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2005/05/31

はるかなるポーの一族によせて…

ちょっと先週、酒の紹介を飛ばし過ぎましたので、今週は少し関係ない話を。
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地酒星人は子供の頃から漫画が大好きで、将来は漫画家になりたいと思っていた。様々な漫画が好きで読みあさっていたが、今でも名作中の名作と思っている作品がある。萩尾望都の「ポーの一族」である。
1972年から76年にかけて少女コミックで連載されていた少女漫画なのだが、これ以上の完成度の漫画を地酒星人は知らない。毎週連載されていた訳ではなく、ある程度の間隔をおいて、ある時は読み切り短編であったり、3回くらいの連載であったりしながら5年間にわたり人気を博した作品だ。その為、単行本にしてしまうと3〜4冊くらいにおさまってしまう。それでも内容は例えようも無く深い。今でも自宅の本棚に有るし、思い出すと読み返す。そんな作品は他にない。

poo「ポーの一族」は吸血鬼の少年エドガーをめぐる、数百年にわたる物語である。
物語の始まりは中世のイギリス。ある事件にまきこまれたエドガーは、14歳の時に吸血鬼の一族に迎え入れられる。自らが吸血鬼(ヴァンパネラ)となったのだ。吸血鬼になるという事は、死なない、肉体が年をとらないという事だ。すぐに人間から怪しまれてしまう為、ある土地に長く居続ける事が出来ない。その時点からエドガーの、数百年にわたる長い旅が始まる。同じく吸血鬼となった妹のメリーベルとの日々と悲しい別れ、後半は親友アランと織りなす孤独な旅の日々だ。様々な時代の普通の人々の前に、限られた期間だけ現れるエドガー達。その交流や葛藤を絶妙な筆致で描いている。死なない、年をとらないという事は限りなく別れを繰り返すという事だ。一見ドライなエドガーの中のナイーブな部分を萩尾望都は巧妙に描き出す。
そして、ある晩のエドガーとの出会いをきっかけとして時を超えた存在としての彼に気づくジョン・オービン。彼はその後の人生をかけてエドガー達を追い求める。さまざまな年代を通して痕跡を残しているエドガーという青い目の少年…。彼は時を超えて存在する同一人物なのではないか…と。

読まれていない方には、是非一読をおすすめする。やはり少女漫画なりの絵だったり、カット割りだったりするので、それらが苦手な方はつらいかもしれないが、我慢して読み進める内に、限りなく深い作品世界に気づかれる筈だ。

最も「ポーの一族」のエッセンスを感じられるのは24Pの短編「グレンスミスの日記」だ。この短編を読んでいただくと少女漫画という枠ではくくれない作品である事をわかっていただけると思う。
※出来れば、同じく短編「ポーの村」を読まれてからの方がわかりやすいかもしれません。

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う〜ん、地酒とポーの一族。変なブログになって来た(汗)。

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コメント

トラックバックありがとうございます。
「ポーの一族」は名作です。
ところでプロフィールを拝見しましたらFC東京が好きとか。当方は柏レイソル好きです。6月4日はナビスコで当たるわけですが・・・。レイソルとしてはそれどころではないチーム状況があって、翌5日にはレイソルとサポーターの話し合いが行われます。トホホ。

投稿: 本読人 | 2005/06/01 01:03

本読人さん、コメントありがとうございます。
最近は漫画好きの若い人でも「ポーの一族」を知らない人が増えているみたいですね。ちょっと危機感です。
金町ダービーも今年はそれぞれのチーム事情がアレなもんで、重い雰囲気になりそうですね(苦笑)。

投稿: 地酒星人 | 2005/06/01 02:19

TBありがとうございます。
「ポーの一族」は、私も本棚の特等席に置いて、時折読み返しています。

時系列が複雑に入り組んでいるので、
その都度、頭を整理しながら読まないと、
こんがらがってしまいますが…。(笑)

投稿: nanbu | 2005/08/15 12:37

nanbuさん、コメントありがとうございます。
もう連載の終了から30年近く経つんですよね。
それでも、今なおファンが多いなんてスゴイ作品ですね〜。

>時系列が複雑に入り組んでいるので、
ファンの方がまとめられた年表がネット上にありますので、私もよく見比べながら読んだりしています(笑)。

投稿: 地酒星人 | 2005/08/15 13:29

こんばんは。今日お宅にお邪魔しました。お久しぶりです。今でも奥さんと交流ができて本当に嬉しいです。ブログというのはいったい何なのかさっぱりわかりません。お暇があれば教えてください。

投稿: しおぶー | 2005/08/29 21:39

しおぶーさん、こんばんは。
妻がいつもお世話になっています。(^^)ノ
ブログというのは、ひとことで言うと簡単に作れるインターネットの日記です。
専門知識が無くても、ものの5分もあれば自分のサイトが作れてしまうという便利なものです。
しおぶーさんも、作ってみませんか?
(このブログでは本名を使っていませんので、若干文章を変えさせてもらいましたので、悪しからず。) (^^;)

投稿: 地酒星人 | 2005/08/29 22:06

はじめまして。
ポーの一族で検索したらとっても詳しく書かれていたので感動いたしました。

ジンチョウゲ、ジンチョウゲ金色に匂うよ。。
のあの世界観は並大抵じゃあないですね。

日本酒好きなので、
これからたまには除きにきたいと思いました。
失礼しましたー。

投稿: あっこみーあ | 2005/11/01 15:39

あっこみーあさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
タウンページに乗せたわけでもないのに(爆)、新規のお客様にいらしていただくと、嬉しい限りです(^^)。

ポーの一族には、印象的な台詞がたくさんありますよね〜。
特に主人公以外の台詞に好きな物がたくさんあります。
「メリーベルと銀のばら」のラスト。去っていったメリーベルとエドガーを思い、泣きじゃくるオズワルドにマドンナが言う台詞。
「バカね・・・まるで子供みたい。
世にもまれなる美女が側にいて
あなたを熱愛してるのよ。 云々・・・。」
前後の流れがわからないとなんて事ない台詞ですが。ジーンと来るんですよね〜(T-T)。
他にもジョン・オービンやキリアン、マチアスやエリザベス等々・・・。

駄目だ、ポーを語り出すと止まらなくなります(苦笑)。

投稿: 地酒星人 | 2005/11/01 16:44

どっちかというとこの話題のほうに食いつきが良かったりする私なのでした!
実は私も「ポー」を語りだしたら止まらなくなるヒトなんですよ(笑)

いや、「11人いる!」も「百億の昼と千億の夜」も好きなんですが、やっぱり「ポー」が何より好き!!
「ブクログ」のmy本棚にもしっかり入れてあります↓
http://booklog.jp/tana.php?ac=roseyneko

投稿: rosey | 2005/12/05 01:39

お〜、同志ですね♪
私ももちろん「11人いる!」大好きです。
しかし、やはり望都先生といえば、まず「ポー」でしょう。

「ブクログ」拝見しましたが、こんなブログが存在しているんですね。初めて知りました〜。

投稿: 地酒星人 | 2005/12/05 07:39

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