−12の魔力。
以前飲んだお酒をちょっと紹介。
六歌仙 元禄の詩(山形県村山市)。純米酒である。
地酒星人は定期的に赤坂でプレゼンをする事が多いのだが、その日無事プレゼンが終わり虎の門方向へぶらぶら歩いていると、三井ビルの1階に山形県の物産センター(ゆとり都というらしい)があった。もしや日本酒も、という事で入ってみると、案の定、食品や工芸品と共にありました。
出羽桜、住吉、麓井、東北泉…と、山形の酒はホントにレベルが高い。もしや、十四代があったりして…と思ったが、さすがにそれはなかった…。
そんなわけで、六歌仙。この“元禄の詩”の他に2・3種有りました。その中で“元禄”の名前に引かれて、この四合壜を購入。壜の肩にラベルが貼ってあって、12の数字は目に入っていた。
自分はてっきり+12の辛口酒だと思っていた。+12といえば、春鹿超辛口や三千盛、刈穂などで経験していたので、特に気にとめていなかったが、自宅で良く見たら−12ではないか! ようするに、超・甘口。
どんなもんかいな、と飲んでみた。これが、いけるんである。
たしかに甘い。切れが良いわけでもない。しかし、その時の自分の体調にマッチしたのか、すいすい行けてしまう。十四代本丸の甘味に似た感じがして、同じ山形だし、影響を受けているのかな?とも思ったりして。
しかし十四代のキレは無い。だが、その時分プレゼン続きで疲れていた頭と体を、この酒は優しくもてなしてくれたんである。
地酒星人の考える日本酒の大事なポイントとして、この“なぐさめられ感”がある。数値化出来ない自分の感覚なのだが。
通常時に飲んだらどう感じるか?それはわからないが、ともかくそのタイミングで偶然この酒を手に出来たのは、ハッピーでした。思い出に残っている酒である。地酒界も、もっと甘口に目を向けて欲しいものだ。
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