!大きく!!

 つながって行って欲しいわけですよ!

そして!!  やがては!!  旨い地酒が!

 いろんな町の、いろんな国の!

 人々の幸せというものに!

 つながって欲しいと思うわけですよ!

 それでは! 「地酒よおこれ!」

♪前奏開始
 「サッ!!!」  

 サンボマスターが好きなわけですよ!
土日出勤で疲れているわけですよ!
(すいません、ちょっと酔ってます。)

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2005/07/03

宗玄 純米八反錦!

これは笹塚のこだわりの酒店・本間酒店で購入したものです。

sogen宗玄 純米八反錦・無濾過生原酒。名前は多少聞いた事があったくらいの、ほとんど知らない酒です。
でも、本間酒店が扱っている酒なので、華やかな酒でない事だけは確実でしょう。
飲んでみて、やはりその通りでした(^^)。
香りは、アルコール臭の中に、いぶしたナッツ系が混じるもの。口に含んでみます。米の旨味・塩気・辛さをベースに、やはりナッツ系の風味が感じられます。そして炭酸ガスの刺激も有りますね。全体に強いアタックを感じます。なかなか複雑かつ力強い酒です。
似ている酒というと、小笹屋竹鶴でしょうか?但しもっと荒々しいですけれど。
個性的ですが、なかなか旨い酒だと思いました。軽快・華やか系の生酒が味わえなくなるこの季節には、こんな生酒も良いですね。
ちなみに、ラベルにNo103という数字が打ってありますが、これはなんの数字なんだろうか?
それと、この色の瓶にラベルだと、なんか醤油のように思えるのは私だけでしょうか?

【スペック】
宗玄 純米八反錦・無濾過生原酒720ml/宗玄酒造(石川県珠洲市)使用米:広島県産八反錦 精米歩合:55% アルコール分:17度以上18度未満 価格:1370円 購入場所:本間酒店(笹塚) 出荷年月日:05.03

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2005/07/02

四谷 蕎麦善!

朝から呻吟を繰り返し、なんとか夕刻までにプレゼンのラフをアップし、担当デザイナーに説明を終えました。ひと息つこうと四谷の街へふらふらと。

sobazen3初めて入る店です。蕎麦善。存在は以前から知っていて、さらにdancyu誌でも紹介されていたので、行ってみたいなと思っていたのですが、この機会に寄ってみる事にしました。

和風を基調としながら、民芸調にはなっていない、センス良く清潔感のある店内です。おそらく女性ひとりでも入りやすいでしょう。

「重ねせいろ」と、ここの名物「生桜海老のかき揚げ」を注文。何気なく裏返すと酒のメニューが目に入りました。これからまた仕事場に戻るんだよなあ……と思いつつ、「王禄をお願いします。」と私。はい、不良上司です。

さっそく運ばれて来ました、「王禄・超辛口」。

sobazen

しゃれた片口に入っていて、さらに蕎麦味噌もついています。この蕎麦味噌がなかなか絶品。爪の先ほどの量ですが、これだけで一合いけてしまいます。

そして「王禄」。落ち着いた好ましい香りです。口に含むと、やはり最初に辛さを感じますが、その後は抑制の効いた旨味が押し寄せて来ます。そして王禄の特長であるのど越しの良さ。スルッといけてしまいます。地酒星人はこの「王禄」が大好きなんですが、扱い店舗が限られているのが残念なところですね。

その内に、かき揚げと重ねせいろが運ばれて来ました。

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かき揚げはひじょうに柔らかく仕上がっていて、サクサクと歯触り良く、海老の風味が楽しめます。よく箸を入れると「破壊」されてしまう固いかき揚げがありますが、ここのはそんな事はありません。但し、ここのところの寝不足等体調不良のせいもあるのか、少し油がくどく感じられました。

蕎麦は腰があり、ひじょうにおいしく感じられます。石臼引きの自家製粉で作られているそうですね。地酒星人が知っている限り、この四谷地区で一番おいしい蕎麦だと思います。また来ようと思いました。

満腹、ほろ酔いとなったところで、またふらふらと仕事場に戻る地酒星人なのでした。

【蕎麦善】

新宿区四谷1-22-12

TEL:03-3355−8576

昼 11:30〜14:30 夜 17:30〜22:00

定休日:土日祝

sobazen4

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2005/07/01

支那そば こうや!

来週に大きなプレゼンを控えているものの、困っている。アイデアが出ないのだ。
我々の仕事はアイデアこそがメシの種であるのに……う〜、う〜。

koya2「そうだ、こんな時は「こうや」へ行こう!」
という事で、仕事から逃避してやって来ました「支那そば こうや」。四谷にある有名店である。
店の中は黒系で統一されている。サメの顎の骨(?)やなんだかわからない魚の薫製が天井からぶら下がっていたりして、国籍不明・ちょっと怪しいアジアの食堂って感じ。
ここは雲呑麺が名物で、今日はそれを注文。ビールも飲みたかったけど、この後仕事場へ戻るので、ガマンガマン。恩田陸の「光の帝国」を読みながら待っていると、やって来ました雲呑麺。
koya

丸くてたっぷり肉の詰まった大振りな雲呑が、ごろんごろんと5つ。しかし中国人の「雲呑」というネーミングにはいつも感心する。「雲を呑む」だもんねえ…。ひじょうに美しい比喩。雲呑のとなりには柔らかく旨味たっぷりの叉焼。そしてシナチクとスープを埋め尽くすほどの万能ネギ。
まずはレンゲでスープを一口。「アチチィッ!」熱い。舌を軽くやけど。
割り箸を雲呑の間に差し込み、麺をたぐり出す。あれ?細麺だ。普通は平べったい麺がデフォルトで、注文の際にリクエストすると細麺にしてくれるんだけど…まあいいや。細麺も好きだし。
ここのスープは他に無い独特のもの。豚骨と鶏ガラをミックスしており、軽く白濁しつつも透明感のあるあっさり味。ムチャクチャ旨いという訳ではないのに、ある日また急に食べたくなる味なのだな。
雲呑はたっぷりの肉の中に強めの香辛料が効いているもの。なんだろう、漢方薬みたいな風味で複雑な味を作っている。好きと嫌いに分かれるかも。
いろんなパーツがそれぞれの個性を発揮しつつ、どんぶりの中でバランスをとっている。20年近く前から通っているが、それは今も昔も変わらない。

高尿酸値持ちの地酒星人ですが、最近けっこう節制してるんで、たまにはこんなのも良いでしょう。

【支那そば こうや】
新宿区三栄町8 TEL:03-3351-1756
11:30〜22:30 日・祝休

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