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2005/05/06

元禄時代の酒!

genroku昨日青梅の澤乃井園で買い求めた酒の一本がこの「元禄」。
澤乃井は江戸時代の元禄年間に酒作りを始めた老舗で、当時の古文書に残っている製法で元禄の酒を再現したものらしい。どんな味かに興味を引かれ購入。さっそく利いてみました。思ったよりも香りは控えめ。少し米をいぶしたような香りがします。口に含んでまず感じるのが強い酸味。雑味も感じますが、嫌な感じは無く、むしろ素朴で好ましい印象です。酸味が効いているので、それなりにキレが有り、杯を進ませる事が出来ます。
スペックを見て目を引かれるのが酸度2.3〜2.5という数字。かなり高い酸度です。そして日本酒度マイナス10。先日紹介した六歌仙の「元禄の詩」はマイナス12でしたが、酸度は1.7。ダイレクトに甘さを感じましたが、この「元禄」のように酸度が2.3以上あると甘みはおさえられるようですね。
精米歩合は88%との事。これも現代ではあまり目にしないスペックです。米・米麹のみを使用した純米酒ですが、この精米歩合のせいか、特定名称酒表示がありません。普通酒分類という事でしょうか?
酒について来たカードにこうあります。「果たしてうまいのかまずいのか。それは飲んだ皆様に判断していただくしかありません。」
地酒星人が判断するに充分飲める酒だと思います。ただ現代での楽しみ方としては、三百年前の武州の山里で、人々はこんな酒を飲んでいたんだなあ、と感慨にふけりながらチビチビ飲るのが正しい飲み方だとは思いますが…。こんな酒を作ってくれる澤乃井の遊び心を高く評価しています。
ネットで調べてみると全国的にこのような復刻酒がいくつか有るのを知りました(先日の「元禄の詩」もそのひとつでしょうか?)。なかには日本酒度マイナス60以上の強者もあるようですので、おいおい入手して飲んでみたいと思います。

【スペック】
澤乃井 元禄(小澤酒造株式会社/東京・青梅市) 原材料名:米・米麹 アルコール分:15度以上16度未満 精米歩合:麹、掛とも88% 酸度:2.3〜2.5 日本酒度:マイナス10 価格:1260円/720ml 購入場所:澤乃井園(青梅)

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コメント

88%精米ですか!?凄いですね!!ほとんど食米と変わらないですね。自分は80%の純米酒しか飲んだことありません・・・。

2004年1月から71%以上でも「純米酒」と名乗れるようになりました。下記条件付きですが。
① 純米酒と名乗る時は精米歩合を表記する事。
② 米麹の使用比率は15%以上である事。
③ 原料米は三等以上である事。
④ くず米・三等以下の米を使用の場合、米麹の使用比率が15%以下の場合は 「純米酒に該当しない酒」の表示義務。

そうそう、日本酒度-17、酸度3と言う物があります。長野の千曲錦酒造「帰山・参番純米吟醸」です。生は日本酒度が-16です。これを飲んだときのインパクトは忘れられません。
是非、お試しください。

投稿: 山輝亭 | 2005/05/06 06:53

地酒星人さん、おはようございます。
似たようなお酒で私が飲んだのは、「賀茂鶴 元和夢幻の酒」。
「安土桃山から江戸時代にかけて、歴史は大きく動き、華麗にして豪壮な文化が生まれました。その中で、千利休によって簡素・閑寂を精神とする詫び茶が大成され、古田織部や上田宗箇らの武将茶人が活躍するなど、多彩な面を持っていました。賀茂鶴が生まれたのもこの時代。口碑によれば、元和9年(1623年)に創醸と伝えられていることから命名した「元和夢幻の酒」は、当時の酒造りを復元した酒です。「池田屋勘兵衛(小林家文章)」(1667年)、「和漢三才図会」(1712年)などに記されている製法に従い、生米と水、蒸米を乳酸醗酵させて造る「そやし水」を使って仕込み、袋で搾ります。米と米麹だけで造った、いにしえの酒は、ふくよかな口当たりで、濃酵な深い味わいの酒に仕上がりました。往時の夢を追いかけた人々に想いを馳せながら、彼らが愛でた幻の味をお楽しみください。」
とのことです。

4~5年前に飲んだのですが、
味わい豊かで熟成酒にしたらおもしろいと思ったので、
まだ冷蔵庫に入っています。

投稿: みみず | 2005/05/07 07:16

山輝亭さん、こんにちは。
純米酒の定義、勉強になりました。ありがとうございます。くず米・三等米の定義がまたわからないですが…(^^;)。
帰山に関しては、たぶん飲んだ事があります!というのは、以前純米酒フェスティバルというのが椿三荘でありまして、そこに帰山の蔵元さんも参加されていたんですね。いくつかの種類を利き酒させてもらったんですが、その中にものすごく甘酸っぱい酒がありました。「参番」かどうかはわからないのですが、あのインパクトはおそらくはそうではないかと…。

投稿: 地酒星人 | 2005/05/07 10:41

みみずさん、こんにちは。
「元和夢幻の酒」、良いですね〜。飲んでみたいですね〜。やっぱり日本酒にはストーリーが必要ですよね〜。どんなスペックの酒なんでしょうか?

投稿: 地酒星人 | 2005/05/07 10:54

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